nyasuke33さんの映画レビュー・感想・評価

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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

登場人物の背景を、台詞や情景から感じさせる作品。説明的でないところがいい。主人公が都内のトイレ掃除に従事するきっかけとか、家族関係など、知りたいことは山ほどあるが、ほとんど教えてくれない。予想もくつが>>続きを読む

少年の君(2019年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

シリアスな作品ながら救いがあってほっとした。周冬雨渾身の流涙演技が相手役にも乗り移ったかのよう。2人のすさまじい競演に突き動かされてこの点数。

まず着地点がどうなるのかが気になった。一昔前なら用心棒
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おもいでの夏(1970年製作の映画)

3.8

今では観ることのできないような世界が広がっている作品。10代の少年たちが大人の階段を上がる過程が、時には切なく、時には滑稽に描かれ、見入ってしまった。「その方法」を研究?するために医学書を書き写そうと>>続きを読む

サタデー・フィクション(2019年製作の映画)

4.3

前髪を切りそろえたコン・リーが若々しい。マーク・チャオに年齢を重ねた感があって、2人がお似合いだったのは予想外。だからこそ嬉しい!戦時中の魔都上海はモノクロ画面がぴったりで、時折ぶれるカメラ、やたら打>>続きを読む

少林寺2(1983年製作の映画)

3.0

自宅放置のVHSを鑑賞。少林寺シリーズものの2作目でおなじみの顔も多い。今回は例えるなら<紅組武当×白組少林>の家族対抗大運動会!最初敵対していた女系家族と男系家族が、やがて仲良くなり、手を取り合って>>続きを読む

阿羅漢(あらはん)(1986年製作の映画)

4.2

自宅に放置していたVHSを鑑賞。画面や音声の粗さがかえって新鮮であっという間に時が過ぎた。少林寺の修行僧に扮するジェット・リー(当時はリー・リンチェイ)は、キレキレアクションをするかと思えば三つ編みの>>続きを読む

ゴーストライター(2010年製作の映画)

3.8

最初から最後まで気の抜けない物語だった。残念だったのは字数制限のある字幕だけでは理解が及ばなかったこと。紙に書いてある内容が重要視される話なので、英語力が必要だと痛感した。機会があれば吹き替えを観てみ>>続きを読む

パリの調香師 しあわせの香りを探して(2019年製作の映画)

4.8

みんなが幸せになれるような「すてきな香り」とは?とタイトルを見て思ったが、もっと大きな意味もあると、鑑賞後に感じた。

調香師のアンヌは臭覚異常により以前のような華やかな香りの世界から遠ざかり、地味な
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エドワード・ヤンの恋愛時代(1994年製作の映画)

3.8

とにかくエネルギッシュ。たった2~3日で人間関係が入り乱れ、たくさんの諍いがあり、誤解があり、泣いて笑ってケンカして…。何よりテンポが速い!話の筋を追おうとすると疲れるので、スクリーンの光景を遠目に見>>続きを読む

1秒先の彼女(2020年製作の映画)

4.2

話が進むにつれ謎が解かれていく展開がいい!最初になぜ彼女がバレンタインディの1日を失ってしまったかという疑問が提示される。彼女のバージョンでは、毎日郵便局に来ては切手を「ベロリ」と舐めて貼って出してい>>続きを読む

モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

3.6

テロリストに仕立てられ拘束され続けた男と、覚悟して任務に当たった弁護士。実話ベースとはいえ手に汗握る展開だった。先日「クーリエ」で不当逮捕された役柄を演じたベネディクト・カンバーバッチが逆の立場で出演>>続きを読む

デジャヴ(2006年製作の映画)

4.0

フェリーの大爆発事故で多数が犠牲に。その犯人を追って一人の刑事が時空の旅へ。きっかけは一人の女性の遺体と対面したことだ。まるで生きているような眼差しにやられた!という感じ‼興味をそそられる場面である。>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

主人公が自分の生き方を貫くことの意義に心を動かされた。孤独に強いだけでなく、コミュニケーション能力や適応力の高さにも感心した。彼女のこれまでの人生模様については最初のうちは不明で、ノマド仲間との会話か>>続きを読む

ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

3.4

先日見た作品のマッツ・ミケルセンとは別人で暴れ方がハンパない。傷や孤独をかかえた者同士行動を共にする過程は興味深い。予測不能な展開は新鮮だった。

クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.5

キューバ危機回避はこの人あってこそ!の、実話ベース作品。だから結果は予想できるものの、緊迫感あふれるやりとりには心臓がバクバクした。主人公が拉致された時は絶望感覚が強くなり、アナザーストーリーかと疑う>>続きを読む

ピンク(2016年製作の映画)

3.9

予備知識なく観始めて、最初は成り行きが全くつかめなかった。老弁護士の姿に人間離れした違和感があり、病気(薬物中毒?)との話から不安がつのる。しかし話が進むにつれ、事件の状況が少しずつわかり、引き込まれ>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.5

飲酒のとらえ方がデンマークと日本では違うことを、最初に知っていればよかった。そうすれば高校生が飲酒しながら走る様子を違和感なく見ることができたと思う。

主人公の高校教員が、仲間と共に、飲酒による血中
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ノートルダム 炎の大聖堂(2022年製作の映画)

4.0

迫力ある映像にくぎ付けだった。消火活動にあたった消防士たちの勇気と判断、そして文化財を尊ぶ精神を称えることがテーマだったように思う。大統領視察のため、「ある準備」をすることも取り入れたことに、制作側の>>続きを読む

地中海殺人事件(1982年製作の映画)

