324さんの映画レビュー・感想・評価

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25歳になりました。

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婚約者の友人(2016年製作の映画)

4.2

面白い。一切眠くならない。
純文学的な筋と感情に、的確なショット。パートカラーの使いどころが絶妙。

オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

3.7

エミール・クストリッツァは好きになれない。知性もユーモアもテクニックも全てのステータスが高い。あまりにも映画として真っ当すぎる。煌々と輝いている印象。しかし今作の音楽は手放しで良いな。

夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

4.3

良い。形容しがたい。ホン・サンスで一番良いかも。たまにこういうのがあるから観ちゃう。
これを撮ってるホン・サンスのことを考えると悔しいが、これは良い。

立ち去った女(2016年製作の映画)

4.0

普通の映画にない間。省略の美の真逆を行く。バロット売りのオヤジ、オカマとフィリピンらしい。

それから(2017年製作の映画)

4.0

ミニマムで見慣れたような空間だからこそ深淵な印象。
記憶の引き出しから目についたものから片っ端に取り出していくようで、曖昧模糊としたもの。奥底に沈殿しているものもたまにふわっと浮上する。

万引き家族(2018年製作の映画)

4.3

きれいに仕上がってて非の付け所がない。付ける気もない。
散文的というか、真面目にしっかりと構成されている。

軒先で見えない花火を隙間から見上げるショットは、久々にえげつない完璧なショットを観た気がす
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シンクロナイズドモンスター(2016年製作の映画)

4.0

確かにSFではない。それ以外の何か。
女と男が真っ向から殴り合うには、これだけ理由が必要なのか。

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.4

こじらせているのか? 何もかも真っ当な、ありふれた子のように思える。
舵をポップに振っていないのもとても良い。

パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.8

アナクロ感満載。
パンク志向や組体操でバリアを張るエイリアンで成り立っているギリギリ感。
気だるいが色味がマッチしていて好き。
ゲロっても宇宙人的に可愛いエル・ファニングはまさに天使降臨なわけで、中心
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.3

良いシーンばかり。
ティーンエイジャームービーの抑えどころを抑えているが新鮮味に溢れる。
見慣れたというか日本や自分と然程違わない、思春期や田舎に底通したものに共感して感じ入る。
母のUターンは、神憑
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.3

主演がこの2人という時点である程度見られるけど、率直にミステリとして面白い。
筋はまあいいとして、構成のバランス感覚が良い。3つのチャンネルがスイッチする楽しさで求心される。

ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人(2008年製作の映画)

3.8

監督は日本人なのか。
こうなりたいと思える人たちには到底成り得ない。自分は一分野に貢献できているのかと翻る。

ザ・シャウト/さまよえる幻響(1978年製作の映画)

4.3

言霊ですらなく端的なサウンドによる破壊。炸裂する説得力。秀逸な舞台設定の回想とロケーションが良い。
「出ていかないと叫ぶ」という、か弱い台詞が真逆の意味を持つ。

歓びの毒牙(きば)(1969年製作の映画)

4.2

技術的に優れた部分と間の抜けた部分。
無自覚に歪な線は「面白く」という真っ当な意志の元に引かれている訳で、ピュアな印象も受ける。
リピートしたい居酒屋のような安心感。

飛行士の妻(1980年製作の映画)

3.8

ぱっと世界が開けるような公園のシーンが楽しい。恋愛映画でありながらも、前提となる人間の習性のようなものについて考える。

セリーヌとジュリーは舟でゆく(1974年製作の映画)

3.9

見る者を見るワンダーランド。オリジナリティだけで十分楽しい。言葉の前と後のようなイメージの集積。映画らしくあるような気もするが、極寒のおしゃクソとも思える。また貴重な飴映画でもある。

阿賀に生きる(1992年製作の映画)

4.5

あまりにも多くのものが写されている。
人の記録であり、人を描いている以上は本来当たり前なんだが、それが可能であるということの証明として凄まじい存在。
大学の授業で観た時に爆睡した当時の自分も、まあ分か
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クラム(1994年製作の映画)

4.0

「引きこもりの兄を尊敬し続けるオナニスト」最高かよ。基本過去を追っていて、カメラの前で何かが生じる訳ではない。そんな中、兄弟のみリアルタイムな部分があって良い。

やりたいことをやれているのは羨ましい
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北の橋(1981年製作の映画)

4.2

パリの地図双六に至るまでが冗長で集中が途切れるが、そこからは俄然面白い。
ひねくれているのか、卓越した笑いのセンスなのか分からんがラストシーンは神懸かっている。
空手のシーンを含めて、ファンタジー映画
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情事(1960年製作の映画)

