ミレイさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

バレエボーイズ(2014年製作の映画)

3.7

ノルウェーの3人のバレエ少年を追ったドキュメンタリー映画。
将来プロとしてやっていくのかどうかという岐路に立つ時期の、彼らの不安や葛藤を丁寧にすくい上げていました。
仲間でありライバルでもあり···そ
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.1

皆さんめちゃくちゃ観てるので、ずっと気になってた本作。でもホラーは苦手だし···と躊躇してたけど、意を決して。

ジワジワくる怖さより、結構ダイレクトに、視覚的に、キモグロ怖いが強かった。
スウェーデ
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みかんの丘(2013年製作の映画)

4.0

コーカサス地方の複雑な民族間紛争。
一度支配下に置かれた地域が完全に独立するのが如何に難しいか。境界線をめぐる攻防。島国に暮らす私たちにはちょっと理解しづらい感覚。

敵同士で同じテーブルを囲みお茶を
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コリーニ事件(2019年製作の映画)

4.1

思いがけず良い作品に巡り合いました。
心にずっしりと残る映画です。
今から観ようと思っている方は、なるべく前情報を入れないで観られることをお勧めします。

以下、ネタバレになります。
  ↓
  ↓
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ジョー・ブラックをよろしく(1998年製作の映画)

3.8

ファンタジーをもう1本。

率直で飾らない人柄の好青年、その彼の体を乗っ取って人間世界を体験する死神。
2つの異なる人格(1つは神)をブラッド・ピットがしっかり演じ分けていました。
ブラピの神々しい(
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フィールド・オブ・ドリームス(1989年製作の映画)

3.9

凄く久しぶりに視聴。
現実の世界にファンタジーが溶け込む不思議。見えない人には見えないのね。

心の声に導かれるまま、畑を切り拓いて作った野球場。
野球とかあんまり興味ない私でさえ、往年のスター選手が
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マトリックス(1999年製作の映画)

4.0

人工知能との戦い、仮想現実、CGを駆使した映像等、今では珍しくもないけれど··· 20年以上経った今観ても、やっぱり、めちゃくちゃカッコいい!

マトリックスに入った時がスタイリッシュ過ぎて鼻血出る。
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.8

環境破壊により地上に人類が住めなくなった地球のその後の、更にその後·· すでに棲み分けしていた地下のマリガン(人工生命体)の遺伝子に希望を見出そうと調査を開始する人類。

ストップモーションアニメはカ
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.9

イタリアの田舎町の美しい景色。陽光の中でまどろむように紡がれるひと夏の物語。

何で惹かれるのかとか、どこが好きになったんだろうかとか、そういうのは後付けで幾らでも思い付くけど。気付いた時にはもう落ち
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新解釈・三國志(2020年製作の映画)

3.0

豪華出演者!
最初からギャグ満載でちょこちょこ笑いながら観てたけど、グダグダ感がずっと続くので途中から飽きちゃいました^^;
「勇者ヨシヒコ」は繰り返し観るくらい好きなんだけどな〜 期待値上げ過ぎたか
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わたしたち(2016年製作の映画)

4.0

女の子なら誰でも大なり小なり経験してる、この手のコト···といっても、私は丁度このくらいの頃、両親が離婚に向けた別居中で、そっちに気を取られていて、他の事をあまり覚えていないのだけど^^;  娘たちが>>続きを読む

7つの贈り物(2008年製作の映画)

3.4

贖罪に取り憑かれた男の話。

色々と疑問点、モヤモヤが残りました。
雰囲気は好きでした。

ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

娘に誘われて劇場鑑賞。
ミュージカルで幸せ気分になろ〜♪と軽い気持ちで行ったけど、そういうやつじゃなかった。。
登場人物それぞれの心の痛みを繊細に描いていて、歌われることによって、それがより一層こちら
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.0

えっ そんな長い映画だったんだ〜と後で気付いた程、飽きずには観られたのだけど··· 何だろう? とても淡々と話が進むので、ファンタジックな設定の割には物足りない感じが。
映像は重く美しく、印象深いシー
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.2

ずっと観たかったけど、重そうかなと躊躇して先延ばしにしてました。だってジャケ写がすごいハードボイルド感。
内容は思ってたのと違ったけど、ある意味ハードボイルド。イーストウッドじいさんが偏屈で渋いです。
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サーミの血(2016年製作の映画)

3.7

成熟した社会 という印象の北欧スウェーデンにも、こんな差別の歴史があった事を初めて知った。

あからさまに虐げるのではなく、科学的に、人種として、劣っているのだから区別するのは当たり前、というスタンス
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夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者(2021年製作の映画)

4.0

映画というより、テレビアニメ版2話という軽めの構成。でも久し振りの映像化はやっぱり嬉しい。映画館だと夏目友人帳の世界観に、より入り込めますし。

大昔から変わらない、妖(あやかし)の在りよう。そして妖
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.8

今まで感じた事のない、何とも言えず不思議な余韻を残す作品でした。
アカデミー賞を獲ったということ以外、ほとんど情報入れずに観て良かったです。

コメディタッチの導入からシリアスへ全振りの終盤まで、凄く
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.7

