都合いい男たちがちらほら。
バッドエンドだけど、女の強さを感じれて良かった。
初Dolbyで。内装の黒と青のLEDのコントラストが雰囲気があった。
上に立つ者は自己犠牲の精神が必要なんだ。
2人の関係がどうなっていくのか、結末を見届けたい。
いつか報復される時がくると思っている。それほど人間は残酷だ。残酷なことを見て見ぬふりをしてきた。それは生きる為には仕方ないことだと。せめてもの出来ることは当たり前の日常に感謝するべきだと…。
紳士的で上品な外見に反してイカれたサイコパス野郎なんて性癖に刺さる人が多そうで。
エヴァンゲリオンQを観た時の高揚感をこの作品にも感じた。空に浮かぶ異質な物体を異常に美しく感じるのはなぜだろう。
夫を殺したのは妻だと疑われ、自分もどう事実が浮き彫りになるのだろうとそこに注目していたけど、本質はそこではなかったんだな。その後も幸せに暮らせるんだろうか。
直接的な性教育。真剣にメモを取ってる子供たち。実にシュールだった。
自分が子供の立場だったら、外は危険と教えられても興味が湧くのだろうか。外で人々が普通に生活をしていることを知ったら親を憎むのだろうか。
登場する男たちに攻め立てられているような圧迫感があって終始嫌な気分だった。男女には深い壁がある…。話し合いは大事だよね。
最後にはリョーハが愛しくなっていた。
知れば知るほど魅力に溢れた人だね。
恋愛展開は意外だと思ったけど。
マイナスは省かれてるシーンが何ヶ所か。それ以外は完璧です…。
ごまかしてばかりの大人たち。仇となって帰ってくる。純粋な子供が知るにはあまりにも残酷だ。しかし、ちゃんと伝えていたら結末は変わったのだろうか。
このレビューはネタバレを含みます
“聖なる鹿殺し”なんてかっこいいタイトル。
子供の頭に被せた布と銃のアイテムがあの嫌ーな胸糞映画を彷彿とさせた。
無知って怖い。って言っても今の現代人(とくに日本人)にも言えることで、どこか他人事なんだよな。
天災、人災。テレビ越しでしか観たことがない。体験してみないと分からない。起こってから事の重大に気づく…。
寡黙で、感情が乏しい(どこにいても孤独だったから故)コットだっただからこそ、最後自分の意思で、想いを乗せて走り出した姿に涙が出た。
遊園地の混雑さ、人の波が不安感を煽られる。
おじいさんが人にのまれ行き場をなくしている様は、世の中から追いやられているような虚しさがある。
最後の電車のシーン、ギョンジンからカメラが切り替わった時の男性の表情に笑ってしまった。
もっと他の表情あっただろう。
死を覚悟した瞬間は人生で一度もない。どんな感覚なんだろうか。それで生きていた時どんな感覚なんだろうか。
結局、自分の身に起こらないと全部他人事なんだから。
この手のスリラーは好きです。
フィクションでありながらノンフィクションでもある。
格差社会をグロテスクに表現を変えた映画にみえる。見れたものじゃないけど、いつまでも目を背けてちゃダメだよな。