mistyさんの映画レビュー・感想・評価

misty

misty

映画(374)
ドラマ(1)
アニメ(0)

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

声優目当てで吹替版を観たんですけど結果オーライでよかったかもしれないなと思ったこれ字幕で見てたら寝てたかもしれん

『セブン』と『ゾディアック』を足して2で割ったような展開なんだけどでもそれなら『セブ
>>続きを読む

ユンヒへ(2019年製作の映画)

4.3

外はずっと雪が降っていてとても寒くて、だけど心は暖かい部屋の中にいるような映画だった。
長きに亘る彼女たちが受け続けてきた抑圧、それでも20年変わらず雪のように降り積もる想い、誰にはばかることなく私は
>>続きを読む

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

クッソ!!してやられた!!!!な映画だった。


第1章『キングスマン』→第2章『1917 命をかけた伝令』→第3章『ミッション・インポッシブル6:フォールアウト』みたいな感じの構成でちゃんとキングス
>>続きを読む

マクベス(2021年製作の映画)

4.2

魔女の予言に欲望を乗っ取られた夫妻が転がり落ちていく悲劇。
恥ずかしながらこれが人生初マクベスだったのだけど初マクベスにはとても贅沢だったのでは?舞台美術や音楽そして俳優全てに一切無駄がない洗練された
>>続きを読む

世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

4.0

ひとりの少年を、子供を神格化して祭り上げることのあまりの残酷さ。
巨匠に見初められ、世界で一番美しいと呼ばれた彼は天使である前にひとりの人間で、何より庇護されるべき子供だった。
荒波に押し流されていく
>>続きを読む

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.8

元気が出る映画だった。ウォシャウスキーによる公式マトリックスファンアート映画みたいな感じ。
思い出補正バリバリかかってたけど思い出補正の何がいけないんだよ?!(逆ギレ)思い出補正だけじゃない映像美だっ
>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.2

脳を直接突き刺してくる色彩に目が眩むトキシックでトリップなホラー。
60年代の音楽やファッションに心はときめきながらも現在まで地続きにある女性搾取のナイフが常に首元に突きつけられる。
悪夢は燦然と花開
>>続きを読む

君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

4.0

就職先が決まっても、あとは卒業を待つだけでも、コンプレックスに押し潰されそうな彼らの日々。
誰もが痛みを抱えていて、気づいてやりたいと思うのにできなくて、そしてまた心が痛む。それでも寄り添ってくれる人
>>続きを読む

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

4.6

全ての「つくる人」へ贈る賛歌。
年齢に焦ったり、理想と現実のギャップに苦しんだり、人を羨んだり、挫折したりしても、作ることによってしか得られない喜びがあって、一途にその喜びを求めること、そんな人生も言
>>続きを読む

リトル・ガール(2020年製作の映画)

4.2

幼いトランスジェンダーの女の子とその家族の物語。
ただ彼女の心のままに生きさせてあげたい、それだけの願いが相当な闘いによってしか得られない現状。
幼い彼女が涙を流すのを見て一緒になって泣いた。どうして
>>続きを読む

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

twitterで書けることがなさすぎるの超笑うのでここに感想(という名のおもしろポイント列挙)を置いときます。ディスってるように見えて全部褒めてます。最高に元気が出る映画だった。


・オープニングの
>>続きを読む

MONOS 猿と呼ばれし者たち(2019年製作の映画)

4.8

世界のどこかでゲリラ部隊として訓練された少年兵たちは外界からも隔絶され、どこか楽園のような日々を過ごしていた。ひとつのミスをきっかけに楽園は終わり、増幅する狂気が心を破壊する。
息を呑む圧倒的な自然の
>>続きを読む

TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

3.7

ひとつの体に入りきらない大きな愛を持った人の物語。
芸術への愛、友人への愛、恋人への惜しみない愛。彼女は愛を燃やして創作し、笑い、踊り、生きる。
望んだ人生じゃなくても、愛した人と結ばれなくても、彼女
>>続きを読む

コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)

4.5

あるライブハウスの火災事故をきっかけに露呈した医療体制の腐敗を告発し断罪していく果敢なジャーナリストたちの姿はドキュメンタリーじゃなく本当の映画のよう。
手に汗握る展開だけど、他人事とは思えない現実も
>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.0

フランス史上最後の合法的決闘裁判はひとりの女性が告発した真実の真偽を問うたものだった。
三者三様に見える世界(けれど真実は存在する)の中で真実は彷徨い、声を上げる彼女の勇気は男同士のプライドの問題へと
>>続きを読む

燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.7

148分新撰組スピードラーニング。
新撰組の人物、変遷がなんとなく頭にあればいいけどそうでない人には厳しそう。それでも6年半の出来事を148分でまとめようとしているので展開が早いのとみんな早口説明なの
>>続きを読む

鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.5

小説世界と現実を行ったり来たり、どこまでが小説でどこからが現実なのかつい集中して追いかけてしまう。
破綻しないぎりぎりの境界を突いてくる伏線は派手さには欠けるかもしれないけれどまあまあ起こりそうと思わ
>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.8

映画館でしか得られない体験、映画館でないと機能しない映画。
砂漠模様の移ろいや視界を舞い上がる砂の煌めきに見入る。専門用語や政治劇の様相は少し難しいけれど、ポールを主軸に捉え続けることで視点はぶれない
>>続きを読む