アニメ好きの娘にオススメされてTVシリーズは観ていたのですが、映画化されて空前の大ヒット。コラボ商品も数知れず··· 社会現象とも言える本作、やっと観て来ました。同行の娘は3回目(笑)

ストーリーは
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メメント(2000年製作の映画)

3.5

「TENET」は激難しかったけど、それが嫌な感じではなく、解ったらきっと凄く面白いはず❣と思えたので、同じく難解と評判のこちらに挑戦。 撃沈(笑)
まさかの観てる時より後から解説を読んでる時の方が楽し
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.6

難しかった〜(笑)
順行と逆行が入り交じり中盤から頭がごちゃごちゃに💧
タイムリープものは数多くあれど、少なくとも私が今まで観たものは全部、過去や未来に行って、そこから順行するものばかり。時間の矢が逆
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

3.9

5歳の時にインドで迷子になり、養父母の元オーストラリアで育った青年がGoogle Earthで25年ぶりに生家を見つけ出したーー そういえば、これ当時テレビでニュースかなんか
で見たなと、だいぶ終盤
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キングダム(2019年製作の映画)

3.8

原作漫画やアニメは未見でしたが… 面白かったです!
中国を舞台にした壮大なエンターテイメント✨
アクションシーンも、役者さんの動きとCGとのバランスが良いのかな、冷めることなくハラハラして観る事ができ
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

3.7

眠って起きると、違う外見の人間になっている男。性別、年齢、人種もバラバラで···
そんな有り得ない設定なのですが、感情の動きを丁寧に描いているせいか、なかなかリアリティがあり、いつの間にかウジンとイス
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トランス・ワールド(2011年製作の映画)

3.7

一見何の接点も無さそうな3人の男女が、それぞれの事情で森の中を彷徨う事になり···

森の中に佇む簡素な小屋。まるでそれ自身が意思を持つようなあの小屋が、序盤何ともゾワゾワする不気味さでした。

勧め
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.8

THE BEATLESがもしもこの世に存在していなかったら···のパラレルワールド。自分だけがあの名曲の数々を知っている、と分かったら? 
設定が面白くて、どういう展開になるのかワクワクして観てました
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.0

男の子って不思議だな と息子とその友人達を見て、よく思ってました。
さっき大声で喧嘩して、もう絶交!なんて言ってたくせに、10分後にはケロッとして肩くっつけてゲームしてる。仲間内のからかったりからかわ
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ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年製作の映画)

3.7

導火線に導かれるオープニングクレジットに問答無用でテンション上がる↗↗

ハイテクなスパイ道具が凄い。
コンタクトレンズと連動した顔認証システムやカメラ。 相手の視線に合わせて動くスクリーン映像。窓に
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

3.4

不思議な事象について、納得感のある説明を求めてしまうと、この映画の魅力は半減してしまいます。

何故出現したか分からない“海”。それは大きくなればこの世界を飲み込んでしまうもの。
“ペンギン”は修復し
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オートマタ(2014年製作の映画)

3.3

近未来の世界観はブレードランナーに近く、好きな感じでした。
AIは一目で分かるロボット感。人間ソックリも怖いけど、これはこれでまた怖い。(人型ロボットはペッパー止まりで良いと…)

ストーリーはややま
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

3.3

原題「demolition(破壊)」

壊して壊して壊しまくった。
そして見つけた 自分の中の愛のカケラ。

やっと流せた涙。
やっと悼む事ができた彼女の死。


観る人を選ぶ作品かもしれない。
私に
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最強のふたり(2011年製作の映画)

4.0

人種も、育った環境も、好きな音楽も、何もかも違う二人。でも、あるんですよね いわゆる“ウマが合う”っていう事が。ドリスとフィリップがまさにそれで。
障害は1つのファクターで、本来ならば交わらない筈の二
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青天の霹靂(2013年製作の映画)

3.5

フォロワーさんのレビューを読んで良さそうだったので観賞。

雰囲気 とか、世界観 とかで見せる映画じゃなくて、きっちり作られたストーリー。
ベタな展開だけど、笑うべきところで笑い、泣くべきところで泣け
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自転車泥棒(1948年製作の映画)

3.5

CGや色んな技術を駆使したクリアな映像に慣れてしまった目に白黒映画は物足りなく感じるのでは、と思ってましたが…杞憂でしたね。
あらすじ以上の事は起こらないにも関わらず、あの親子の先が気になって気になっ
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.6

休日の終わりに軽い気分で観られるコメディがいいなぁとチョイス。良い選択でした(^^)
ジム・キャリーの顔芸とおかしなテンション
に笑って癒やされる。
自己啓発セミナー怪しすぎ(笑) でも自分も、どうし
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劇場(2020年製作の映画)

3.6

好きな事を趣味ではなく仕事にしようとした時点でそれは痛みを伴うものになる。
同業者の才能や運に対する激しい嫉妬、自分への焦燥感。自信と劣等感のせめぎ合い。
それでも逃げ出さずに向き合う永田は凄いけど…
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