Miyazさんの映画レビュー・感想・評価

Miyaz

Miyaz

映画(41)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

4.0

終わらせるために旅立つ、任侠ロードムービー。

大体連続している作品は過去作を観なおしレビューしてから書くようにしているけれどせっかくなので熱が冷めないうちに。

個人的には本当に素晴らしい最終章だっ
>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.8

身に纏うように視覚、聴覚を悦ばせる、群像劇の金字塔。

例えば衣食住は必要最低限のものであるのと同時に、お金や時間や拘りを持たせることによって最高の嗜好品や贅沢品にもなる。
この作品はまさにそういった
>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.8

時代に中指を立てる完全試聴環境指定体感型ミニマル脱出活劇。

まずは結論から。
この映画は映画館、しかも可能ならば大阪EXPOCITYにあるIMAX次世代レーザー(正直これでも足りないぐらいだが国内で
>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.9

疾走感とPOPさとラフさが洒脱に奏でられるMCMV(ミュージック・クライム・ムービー)。

幼少期に遭った事故の後遺症の為、音楽を聴いていないと耳鳴りが止まない、天才ドライバー「ベイビー」。
彼を取り
>>続きを読む

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

4.6

青春映画史上最高の終着駅。
リアルタイムだからこそ描けた、過去への贖罪と繰り返す過ちとほんの少しの軌道修正。

正直、『ターミネーター』や『バックトゥザフューチャー』『エイリアン』etc..."2"が
>>続きを読む

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

4.1

言わずと知れた超名作。糞まみれの鈍春映画。

公開当初ポスターのカッコよさで「なんかイケてる」と思っていたが、流石に小学生で観る機会に恵まれず。
そこから月日流れ中学生の時にレンタルビデオで初めて観る
>>続きを読む

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.3

日本特有の湿気を纏ったご近所あるあるサイコスリラー。

元警察官の大学教授が夫婦で移り住んできた新居、その隣人たちがどこかおかしいのだが...という、近所付き合いが希薄な今だからこそ「横に住んでいるの
>>続きを読む

ライト/オフ(2016年製作の映画)

3.8

動画サイトにアップされたショートムービーが元ネタのスマートホラー。

久々にホラー映画の良作を観た気がする。
元ネタがかなり有名な動画で『Lights Out』で検索するとすぐに出て来ると思うのでそち
>>続きを読む

スプリット(2017年製作の映画)

3.5

悪趣味陰湿サイコサスペンススリラー。

もはや、監督M・ナイト・シャマランを形容するうえで悪趣味というのは誉め言葉に昇華されつつあるのではないかとすら思うぐらいに、相変わらずの"クセ"が滲み出た作品。
>>続きを読む

キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

4.1

映画オタクがカッコつけて造り上げた、子どものまま大人になってしまった者達へ送る"メガ盛エンタメ怪獣丼"

ここまで映画観て腹抱えて笑った(笑い声抑えるの必死)のはいつぶりやろうか...
もう素晴らしい
>>続きを読む

ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

3.0

まさに"ハリウッド版"リメイクSFアクション。

ハッキリってしまうと原作好きの人は手放しで面白いとは言えないと思う。

元ネタの『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』(以下分かりや
>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.9

エンターテイメントから乖離した芸術的ミニマル映画。

日本公開前からアカデミー作品賞を受賞した事でも話題になっていた本作。

貧困層の黒人のゲイの少年の半生を描いた物語。
あらすじから分かるようにマイ
>>続きを読む

リミットレス(2011年製作の映画)

3.8

『MASK』と『LUCY』を混ぜ合わせたPOPドラッグムービー。

全然期待せずに観たが結構面白かった。

彼女にも愛想を尽かされ、納期が迫った執筆も全く進まない、冴えない作家志望の主人公が、ひょんな
>>続きを読む

アシュラ(2016年製作の映画)

3.8

欲とプライドに塗れた漢達の泥仕合。

よく評されているようにイメージとしては韓国版『アウトレイジ』的な質感の映画なのですが、とにかくどいつもこいつも姑息で最低なクズ野郎の為、『アウトレイジ』にあるよう
>>続きを読む

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.2

「人の為」とは何かを淡々と問い詰め、社会の在り方を静かに抉る。
優しい悲哀を抱いたヒューマンドラマ。

バンドの友人に薦められて観てみた。

まずこの映画を観るうえで、舞台は「1970年代のニューヨー
>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.8

キャッチする側の熱量と状態に左右される剛速球情熱愛情物語。

始めに言い切っていしまいますが、めちゃくちゃ泣かせようとしてくる映画です。
卑屈な言い方をすれば「お涙頂戴」のオンパレード。
これが、観る
>>続きを読む

アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ(2010年製作の映画)

3.2

下劣なクソ野郎共に地獄のお礼参りを。
倍返しどころか桁が変わって返ってくる"胸糞→爽快→やり過ぎ!?"なリベンジムービー。

初めに言っておきますが、グロが苦手な人は観ないように!!

