ようさんの映画レビュー・感想・評価

よう

よう

映画(397)
ドラマ(34)

失われた週末(1945年製作の映画)

4.0

アルコール依存症の主人公を描いた作品。

数々の困難を乗り越える主人公とは真逆の、数々のブレーキチャンスを逃すというか、数々の隙を突いていく主人公で、そこが物語としてのスリリングさになっている。
バー
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ゾディアック(2006年製作の映画)

4.0

実際にあったゾディアック事件をもとにした作品。
主人公でもあるロバート・グレイスミスが書いた本が原作。

未解決事件であるためか、事件そのものを脚色したというよりは、この事件に関わった人たちのドラマを
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インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年製作の映画)

4.0

(再鑑賞)
(2020年記録。ショーン・コネリー追悼2つ目)
シリーズ3作目。

前作よりグロさは抑えめだが、キャストの魅力が大きい。
何よりショーン・コネリー演じる父親とインディとのやり取りはずっと
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

5.0

(再鑑賞)
(ショーン・コネリー追悼を兼ねて。2020年11月記録)
かつてテレビ放送を何度か観て好きになった作品。
ギャングに立ち向かう〈アンタッチャブル〉な男たちを描いた、勧善懲悪的な娯楽作品。
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ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-(2020年製作の映画)

3.5

原作未読。
アメリカの田舎の白人低所得者層の、実話に基づく家族もの。

詳しいことは知らないけど、アメリカの健康保険制度や福祉ケアの不充分さを示す描写がちらりと。
今のアメリカが見えるような話かもしれ
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37セカンズ(2019年製作の映画)

4.5

脳性麻痺の主人公の自立を描いた作品。

何より主演の佳山明さんの無垢さを放つ存在感が大きい。それでいて、けっこう大胆な描写もあって、切実さもしっかり与えてくれる。

劇中の人物、主人公にとっては好まし
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ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

4.0

ハズレがないと言われてる潜水艦もの。

序盤や終盤など潜水艦ものならではのスリルが味わえる。
途中、音を立てずに敵側に近づく展開もあって、シンプルながらそこも緊張感を高めてくれる。
中盤では地上潜入の
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

3.5

ショートムービーのアニメ。
Netflixの紹介欄にもあるので、どういう話かはわかった上で観ることを前提としてるのだろう。

簡単な線と淡い色付けのとても素朴なタッチのアニメ。
アニメの動きとしても滑
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セルジオ テロに死す -イラク復興を託された男-(2009年製作の映画)

3.0

国連大使セルジオ・デ・メロの、テロ爆破事件を中心としたドキュメンタリー。
先に同監督による伝記映画『セルジオ:世界を救うために戦った男』のほうを観ていた。こっちはドキュメンタリーらしく各関係者によるイ
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search/サーチ(2018年製作の映画)

3.5

ほとんどPC画面上だけで話が展開していくミステリー。

動画ファイルや各種SNSなどを駆使しながらのsearchingを紡いでいっていて飽きさせはしない。
打たれる文章や動かしているポインタにも小さな
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ザ・フォーリナー/復讐者(2017年製作の映画)

4.0

テロで娘を失った男の復讐もの。
日本と中国、香港でのバージョン、それ以外の国際版で違いがあるとのこと。

まずは唯一の生きがいを失った男を演じるジャッキー・チェンの表情にやられる。
自分にとっては比較
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獣の棲む家(2020年製作の映画)

3.5

難民夫婦が移り住んだ家で起こるホラー&スリラー。

ホラー描写は割とオーソドックスではあるけど、なぜこの夫婦(主に旦那さん)が怯えるのかがハッキリしてこない気持ち悪さもあって、けっこう見入った。
移民
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ザ・シークレットマン(2017年製作の映画)

2.0

ウォーターゲート事件の情報提供者だった(のちに自ら公表)FBI副長官マーク・フェルトの伝記映画。

フェルトとその周りの人物との会話だけの、すごく静謐な作り。
リーアム・ニーソンが演じていることによる
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砂の惑星(1984年製作の映画)

2.0

『ドゥーン』そのものを全く知らなかったので、ドゥニ版リメイクの前に観ておこうと。
原作『ドゥーン』はスターウォーズやナウシカに影響を与えたとされる話で、これを観ると「なるほど、たしかに」と。

断片的
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セルジオ: 世界を救うために戦った男(2019年製作の映画)

1.5

国連の大使としてバグダッドなどに赴任したセルジオ・デメロの伝記映画。
国連の人を主人公にした映画って観たことないかなと思ってのチョイス。
テロ攻撃で崩壊した建物の瓦礫の下敷きになった彼が回想していくス
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多数から一つへ: 私が米国に来た理由(2018年製作の映画)

3.5

アメリカで市民権獲得しようとする各国からの移民を追ったドキュメンタリー。
タイトル「多数から一つへ」はアメリカの国章にラテン語で書かれているもの。

市民権獲得のためにアメリカの歴史を皆で学ぶ場面では
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ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

4.0

史上初の性差別を違憲とする裁判に挑んだルース・ベイダー・ギンズバーグを描いた伝記映画。
なんとなく彼女が亡くなった年に観ておかねばと。
甥の人が脚本を書いたらしい。

性差別問題に尽力し、連邦最高裁判
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人生模様(1952年製作の映画)

3.5

オー・ヘンリーの短編小説の映画化。5人の監督による5話オムニバス。
スタインベックがストーリーテラー。
『最後の一葉』と『賢者の贈り物』のあらすじは有名なので知っていた。

