停滞さんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

停滞

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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

3.8

前半はクストリッツァらしさ溢れる愉快な展開とアヒルとかハヤブサ、ロバなどの動物にとどまらずちょうちょやテントウムシなどの虫までが活躍してるのがすごいっす(まだ2本しか見てないですが)

後半では川の中
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黒猫・白猫(1998年製作の映画)

4.0

クストリッツァの見所はbgmで流れるブラスバンド演奏と狂騒感、動物がなすハチャメチャという快感だと思った。

ブラスバンドはもうほとんど流れてるし、悲しい空気が流れてる所に明るい音楽流したりするから、
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.0

初めてのクストリッツァ、映画館行けなかったのでレンタル170minVer。
陽気でノリのいいブラスバンド演奏がすっごい印象的、【冷戦】での地下のシーンは狂騒的でよかった。水の中とかトンネル通ったり、他
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宇宙人ポール(2011年製作の映画)

3.7

アメリカのオタク文化がわかるともっと面白かったのかな。普通に笑えるところもあったからまぁまぁかな。いやしかし非常にアメリカン。
今度スタートレック見るかな、スターウォーズも見てないし。sf漬けやってみ
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吉原炎上(1987年製作の映画)

3.8

燃える原因といい燃えっぷりといい美しい。赤の使い方が素晴らしい。走って揺れるおっぱいも素晴らしい。資本主義でやりとりされる女という性、その性を垣間見た気がする。でもちょっと長い。途中で二度ほど「あきら>>続きを読む

メリーに首ったけ(1998年製作の映画)

3.7

面白かった、どうしようもない下ネタ。恋愛話としてはまぁ対したこともないかな。キャメロンディアスとちょいちょい挿入されるネタが見所。

叫びとささやき(1972年製作の映画)

4.1

自分が男だからかメッセージのようなものは受け取れなかったが、見事にキマった構図と美しい色彩、絶妙な機微も表現する演技で描かれた叫びとささやき、ぽっくりして彼女たちの内面がえぐりだされる様は波に飲まれる>>続きを読む

幕間(1924年製作の映画)

3.7

アヴァンギャルドー!
スローモーションとかディゾルブ、フィルム抜くとか色々あるけど、やっぱコースター&ディゾルブが走馬灯のようにうわああああっとくる感じがして良い。あと、人の走る様子、もしくはジャンプ
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モンパルナスの灯(1958年製作の映画)

4.2

途中まではふむぅなんだかなぁと思ったがアメリカ人の商人とやりとりする前後からうおおおおってきた。なんて美しい生き方なのか。
貧窮していながら、生前は売れなかったゴッホよろしく画家として苦悩を元に表現し
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5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

4.2

wikipediaで概要をさらってからみたのですが、一言で言えば非常に哲学テーマを扱っていて好きでした。まぁよくわかんなかったけど。
ヌーヴェルヴァーグの名優・監督がでる短編映画部分は純粋に良い、二人
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月曜日のユカ(1964年製作の映画)

3.9

コケットな加賀まりこの魅力でできている。日本人でもこういうフランスっぽい雰囲気を作り出せるんだなぁってことになんか驚いた、まぁ日本っぽさもあるんだけど。その感じたフランスっぽさってのは「女は女である」>>続きを読む

ときめきに死す(1984年製作の映画)

3.9

時と場所のユニークさを持つ事象というものの興味深さ・奇妙さについつい目をやってしまうような映画。
話の大筋はなんとなく用意されてる。その中で主人公はほとんど語らない。語らないことで表現されないから逆に
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.9

登場人物の名前ほとんど覚えてない、ジョージくらい、、ってくらいに描かれている人は特定の人物でありながらその人がその人である意味を与えられておらずダンケルクから生き延びようという気持ちとして描かれていた>>続きを読む

リアリズムの宿(2003年製作の映画)

3.7

友達の友達という間が絶妙。正直どうでもいいような旅行でのやり取り・出来事がいい味を出していて、無駄も集まりゃなんか意味が出てくるさとじんわり感じるロードムービーでした〜

イップ・マン 継承(2015年製作の映画)

3.9

前の2作を踏まえていい感じにまとまってる、、かな?
今までもそうで騒動に巻き込まれて妻がプンスカしちゃう展開に収まりがつきましたかね。詠春拳だけじゃ映画は撮れなくて、このカットバックに用いられるような
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イップ・マン 葉問(2010年製作の映画)

3.8

話の本筋としては西洋ボクシングマンがありまして、その下地みたいな感じで中国武術の誇りという構成。おじさんとの互角の戦いが緊張感抜群でいい、いやぁ撮り方もうまいっすよね。地味に笑えるシーンもあるし。>>続きを読む

イップ・マン 序章(2008年製作の映画)

3.9

これが一番シンプルでまとまりよかったかな。終わりよければすべてよし。日本軍の描き方も悪くないと思う、まぁ閣下の顔立ちはすごいけど。一貫して来るか来るかと待たせず始まるあの拳がいいっすねぇ。冒頭の方で子>>続きを読む

言の葉の庭(2013年製作の映画)

3.7

あの和歌は万葉集勉強したい!と思うくらいイケてたけど、言の葉の庭はちょっと言い過ぎかな。個人的な感想としては物憂げで悩み伏したショートヘアOLっぽい感じは好きっすね、しかも朝からビールにチョコレートと>>続きを読む

秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

3.7

初の新海誠監督。現実を美化した世界、特に景色とか背景。それに比べて人物は漫画のようなタッチ。そして独白が続いた。あとピアノが絶妙。One more time, One more chanceはこれの主>>続きを読む