まずタイトルが
>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.3

これぞエンターテイメント!!近年稀にみるミュージカル映画の大傑作。
自分の中でミュージカル映画の最古の記憶は、小学生の時に音楽の授業か何かで観た『The Sound of Music』。
その後、成長
>>続きを読む

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

4.0

正統派密室スリラーに変態を程よく効かせた、道徳無用の歪系ホラー。

盲目の退役軍人爺 vs 貧乏DQN盗人チーム
字面だけでは完全に爺ガンバ!!となるが、まあ予告編でもわかる通りこの映画の恐怖の対象は
>>続きを読む

百円の恋(2014年製作の映画)

3.9

汗と涙と悔しさとやるせなさに漬かり過ぎたしょっぱい漬物的青春ドラマ。
パッケージやクリープハイプが歌う主題歌の詞にも出てくるように、とにかく"痛い"。
しかも派手な痛みではない、さかむけの様に地味で、
>>続きを読む

ミュージアム(2016年製作の映画)

2.0

セブンに成り切れなかったジャパニーズサイコホラー。
雨の日になると現れる、謎のカエル男が手掛ける猟奇殺人による私刑。
不条理に見えるがそれぞれの事件が被害者に合ったいわば業のような殺害方法で、きっちり
>>続きを読む

君の名は。(2016年製作の映画)

3.7

エンターテイメント多機能型SF青春ムービー。
とある二人の男女が入れ替わっていく事から始まる、『空間』と『時間』を越えた壮大な愛の物語とでも言いましょうか。
新海監督作品にしては非常にフルスイングで思
>>続きを読む

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

3.8

不条理青春サイコパスホラー。
前半はムロツヨシ、後半は森田剛の濃さに意識のほぼ全てをもっていかれる!笑
この映画においてよく語られる前後半の二面性はこの二人の圧倒的"個性"の演技と、これまたもの凄い演
>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.6

「となりのトトロ」×「火垂るの墓」に、ほんのひとさじの「おもひでぽろぽろ」をまぶした戦争日常系。
勿論、ジブリを引き合いに出すのはちょっとナンセンスだとは重々承知の上で、それでも分かりやすく例えるなら
>>続きを読む

怒り(2016年製作の映画)

4.0

圧倒的情報量の演技による"観る活字"。
観てからレビューを書くまで結構間が空いてしまったので、記憶的につたない部分もあるかも...
久々に純邦画と呼びたくなるような邦画の傑作を観た気がする。
上記した
>>続きを読む

恋人たち(2015年製作の映画)

4.6

精神的スプラッターヒューマンドラマ。
残酷な描写は無いけれど禍々しい程のリアルな空気感とグロテスクな程の役者陣の演技力(良い意味での演技演技していない素人臭さ=人間味/リアリズム)、これはハマる人には
>>続きを読む

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.0

青春と恋と成長という名のMusic Video。
兎にも角にも、バンドやってる人は観た方が良い。
基本的にはよくある青春映画ではあるし、特にこの映画が他のそういった映画と突出して違う点がある訳では無い
>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.6

本当に素晴らしかった。
毎度の事ながら極力ネタバレを避けて書きます。
正直好みが二分する可能性のある映画だとは思う。
あと、男尊女卑では無く(むしろその逆)日本の社会的に30代以降の男性もしくは働く女
>>続きを読む

ヴィジット(2015年製作の映画)

3.6

ああ!?そっち!?系、あの気持ちを返してホラー。
基本的にネタバレなし投稿を心掛けているので、注意しながら書きます。
予告編で出ている部分で問題無いとは思いますが...前半からオチの前に至るまでのとこ
>>続きを読む

キャビン(2011年製作の映画)

3.2

デカ盛り不条理ホラー。
よくある、「あなたは絶対に見破ることが出来ない」系ムービー!というフレコミやったけど...
話の展開を予想させる基本軸が何層かに分かれているのに、映画ど頭で盛大にネタバレ、とい
>>続きを読む

デッドプール(2016年製作の映画)

3.8

ヒーロー映画の皮を被ったラブコメディー。
私のように、にわかアメコミ人間でも十分に楽しめる、マーベル・コミック原作のグレーヒーロー(ダークヒーロー的な)。
やり過ぎ、喋り過ぎ、ふざけ過ぎ、テンポ良過ぎ
>>続きを読む

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

3.6

超体験型SFムービー。

これはアバター以来といっても過言ではない、映画の観方を再提示する映画。
宇宙という人間が住めない空間に放り出された人間の極限状態を主人公と一緒に体感出来る。
アバターと違って
>>続きを読む

ズートピア(2016年製作の映画)

4.4

ケモナー(ケモノ愛好)・バディムービー。
まず初めに「いやいや...ケモノにそんな感情とか...」って思ってたけど、、、ジュディー!!!可愛い!!!好きや!!!!
もうホンマに良い!良いよ!!ジュディ
>>続きを読む

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.2

「オチを誰にも言わないでね」系映画の金字塔。
クライムサスペンスとしても面白いが、やはり何と言ってもラストシーンが素晴らしい。
ネタバレはしないけれど、"言葉によるオチ"と"視覚的見せ方によるオチ"の
>>続きを読む

ザ・セル(2000年製作の映画)

3.6

「INCEPTION」のレビューを書いていて、ハッと思い出したこの映画。
INCEPTIONのレビュー内ではアングラアートと揶揄したが、個人的には非常に好きな作品。昏睡状態の連続殺人犯の内面世界に入り
>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

4.0

精神世界×スパイアクション。
とにかく一番のツッコミどころというか、愛らしいポイントはレオナルドディカプリオの過去に囚われたメンヘライケメンっぷり。
いや、確かにあんな事があればそうなるのも分かるんや
>>続きを読む

>|