ミレイさんの映画レビュー・感想・評価

ミレイ

ミレイ

家政婦と少年(2020年製作の映画)

3.5

タイの家政婦と雇い主の一人息子である少年との別れが描かれるショートムービー。

仕事でほとんど家にいない両親に代わり、少年の世話をしている家政婦。彼女は仕事としてそこにいるが、愛情持って世話をしており
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ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

4.0

子どもの頃、繰り返し読んだ本「ハリスおばさん、パリへ行く」が映画化されたと知り、胸いっぱい懐かしい気持ちに。

家政婦の未亡人ハリスおばさんが、雇われ先のお家で見たクリスチャン・ディオールのドレスに一
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特捜部Q キジ殺し(2014年製作の映画)

3.5

1作目、3作目を観ての2作目。
安定の面白さ。
今回も、北欧の寒々しくも豊かな自然と暗い映像をバックに、過去の犯罪が炙り出されていく。
カールとアサドの正反対コンビはやっぱり唯一無二。しかしこの二人が
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オットーという男(2022年製作の映画)

4.1

いつでも苦虫を噛み潰したような顔をしてる偏屈な初老の男。
妻に先立たれ、生きる希望を見いだせなくなった彼は···

途中からずっと涙が止まらなかった。
悲しくて。
可笑しくて。
苦しくて。
温かかった
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.9

続けて2回観た。
1回でよく解らなかった。そしてまた、2回目も全く飽きることなく集中して観てしまった。
ケイト・ブランシェットがリディア・ターそのもので、インタビューや講義のシーンなんかはドキュメンタ
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.9

ポップでシュールな映像体験。
レトロなフィルターを纏って、懐かしさと同時にどこか落ち着かない気持ちにさせる。
これは癖になるやつ、と観始めてすぐに分かった。

老舗ホテルの伝説的コンシェルジュが、謎の
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.0

原作漫画未読、アニメは4期まで視聴済み。
なので、原作と比べてどうかは分からないが、少なくともアニメからの再現度はかなり高かったと思う。(映画観終わってから、アニメ1期をもう1度観直しました)
冒頭の
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

娘に誘われての劇場鑑賞。
アニメ観るなら「屋根裏のラジャー」が観たかったなぁ、と思いつつ、こちらは夜のみの上映だったので断念。
平日でもお客さんはなかなかの入りで、流石ディズニー。

何だかんだ言いな
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.8

50年以上も前のSF小説を映像化。
色々と解らない設定や用語が既知の事として出てくるので、原作を読むか、ある程度知識を入れてから観たほうが楽しめたかも。

救世主、かもしれない、みたいなのはマトリック
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ある男(2022年製作の映画)

3.7

静かな緊張感が、全編通して漂う。
主人公は、ある男の人生を追いながら、徐々に感情移入してのめり込み、何も不満がなかった(つもりでいた)自分の人生をも深く覗き込んでしまう。。

完璧な人生なんてない。
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マリー・ミー(2022年製作の映画)

3.5

ちょっとひねりはあるものの、王道のラブストーリー。別世界に住む男女がお互いを認め合い、違う世界を新鮮に感じ、本来の自分に気付く···的な。

幸せの絶頂を迎えようとしていたカットを奈落の底に突き落とす
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.8

心が暖かくなる映画。
題名「メタモルフォーゼの縁側」の妙。
目に見える劇的な“変身”ではないけど、心の有りようの“変化”。揺れながら、でも確実に何かが変わってゆく、そのさまを、すごく繊細に、リアルに、
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

心に残って重なるイメージの連続。
一瞬のうちに見る長い夢のような、密度。

異世界に招き入れられたのは何故?
理由や辻褄なんて脇へやっておいて、感じて、動いて、見えてくるものがある。
拗ねてる場合じゃ
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少年の君(2019年製作の映画)

4.5

強く信じる心が、そこにあった。

相手を信じる。
自分を信じる。

一緒に歩いているとは一見分からない2人の距離。

めちゃめちゃ泣いた。
観終えてからも涙が止まらなかった。

この作品をもう一度観ら
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RRR(2022年製作の映画)

4.2

友情か?使命か? ···どっちもだ!!!

スペクタクル映画、ここに極まれリ!
面白かったぁ〜😆🎶

主人公の2人が強すぎて不死身すぎて笑う。
「バーフバリ」でも思ったけど、戦闘シーン多くても色んなバ
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

3.5

夜毎繰り広げられるド派手なパーティ。虫たちが甘い蜜に吸い寄せられる様に人々が集まる。狂乱の1920年代のアメリカ、NY🇺🇸 

高級な調度品、料理、服、アクセサリーで贅を尽くしていても、現代の様なクー
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エベレスト3D(2015年製作の映画)

3.7

エベレストをもう1本。
時代設定は「神々の山陵」より少し後か。

エベレストが登山の専門家だけのものではなくなり、ガイドによるサポートを受けて登ることができる“登山ツアー”での大量遭難が描かれる。ほぼ
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神々の山嶺(2021年製作の映画)

3.9

年末にBSでやってた「植村直己物語」を流し見視聴した。登山家ってヤバい人種だな〜💦極寒、過酷、命がけ、そしてとにかく登山にはお金がかかる!
でも、それを超えてまで、“登りたい”“頂上に立ちたい”と思わ
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.0