夢二(1991年製作の映画)

3.9

この筆舌に尽くし難い映像世界。清純美学好きかも。顔ハメシーンがあるけど、美人が多い。先にみた陽炎座と違うんだけどなにが違うかって言われるとよくわからん。画面は後半にかけて色づいて行く印象。会話の間の撮>>続きを読む

陽炎座(1981年製作の映画)

4.0

夢だうんたらと独特で話の筋はわかりにくいんだけど、構図といい色彩設計といい映像的な美しさ、そしてこの幻想的な世界観には脱帽。もうそれに尽きる。これが清純美学か、これが日本か。

サマーウォーズ(2009年製作の映画)

4.0

古臭い戦争かと思ってたら、むしろSFだった、名作。バーチャル世界とアニメーションは相性抜群だ。(指が絡むアニメーションもいい)ストーリー展開しっかりしてるし、戦いの方法もイケてるし、温故知新、デジタル>>続きを読む

熱狂はエル・パオに達す(1959年製作の映画)

3.5

ブニュエル的な期待していたものが全くと言っていいほどなかった。
人との関係とはengageすることで、つまりあるベクトルを持つことで、違う方向に動こうとした時に引っかかるって感じかな。理想と現実の間は
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黄金時代(1930年製作の映画)

4.0

非人道的に、宗教的制約≒倫理の境界をまたぎ本能を描く。思考形式、とりわけ因果律を逆手に取るというか無視しているようにも思える。排泄マグマ含めてもう一回みたい。この世が資本主義社会であり、その源泉が人間>>続きを読む

オルフェ(1950年製作の映画)

3.6

なんじゃこれ。鏡を液体でやったり壁が下だったりなんか地味な異世界感を醸し出してたり、所々で詩が挿入されたり、あ、これがジャン・コクトーらしさなのかなとは思うものの何が面白いんだかわからん。話の進行が引>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.2

音楽のリズムで紡がれる映像。純粋に楽しかったし興奮した。音楽の節で切り替わるカット、弾ける音と衝突や爆発の組み合わせ。見せ方としてはハリウッド的と言えるけどこのリズム感にはのせられた。ベイビーがイヤホ>>続きを読む

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

3.9

初のIMAX3D。メガネが集中させてくれる。とん、と着地して揺れるガルガドットの太ももが良いね。アメコミ系ほぼみないけど、行ってみてよかった。ワンダーウーマンが絵的には魅せるけど、スパイのやつがかっこ>>続きを読む

劇場版 銀魂 新訳紅桜篇(2010年製作の映画)

3.7

基本的にはアニメと同じ、若干映画観にくる客を意識したシーンが挿入されるくらい。大筋は元との違いがそんなわからん、でも違いでググるって見ると確かにってなる、そんな感じ。
でも、村田兄妹を通して剣は所詮人
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有頂天時代(1936年製作の映画)

3.9

ダンススクールでの洒落合いからキレッキレのタップダンスはほんと名シーン。オチのつけ方は若干雑な気もするけど、全体を通して愉快で楽しい。映画は映像がメインだと思うけど音楽も人の感覚に訴えるものが大いにあ>>続きを読む

吸血鬼ノスフェラトゥ(1922年製作の映画)

3.8

サイレント×ドイツ表現主義×吸血鬼。元祖って感じ。
面白いかって言われると正直なんとも言えない。しかし見応え・見る価値は確かにあると思う。
1時間なのにストーリーはなかなかに長い。言葉で語るのでなく、
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トップ・ハット(1935年製作の映画)

3.9

ぐう名作、タップダンスに魅了されるよね、フレッドアステアーーー!ジンジャーロジャーーーース!!ストーリーで決めるぜ!ってよりこのすれ違いをあの手この手で埋めようとするジュリーの気の利いた感じが楽しい。>>続きを読む

MIND GAME マインド・ゲーム(2004年製作の映画)

4.0

2017/8/31
前回大事なところで寝てしまったのでもう一回。やっぱりある程度現実的な流れがあるのにファンタジー展開がぶち込まれるところは苦手。いやしかし、メッセージというかこの浮き沈みがある人間世
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エル ELLE(2016年製作の映画)

3.8

イザベルユペールが変な男にレイプされるって話。だけど、そのインパクトの強いとこに引きずられず全体として捉えれば性欲・性生活の在り方がテーマ。現代っぽい。

確かに面白かったけど、ちょっと期待しすぎた部
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これがロシヤだ/カメラを持った男(1929年製作の映画)

4.0

純粋にすごいっす。景色見てカメラに収めるとなんか違うみたいなのあるけど、ジガ・ヴェルトフはまさにカメラの目を持っていたと思われる。撮影技法とか編集も前衛的な感じだけど、とにかく全部が映像として見ていら>>続きを読む

無垢の祈り(2015年製作の映画)

4.0

児童虐待〜。「〜」なんてノリじゃなくてなかなかに衝撃が強い作品です。
父はクソ野郎、母は新興宗教わっしょい、って感じで絶望してる小学生の話。その主演の福田美姫ちゃんは当時9歳とのことで驚き。圧巻の演技
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パターソン(2016年製作の映画)

4.0

おう、ジャームッシュ。監督の独特のセンスが光る。
バスの運転手のパターソンは妻のローラと同じような毎日を繰り返している。しかし、毎日が新しい。「最近どう?」って聞かれると「普通だよ」って返しがちで、長
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