みゆきさんの映画レビュー・感想・評価

みゆき

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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.0

山あり谷ありの人生が100分に凝縮されていて、テンポ感が良くあっという間だった。
ミュージカルとしての見応えはもちろん、個性のある人たちをサーカスとして迎え入れて表舞台で活躍する展開が良かった。導入か
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.8

時系列や人物の関係性が難解で、中弛みしてしまうところもあったけれど、正体不明の謎多き人物”カイザー・ソゼ”の名前が出てきたあたりから引き込まれ、ミステリとしての面白さが増した感じ。
左半身が不自由なヴ
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.0

面白かった。観終わった後の満足感がすごい。
カメラワークや音などの恐怖演出もさることながら、伏線が張り巡らされていて、物語としての完成度が高い。
主人公マディソンが殺人鬼の悪夢を見るようになり、その理
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シザーハンズ(1990年製作の映画)

4.0

エドワードの表情、仕草ひとつひとつが可愛かった。特に、笑顔や驚いて目を大きく見開くところとか。
最初は住民も歓迎し、エドワードの器用さとセンスを評価して犬や猫のトリミングや庭の手入れ、ついには髪のカッ
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来る(2018年製作の映画)

3.5

(なんだか胡散臭い)笑顔が多く、子育てに協力的な夫の妻夫木聡、その妻を黒木華が演じる。
前半は2人を中心に物語が進み、後半では視点が変わると同時に登場人物の印象もガラリと変わる。
展開の仕方や人物の心
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エスター(2009年製作の映画)

3.8

人間的な怖さを題材にしたホラー。
序盤から感じる違和感、エスターから溢れ出る不気味さが、物語が進むにつれて増していく。
エスターは何者なのか考えながら観ていたけど、予想できなかった真相。伏線も多くて、
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交換ウソ日記(2023年製作の映画)

4.0

これぞ青春。きゅんきゅんした。
スマホで気軽にやりとりできる現代で、交換ノートを通して話が進んでいくのが斬新で良い。
主人公以外の登場人物もみんな素敵で温かくて、仲直りのシーンや終盤の放送室、エンドロ
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先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

4.0

不倫を題材にしながらもドロドロ要素は一切なく、コミカルさもあり、さっぱりとした気持ちのいい復讐劇。
漫画を通して夫を追い詰めるという漫画家らしいやり方で、それが現実なのかフィクションなのか分からなくな
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.0

田舎の因習系ホラー。
展開も含め、ミッドサマーのようだった。
カメラワークや音などの見せ方に引き込まれたし、幸せは誰かの不幸で成り立っているというメインテーマはホラーの題材として面白いなと思った。終盤
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.8

爽快感とかっこよさが詰まってる復讐劇。
銃撃戦、カーアクション、体術など色々な方法を使って、綺麗かつ確実に仕留めていく様子は観ていて気持ちいい。寡黙だが怒らせたら最後という主人公がハマっていて惚れ惚れ
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窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.8

恭一を見る今ヶ瀬の目に惹き込まれ、セリフがなくても表情から心情が伝わってくる。恭一に対する甘えるような声のトーンも印象的だった。
人に流されて浮気を繰り返す恭一がどうしようもなく好きな今ヶ瀬。恭一の生
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.8

最後まで引き込まれ、ラストの吉岡と杉原のやつれた姿や表情、息遣いが凄まじかった。
フィクションだけれどノンフィクションのような妙なリアル感。私たちが知らないだけで、上から報道を抑圧され、事実を誤報にさ
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.5

認知症者から見た世界を描いた作品。余韻がすごい。擬似体験のレベルを超えていると思う。
次々と起こる不可解な出来事や人物、辻褄が合わない状況に意味がわからず混乱するアンソニー。そんな場面が数分単位で起こ
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モーリス(1987年製作の映画)

3.8

美しい映画だった。
同性愛者は逮捕される時代。
地位と名誉のために気持ちを隠し結婚するクライヴ、それらを捨てて自分に正直に生きることを選ぶモーリス。心の機微や葛藤が細かく描かれている分共感できる部分も
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃ面白くて、緊張感とドキドキハラハラ感がたっぷり味わえる。これぞサスペンス!という感じ。個人的に邦画で上位に入るくらい好きな作品になった。
終盤は怒涛の展開。固唾を呑んでいたけれど、犯人を追
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ファーストラヴ(2021年製作の映画)

3.0

父親を殺した女子大生の環菜と公認心理士の真壁。
一見共通点のない2人の対峙場面が印象に残るけれど、その度に明かされる抑圧された記憶、歪められた気持ちや過去は重く苦しかった。展開が進むほど、2人の父親に
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.8

ガリレオといえば内海と湯川のコンビ。久々にこの2人のやりとりが見れてとても嬉しかった。
華やかなパレードとは裏腹に、女子学生を亡くした悲しみや苦しみ、憎悪で溢れた家族や町の空気が印象的。二転三転する展
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.8

想像以上のグロさと胸糞展開。
正直最後まで観ても、何が何だかよく分からず混乱して難解だった。”疑え。惑わされるな”というキャッチコピーからも、誰を信じ何を疑うかで見方が大きく変わる印象。他の方のレビュ
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.3

