4000本記念ということで大物戦争映画の視聴を再開。
財閥サイドと庶民サイド、それぞれの戦争を描いていた第一部からいってん、第二部は完全なる赤色ドラマ。原作五味川純平だし監督山本薩夫なのでまあそりゃそ>>続きを読む
「七人の侍」タイプのエンタメ西部劇。
メキシコ革命に失敗した連中という設定が物語を貫いてる。
さらわれた妻を助け出すために雇われた主人公たちなんだけど、自分の夫から反政府運動の活動資金をひきだそうとす>>続きを読む
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イギリスのパブリックスクールが舞台の青春群像劇。
・伝統のある全寮制学校。
・全寮制学校の日常生活。
・上級生/下級生との関係。
・マルコム・マクダウェル(デビュー作!)の魅力。
こんなあたりだけでも>>続きを読む
有名な終身犯ロバート・ストラウドの伝記映画。
ただたんに犯罪者が刑務所でどう過ごしたのかという話だと思って見てたら、途中でサクセスストーリーに変わってきて目が離せなくなった。
この手の、「転がりが良く>>続きを読む
ローマ在住の母娘がWW2イタリア戦線の趨勢に翻弄されるお話。
ムッソリーニが逮捕されたとか、黒シャツ隊の退場とか、ドイツ軍がでてくるのとか、時代背景を知らないと面食らいそうな展開。
激おこな女性主人公>>続きを読む
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昨日アカデミー脚色賞をとったと聞いて。
アメリカにおける黒人差別(優遇?)を題材にしたシニカルコメディ。
喜怒哀楽に彩られた知的で重層的な生活をしている黒人の周辺を描くとともに、それに対比させるように>>続きを読む
癖の強いフランスのアニメ映画。
このデザイン、配色、ストーリー展開にハマるひとがいるのはわかるけど、それと同じ理由で個人的にハマらなかった。理由などない。
寓話的でもなく、キモカワというわけではなく、>>続きを読む
政情不安が当たり前の時代のスパイ・アクションそしてノワール・フィルム。
暗殺者の身支度からという、作劇のセオリー(ファーストカットは主人公)をはずしてくる堂々とした展開で、巻き込まれ型のミステリーが続>>続きを読む
Amazonprimeの無料視聴がはじまってみんなが一斉に見だして面白そうにしてたので我慢できずに視聴。
これはめちゃおもろいw
ネタ元はフィンランドの伝説的スナイパー・シモヘイヘとのことでググると、>>続きを読む
恋愛もののビッグタイトル。
原作含め、なにも知らないでみたのに、こいつとこいつがゆくゆくくっつくパターンねはいはいとロマコメのメソッドがそのまま通用したのでびっくりした。
童貞っぽいムーブかましてくる>>続きを読む
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テーマ的にも作劇的にも尖ってるラブストーリー。
説明なしで、いきなり駆け落ちからスタート。だんだん事情がわかってくる。
・女性は綱渡りパフォーマー。
・男のほうに家庭があること。
・脱走兵は処罰される>>続きを読む
史実を下敷きにしてエンタメ極振りの前作とは違って完全創作エンタメアクションになっちゃった続編。
敵はメキシコの麻薬カルテル!と既視感マシマシの基本設定を背景にみんな大好きチャックノリスファクトが繰り広>>続きを読む
ようやっとみた。
ワンアイデアをうまく膨らませてて気持ちがいいね!
これまでみてきたいろんなタイプの映画が、ミスリード誘ってくるんだけど、
細かいことは考えなくてもいいシンプルな結末で余計に騙されるし>>続きを読む
1930年代後半のラトビアが舞台の幼少期ノスタルジック映画。
のちにノーベル文学賞候補にもなる女性作家ヴィズマ・ベルシェヴィッチの自伝がもとになっており、ゆくゆくは成功することになる女性の幼少期という>>続きを読む
ポーランドでは知らないものがいないという国民的な物語を大物映画監督が映像化するという企画でポーランド国内で超ヒットしたけど、ほかの国のひとたちにはいまいち面白さがつたわらないという変な歴史もの。
大国>>続きを読む
女性のありかたに注目したファスビンダーの西ドイツ三部作の二作目で、復興期の西ドイツを背景にしたシニカルコメディ。
監督のフィルモグラフィー、ラスト数行に記されてる作品なせいか、ファスビンダーらしき部分>>続きを読む
女性作家ジョルジュ・サンドと、詩人アルフレッド・ド・ミュッセの情熱的破滅的な恋愛を描くフランスの文芸もの。
視点人物はジョルジュ・サンドでありながら、アルフレッド・ド・ミュッセのことにしか触れないとい>>続きを読む
トランプ大統領が誕生する際に参謀を務めていたアメリカの右翼系大物知識人スティーブ・バノンのインタビュードキュメンタリー。
冒頭からいきなり「頭上の敵機 (1949)」からのがっつり引用で面食らった。そ>>続きを読む
