pepoさんの映画レビュー・感想・評価

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枯れ葉(2023年製作の映画)

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大好きでした✨
ささやかなすれ違いやささやかな連帯。普通の人たちの生活の中に滲む仄かな哀しみや可笑しみにこんなに惹き付けられることで、観終わったあと自分自身の暮らしまで少し愛しさを増すような。
ささや
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大いなる自由(2021年製作の映画)

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ナチスや戦争の記憶が生々しい1945年の背骨の浮いたガリガリの痩躯、「外」での生の歓びの気配を曳いた1957年の不屈、そして刑法改正の報を知ることになる1968年には友との関係性の、庇護や保護の割合に>>続きを読む

Firebird ファイアバード(2021年製作の映画)

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ファイアバード、良かった
ロマンが不誠実、という感想をチラッと目にしていてちょっと身構えてたんだけど私はそうは思えなかったかな⋯
「守りたかったのは僕だけか?」と問われて言葉に窮する場面があったけど、
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

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闇で視る者。
ずっと淀みなく張りつめてるんだけど決して一本調子じゃなく、手に取る鍼の1本に緊張感がギューっと集中していく感じ⋯
「見ない」ことで身を守るしかなかった弱い立場にいた者の一刺しが、世の趨勢
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

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なんか悔しいけど面白かった😂スケートのシーンとか好きすぎた
ブライスダラスハワード美貌✧︎ サムロ100点、ねこちゃんの扱いでマイナス1000点、なのでましゅぼんはギルティ。ほんまキングスマンシリー
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます


鑑賞後、観た人みんなに「どうだった?」「どうだった?」って訊いて回りたい気持ちになった⋯

登場人物の誰にもまったく肩入れ出来なくてみんなうっすらキライだったよ (‎¯ࡇ¯)
面白かったし退屈はしな
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異人たち(2023年製作の映画)

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異人たち
4人のキャストで「これは観るよね!」ってなってて、原作も「夏」も未履修で行ってきました

その佇まいに孤独の影、居場所のなさを漂わせたら当代一二を争う(個人の感想)アンドリュースコットとポー
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ゴッドランド/GODLAND(2022年製作の映画)

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美しくも容赦のない非情の大地を往くうちに、若い牧師の不寛容さや傲慢さ、脆弱性を併せ持つパーソナリティが否応なく露呈していく。
自然の中で生き物の死骸が時の経過とともに骨を晒していく姿にそれが重なるにつ
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群盗、第七章(1996年製作の映画)

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東欧🇬🇪の輪廻転生歴史映画だった。
君主による強奪、独裁による強奪、体制が崩壊して強奪、内戦で強奪。
オウムに罵られながら時代は巡る。
曲がりなりにもいちばん自由に見えたのが現代パリの浮浪者時代だった
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サタデー・フィクション(2019年製作の映画)

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魔都上海、各国の諜報部員が暗躍する太平洋戦争前夜。女優の演じる舞台と現実が交錯していくモノクロームのスパイロマンス。圧倒的スチル映えって感じの画面が随所にあって「これこれ😆」という気分に。
中島歩さん
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さよなら、私のロンリー(2020年製作の映画)

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何だよあの泡ぜったい体に悪いだろ🫧‪と思いながら観てた
生活だけでなく精神も蝕んでくる毒親のもと、お金や時間(泡除去)に縛られた暮し。そりゃ依存から抜けにくい...
でもドリオ本人の中にある希求と志向
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RRR(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

4回目、IMAXで観た

ビームが鞭打たれる時に歌う歌、闘争の要素がまるで無い
ただただ暴力に屈することの無い誇り、そして故郷の水と森と大地への敬愛だけ。それを歌っている時ビームの目には総督もラーマも
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セリーヌとジュリーは舟でゆく(1974年製作の映画)

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序盤のゆるゆるシーンに頭をシェイクされつつ、ちょっとずつ足を踏み入れていく夢の迷宮。魔法のキャンディを舐めて異世界住人達の愛憎ドラマをビンジウォッチする二人の様子も相当おかしい、大丈夫なのかと思ってる>>続きを読む

サハラのカフェのマリカ(2019年製作の映画)

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純粋なドキュメンタリーではないけれど、虚実を織り交ぜてスクリーンを流れていくのは確かに人の暮らす“時間”だった。
寓話的すぎる訳でもなく現実の処世的な部分を注視するばかりでもなく、場所や人の暮らしを「
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

怖さと面白みの、視点をどっちに振っていいのか咄嗟に判断つかない感じが独特だった🐏
不穏さに付き纏う一抹のユーモラスな気配、愛らしさと同居する残酷さなどが民話的。ノオミラパス主演の豪華な「まんが世界昔ば
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The Soul: 繋がれる魂(2021年製作の映画)

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何となくオルタード・カーボンっぽい話かなと思ってたらもうちょっと何でもアリな感じの連続急カーブなお話だった...
近未来サスペンスからホラーになってトンデモ医学SFになって、からの「あんた誰や」SFへ
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

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こんなに辛い映画ってある?と思いながら観た辛すぎた
あの子が無事だったこととこれからも大丈夫だろうことだけが救い😢
レビューサイトで「全部ウェンディの責任」みたいなこと言ってる人が一人や二人じゃなく
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

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緩くてグダった時間をまるごと映像の中への掬い取る手腕に才気が漲る、ケリー・ライカート初長編。
主人公の足取りは衝動に乗った結果であって行動力とはまた違う、乗った後は人任せだったり視線の先はいつも近景ば
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花様年華(2000年製作の映画)

