ようさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.0

もしもビートルズを知らない世界になったらという設定でのラブストーリー。
ビートルズのアルバムタイトルや曲が作られた経緯を知ってるとわかる小ネタもあるけど、詳しくなくても楽しめる作品ではあるかと。

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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.5

『シャイニング』の続編。
最初のセットアップが丁寧すぎる気もして長く感じた。いろいろ各登場人物の能力などを見せておかないといけないってのもあるんだろうけど。
主人公と少女が実際に会ってからの第2幕目は
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病院坂の首縊りの家(1979年製作の映画)

4.0

市川崑監督の金田一耕助シリーズ5作目。

常連キャストが今回もいい味。
5作連続で出てくるキャストもいて、また今回も犯人がああなるし、金田一は相変わらず犯人に同情的。それらのパターン化された要素は市川
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女王蜂(1978年製作の映画)

3.5

市川崑版金田一耕助シリーズ4つ目。

ここまでくると多すぎる常連キャストだけでも楽しめるようになってくる。そういう意味では、これ単体で観るより過去作を踏まえた上で観たほうが楽しめる作品かもしれない。
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獄門島(1977年製作の映画)

3.0

原作と犯人を変更してるらしい。加えて人物背景を追加してるとのこと。
俳句に沿っての殺人ではあるが、真相判明後でも、わざわざ見立てる必然性が弱い印象。一応その理由付けはあるけれど、計画のきっかけを作る
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悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)

4.5

手毬唄に沿った見立て殺人モノ。
そこに20年前の殺人事件も絡んでいて、不在の人物も話の進行において効いている。
この作品のドラマ性に大きく惹かれた。

同じく市川崑監督の『犬神家の一族』と比べると、怪
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激動の昭和史 沖縄決戦(1971年製作の映画)

4.0

各パートを小刻みにテンポよく見せていく語り口。集団自決など、とにかく死の描写が多く、沖縄戦の混沌としていく状況と酷さが伝わる。
スパイや敵を連れてきたと疑われて味方に殺されるシーンなども印象的。
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あゝひめゆりの塔(1968年製作の映画)

3.5

沖縄戦の頃の沖縄師範学校の生徒たちを描いた作品。
グロい描写はないにしても、けっこうハードな展開が特に後半は続いていく。
たまに若者らしい、楽しげに歌うシーン等もあるのが、落差という意味で悲惨さを増す
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

4.0

(リメイク元・中国版は共に未見)
警官になる直前の事故で視力を失ったという主人公の設定が話の緊張感や面白さにつながっている。冒頭の警察学校での様々な訓練が展開上ちゃんと活かされているのもいい。
また、
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ラストレシピ 麒麟の舌の記憶(2017年製作の映画)

1.5

豪華な料理と、70年もの長いつながりを見せる話ではあるけど、小さくまとまっていく印象。
トータルでなんてもったいぶった話なんだろうと思った。
終盤に幻のレシピの謎が解明されると同時に、現代パートでい
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アップグレード(2018年製作の映画)

3.5

近未来SFアクション。
ちょっとした工夫で近未来感を出してるのがいい。パトカーのパトランプがああ出るのもかっこいいなと思ったり。

犯人探しパートで、バーでいきなり呼びかける等はやや強引さを感じた。
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劇場(2020年製作の映画)

3.5

(アマプラで鑑賞)
永田のいろんなダメさと健気すぎる沙希。2人の関係性の不安定さに痛々しく見入る。やり取りの妙な可笑しさもあれば、「ダメだけどちょっと共感。でもそれはダメ」って思う瞬間も。
前半はナ
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プロミスト・ランド(2012年製作の映画)

4.0

農地からシェールガス採掘権を獲ようとする主人公の葛藤を描いた人間ドラマ。
『グッド・ウィル・ハンティング』の監督脚本コンビとほぼ同じ。

淡々としているが、主人公側にとってしっかり障害となることがい
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グレートウォール(2016年製作の映画)

2.5

豪華キャストによる万里の長城を舞台にしたアクションもの、という情報のみで鑑賞。
戦う相手があれだとは。ゲームオブスローンズの影響か、ファンタジー性のある設定。

鮮やかな衣装やバンジー攻撃はインパクト
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ラッカは静かに虐殺されている(2017年製作の映画)

4.5

シリアのラッカを占拠したIS、その残虐さを世界に発信する市民ジャーリスト集団を追ったドキュメンタリー。
処刑などのショッキングな映像が多いので、気が重くなる。
RBSSのメンバーの家族や仲間たちが次々
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華氏 119(2018年製作の映画)

4.0

トランプ批判というより、トランプを大統領にさせたことも含めて、問題を抱えているアメリカ社会を批判したドキュメンタリー。
共和党だけでなく、オバマを含めて民主党にも批判の矛先を向けている。フェアさとい
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

4.0

『オーシャンズ』シリーズの続編的リブート。

軽妙洒脱でゴージャスな所はしっかり踏襲。
多様な人種がチームになるってだけで華やか。
そんな中でケイト・ブランシェットのかっこよさたるや。何を着ててもか
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.0

(再鑑賞)
実話の飛行機事故をストレートに描かかず、英雄視された機長の判断が正しかったのかどうか検証する視点で描かれた作品。
検証チームが行ったシミュレーション、ここに抜けていたとある要素というのが
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みかんの丘(2013年製作の映画)

4.0

アブハジア紛争のなかで、その場に留まるエストニア人と、対立同士の兵士を描いた作品。
静かな作品ながら、戦争の虚しさと人間の可能性を感じさせてくれる。
殺し合いをする戦争との対比で、主人公のしっかり伝
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ファイナル・アワーズ(2013年製作の映画)

2.0

終末もので、ちょっとしたロードムービー。
主人公がまあまあなクズ男で、助けた少女との交流で最終的にはマシになっていく。セックスとドラッグと暴力に走る環境の中でも、最期こそそこに辿り着く。一応はキレイな
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とうもろこしの島(2014年製作の映画)

2.5

ジョージア(グルジア)とアブハジアの紛争を背景にしつつ、黙々と自然との営みを描いた作品。台詞がわずかしかなく、川にできた中洲で寡黙に作業するおじいさんと孫娘をひたすら見ていく形。

退屈にもなりそうだ
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7500(2019年製作の映画)

3.5

Amazonオリジナル作品。
ほぼコックピット内の場面で、劇伴はなし。小規模ながら緊迫感がある。
全体としては好感。
事が起こる前がほんの少し長く感じたものの、そこまで淡々と見せていただけに事態の急
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キングダム(2019年製作の映画)

3.0

原作未読。
ワイヤーアクションは好みではないけど、スピーディーさや主人公の得意技もわかるように見せてあったりして、全体的なアクションには好感。
スケール感があるショットもいくつか。
主人公などキャラ
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ブレイン・ゲーム(2014年製作の映画)

3.0

『羊たちの沈黙』的な構図 in『セブン』風味 × 超能力。
話の進行が落ち着きすぎではあるけど、アンソニー・ホプキンス主演って考えると静謐さのほうが画になるしなあ。
予知合戦にはもっと外連味が欲しか
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