「自殺への契約書(1958)」のリメイクでフランスのテレビ映画。
原題は「Marie-Octobre」でジャック・ロベールによる同タイトルの原作がある。
ヴィシーフランス・パリで活動していたレジスタン>>続きを読む
アニエス・ヴァルダ自身が自らのフィルモグラフィーを振り返るセルフライナーノート。
かなり自覚的な映像制作をしてて、シーンの意味とか由来とか的確に答えていくのが気持ちいい。
女性アーティストのなかでもか>>続きを読む
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シャンタル・アケルマン監督「ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地(1975)」を第一位に選出して話題になった「BFI選 史上最高の映画100 2022年版」で、第14>>続きを読む
突如始まったアニエス・ヴァルダ特集も三作目。
若者の恋愛を、港町の生活ドキュメンタリーに絡めた野心作。
アニエス・ヴァルダの長編デビュー作にして、ヌーベルバーグの先駆けになったすごい映画だけど、公開当>>続きを読む
「ダゲール街の人々」が面白かったので、立て続けに再生。
「幸せ」の明るい部分を描いていると思っていると、次第に雲行きが怪しくなっていき、ラストはサイコホラーじみた「幸せ」に着地するんだけど色彩はめちゃ>>続きを読む
監督アニエス・ヴァルダのご近所ドキュメンタリー。
メインストーリーはなくどうかというと群像劇スタイルの連作短編みたいなふうあい。それを、完璧な映像として残してる。
特に色彩設計が素晴らしすぎた。ジャッ>>続きを読む
アイ・ウェイウェイが2014年に行ったアメリカ・サンフランシスコ・アルカトラズ島で行った展示についてのドキュメンタリー。
すごい作家だけど、下半身がだらしないという暴露があった、「アイ・ウェイウェイは>>続きを読む
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オカルトバスターである女性主人公が活躍するサイコホラー。
WW1のあとの傷を追ったイギリス社会と、降霊会のトリック、ハリーポッターさながらの全寮制の学校など、ほとんどのプロットが面白い。
とっとと問題>>続きを読む
少年探偵団とはだしのゲンのハイブリットみたいなヤングアダルトミステリー。
撮影当時1947年のイギリス・ロンドンが鮮烈。
瓦礫と廃墟が混在している中、若者たちは少年期を送っているんだけど、文化的には成>>続きを読む
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百年以上前の殺人事件を追いかけていく女性カメラマンが、自分と犯人が二重写しになっていくのを、現代と過去のカットバックで描いてる。
性欲が押さえれない過去の男はモブで、性欲が押さえれない現在の男はヒロイ>>続きを読む
1950年当時のイギリスにおける人工妊娠中絶まわりのシリアスドラマ。
・富裕層には逃げ道(精神疾患を騙って「生むくらいなら死ぬ」→母体保護で)があるけど貧困層には違法な中絶しか選択肢がない。
・無報酬>>続きを読む
みんな大好き「ギャラクシークエスト(1999)」の制作ドキュメンタリー。
みんな大好き「サボテンブラザーズ(1986)」のアイデアをSF映画に転用したのが、ギャラクエの本質だと思ってたので、「作り手と>>続きを読む
独特の世界観が魅力の西部劇。
妻を失った男を、これが遺作となるリバーフェニックスが演じてる。
・小規模のサーカス。
・悲しみのあまり、妻が成仏できない。
・ついに動き出す遺体。
男の父親は、妻の妹を連>>続きを読む
困難を極めた「地獄の黙示録(1979)」の制作過程のドキュメンタリー。
タイトルかっこよすぎ。
ゆうこと聞かないマーロン・ブランドを根気よく説得したのがすごいと思った。
人生を全ベットしたコッポラ監督>>続きを読む
落ち目の小説家チャールズ・ディケンズが代表作「クリスマス・キャロル」をものにするまでが題材のファンタジー映画。
息が通ったキャラクターを生み出すと、その人物は可視化するというアイデアが素晴らしい。どう>>続きを読む
ローマ解放(1944年6月5日)の前夜を背景としたイタリアのレジスタンスもの。
連合国とイタリア王国が休戦(1943年9月8日)すると、捕虜になっていた連合国軍の兵士は逃げ出したが、ドイツの占領支配は>>続きを読む
科学者が警鐘を鳴らすべくロンドンで核爆発を起こさんとするテロを未然に防ごうと奔走する関係各所のクライムサスペンス。
七日後の正午に向かってカウントアップしていく方式で、あきらかに「セブン(1995)」>>続きを読む
匪賊が外国の要人を人質に取った臨城事件(1923年5月5日)から膨らませたエンタメサスペンス。北京発上海行き豪華列車「ブルーエクスプレス」を舞台にしたロマンスがメインになってる。
臨城事件は、義和団の>>続きを読む