停滞さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

停滞

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アンチクライスト(2009年製作の映画)

3.7

妻にセラピーを施しているはずがもう途中から何を見ているのかよくわからなくなってくる。ある意味脱線しているようでありながらその脱線も含めてセラピーだから脱線してはいない。話のストーリーよりも人物の存在感>>続きを読む

ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016年製作の映画)

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4年前に原作を読んだのが懐かしい。その時はボロボロ泣いた。そして今回は小松菜奈選手の活躍を見ようとこの映画を再生した。原作の記憶はそこまではっきりしていないけど序盤から小松菜奈だけを見ていた。神々しい>>続きを読む

渇き。(2013年製作の映画)

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加奈子(小松菜奈)とは?という深淵なる問いが血にまみれる映画。
この問いを考えると、加奈子が何をしたのかはいくつか明らかにされたが彼女がなぜそうしたのかということは直感的には分かりづらかった。それは行
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さよならくちびる(2019年製作の映画)

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この映画を自分が57577にすると
小松菜奈 門脇麦が 最高だ
成田凌なぜ いい奴なんだ
となる。
冒頭の方の車から降りて我先にとガソスタトイレに競歩の一歩手前のスピードで歩くシーンよくね?良いよね
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長いお別れ(2019年製作の映画)

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映画史に名を残す史上屈指のポテサラ映画とぞ言えよう。
蒼井優のファッションが雑誌から出てきたのか?と突っ込みたくなるくらい変化するしオシャレだしで蒼井優目当ての自分としては彼女がポテサラつくってること
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愛のように感じた(2013年製作の映画)

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Lilaの顔がいい、力強さがある。どの人物も笑顔を見せるシーンはほぼなかったしあまり感情的になるシーンすらもなかった。 Lilaの一人称で描かれる中で、鬱屈とはしていなければ決して明るくもなくこれと言>>続きを読む

パラダイス 希望(2012年製作の映画)

3.9

記事では"パラダイスとは実現されない夢と欲望の象徴"と書かれている。今回のは愛というよりは恋でそれが希望と形容されるのは納得。物語がどこかに向かっていくことがあまり示唆されないし実現されない夢と欲望で>>続きを読む

パラダイス 神(2012年製作の映画)

3.9

もはや滑稽、なんか悪いけど笑った。何か嫌なことがあると「これは試練なのですね、それなら耐えましょう」とか自分の宗教的価値基準にそぐわない人に対し「この人に赦しを与えてください」とかいうあたり最高にクソ>>続きを読む

パラダイス 愛(2012年製作の映画)

4.1

一言でいうなら絶望か。ただ何か凄惨な出来事が起こるわけではない。どちらかと言えばごくごく普通でありきたりのような光景だと感じた。ただいくつか変な感じはある。黒人女性はほとんど出てこない。白人男性は全く>>続きを読む

かくも長き不在(1960年製作の映画)

4.2

記憶喪失系を見た記憶はないのに別に真新しくもないだろうとたかをくくっていたら新鮮だった、というかシンプルに映画として素晴らしかった。というのは、記憶喪失がその状態から記憶を取り戻していくという直線的物>>続きを読む

ケルジェネツの戦い(1971年製作の映画)

4.0

色彩が優れているというか純粋にフレスコ画綺麗、上映されるとどんな色感になるのかわかんないけど。そしてそれが動いちゃう。でも劇場で見れたらもっと迫力があってすごいんだろうなぁと想像した。

25日・最初の日(1968年製作の映画)

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動く絵画とアニメーションが混じり合っているという印象(動く絵画とアニメーションは自分の中ではなんとなく違いがある)カットバックな感じもする。

ノスタルジア(1983年製作の映画)

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画作りがすごい!!(小並感)もうね、この歳になるとただ画面とか音楽、ゆったりと流れる時間を味わうことしかできないの、どんなお話かなんてさらっと見て理解できるような鑑賞時間帯でもなければ忍耐力もない。>>続きを読む

ぼくの小さな恋人たち(1974年製作の映画)

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学外での「大人は判ってくれない」+静かな「早春」感、でも印象は違う、爽快感なし。
自転車で移動する人物を追うカメラの動きが遅れていきフレームアウトしてカットが変わるのが割とあったと思う、そのシーンの終
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ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)

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とにかくカメラが面白くない。不要な手持ち撮影するしひねりも何もないし無駄に長回ししたり。でもそれが全て計算通りに退屈な世界を演出する退屈なカメラであってティファニーで朝食をのようになんでも起こりうる映>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.5

恋愛というと最初どちらかが好きになって〜(略)〜両思いになって恋が実り愛が咲く、と言ったある方向へ収束していくイメージを持っている。それに照らして考えれば、この作品は原作が2003年のものでありながら>>続きを読む

ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

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"ちはやぶる"の意味がわかる。こういう歌の言葉を物語の適当なところに挿入されるとエモっ!となってしまう。2年経っているという設定で綾瀬千早が成長している様子もあるが広瀬すずという女優の変化も垣間見れた>>続きを読む

ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

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松岡茉優のキャラが最高すぎて最高。口元が緩んでクールな澄まし顔から溢れる笑みは非常に殺傷能力が高い。さらに「ハァッ!!!」という奇声をあげて好きなものに対する興奮を表現する彼女の姿で私は「はぁ...好>>続きを読む

ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

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かるた面白い、描写されるのはスポーツとしか言いようがない動きでありながらも音を聞くという感覚的な側面だったり歌の意味という構造だったり、加えて人間関係が絡み合って異色の青春映画になっているのではないか>>続きを読む

哀しみのトリスターナ(1970年製作の映画)

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当時27歳になるドヌーヴが16歳の役を演じるというのが最初からなかなか無理があるなと感じたためかとっつきづらさはあった。ドヌーヴは麗しいというより妖艶な美しさだと感じるがそれがこの映画だから素晴らしい>>続きを読む

ロストロストロスト/何もかも失われて(1976年製作の映画)

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リトアニアへの旅の追憶とどう違うかと言われるとピンとこないが相変わらず時間的というのか音楽が先行してるのでは。物語的に構成された映像の配列というより一つのショットが飛び飛びになっていたりして断片的なイ>>続きを読む

リトアニアへの旅の追憶(1972年製作の映画)

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圧倒的に時間的な映画。まさに追憶のように記憶の断片が拾い上げられて提示されそこに音楽が付与される。特段意味があるわけでもないのにその時の手触りのようなものを感じさせる瞬間が散りばめられていてつまりこれ>>続きを読む

集合論(1990年製作の映画)

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How can we classify the animals in Noah’s Ark? 私たちはどう分類するのか、それにはサイズだとかアルファベット順とかいろんな基準があるがそれらは普遍的でなく>>続きを読む

ラ・ピラート(1984年製作の映画)

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これは、、、何が起きるかわからん面白さ、言ったこととすぐ逆のことが起きて忙しなさもある、ようでいてとにかくに暗さといい光の具合がとにかくいい、構図を含めて画をみる映画じゃないかと。アルマとキャロルが絡>>続きを読む

金子文子と朴烈/朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキスト(2017年製作の映画)

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二人の獄中での闘いがメインですね。政治的論理が絡んでくるので映像で語られるというよりは人物が喋るシーンがかなり多かった、引きで会話を移すということもかなり少なく切り返しが多い。
闘いがメインなのはいい
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アレックス(2002年製作の映画)

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でも映画とはそういうものかとも思った、無数の可能性の中から一つの時間を選び出すような。つまるところ、全てなのかはわからないけど確かに時は因果構造によりイメージが純粋に持つものを破壊しているかもしれない>>続きを読む

楽日(2003年製作の映画)

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クッソシュール。ガラガラの映画館で近くに座って来る人の奇妙さ。また男ならよくわかる、立ち小便器で空いてるのに隣に来るやつの無神経を通り越してどこか身の危険すら感じる落ち着かなさ。それもいいんだが映画館>>続きを読む

第三世代(1979年製作の映画)

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これはなんなんだ!?って印象は拭えない。意志と表象としての世界というのはわからなくもない。前の作品は記憶が曖昧だけど相変わらず寄りの構図は少なく人物と人物が不必要なまでに一つのカットの中で交錯して垣間>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

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1人称による不在の映画。チョン・ジョンソが好きです。彼女はまぁ美人だしパントマイムのくだりとか部屋に現れる生活感とかタバコを蒸す感じとか、きわめつけはジョンスの家の前でゆったりと踊るシーンとか、それら>>続きを読む

野獣(2018年製作の映画)

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面白い、長編的な作りじゃないって感じた、こういうごく簡潔でありながら不確実性とその解消を構成要素とした一連のシークエンス、良い短編だなと感じた。
あのシーンからマクロなのかスーパーロングなのかわからな
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チワワちゃん(2018年製作の映画)

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人間は周囲の人々に抱かれるイメージの総和という存在形式をとりうる(その人に関する他者が知らない事実や持たないイメージはその人のうちだけに埋没する)、的な感じで、チワワの周辺にいた人から情報を収集してチ>>続きを読む

ひかりの歌(2017年製作の映画)

4.7

4つの短歌を元にした4編からなる。単刀直入に申し上げて非常にグッと来た。だが、ショットが抜群に決まっているかと言えばそうは思わなかったし美しい構図や色彩になっていたとも思わなければモンタージュに目を見>>続きを読む

ジュディット・ホテル(2018年製作の映画)

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湯船から手だけが伸びるショット良い。最初は便器かと思った。それよりも赤いメイドのような服に白いエプロンってのが良いからもっと色彩的にもう一声ほしかった。男の青いやつは微妙。

小さな手/リトル・ハンズ(2017年製作の映画)

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これならもうちょっと長めの尺の方が良いんでは。短編の楽しみ方がわかっていないだけだろうか。

快楽の漸進的横滑り(1974年製作の映画)

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面白かった。一番最初に指摘しておきたいことは、おっぱいに筆を走らされるノラはくすぐったいに違いないということだ。それに加えてこの作品で重要なことはノラのおっぱいが漫画で描かれるような、はたまた無重力空>>続きを読む

ヨーロッパ横断特急(1966年製作の映画)

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ロブグリエは女が囚われてるのが好きと見た。
構成自体はまぁ面白いんじゃないかと思うけど、画面に惹きつけられない。冒頭の方で荷物を置いて人が画面に出入りするのはグッときたが、そのあとは構成が機能するとは
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