324さんの映画レビュー・感想・評価

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25歳になりました。

舞台恐怖症(1950年製作の映画)

3.6

ヒッチコック自身にとって2番目の失敗らしいが、そう感じなく普通に観られる。コメディ寄りで可愛い。

マルクス兄弟珍サーカス(1939年製作の映画)

3.5

『two blind love』好きすぎる。名曲。
喜怒哀楽の「喜」と「楽」しかないので起伏がなくて退屈。楽しませようとしてくれるサービス精神にショーマンシップを感じるが、映画的ではない。

竹山ひとり旅(1977年製作の映画)

4.0

あくまで乞食が仕事というドライなスタンスが良い。主たるものは三味線ではなく、移動そのもの。

厳しい雪景色、女性の白肌と黒髪が美しい。輪郭はあるのにぼんやりと滲むようで、吸い込まれる。津軽三味線の映画
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ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ(1975年製作の映画)

4.2

神話のようなミニマムな平和と諍い。タンクトップ姿のジェーン・バーキンが美しく、神々しい。特に硝子と鏡の文字越しの表情。男扱いされる叫び声には笑った。シンボリックな描写好き。

コブラ・ヴェルデ(1988年製作の映画)

4.0

基本、物量で圧倒する姿勢好き。特にキンスキーとアマゾネスの突撃シーンたるや。劇映画ではなく記録映画になる瞬間がある。そういうシーンこそ特に劇的だし、ジャングルや部族に惹かれる理由が分かる。

愛の残像(2008年製作の映画)

4.2

意外に理屈っぽいというか、論理的な構成を感覚的に表現している印象。顔は良いけど、いい男でもいい女でもないのが良い。排他的で乾燥しているモノクロ。鏡への出現シーンが怪奇映画のそれ。

君はひとりじゃない(2015年製作の映画)

3.6

セラピストがセラピーではなく、スピリチュアルな介入によって家族を再生させるウルトラC。企画意図が理解できないが、治療場面は迫真で良かった。

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.2

マイク・ミルズは精神的な題材が好きだな。70年代だとかなり先進的であったのだろうフェミな教育。特異だが普通に限りがある母親で良い。教育という名義のもとで遊ばれる数々シチュエーション、節々の台詞回しが秀>>続きを読む

雨の午後の降霊祭(1964年製作の映画)

4.4

ある種の映画が放つ迫力、訴求する何かがある。『絞殺魔』を想起。

羽田へ行ってみろ、そこには海賊になったガキどもが今やと出発を待っている(1989年製作の映画)

3.8

極単純な「卒業」のモノローグでなぜ心掴まれるのだろうか。掴みからの勢いで、なんとか終わりまで持っていかれる印象。持て余す衝動発散。ピンクに青臭さが加わること非常に危うくなる。経由地にはなれど、目的地に>>続きを読む

ブルジョワジーの秘かな愉しみ(1972年製作の映画)

3.8

終わらない夢の唐突な終わり。辿り着かない愉しみ。ポップに積もるフラストレーション。

心のともしび(1954年製作の映画)

4.4

善良。間の取り方が笑いと紙一重。ついでに視力回復しているのもご愛敬。

ブック・オブ・ライフ(1998年製作の映画)

3.7

不安で満ち溢れている。デジタルならではの画作り。これが最先端だった、近いようで遠い昔。

DEMONLOVER デーモンラヴァー(2002年製作の映画)

4.2

ニッチというかアングラというか、これほど大衆受けしなさそうな題材はすごいな。観てたら然して気にならないけど、文字で読んだ粗筋のカオスっぷりに笑う。

ネットが得たいの知れない闇だった時代。15年の移ろ
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メリンダとメリンダ(2004年製作の映画)

4.2

ウディ・アレンだから許されるケーススタディ。選ぶということは可能性を捨てるということだから、並行して2パターンのメリンダの可能性を観させられると、薄味な印象は否めない。
主題自体がやや楽観的な印象を受
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海外特派員(1940年製作の映画)

4.0

風車のセットと雨中の傘が最高。序盤ラブコメ、中盤サスペンス、終盤戦争と要素を詰め込み過ぎな印象だが、壮大ということで片付くのかも。

ゾンゲリア(1981年製作の映画)