宮沢りえさん、杉咲花さん等、良い俳優さんたちが出ているし、評価も高いしで、期待値上げて観ましたが、私には合いませんでした。

双葉の親としてのアプローチの仕方に共感出来なかった。
酷いイジメに合ってる
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.5

SF映画の歴史に輝く金字塔。
主題曲「ツァラトゥストラはかく語りき」を聴けば、条件反射で宇宙空間が想起されるほどに有名な作品ですが···
ずっと前に観た時は全くついて行けなくて、置いてきぼり感から苦手
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.0

自分を“代替品”と思ってしまうすずさんの苦しい心。戦時中であっても、やっぱりそういう思いは普遍的なものなんだなぁと、すずさんを身近に感じました。

のんの、のんびりほんわかした声がすずさんにぴったり。
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ザ・フレーム(2014年製作の映画)

3.6

斬新な設定で、面白かったです。

主人公は2人の男女。
ある日TVの画面越しに視線が合う。その相手は、いつも観ているTVドラマの主人公で···
初対面なのに自分のプライベートなことを知ってる?! だっ
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.7

雨の日に殺人を犯すシリアルキラー
田舎町でのジメジメとしたシーンが多く、不穏な気持ちにさせられる。
地方警察の杜撰な捜査。ソウルから来た刑事と衝突しながらも徐々に意識が変わっていく過程が良かった。
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

3.8

有名だけど未見でした。
全ての台詞が歌というのが、初めは少し違和感。でも意外とすぐ慣れて。あのポップなインテリアやパステル調の衣装のせいかな。
「こんな陰気な店じゃ···」ってママが言ってたけど、どこ
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.6

男の子の映画だな〜
“絆”とか“友情”とか、そういう熱いのじゃなくて、何となく気が合って自然とつるむようになった、そんな感じ。
年下の子たちは上の子たちのカッコ良さに憧れ、年かさの子たちは下の子を可愛
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星の子(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

宗教2世の葛藤がリアルに描かれる。自分の病気がキッカケで新興宗教にハマった両親。愛情をいっぱいかけられて、真面目に素直にすくすくと育ったけれど、思春期になり周囲の目や世間からどう思われてるのかなども徐>>続きを読む

特捜部Q Pからのメッセージ(2016年製作の映画)

3.6

1作目に続き、シリーズ3作目のこちらを鑑賞。(2作目は有料だったのです···^^;)
主人公のカール刑事が引きこもりになってたり、PTSD様の症状が見られたり、の理由は恐らく2作目を観ないと分からない
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特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)

3.8

未解決事件の資料整理が仕事の窓際部署、特捜部Q。
タイトルがマイナー&B級感あるな〜と思ったけど、いやいや面白かった!

1匹狼で無愛想なカール、忍耐強くコミュ力高めのアサド、正反対の2人の刑事が段々
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小さいおうち(2013年製作の映画)

3.7

昭和初期の日本、東京での市井の暮らしはこういう感じだったのかと興味深かったです。
着物や家具など、昭和レトロが好きな方は映像だけでも楽しめるかと♪

今作の松たか子は、上品さと色香を漂わせていて本当に
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東京2020オリンピック SIDE:A(2022年製作の映画)

3.9

招致が決まってからというもの、紆余曲折、すったもんだありまくりの東京2020オリンピック。
OP  桜の花に季節外れの雪が積もる。暗雲垂れ込める中、みぞれ混じりのそれは、このオリンピック開催までの道の
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はちどり(2018年製作の映画)

3.6

90年代 高度成長期の韓国。ほんの四半世紀前、こんな家父長制が普通にあったというのは驚きでした。父親に敬語とか…
韓国の女性は気が強くてはっきり自己主張する印象があるので、余計に意外な感じ。

登場人
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一分間タイムマシン(2014年製作の映画)

3.6

ワンシチュエーションで完結する6分間のショートムービー。
失敗した!と思ったら迷わずボタンをポン!
1分間限定のタイムマシンだから、スピードが大事。いや待てよ…何回も連続で押して行けばだいぶ前に戻れる
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ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。(2016年製作の映画)

3.4

SNSから始まる、国を越えた恋。
実話ベースとか。

今はその気になれば、SNSで色んな国の人と簡単に繋がれる。
こんな世の中になるなんてねぇ😳

台湾人のリンちゃんがめちゃくちゃカワイイ! 天真爛漫
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.8

欲しいが全部、本当に全部、詰まってた!!

オープニングのTOP GUN ANTHEMからもう胸がいっぱい(T_T) 
変なひねりとかは何もなく、前作にとても忠実に作られた続編。観客の気持ち、解ってる
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犬王(2021年製作の映画)

3.5

アニメ「平家物語」から繋がる今作。めちゃくちゃ楽しみにしておりました!

壇ノ浦の戦いで平家が滅亡してから約200年後の京都。異形の猿楽師 犬王と、盲目の琵琶法師 友魚が出会い、新しいスタイルの舞
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ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

4.1

マギーとフランキー この2人の結び付きを一言で言い表すのは難しい。恋愛、家族愛、
師弟愛··· どれも微妙に違うような··その全てを内包したような、そんな愛の形もあるんだなと思いました。
マギーからフ
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