miwonukuさんの映画レビュー・感想・評価

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プリシラ(2023年製作の映画)

4.0

プリシラは静かに強くなる。
エルビスがいてやっと存在できるプリシラ。彼女の静けさが余計に心の中の叫びを想像させる。
母になることで、やっとこさ1人で外に出て、友達をつくり、趣味をつくり、服も髪型も変わ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

とても面白かった。物理の世界から裁判劇にかけてあっという間の3時間だった。ただどうしても主観が入って、見どころはたくさんあれど、どうしても被害状況の描写の少なさに立ち返ってしまう。

世界を滅ぼす核戦
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

唸った!やられた!!最後のシーン。
「黒人という枠」に主人公と一緒に嫌気がさしてる鑑賞者に対して
いやいやあなたもそうなのよ、黒人という枠、映画という枠にはめて、ラストを待ち望んでいた鑑賞者に対し反旗
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リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング(2023年製作の映画)

4.0

彼の陽気さや愉快さ、そして勝手に体が動いてしまう曲の素晴らしさ、唯一無二のパフォーマンス力、その楽しさに対して、そのバックボーンに幼少期から長く居場所が無かった辛さ、神聖なクリスチャンとの自分の姓への>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

3.8

壮大に飛び抜けた超SFの世界観の中で、描かれるのは身近で奥深い慈愛に満ちた愛のストーリー。
言語をどう疎通させるか、対象は宇宙人に、SFにあらず。現代世界に通じるもの。

ロブスター(2015年製作の映画)

3.4

レアセドゥ好きにレイチェルワイズも加わった。

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.8

2人が生き生きしてて超超超かっこいい
当時からしたら女性蔑視を一蹴するこの映画斬新だったのか?とすると更にかっこいい。そうなると色褪せないこの映画が、時代の変化の少なさを嘆くこととも繋がります。

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.7

今観るべき。今観ることで、日々マスコミで伝えられる表面の姿の先にあるものを、想像する力をくれる。
告発することがどれだけ大変か、知らないと想像さえできない。想像できないから気軽な発言をする野次馬になっ
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.9

不穏な音で引き込まれていく。最初は原因を見つけるのに翻弄されてた家族たちが、変わらない運命と知った時に、自己防衛に走り媚びる姿が生命との天秤にかけられてなお醜く映る姿がとてもしんどい。。。
息子のエス
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.7

温かくて気持ちよくて安心で安全で優しい何かに包まれている感覚がまだ抜けない。最初からエンドロールの最後までずっと涙がこぼれ続けた。本当に素晴らしい映画だった、観れてよかった。

自分でコントロールでき
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

社会の秩序やルールに縛られずベラは自分で選択し自分の判断で前に進み成長していく。ただ、単純な成長物語としての晴々なプロセスでない、なぜか。
なぜ性行為が軸にあるのか?
快楽として純粋に好きな行為が男か
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Saltburn(2023年製作の映画)

3.9

一気に三作品ぐらい観た感覚のように、画も構成も衣装も話の展開も変わっていく、その変化に対してバリーコーガンの気持ち悪さが軸となって最後に向けて走り抜けていく。満足度高いな。
最初は君の名前で僕を読んで
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.0

一度外部影響で不本意ながら落ちぶれてしまった女性が持ち前の賢明さとしたたかさとで這い上がっていくお話かと思ったらよ、、、裏切られたあとに面白くなる。
本当の愛は、あなたをイグアナ(だっけな?)と言える
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.0

むちゃくちゃかっこよくて、むちゃくちゃ面白いな、、脚本の面白さ、構成力の高さ、キャラ表現の豊かさが、当時の低予算ぶりに対し、表現手法で全てカバーされてて、その凄さがより際立つよ。。
無駄話からの有名な
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生きる(1952年製作の映画)

4.2

こんなに凄い映画だったのか。最初のたらい回しの演出から引き込まれ、話の展開もさることながら、役者たちの表情にもうやられてしまった。。渡辺の死んでる表情から、目から溢れる涙も、活力みなぎる表情への切り替>>続きを読む

東京物語(1953年製作の映画)

4.0

PERFECT DAYSの流れで初小津作品。
なんて時代が変わってもこうリアリズムある作品なんだ。すごい。
親への感謝も愛もある、自分の生活の優先度もある。その優先すべきものは近代社会に巻き込まれた行
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.6

