324さんの映画レビュー・感想・評価

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映画人から医療人になりました

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わたしは、幸福(フェリシテ)(2017年製作の映画)

3.6

中盤からの再生は普通に幸福で、暗い森とセッションシーンの挿入に救いがある。息子の件や、男の件、音楽、幻想と各々が分離しており結び付きが弱い印象。

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

4.0

聞いただけで相性抜群と分かる監督×オリジナルの組み合わせ。絶対良いに決まってるだろっていう。
女たちの側に立ち、悲劇を押した構成は実際期待通りだった。
合唱している中で振り向くエル・ファニングや細かい
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台北ストーリー(1985年製作の映画)

4.2

建築物とフォトジェニックな光陰と寡黙さと、シネフィル好きしそうな要素に溢れている。悔しいけど面白い。
『就職戦線異常なし』に通ずる雰囲気。富士フィルムやクラブの『フットルース』、ファッションなど分かり
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第三世代(1979年製作の映画)

3.7

不穏過ぎる。躁病的。頭がおかしくなりそうで席を立ちたかった。手段の目的化なら、この映画自体も。そして便所の落書きの引用は、今ではもう使えないな。

リトアニアへの旅の追憶(1972年製作の映画)

4.3

九十で終わる百の瞬き。キャッチ的な右上のスクエア。
母との火起こしから沸き上がる郷愁に震える。感情が生まれる編集は、ちゃんと映画だった。パチパチと鳴るフィルムの音が重要なリズムの要素。

虎の尾を踏む男達(1945年製作の映画)

4.0

一点勝負。中編の鑑。もっと早く観ておけばよかった

アイスと雨音(2017年製作の映画)

3.5

ワンカットにパッケージされた無形のダサさ、臭さ、痛々しさ。嫌いじゃないけど面白くもない。

悪い奴ほどよく眠る(1960年製作の映画)

4.0

『天国と地獄』より好き。婚礼に始まり、一礼に終わる格調。復讐の迷いのなさ。

私のお祖母さん(1929年製作の映画)

3.6

散々凝った画を作るわりに、最後はゴリゴリに言葉で締めるあたりがやりたい放題。円卓とガラスの目眩、グラフィティ。

(1976年製作の映画)

4.5

血や生臭さよりも、乾いた土の匂いが香る。食事や調理のシーンが無くて、工程やシステムそのものが被写体となっているドライなところが良い。

エンジェル、見えない恋人(2016年製作の映画)

3.6

モチーフとアプローチは『シェイプ・オブ・ウォーター』と双子か。
透明人間に吸啜され、そそり立つ乳首なんかに金を払ったのか?一体何を観に来たのか自問自答する。
一方的観察は裏窓を覗く映画趣味で、同族嫌悪
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モアナ~南海の歓喜~(1980年製作の映画)

4.0

狩猟採集や人物の表情や所作に一々笑ったり感嘆するおばあちゃんたちがいて、色々プリミティブだった。
親の撮った画に乗せるため、数十年後に音ロケを行うところにドラマを感じる。制作の文脈も含めて採集の映画。

ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

4.3

衒学的でシュール臭いだけに、仕掛ける側が仕掛けられる逆転とオーディエンスの無反応が素直に面白かったのは悔しい。
マンションの廊下・階段、車内、パーティーゴリラと悪夢的シーンで連なる空間と時間を過ごすの
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.8

映画としても映る被写体も非常に危うい。This is USAなモーテルだけで充分楽しく見られる。「だからどうした?」となる当然な展開と唐突な終演。

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

4.4

当然脚本も面白いけど、最高なモーメントの連続体としてすごく楽しい。
転換する心。怒りの矛先は自分。その辺の刃物よりも殺傷力ある感情と言葉。
ジェイソン・ライトマンには迷わずお金を払える。高打率の巧打者
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マチネー/土曜の午後はキッスで始まる(1993年製作の映画)

