nohohonさんの映画レビュー・感想・評価

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映画と音楽とパンと珈琲が好きなウクレレ弾き。たまになんちゃってファディスタ。本に埋もれて暮らしたい。

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無垢の祈り(2015年製作の映画)

4.0

恐らく、問題として認知されるのは氷山の一角でしかない、そんな衝撃的な内容に果敢に挑戦した意欲作。
耐えがたい日常に抗い、少女が自転車で疾走するシーンが印象的。
少女の無垢の祈りが呼び出したのは、地獄よ
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サウルの息子(2015年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

終始、主人公サウルを間近で捉えるカメラワーク。周りで恐ろしいことが起こっているのだが、周囲の状況に焦点が合っていないので、はっきりとは見えない。だが、起こっていることは、はっきりと分かる。
ゾンダーコ
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ラブリーボーン(2009年製作の映画)

3.0

殺人の被害者になってしまった少女とその家族の物語を軸に、サスペンスとスリラーをファンタジックな世界観で仕上げてあった。
犯罪被害者になってしまった苦しみや悲しみをファンタジーで描くなんてユニークなアプ
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パラダイス・ナウ(2005年製作の映画)

4.0

対照的だけど仲の良い2人の若者。
ごく普通の若者。
そんな若者が勇んで自爆攻撃に向かう。。。
彼らをそこまで追い込む現実。
しかし、命をかけることには躊躇しないが、命を奪うという重い選択は簡単ではない
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オマールの壁(2013年製作の映画)

4.0

主人公とその恋人の悲恋が切なかった。
占領下という過酷な環境の中で愛を育んだ恋人同士が、裏切りや誤解に翻弄される姿は辛かった。
主人公オマールの葛藤が苦しいほど心に迫る。

オマールはパン職人なのだが
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ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

4.0

主人公の逞しさ溢れる瞳に釘付けにされた。
マイノリティであるが故に、愛した人の葬儀に参列もさせてもらえない哀しみと怒り。
暴風に抗って前へ歩もうとするシーンが、彼女の何事にも屈しない力強さを表していて
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ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(2014年製作の映画)

3.5

犬達の反乱、逆襲。
街中を駆け巡る犬の大群は圧巻。
愛する少女と引き離され、過酷な経験を辿った犬が起こす悲しい復讐劇。
ラストのシーンに深い余韻を感じた。
それにしても、一切CGなしの撮影と聞いて驚い
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.5

音楽は素晴らしい!ってのを描いている爽やかで清々しい、そして若さ溢れる映画。
主人公の家庭環境は結構シビアなんだけど、兄弟愛が救いとなってる。
バンドのメンバーも個性派揃いで愉快。
バンド活動を通じて
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アラバマ物語(1962年製作の映画)

4.0

アティカス・フィンチ。
グレゴリー・ペックが演じる主人公の名前だが、この名前が付けられた犬の本を読んだことがきっかけで、この映画が観たくなった。
これぞアメリカンヒーロー。
弁護士という仕事で正義を求
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わたしは、幸福(フェリシテ)(2017年製作の映画)

3.0

現在のコンゴの街の、色んな姿が写し出されていて、その喧騒と雑多さに目が回りそうだった。
かと思えば、主人公の心象風景をイメージしたような暗い森と静謐なオーケストラシーン。不思議な対比。
主人公の逞しさ
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クリムゾン・ピーク(2015年製作の映画)

3.0

なかなか雰囲気のあるホラー。
幽霊の姿がどぎつくて、もう少し控えめでもゴシックホラーの雰囲気十分と思ったけど、生身の人間の方がよっぽど怖かったので、あれでよかったのか、と。じゃないと、幽霊が霞んでしま
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永遠のこどもたち(2007年製作の映画)

3.5

ホラーなんだけど、母の愛が泣ける。
ラストで静かな感動を得られるホラーは初めて観た。

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.0

歴史に大きな影響を与えながら、このような数奇な運命を辿った人物がいたとは。。。見続けるのが辛い映画だった。愛する人への想いがあまりにも痛々しくて。。。カンバーバッチの演技は素晴らしかった。

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.0

海沿いの街の風景が印象的で、淡々と静かに、深い哀しみが織り込まれていた。
音楽も美しく、それぞれのシーンを彩っていた。
兄と弟、叔父と甥っ子、親子、そして夫婦。ぎこちないけれど、深い愛が互いの間に流れ
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否定と肯定(2016年製作の映画)

4.5

フェイクニュースが巷に溢れる今、観ておくべき映画。
被告側に立証責任があるというイギリスの裁判制度にはビックリしたが、裁判では勝つことが目的、それに向かって弁護団が繰り出す戦略、主人公に証言させないと
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消えた声が、その名を呼ぶ(2014年製作の映画)

3.5

この映画で初めて知った残酷な史実。
家族を探し求めて彷徨い歩く男性の信念に圧倒される。
荒涼とした砂漠とエキゾチックな音楽が印象的。エンドクレジットでミュージシャンのインディ・ザーラが出演してたと分か
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ヴィジット(2015年製作の映画)

3.0

老夫婦が気味が悪くて怖いんだけど、時々プッと笑いも出てしまうという、なかなかうまい人物設定だなあと感心。子ども達も魅力的で、それぞれに心理的な問題を抱えてるのがまた興味深かった。ある意味、子ども達の成>>続きを読む

ブラインド(2011年製作の映画)

3.0

キム・ハヌルが久々に見たくて鑑賞。
のっけからハードな展開だったけど、スアと彼女をサポートする盲導犬スルギのやりとりが微笑ましかった。。。けど。。。
クライマックスは「暗くなるまで待って」のヘプバーン
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マンマ・ミーア!(2008年製作の映画)