世の中の構造は変わらない
それでも。生まれてくる子のために、と自ら立ち向かってった鬼太郎パパの背中がとんでもなくかっこよかった

シチリア・サマー(2022年製作の映画)

3.7

シチリアの日差し、街角のコーヒー、サッカー、トマトソース、イタリア色に染めた頭、美しく若い2人。
美しい画の中で際立つ差別の根強さ。2人は美しいままに終わった、悲しい。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.4

平山さんの目線は小説みたいだ、日々の慈しみある風景を切り取り、気づかせ教えてくれる。
繰り返す日々の中で、起きる出来事に対する彼の心揺さぶられる人間らしさ。すごくピュアだ。あらゆる風景や、その時々の心
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スワンソング(2021年製作の映画)

3.8

彼のこれまでの生き様が有り有りと生き生きと、、めちゃくちゃかっこよくて素敵だ、、

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

考察を読んでじわじわしみじみと理解でき、この映画に対する理解の幅だけでなく日々の自分の様々な情報に向き合い方への気づきに繋がり、とても面白かった。じわじわじわじわ
想像力。見えてるものを全てと思わない
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.2

静かな画と静かな言葉で紡ぐ2人の行方がなんて心地よく幸せなんだ。初対面のシーン、たばこの吸い殻、最後のウインク。言葉にできないときめく何かってあるよね。
ラジオで流れるウクライナ情勢や、日々の過酷な労
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.7

生きづらい世の中よなあ、、簡単に正悪決められんよなあ、、

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.6

イーサンホークとケヴィンベーコンをセットで出してくれてありがたや

AIR/エア(2023年製作の映画)

4.0

観てる時、今の仕事、今のプロジェクト、今日の打合せの、メンバーの面々の顔が何度も思い浮かんだ。
当たり前にレベルも規模も形も強さも違えど、貫き通す信念や、それを支える仲間とか共通項のあれこれが、我々鑑
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バビロン(2021年製作の映画)

4.0

開始直後から酒池肉林のパーティ描写に心を掴まれ、無声からトーキーにかけた時代の映画製作の裏側の描写はワクワクが止まらず、トランペット奏者を中心としたバンド音楽に前のめりで見入ってしまった。あと乳首冷や>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.0

裏切らない安心してみれるストーリー展開として最高の出来でした。カーレースでもゲームでも各現場で支え力を尽くす技術開発者や仕事人たちに光を当てていて凄くよかった。エンドロールに連なる名前にも感謝の気持ち>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.0

よくできてる、、笑った最高。日本企業のあれこれが忠実にユーモアで、脚本と監督と一緒飲みたいよ。

福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

100年前の話じゃない。人間はそう変わらない。恐ろしいよねって俯瞰的にみるもんでもない。止められるか、声を上げられるか、立ち向かえるのか、考え続ける。

ブリング・ミンヨー・バック!(2022年製作の映画)

3.9

心が躍る軽くなるあのサウンド!!!!
民謡というカテゴリもそうだし、それ以上にあの感覚が世界共通と思うと嬉しくなってにやけちゃうよ

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.0

いやはや面白い。。。!スコセッシ最高。レオ様圧巻。彼のおじさんと奥さんとで揺れ動く頭悪くてばかな素直な男が魅せる表情が、、法廷での表情と、最後の最後に嘘をつけない表情の説得力と凄みが。。
原作のような
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.1

普通ではないことへの強烈な憧れとでも普通にしかなれないしならないし、そうやってど真面目にしか世を渡れない自分、良い子でしかいられずいつも大人や周りを気にした態度しか取れなかった私にイーニドは「ださいね>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.1

淡々と寡黙に、多くを語らないストーリー、そういう静かでクールな暗殺者系の話好きだ。ちょっとドライブみたい。
でも大きく違うのは、かっこよくない。からいい。
超プロフェッショナルとして暗殺哲学を語りなが
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.8

素晴らしかった。2人の心情の行方が、繊細で丁寧で且つ大胆に、魂をえぐってくる。
あることが起こった後の日常が淡々と描かれる中で(実際にもそうやって日常は回っていくから)、その中での彼の表情を通してその
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バービー(2023年製作の映画)

4.3

別に男性が、とか女性が、ではなくて、知らぬ知らぬうちにこの社会を生き抜いていくために自分が、社会が、他人が、この自分に課してしまっている錘、それを気づかせてくれて解き放ってくれて、エンパワーしてくれる>>続きを読む

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