4.6

最高。ありがとうございます。なんて素敵なサブタイトル。世界の終末に映画館ではしゃぐ人たち。『ニューシネマ・パラダイス』と肩を並べる映画館映画と思う。入念な仕込みと食べ散らかし具合は冠婚葬祭系のムービー>>続きを読む

かくも長き不在(1960年製作の映画)

4.2

まごうことなき面白さ。
マスターショットがどれも好き。

劇場版 フリクリ プログレ(2018年製作の映画)

3.8

オルタナの方がthe pillowsのMVとして優れていて、異物感と違和感があって面白い。
プログレの方が散らかってて、よく分からないけど面白い感がフリクリだった。

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

4.5

『ぼのぼの』や『コジコジ』を優に越える哲学味。自己と世界と無。その麓に広がるプレバーバルな不安と恐怖の暗い森。空気を包み込んだ風船の膜のように、無を取り囲む自意識や社会。風船で空を飛ぶ軽やかさこそ、く>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.3

撮影が良い。ちゃんと言葉を聞ける間が良い。虚ろでかつ鮮明な、真逆なものを同時に強く感じる。君の名前で僕を呼んでいた別の何かが記憶にある気がするが思い出せない。

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

4.3

最高なグズグス。湿度高そうで堪らない。フィリップ・ガレルを思い出す。地味に打率高い臼田あさ美。

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

3.8

生の包括的な肯定。面白いとはもう思えないのが悲しい。壮麗な船出。

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.4

眠気を表現できているのホント良いと思う。バス車内のライトと唐田えりかが最高。日常の裏側、睡眠と震災。波、揺れ。反復もそこそこに、普通の邦画っぽいコミカルな場面も可愛げ。

劇場版 フリクリ オルタナ(2018年製作の映画)

3.8

the pillowsの最高のMV。the pillowsもフリクリもなんとなく好きな1番フワフワした客層だから楽しめていると思う。

高崎グラフィティ。(2018年製作の映画)

4.0

ポリゴン数を削ったような安直な場面や台詞がちょいちょいあって気になる。基本面白いだけにもったいない。届けたい層であろう10代ぐらいには届く面白さはあると思う。絵に描いた青春を元にして、さらに絵を描いた>>続きを読む

グリード(1924年製作の映画)

3.7

ラストシークエンスの渇いた大地の総括感に尽きる。古典だからといって一概に 手放しで面白いとも言えない。

カンフー・マスター!(1987年製作の映画)

4.2

「前に進み、失敗してもやり直せる」アーケードゲームが皮肉めいている。トライ&エラーできない1発アウトも人生にはある。落とし処も良い。

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

4.3

道を横断する身のこなし加減がヌーヴェルヴァーグの印。虚ろな様に、こちらが不安な心模様を補完する。隔絶された不安と焦燥に対する謎の共感。辛い時にたまたまそばに居てくれた人への無根拠の信頼感。

三人の女(1977年製作の映画)

4.4

キャリーとシャイニングのママが同居するのに面白くない訳がない。それだけで結構な事件。だけども三人目の女が一番秀逸。アルトマンで一番凡庸かもしれないが一番好き。もちろん十分に一級品。

幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

3.8

外面的な美を高めることで醜悪さの精度が増していく。カフェの看板での異化効果っぽい露骨な文字情報が無邪気。糸がぷっつり切れるヌーヴェルヴァーグの様式美。

赤西蠣太(1936年製作の映画)

3.8

可愛い。エルンスト・ルビッチみたいに洗練されて機知に富んだ印象。このくらいの時代の映画には、黒木華に似ている人が必ず出てくる気がする。

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

4.2

ネズミの殺傷薬が出てくる映画は面白い法則ある。カウリスマキ特有の明るさが控えめ。これくらいが好きかも。

スウィート・スウィートバック(1971年製作の映画)

4.5

完璧に成功している賭け。ナチュラルに狂っている。最高でしかない。

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.8

車椅子押すショットの完璧さ。描かれる物事は多くてキツいのに、すっきりしている。こんなのが70代で作れるのが凄い。

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