3.0

ABBAのヒット曲に乗って繰り広げられるドタバタストーリーが、最高に楽しい気分にさせてくれた!
この映画は役者も相当楽しかったんじゃないかと思う。
学芸会風なミュージカルシーンは、こっちも歌って踊りた
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サムソンとデリラ(2009年製作の映画)

3.5

荒涼とした地で日々を送る若い2人。
オーストラリアにある先住民居住区なんだろうか、初めて見る光景。
サムソンがシンナー中毒なのが、のっけから衝撃だった。
デリラとの、会話ではないやりとりは幼い感じで、
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希望のかなた(2017年製作の映画)

4.0

淡々と繰り広げられる物語。
全体的な青色の印象が、静けさをさらに強調してる感じ。
静かだけれど、時折クスッと笑えるちょっとしたユーモア。
だけど内容は重い、果てしなく重い。
「死ぬのは簡単。だから生き
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サーミの血(2016年製作の映画)

4.5

痛々しいほどの少女の自由を求める想い。
自らの血に抗って生きることを、その困難も恐れずに選んだ彼女の強さに圧倒された。
自分探しなんて生温いものではない、自分を捨てなければ自由が得られなかった少女。。
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孤独のススメ(2013年製作の映画)

3.5

厳かなバッハの曲にのって繰り広げられる男2人の奇妙な共同生活。
妻に先立たれた几帳面な男と知的障がいがあるように見える謎の男。
可笑しくもあり、シュールでもある。
一体、この映画はどこへ行くんだろう?
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草原の実験(2014年製作の映画)

4.5

セリフが全くなく、映像だけで語られる物語。
美しい映像に吸い込まれるように、釘付けにされた。
淡々と繰り替えされる日常が、かくも美しく描かれるとは、
空と草原、ぽつんと佇む少女の住まい、そして一本の木
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パレードへようこそ(2014年製作の映画)

4.0

なんて、清々しい映画なんだろう。
違いを超えて連帯することの素晴らしさ。
最初は戸惑いもあるし不安もあるのは当然。
一つの目的に向かって共に手を取り合うことができたとき、生み出されるパワー。
勇気を与
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ソウル・キッチン(2009年製作の映画)

3.5

多種多様な人物が入り混じる、ドタバタな内容に、腹を抱えて笑ってしまった。
食堂を切り盛りする主人公は、結構な災難に見舞われるんだけど、アクが強くても憎めないキャラばかりなので、笑えてしまう。
音楽も、
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アーティスト(2011年製作の映画)

4.5

今年は戌年。
ということで、犬が出てくる映画が観たくて、これを選んだ。
主人公にいつも寄り添っているワンコが、最高に可愛いかった。
本当に大活躍で、その演技力には舌を巻くほど!
映画自体、サイレントの
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ルーム(2015年製作の映画)

4.5

シリアスで重いテーマにも関わらず、母親のジョイとその息子ジャックの絆が丁寧に描かれていたことで、静かな感動を感じる作品だった。
母と2人だけの世界にいたジャックに、いきなり現れた未知の世界、現実の世界
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

3.5

ゲルダの愛に圧倒された。
トランスジェンダーの夫への愛に苦しみ、挫折しそうになりながらも、最後まで愛を貫いた姿には感銘を受けた。
自分の本当の姿と偽りの姿の狭間で、夫のアイナーも苦しかっただろうし、時
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キャロル(2015年製作の映画)

4.5

キャロルの佇まいは見惚れてしまうほど美しかった。彼女と恋に落ちるテレーズも若さと純粋さ溢れる美しさがあった。
本当に美しい映画だったなあ。
キャロルの娘への愛にも心打たれるものがあった。キャロルの魅力
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シークレット・アイズ(2015年製作の映画)

3.0

ジュリア・ロバーツとニコール・キッドマンが共演してるのに釣られて鑑賞。
ニコールと比べて、ジュリアがかなり老けて見えてビックリ。でも、これって演技力の賜物なんだろうな。ラストで真実が分かった時、それを
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.0

いやいや、ドイツ映画はすごい。
悪名高き総統をネタに、こんな映画を作るなんて!
ブラックな笑いの中に、ゾッとするものも感じさせる。
きちんと過去と向き合ってきたからこそ、こんな作品が作れるのだろうか。
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ローマ法王になる日まで(2015年製作の映画)

3.5

アルゼンチンの現代史に疎かったので、軍事政権下で非道なことが行われていたのはショックだった。今の法王は過酷な時代を生き抜いて来られたんだと、胸に迫るものがあった。劇中、そしてエンディングで流れるタンゴ>>続きを読む

エクスポーズ 暗闇の迷宮(2016年製作の映画)

2.5

サスペンス映画が観たい気分だったところ、Netflixからの通知メールで面白そうかな、と思って視聴。
だが、しかし。
サスペンスなのかオカルトなのか、どっちも中途半端で、「なんじゃこりゃ?!」といった
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アメリカで最も嫌われた女性(2017年製作の映画)

2.5

こんな人物が実際にいたことにビックリ。
関わりたくないタイプだけど、野次馬的に遠くから眺めるだけなら、滑稽で面白い。
彼女の行動の動機が測りかねる点もあったが、情に厚いのは確かなのかなと思う。
そして
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人間の値打ち(2013年製作の映画)

3.5

あるひき逃げ事件を軸に、交錯するそれぞれの立場をそれぞれの視点でうまく描かれていたと思う。
金に翻弄される愚かさや浅ましさを、これでもかと感じさせられた。
映画ラストのクレジットにはやるせない思いだっ
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