324さんの映画レビュー・感想・評価

324

324

26歳になりました。

映画(1609)
ドラマ(0)

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

4.5

『ぼのぼの』や『コジコジ』を優に越える哲学味。自己と世界と無。その麓に広がるプレバーバルな不安と恐怖の暗い森。空気を包み込んだ風船の膜のように、無を取り囲む自意識や社会。風船で空を飛ぶ軽やかさこそ、く>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.3

撮影が良い。ちゃんと言葉を聞ける間が良い。虚ろでかつ鮮明な、真逆なものを同時に強く感じる。君の名前で僕を呼んでいた別の何かが記憶にある気がするが思い出せない。

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

4.3

最高なグズグス。湿度高そうで堪らない。フィリップ・ガレルを思い出す。地味に打率高い臼田あさ美。

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

3.8

生の包括的な肯定。面白いとはもう思えないのが悲しい。壮麗な船出。

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.4

眠気を表現できているのホント良いと思う。バス車内のライトと唐田えりかが最高。日常の裏側、睡眠と震災。波、揺れ。反復もそこそこに、普通の邦画っぽいコミカルな場面も可愛げ。

劇場版 フリクリ オルタナ(2018年製作の映画)

3.8

the pillowsの最高のMV。the pillowsもフリクリもなんとなく好きな1番フワフワした客層だから楽しめていると思う。

高崎グラフィティ。(2018年製作の映画)

4.0

ポリゴン数を削ったような安直な場面や台詞がちょいちょいあって気になる。基本面白いだけにもったいない。届けたい層であろう10代ぐらいには届く面白さはあると思う。絵に描いた青春を元にして、さらに絵を描いた>>続きを読む

グリード(1924年製作の映画)

3.7

ラストシークエンスの渇いた大地の総括感に尽きる。古典だからといって一概に 手放しで面白いとも言えない。

カンフー・マスター!(1987年製作の映画)

4.2

「前に進み、失敗してもやり直せる」アーケードゲームが皮肉めいている。トライ&エラーできない1発アウトも人生にはある。落とし処も良い。

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

4.3

道を横断する身のこなし加減がヌーヴェルヴァーグの印。虚ろな様に、こちらが不安な心模様を補完する。隔絶された不安と焦燥に対する謎の共感。辛い時にたまたまそばに居てくれた人への無根拠の信頼感。

三人の女(1977年製作の映画)

4.4

キャリーとシャイニングのママが同居するのに面白くない訳がない。それだけで結構な事件。だけども三人目の女が一番秀逸。アルトマンで一番凡庸かもしれないが一番好き。もちろん十分に一級品。

幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

3.8

外面的な美を高めることで醜悪さの精度が増していく。カフェの看板での異化効果っぽい露骨な文字情報が無邪気。糸がぷっつり切れるヌーヴェルヴァーグの様式美。

赤西蠣太(1936年製作の映画)

3.8

可愛い。エルンスト・ルビッチみたいに洗練されて機知に富んだ印象。このくらいの時代の映画には、黒木華に似ている人が必ず出てくる気がする。

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

4.2

ネズミの殺傷薬が出てくる映画は面白い法則ある。カウリスマキ特有の明るさが控えめ。これくらいが好きかも。

スウィート・スウィートバック(1971年製作の映画)

4.5

完璧に成功している賭け。ナチュラルに狂っている。最高でしかない。

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.8

車椅子押すショットの完璧さ。描かれる物事は多くてキツいのに、すっきりしている。こんなのが70代で作れるのが凄い。

世紀の光(2006年製作の映画)

4.0

禁足地に踏み入れてしまったようなゾーンに入る瞬間。神経から魂までのあらゆるレベルの感覚。コントラスト低めな光が逆に不気味。

リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)

4.2

物はあるのに何もなく、閉塞感より、むしろどうしようもない広がり。「ある程度の」と冠した自由と希望。
サクサク進む。漫画原作としては大分良い。確かに最近90年代再考が進んでいる感はあるな。

早春(1970年製作の映画)

4.4

限りなく完璧に近い。色彩もそうだが、幾度もライトへ感情をぶつけるのが面白い。
展開はシンプルに進め、ディスコの店先や指輪を探すくだりなどグダグダな場面ほど、やたら丁寧に時間をかけるのが最高。

リュミエール!(2016年製作の映画)

4.0

恐ろしく鮮明になっていて、修復技術に頭が下がる。原理主義者ではないけど、横二分割構図や捕鯨船など有名ではない作品ほど面白い。

触れたつもりで(2017年製作の映画)

-

機能的。ダーティーヒーロー。物になって捨てられる人と思い出や幻になる人との、死の差。

あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

4.3

「なんでそうなってしまった」という思いと同時に必然的にも感じられる人物たちの言動。失語症の感じに三島由紀夫を思い出す。そして菅田将暉がすげえ菅田将暉。

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.4

面白い。黒いオーラとユーモアと光明は名作のそれ。

ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

4.4

この映画が約2時間で1800円なら、1時間で1000円以上する全てのサービスは割に合わない。

希望のかなた(2017年製作の映画)

3.8

どうしようもなさと明るさが分かち難い。暗い顔してると襲われる世で生きる術。ブルージーな音楽がハマる。

おじいちゃん、死んじゃったって。(2017年製作の映画)

4.0

優等生的に頭が良い映画。やり尽くされた題材に真っ向から挑むのはホントすごいし、かなり面白い。

ライオンは今夜死ぬ(2017年製作の映画)

4.2

立ち昇る幻想。刮目して見る夢。惑わされるのだから、鮮やかに彩られていていい。

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

4.3

この手のものでは一番良いかも。
目覚めと発達とが分かち難く結ばれていて面白い。進化ではなく退化の過程。じゃれ愛。孤独感は無く、仲間がいる安心感は稀少。

ゆれる人魚(2015年製作の映画)

3.8

誰かの「こんな映画が作りたかった」を現したようなロマンの塊。面白くなくはないが、後味残らない悪夢くらいな印象。

なっちゃんはまだ新宿(2016年製作の映画)

4.3

エモい。言い得て妙の真反対。分からないような、分かるようなウヤムヤを映像化したよう。楽しい。

変態家族 兄貴の嫁さん(1984年製作の映画)

4.4

小津映画の感情や情緒や家庭や狭さが、ピンクと見事に共生している。
見る・見られる正面切り返しの巧みな流用、お店のお姉ちゃんの起用方など楽しい。
すごい。全く参考にならない成功例。
激賞していた大学の先
>>続きを読む

婚約者の友人(2016年製作の映画)

4.2

面白い。一切眠くならない。
純文学的な筋と感情に、的確なショット。パートカラーの使いどころが絶妙。

オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

3.7

エミール・クストリッツァは好きになれない。知性もユーモアもテクニックも全てのステータスが高い。あまりにも映画として真っ当すぎる。煌々と輝いている印象。しかし今作の音楽は手放しで良いな。

>|