理不尽な展開にただただ悲しい。
主人公セルマの優しさと息子への愛が伝わってくる分、楽しげで幸せなセルマの表情と綺麗な歌声のミュージカル(空想)と終わった後の現実との対比が残酷で、観ているのがとても辛く
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.3

私立探偵が主人公なのかと思いきやそうではないし、家族の中から怪しい人物を探す物語なのかと思いきや序盤で犯人と犯行手順は明かされる。
想像していたものとは違って最初は驚いたけれど、物語が進むにつれて怒涛
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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

3.5

終わり方が結構好き。
幽霊ではなく狂気的なイカれた人間が出てくるホラー。そこまでグロくはないけれど、殺す場面がちゃんと映されている分悍ましさや恐ろしさが伝わってくる感じ。特にカークがハンマーで殴られた
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

3.8

カンニングを題材にしてこれほど大掛かりでドキドキハラハラするとは。想像以上に見応えがあって面白かった。
ただカンニングをしてバレるかバレないかだけの話かと思いきや、貧困家庭と裕福な家庭の差が随所で描か
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.0

オープニング、黒スーツ、音楽、色のコードネームなど、終始かっこよさが詰まってた。倉庫から出ると音楽が止まり入ると流れる演出が素敵。だけれどしっかりバイオレンス。
冒頭の和やかな会話劇から血まみれのオレ
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母なる証明(2009年製作の映画)

3.8

母親が荒野で踊る場面から始まる本作。終盤でその踊りの見え方が大きく変わり、頭から離れない。張られた伏線の細やかさと怒涛の伏線回収も見事。
知的障害を持つ息子の無実を証明するため(無能な)警察には頼らず
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ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)

3.5

宗教や美術史に関しては難解で、それらに通暁していたらもっと楽しめただろうなと。暗号などの謎解きは興味深く分かりやすかった。
テンポがよくて中弛みせず、騙された場面も多かったので、ミステリとしての満足度
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マトリックス(1999年製作の映画)

4.5

今観てもスタイリッシュで斬新さを感じる世界観、物語、アクション、全てがかっこよくて面白かった。観終わった後も余韻が冷めない。
終始緊張感が張り詰めて、予想できない展開の連続。銃撃戦だけでなくカンフーも
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ゴーストバスターズ2(1989年製作の映画)

3.5

期待を裏切らない面白さとゆるさ。
ゴーストバスターズの事務所はなくなってしまったものの、5年経っても変わらない4人の関係性に和み、会話には何度も笑った。
4人以外にも前作に出ていた人物がみんな活躍(?
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ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

3.5

科学者が幽霊退治を生業とするという設定が斬新で面白い。今観るとチープさを感じるCGもなんだか愛くるしく感じて逆に良かった。
ただ幽霊を淡々と退治するだけかと思いきや、破壊神ゴーザを倒さなければならない
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TAXi(1998年製作の映画)

3.8

面白かった。テンポのよい展開とカーチェイスのスピード感が良い。
スピード違反の常習犯だが車の知識と運転技術はすごいダニエルと、左折ができず免許試験に8回も落ちている間抜けな警察官エミリアンのキャラクタ
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スパイダーマン3(2007年製作の映画)

3.8

サンドマンと(どこかで観たことあるなと思ったらまさかの)ヴェノムという、前作までの敵を上回る強さとかっこよさ。ドクターオクトパスと同様、娘のためという目的や信念を持つサンドマンは悪役になっても人間らし>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.8

冒頭から不気味な雰囲気で、音、演出、カメラワーク全てが怖い。緊張感と恐怖心が常に襲ってくるけれど、展開が気になり目が離せない。
カルトホラーということもあり、一度観ただけでは後半の展開に頭が追いつかず
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スパイダーマン2(2004年製作の映画)

4.0

前作よりも増して正義のヒーローであり続けることの苦悩、MJへの一筋縄ではいかない気持ちなど、強靭な力を持ってしまったが故の悩みがピーターの表情や戦うシーンで随所に表れているのが印象的。実際精神的にも強>>続きを読む

グランド・イリュージョン 見破られたトリック(2016年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ面白かった。
個人的に前作より好みかも。
マジックや世界観の壮大さとテンポの良さは変わらず、前作の伏線が回収されたり、フォー・ホースメンとディランの関係性が深まったりと見応えもたっぷり。最
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グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.8

壮大かつ巧妙なマジックと種明かし、テンポの良さもあって想像以上に楽しめた。
黒幕を見破ることができず悔しかったけれど、それだけ作り込まれた物語だったことを実感。
「近づけば近づくほど、逆に見えなくなる
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.5

本作はまさかの第一部。シリーズものとは知らなかったので驚いた。
主人公ジャユンの超人レベルの強さに圧倒される。前半はあどけなさが残る普通の少女の印象だったけれど、後半にかけての戦闘シーンや表情から人間
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CURE キュア(1997年製作の映画)

4.5

驚かされるシーンはないはずなのにホラー映画かと錯覚するくらい終始恐怖を感じた。このような感覚は初めてかも。だけれど、邦画らしい陰湿さや不気味な雰囲気が満載でとても好き。
全体を通して印象的なのは、洗濯
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