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壁のクロスやカーテン、そしてチャイナドレスと至る所にあしらわれたとりどりの花に囲まれて、互いの輪郭を際立たせながらもその中に溶け込むような似合い方をするマギー・チャン。凛と背筋の伸びた立ち振る舞い。こ>>続きを読む

キングメーカー 大統領を作った男(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

濃すぎて鼻血出るかと思ったよ...
韓国映画、男と男の巨大感情をどんだけ煮詰めたら気がすむのか ( ˙ཫ˙*)
そしてそれを完膚なきまでに表現したおす俳優陣の演技力ったらもう‎( ꒪⌓꒪)スコ
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プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

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バッド・ジーニアスの監督で製作総指揮はウォン・カーウァイ... たしかに映像綺麗で演出とか面白かったけど...
二人ともびっくりするほど有害すぎではー👊🏻😳どっちも酷いけどとくにウード、ダメだろお前.
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灼熱の魂 デジタル・リマスター版(2010年製作の映画)

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観終わった後頭痛が...
これはこの先ずっと時々急に場面が蘇ってくるやつ... あのバスのシーンとか収容所とか
恐ろしいのは歴史の中でこれが「終わった事」ではないということ
舞台の脚本家やヴィルヌ
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

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奇妙な夢を見た気分🛸 (前日夜更かしして中盤で一瞬意識がフワッとしかけたのもあるかも💦)
ラストに向かうにつれて強まっていく画面のシュルレアリスム感、IMAXで包み込まれたい気持ち分かる(今回は通常
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

マリアビートルにそれほど思い入れある方じゃないし〜と思って気楽に観たんだけど👀
自分、案外木村周りの原作の、無意味な凶悪さに因果応報しちゃうドライでやり過ぎな顛末が好きだったのかも...その辺が普通に
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失われた美(2015年製作の映画)

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中世の絵画を彷彿とさせるマジックリアリズム的なシーンや、デモやゴミ収集や冒頭施設等々の現実を反映させたシーン、そして自然の中で進む寓話的モチーフetc.、それぞれのシーンによって光と色と質感が使い分け>>続きを読む

C.R.A.Z.Y.(2005年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

理解できない、受け入れられない、自分と違う​─── だからといって直ちに縁を切る、とはいかない要因のひとつが例えば「愛情」で、さらに例えば「家族」がその典型例だったりするのだけれど...
男ばかりの5
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帰らない日曜日(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

これほど美しい「作家誕生」のシーンは他にちょっと類をみないんじゃないかと思う。
他人の留守邸の書斎を裸で歩いていく孤児院出身のメイド。
本の背表紙を辿る白い指先、それを照らす淡い窓越しの光。
静謐で象
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教育と愛国(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

観たらきっと今の日本や教育現場の深刻さが今以上に具体的に分かって、めっちゃ気が重くなるんだろうな...と及び腰で観に行った。それでもこういう作品が作られた事に賛同の意を表したいし微力でも動員数に貢献し>>続きを読む

犬王(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

森山未來だし松本大洋だしと思って楽しみにしてたやつ🐕
アートワークがすごく良くて、京の大通りの古今がひと息に移ろっていく様子や自然描写、盲目の友魚を介した世界の表現、数多の僧の唱和するシーン等々、実写
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見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界(2019年製作の映画)

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世界や自然に対する透徹した眼差しと強い意志。美術界に看過されてきた、こんな女性がいたんだ...と思って夢中で見入ってしまった
観ながらメアリーアニングやメアリーシェリーや今読んでる本(「脳は世界をどう
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ふたつの部屋、ふたりの暮らし(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

自分の感覚の中に全く無い要素を持つ他者とどう折り合うのかっていうのは難しい。
映画の中のそんな登場人物について、以前は「フィクションだし誇張も入ってるよな」と流しがちだったけど、時代もこんなだし、自分
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カモン カモン(2021年製作の映画)

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観たあと結構ヘトヘトに(笑)
まずインタビューの声がエンドロールの最後まで続くし、出てくる本の引用等も多岐にわたってて言葉の総量が多い。
そして子供の行動がもうリアルで、ちょっと目を離した隙に姿が消え
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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

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導入はまるでサラマーゴの「白の闇」みたいに(路上で急に車が停まってるシーンとか)そこからパニックが始まってもおかしくない状況だったりするんだけど、ストーリーは淡々と進んでいく。
設定に対するいろんな「
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エターナルズ(2021年製作の映画)

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好きだった😍 SF要素にちゃんと向き合ってる感じだし作画もスケール大きいのに緻密で美しい。自然描写がさすがのクロエジャオ監督✨
「善悪」とか「愛することとは」とか現実世界では何をどう言い切るのも難しい
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アメリカン・ハニー(2016年製作の映画)

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“ hopeless place ”から逃がれてマルチ紛いの雑誌の移動販売グループに加わる18歳の少女スター。アメリカ南部をひたすら移動していく「仕事」は、初めこそ幾分なりとも多めの自由を得たように感>>続きを読む

レイジング・ファイア(2021年製作の映画)

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人体破壊大合戦💥💣💥見てるだけで痛痛痛😭
どうでもいい事なんですけど自宅のバスルームで手当てされてるとき便座上がったままでしたね🚽何故... お掃除直後だったのかボン警部使用後降ろさない派なのか🤔
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