3.8

陰険。彩度抑えた色調が良い。ナースの金髪と赤いセーターが引き立つ。映写機やフラッシュライトの凶暴さも効く。

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

4.2

ハリウッド映画だけだったのが残念だが、しみじみと観ていられる。ハンス・ジマーがイメージ通りのおっさんでちょっと嬉しかった。捧げる系のクレジットで初めて感動。

イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(2010年製作の映画)

4.0

問と答えがループするような、当たり前だけど手が込んでて計算された構成が意外だった。類似した作品に比べると十分面白い。

真白の恋(2015年製作の映画)

3.5

ビックデータを解析したAIが書いたような脚本。人とお金は集めやすそうな耳ざわりの良い企画。

地方映画は応援しているつもりだけど、これは富山でなければならない理由が薄い。田舎ならどこでもいいし、むしろ
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.7

今まで観た日本のアニメーションで断トツ。

作品として貶す言葉がまるで思い付かない。耳に馴染みある方言の日常会話がいちいち胸に刺さる。THE BLUE HEARTSの『世界のまん中』を思い出したりした
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.5

題材の性質上、最高の映画化。原作よりも面白い。The Whoが流れ出して危険に感じた立ち上がりから、本筋のみに再構成された歪な物語に圧倒される。
しかし、映画を楽しめるのは視覚と聴覚に問題がないからで
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SING/シング(2016年製作の映画)

4.3

ブタがテイラー・スイフトを歌っているシーンで泣いた。自律神経がいかれてるのかもしれない。

ロッキー・ホラー・ショー タイムワープ・アゲイン(2016年製作の映画)

3.5

時代が移り変わったことでネタがネタじゃなくなった。
そもそもこれを観る人はオリジナルを観ているはずだから、オリジナルの飛び道具的な衝撃を越えることはない。楽しいし好きで観てるからいいんだけど。

見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

3.7

あくまで一般人の範疇を越えない狂気とサスペンス。冤罪ギリギリなのにテニスの試合を「3セットで終わらせば列車に間に合う」と間が抜けていて良い。そしてセクシャルでサイコロジーな部分はやっぱりある。

決め
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ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

3.8

ハイで硬質な光、彩度高い色調。それに相反して優しい世界。唐突にじっくり腰を据えて聞かせる音楽。らしさで満ち溢れている。もっと靴磨いてくれても良かったな。

炎628(1985年製作の映画)

4.3

凄惨さでこれに勝る映画はないと思う。これぞ映画。

早春(1956年製作の映画)

3.8

息がつまりそうな二人きりの部屋。空気が滞る閉塞感。扇ぐ団扇が気だるく、二人の温度が伝わってくる。ラストシーンの収束感は『お茶漬けの味』に近いが、より軽さが無くて息苦しい。

渚にて(1959年製作の映画)

3.7

穏やかな終末物の始まりなんじゃないか。「狂気の沙汰」という言葉が最高にしっくり来る。クラシカルな画作り好き。

何をして過ごすかよりも、誰と過ごすかを重視していて、孤独に対して否定的な感じがする。
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家族の肖像(1974年製作の映画)

4.5

ヴィスコンティで一番好き。圧倒される。若さ故の誤算が凄まじい。

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.7

話が進んで行くに連れて、数年前に観た旧版の記憶が甦り「ああっ、こんな話だった!」となるのが旧版の物語とシンクロできて楽しかった。やっぱりトミー・リー・ウォレスの『IT』は面白かったんだな。
映画館でホ
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小早川家の秋(1961年製作の映画)

4.0

突然現れた他者である笠智衆の「死んでもポコポコ生まれるわ」というマクロな視点、墓石にカラスという不穏なラストシークエンスが珍しい。煙突の煙までしっかり見せる。コバヤカワではなく、コハヤカワだったのね。

リミッツ・オブ・コントロール(2009年製作の映画)

4.0

反復される導入。形式こそが内容。計算された退屈さ。落ち着くが、体調とタイミング次第では寝る。

未来を写した子どもたち(2004年製作の映画)

3.5

他人の人生にゴリゴリ介入していくスタイル。ここまでだと流石に偽善ではなく良いと思う。

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