1警官と賛美歌
皮肉が効い
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Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

3.0

アラン・ムーアの同名グラフィックノベルを原作とした作品。
DC作品。

Vのヴィジュアル、やや文学的な台詞は独特ではある。
ナタリー・ポートマン演じるイヴィーとの関係性にはちらっとオペラ座の怪人的なも
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.5

(再鑑賞)
機密文書をめぐる政治話で、割と地味な人物にスポットを当てているのに、メリル・ストリープ&トム・ハンクスってのもあるが、一流のエンタメドラマになってるのがすごい。

基本的にずっと会話してる
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オールド・ガード(2020年製作の映画)

3.5

死ねない戦闘集団を描いたアクションもの。
グラフィックノベルが原作らしい。

死ぬことがないということは負けることはないので、ずっと無双と思いきや、なるほどって描写や展開があって、ストーリーも楽しめる
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オフィーリア 奪われた王国(2018年製作の映画)

3.0

元の『ハムレット』の話をほとんど知らない状態で観た。

衣装や美術、ロケーションなどの画的な所はとても美しい。
音楽も北欧感があった。

オフィーリア役のデイジー・リドリー。スターウォーズファンからす
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.0

シカゴセブン裁判の進行と共に、デモと暴動の時の様子などを時系列を組み換えながら進む語り口。
司法制度の不条理さだったり、差別であったり、デモと暴動、さらには大統領選絡みの事件でもあって、なかなかのタイ
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エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

3.0

シャーロック・ホームズの妹を主人公にした作品。
もともと原作で兄マイクロフト以外は家族の情報がほとんどないので自由に設定できるってのもあるし、女性視点ってのも面白い試みだと思う。

母親役がヘレナ・ボ
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未知との遭遇(1977年製作の映画)

4.0

やっと観た。最後の所はなぜか知ってるけど。
宇宙人コンタクトもの。

序盤のサスペンスふうの描かれ方から引き込まれる。
スピルバーグらしく光と影を使った演出が出てくるし、最初のコンタクトのスリルはさす
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人情紙風船(1937年製作の映画)

4.5

現存する山中貞雄作品の3つ目。遺作らしい。
貧乏長屋で暮らす人々を描いた人情群像時代劇。

ヤクザに収入源をつぶされる者、働き口を探す者と内職するその妻、望まぬ嫁入りをされそうな者など、それぞれに人生
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レベッカ(2020年製作の映画)

3.0

原作未読。ヒッチコック版は鑑賞済み。

ロケーションや衣装などの画はキレイではある。
ただ、もっとスリリングさや不穏さを出すべき所もキレイさのほうが勝ってる印象。
イメージシーンや空に群がる鳥シーン(
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河内山宗俊(1936年製作の映画)

4.0

現存する山中貞雄作品の2本目。
どうしようもない弟が引き起こす厄介沙汰を描いた人情もの。
ちょっとしたアウトローたちの話でもあって、西部劇的でもあるかなと。

小柄をめぐるエピソードは喜劇的。競りで張
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丹下左膳餘話 百萬兩の壺(1935年製作の映画)

3.5

アトロクの特集で山中貞雄作品が紹介されていて、初鑑賞。
人情コメディ時代劇。
もともと丹下左膳はもっとニヒルなキャラクターらしいけど、自分にとってはそこも初。タイトルの「余話 」って、それでなのかな。
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モンキー・ビジネス(1952年製作の映画)

3.0

若返り薬が絡むドタバタコメディ。

冒頭のクレジットの合間からすでに笑わせに来てる。
それと赤ちゃんが絡んでくる展開は好き。
チンパンジーがすごい。器用な演技?を見せてくれる。
妻役の人のコップ乗せも
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女は二度決断する(2017年製作の映画)

4.5

移民の夫と幼き息子を爆破事件で失った女性の物語。

三部構成でそれぞれに緊張感がある。
第一章。
事件の犯人は他国の人間だとすぐ決めつけられたり、前科があるとその関連だと疑われたり。おまけに身内からも
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

3.5

(再鑑賞)
映画愛とノスタルジーが滲む作品。

映画のフィルムの変化や鑑賞スタイルのちょっとした変遷などを主人公の半生に織り込んでいる所には好感。
悪ガキにしか見えない主人公でも、映画を通じたアルフレ
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ガルヴェストン(2018年製作の映画)

3.0

余命わずかだと宣告された男と彼に助けられた女との逃避行もの。
メラニー・ロラン監督作品。

話の各要素は『レオン』等の既存作品要素を集めたような印象を受ける。
厭世的な雰囲気を纏うベン・フォスターと不
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孤独なふりした世界で(2018年製作の映画)

3.5

小川洋子さんの『密やかな結晶』映画化とのことで、監督予定のリード・モラーノ作品を初鑑賞。

終末もの。
終始、静謐。
監督自らの撮影。全体的にショットが美しい。
タイミング的に、コロナ禍の自粛生活を経
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この愛のために撃て(2010年製作の映画)

3.5

フランス産のストレートなアクションものは自分は初かも。
巻き込まれ型アクション。
話はシンプルで、とにかくテンポよく進む。

主人公が躊躇なく行動に出るタイプとか、殺し屋の凶悪なだけじゃない面とかを、
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ブラック・ボックス(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

記憶障害が絡むスリラー。
記憶を辿っていく展開として『メメント』や『インセプション』を想起。どうりで主人公の名前がノーランなわけだ。
あと、あの治療法、途中までは『眠れる森』というドラマに出てくる治療
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