4.0

ままあるタイプ。アントニオーニにしては好きではない方。男が露骨でモニカ・ヴィッティのアンニュイ度低め。
相変わらず均整のとれた構図の静のイメージの中に、今回は特にプロペラや髪の動的イメージの印象が強い
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出発(1967年製作の映画)

4.3

あまりにもヌーヴェル・ヴァーグっぽいというか、おしゃクソ映画としては満点。鏡やフィルム焼失など、堂々とそういう演出をしてくる。
しかし、演出だけでなく、ダメ男と天使の話を物語ろうとしているとこ
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心と体と(2017年製作の映画)

4.3

キュートという言葉で簡単に片付けるものではなく、彼らなら夢で会っていても全然良いなと思わせられる愛しさと切なさと心強さと…。
夢から現実のステップへと進むほど、自身とも相手とも直面せざるを得ない真っ当
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レディバード・レディバード(1994年製作の映画)

4.3

観る前から過程も結末も、予見できるを超えて分かるのにめちゃめちゃ面白い。
悲しい世界にある優しさ。

落穂拾い(2000年製作の映画)

4.3

作業で切り取るドキュメンタリー。
ドキュメンタリーや撮影という行為も確かに拾っていくもの。

泥の河(1981年製作の映画)

4.5

物語的にも撮影的にも距離感と配置が絶妙。夜の川を上る船の画に驚く。台詞ひとつひとつが良い。1981年制作が衝撃的なほど当時の時代性を感じる。
馬車の親父、沈んだ殿山殿司、父親の昔の女など側路も素晴らし
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欲望の翼(1990年製作の映画)

4.5

マギー・チャンの紅潮した肌と汗にまとわりつく髪! むっとする湿度に降雨量。いちいち素敵なライティングは石井隆のよう。
胸焼けしない適度なロマンが良い。すれっからしという素敵な言葉。

タブウ(1931年製作の映画)

3.9

ムルナウの他作品に比べると感じ入るものが少ない。いや、十分良いんだけど。
持続性に支配する強い影もなく、断片的なシーンの連続という印象。

パラード(1974年製作の映画)

4.0

初めて観るタイプ。なんて幸福感に包まれた空間。挨拶の言葉通り、観客が参加するほどにショーが楽しく素敵になっていく。

開演してもなお、終演までずっと後ろで美術スタッフが作業し続けるところだけで十分ジャ
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揺れる大地(1948年製作の映画)

4.2

搾取とはいえ、人と人が相容れない悲しさと恐ろしさは今も昔も変わらないのか。
昨日と明日の区別が無いという言葉も強烈。生きるための生活なのか、生活のために生きているのか。海と大地との往復。とても良いタイ
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マックス、モン・アムール(1986年製作の映画)

4.2

夫がどうやってチンパンジーとやるのか確認しようと娼婦を招き入れるくだりが秀逸。その後、夫がチンパンジーを受容できちゃうのも笑える。優しい世界。
シャーロット・ランプリングの何が起きてもおかしくない謎の
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.2

仮想現実の中にいた反面教師が訓戒を教えてくれる良質な教育映画。

仮想現実と現実の二重構造はやっぱり面白い。
映画を知覚して夢の中にいる自分、座席に座っていて携帯を弄る隣の中国人を肘で小突く自分。とい
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春のソナタ(1989年製作の映画)

3.8

刀の切っ先で切り合うように対面した自分と相手。パーソナルエリアと制空権のイメージは『グラップラー刃牙』。何を守りたくて、何を得たいのか。

冬物語(1991年製作の映画)

4.2

「私はこう思う」ないし「こう思っていることに気付いた」という過程。自分を発見するための他者とのコミュニケーション。物語の起伏は不要で、冗長さは一発の波に乗るためにある。

テオレマ(1968年製作の映画)

4.0

「あなたといる時の私が本当の自分」なんていう空虚さ。不確かなものを代償しようとしたら、そりゃ他人から見たら訳分からんことになる。だけども、それを描くとなると、モチベーションが明確で分かりやすい。
『桐
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悪魔のかつら屋(1966年製作の映画)

4.0

オープニングの人形は映画そのものと内容の狂気が重なり合い、H・G・ルイスで唯一素直に怖かったシーン。
他作品もそうだが、職業や目的で技法が変わるため殺人鬼の設定が全てではあるが、今作はそれも秀逸。主人
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