4.0

古典的で面白かった。推理物、というよりは舞台劇の観劇をしている気分だった。地中海リゾートがクローズド・サークルの役割を果たしていて、一つの殺人事件をめぐってポワロが大活躍。そのポワロの風貌がまったく「>>続きを読む

ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

4.2

久々の勧善懲悪もの!ロマンスあり、ハラハラドキドキあり、幻想的な場面あり、と、飽きさせない展開である。

突然暴漢に殺されて、魂だけがこの世に残ってしまったサム。恋人モリーを守るため奔走、物を動かす力
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野球少女(2019年製作の映画)

4.0

直球ストレート的な展開で気持ちよかった!本人が練習しているのはナックルだったりするけれどね。

野球の天才少女と言われる有名人なのに、家族の応援が全くないところに違和感があった。子どもに優れた能力があ
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上海グランド(1996年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

本作はその昔鑑賞し、チョウ・ユンファ版とホアン・シャオミン版のドラマを観ているので音楽ともどもおなじみ、のはずだったが…。今回はまるで初対面のような感覚だった。最近めっきり激しいものから遠ざかってしま>>続きを読む

楽園の瑕 終極版(2008年製作の映画)

3.5

以前観たときの記憶は遠い彼方へ。でも金庸作品でおなじみの人物たちであるだけに、いろいろ想像を膨らませると何となく既視感があった。ブリジット・リンだけが北京語でほかは広東語だったのね。彼女は「東方不敗」>>続きを読む

初恋(1997年製作の映画)

3.2

昔これを観たときは「意味」を考えていたが、再鑑賞した今は、無用だと思った。きっともうこういったテイストのものは作られないだろうな。そういう意味ではすごく懐かしい。かつて楽しんだ香港映画のあれこれがつま>>続きを読む

TIME/タイム(2011年製作の映画)

3.2

ミヒャエル・エンデの「モモ」を思い出してしまった。共通しているのは主人公が貧しいことと、みんなのために奔走すること。そして時間をため込んでいる悪者が存在することだ。

誰もが25歳で成長が止まり、以降
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私をスキーに連れてって(1987年製作の映画)

4.0

めちゃめちゃなつかしい!彼らとは同年代。松任谷由実の曲の中にも入ってしまう。今では作れないであろう表現がかえって新鮮。最初は浮かれた若者たちのナンパ物語かと少々遠目に見ていたのだが、中盤から彼らの仲間>>続きを読む

ベル・エポックでもう一度(2019年製作の映画)

3.5

妻から愛想を尽かされた夫が、1974年、妻と出会ったベル・エポックにタイムスリップ!と言っても、建物は映画のセット、周囲の人々は俳優で、お金のかかった作られた環境なのだ。裏で見ているディレクターの演出>>続きを読む

THE CROSSING ~香港と大陸をまたぐ少女~(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ある程度の予備知識が必要な作品。最初主人公の家族関係がよくわからなかったので理解するまでに時間を要した。別れた両親を頼りにできず、親友の言いなりになっていた少女が、金銭欲しさに運び屋を始めてしまう。そ>>続きを読む

幸せへのまわり道(2019年製作の映画)

4.0

予備知識なしで観始めて、トム・ハンクスが出てきた時『トム・ハンクスに似ているけれど別人かな」なんて思ってしまった。実在の有名人になり切った彼の演技は本当に素晴らしい。その彼演じるフレッド・ロジャースと>>続きを読む

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.8

実は最初、葬儀に至る場面で、殺人事件かと勘違いしてしまったのだった。跡目争いといえば不審死…なあんて。予想を裏切り、裏切りつくす展開は楽しめた。出版社の裏事情など、興味深いシーンもた~くさん!編集者高>>続きを読む

ストックホルム・ケース(2018年製作の映画)

3.5

「ストックホルム症候群」には聞き覚えがあるものの、具体的な状況はわかっていなかった。その語源となった史実の映画化ということで、犯人と人質の関係性はかなり細かく表現されていたと思う。けれども、犯人ラース>>続きを読む

シークレット ウインドウ(2004年製作の映画)

3.8

全くの予備知識なしで観始めてすぐ、スティーヴン・キングっぽいと思ったらやっぱりそうだった!以前「図書館警察」という本を読んで現実と非現実の描き方の絶妙さにうたれ、その時の衝撃的な感覚を思い出したのだっ>>続きを読む

ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから(2019年製作の映画)

4.0

予備知識ゼロで鑑賞。ラファエルがとんとん拍子に人気作家になり、妻のオリヴィアと決裂(?)する前半は退屈だった。でもこの部分が思い出シーンになるとわかってから俄然面白くなった。

もう一つの世界で中学教
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SEOBOK/ソボク(2021年製作の映画)

3.5

銃撃戦や流血の多い作品は苦手だが、これはすごく惹きつけられた。物語の核はクローンとして生まれた子と彼を擁護するスナイパー(という解釈でいいのか?)が心を通わせていく過程だと思う。クローンであるソボクは>>続きを読む

パディントン(2014年製作の映画)

4.0

最初のうちは、パディントンの表情豊かな顔に違和感があったが、彼が家族に溶け込んでいくうちに慣れていった。映画には、笑わせる仕掛けが散りばめられ、久々に声を出して笑ってしまった。みんなが彼を見ても大して>>続きを読む

ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.5

1988年夏、この作品を北京の劇場で、中国語吹き替えで観たのだった。皇后が花びらを食べるシーンや、甘粕のニヒルな表情、そして文革の場面でざわついたことは今も忘れられない。あの当時20代だった私は、ジョ>>続きを読む

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