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

3.5

東日本大震災から10年後に起きた殺人。震災のぎりぎりを辛うじて生き残ってもその先の未来や生きる権利は国や誰からも保証されない。自己責任や自助努力という言葉が見放した数多の命。
エンタメ映画ではあるけれ
>>続きを読む

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.0

水俣病を記録映画ではなく劇映画として残すということはどういうことで、この映画が目指すのはどこなのだろうと考えていた。
水俣病を生きる人たちの一瞬の生活と永遠の写真とを融合させること、写真によって肉薄す
>>続きを読む

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.8

前作とはまた違う種類のレイヤーを入れつつ重層的な仕上がり 狼化した松坂桃李の広島弁を堪能しつつ悲哀を背負う村上虹郎の小柄な背中にぐっときて、なぜに新聞記者までチンピラやねんと笑い、そして鈴木亮平がガ>>続きを読む

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.0

設定が曲芸のごとく鮮やかで終始ニコニコしながら観た。単に張り込み捜査のためにフライドチキン屋を経営するというだけの話じゃなくそこにしっかり必然性を持たせてくる後半の展開が鮮やか。
チキン屋の日常スピン
>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

5.0

いつまでも余韻が続いている。終わってほしくないドライブ、トンネル、高速道路。
戯曲の言葉を借りながら、喪失を、揺らぎをじっと見つめる。誰がどんな存在で、本当のことは何で、この気持ちは何で、なぜ生きるの
>>続きを読む

映画 太陽の子(2021年製作の映画)

3.5

大戦末期、かつて日本でも極秘裏に進められていた原爆開発と時代に翻弄される若者たち。
科学は世界を変える、戦争をなくすと信じて研究に没頭する兄と戦地へ赴いた弟、未来を夢見る幼馴染。
未来の話をしたかった
>>続きを読む

Summer of 85(2020年製作の映画)

4.0

出会ってから永遠に別れるまでの6週間、眩いばかりの夏と熱情、突き上げてくる波音と音楽。
日焼けした肌の赤みは恋の色。
10代にしか訪れない激情が彼らを走らせてゆく。スピードの向こう側へ、恋に恋した自分
>>続きを読む

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.0

走り出したい青春の夏。映画部の中でも浮いている時代劇大好き少女が自分の求める運命の主人公と出会い、個性爆発な仲間たちとオリジナル時代劇を撮る夏休み。笑って泣いて、好きなことへ全力投球猛ダッシュの姿は観>>続きを読む

親愛なる君へ(2020年製作の映画)

4.0

同性パートナーを失い、残された義母と息子を養い、贖罪のように生きる日々。病を抱えた義母の死を機に居場所は急速に瓦解していく。死んだ夫の家族の面倒を見るのは妻にとっては当たり前、それが同性であるが故に通>>続きを読む

少年の君(2019年製作の映画)

4.7

孤独と恋の共鳴に心が震える。
格差社会、加熱する受験闘争、エスカレートしていくいじめという社会システムの問題を丁寧に拾い上げ、美しく見えるふたりの強固な結びつきもこの歪んだ社会システムがもたらしたもの
>>続きを読む

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

4.7

中絶手術のため、17歳の彼女たちはペンシルバニアからニューヨークへ。
淡々とした物語でありながら、彼女たちの孤独、不安、痛み、それから安らかな寝顔が心を捉えて離さない。言葉がなくても眼差しが、横顔が、
>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.5

前途有望だった女性はキャリアを捨てて復讐へ向かう。
なぜ汚名は女性の方について回るのか、なぜ女性は男性の保身のために存在を消されてしまうのか、なぜ女性の方が未来を剥奪されてしまうのか。
エンターテイメ
>>続きを読む

ライトハウス(2019年製作の映画)

3.8

絶海の孤島に灯台守がふたり。ベテランと新人、吹き荒れる風の音とともに彼らの会話を見守る。
海鳥を殺せば不吉が起こる、理不尽な労働に怒りが爆発する、嵐に閉ざされた小屋の中で雨漏りが加速するように狂ってゆ
>>続きを読む

RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.0

出生時から体が不自由で車椅子生活を強いられてきた彼女、それを献身的に支える母、その彼女が大学進学で家を出るとなったとき、母の愛に満ちた家は地獄と化す。毎日飲んでいた薬の秘密、彼女自身の秘密と一緒に母の>>続きを読む

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

„one will fall“って宣伝コピーが出てたからこれでゴジラがコングに負けるような展開になったらもう二度とレジェンダリーが作るゴジラは観ないと思っていた。
でもone will fallと言い
>>続きを読む

スーパーノヴァ(2020年製作の映画)

4.0

不可逆の病が進む同性パートナーとの旅と秘密、思い。愛すればこそ病を諦められない、愛すればこそ終わりゆく自分に耐えられない。
愛は世界を救わない。それでも愛は巡り、涙や不安や決意に変わり、一日一日を進め
>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.8

とても贅沢な時間だった。
コンサートでもありショーでもあり、舞台作品でもある。
舞台の文脈でコンサートを演出するとこんな化学反応が起こるのだな。ミニマルな美術に一切のコード・機械類を排除することで動き
>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

4.5

老いること、豊かな新緑の木から一枚ずつ葉が落ちていくように、なす術なく、目の前の世界が解体されていく不安と悲しみを抱えそして忘れていくもの。
解体される世界の狭間に見える思い出、美しかった日々、娘の姿
>>続きを読む

>|