みずけんさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

みずけん

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ディパーテッド(2006年製作の映画)

3.8

すごい久しぶりに。

超豪華なキャストと入り組んだ脚本にもかかわらず、スコセッシらしいスピーディな編集が欠如しているせいで割と退屈に感じた。あなたに求めてるのはこれじゃない。

脚本の出来やメッセージ
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タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

4.0

IMAXで。

安定の面白さだし、IMAXの大画面、3時間越えの上映時間にふさわしい超スペクタクル映画。誰が見ても面白いわこれは。

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.9

当時映画館で見た18禁バージョン?とさほど違いがわからず。感想も当時見た時と全く変わらない。

スリーパーズ(1996年製作の映画)

3.7

なんか色んな映画をつまみ食いしたみたいな映画だった。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」発、「ショーシャンクの空に」「処刑人」経由、「告発」着。

ただ出来事をなぞってるだけでなんの面白みも
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ミッドナイト・エクスプレス(1978年製作の映画)

3.8

あのオリバーストーンによる脚本がアカデミー受賞したらしいが、そこまで脚本上手いかこれ?
中盤の内容がスカスカで3年経過したという感覚が全くないし、逆に終盤の展開は色々てんこ盛り過ぎて、なにか起きる度に
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バービー(2023年製作の映画)

3.4

グレタ・ガーウィグもノア・バームバックも、マーゴット・ロビーもライアン・ゴズリングもかなり好きなのに、今年ワーストレベルでつまらかなった。

基本的には社会問題を無理やり組み込んだ子供向け映画で、ディ
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万引き家族(2018年製作の映画)

3.8

なんかあまりに辛い・リアル過ぎて全然映画の世界に入り込めなかったというか、全く映画の魔法にかからなかった。
もちろん映画的なレベルは非常に高いんだけど、「ああ、抜けた歯とか髪の毛とか爪で命の循環を表し
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.2

二回目。

映画館で見た当時は「長い割に見れちゃう」くらいの感想だったけど、見返してみるとあまりの完成度に驚愕した。と同時に、映画批評家とか映画賞の審査員みたいな人たちはこれを一回で咀嚼・理解できてし
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

うーん、ちょっと期待値上げすぎちゃったかなー。予想の範疇を出ることはなかった。

「今まで見たこともない映画だ!」みたいな前情報あったけど、全然そんなことはない。聴聞会や裁判を舞台にした非線形構造の映
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.8

カナダのプレミアで。うーん、これはどうなんだ? 上がりすぎた期待値を超えてきた、と言いきれないのが本音。

もちろんアクションシーンは今までのシリーズに恥じないクオリティに仕上がっていたけど、演出の加
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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 アルティメット・エディション(2016年製作の映画)

4.0

わざわざお金を出してディレクターズ・カット版を初鑑賞。公開版は当時IMAXで見た。

公開版はとにかく話がとっ散らかってて起きることにいちいち説得力がなく、アメコミ史上屈指の駄作だと思った。ただ、この
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マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)

3.7

久々に見直してみたけど、やっぱりパッとしない映画だった。

ヒーロー映画の一本目はどうしてもキャラの背景を説明しないといけないから他の映画と構造・ストーリーが似てくるし単調になるんだよなー。平均的なア
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.7

今更インディ・ジョーンズの続編とかやばそうだなーと思いつつも、監督がジェームズ・マンゴールドなので一応見に行った。

まあ、案の定全然おもしろくなかった。そもそもインディ・ジョーンズ自体あまり思い入れ
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トゥルー・ロマンス(1993年製作の映画)

4.0

いつか見ようと思いながら5、6年放置していた作品。映画館で上映してたので観た。

トニー・スコットの爽快感とノスタルジーが入り交じった作風と、タランティーノのダイナミックな脚本が上手いこと調和しててめ
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.7

おそらく自分、「グランド・ブダペスト・ホテル」以降のウェス・アンダーソン作品が全くタイプじゃない。前作の「フレンチディスパッチ」がたまたま外れただけだと思ってたけどこれではっきりした。

「ムーンライ
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.0

凄い久々に面白いアメコミ映画を見た気がする。というか、企画の発想が面白すぎて別にヒーロー登場しなくても面白いレベル。

ただCGはかなり手抜いてるなと思った。DCの組織再編成の真っ只中で制作されただけ
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

3.8

映画館で一回見て、いまいちだった記憶あるけど案外面白かった。
スターウォーズっぽい世界観と「テルマアンドルイーズ」みたいな90年代アメリカの雰囲気が同居してるのが良い。

ストーリーも主人公の失われた
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.0

これは良作。

エンドゲームからはや4年。マーベルはもうオワコンという共通認識がほぼ浸透しきった中で迎えたシリーズ最終作。

「猿の惑星」や「2001年~」、「ブレードランナー」のようなSF映画本来の
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

3.8

前作で急ブレーキかかったせいもありちょっともうお腹いっぱいなシリーズ最新作。

過去作オマージュが多めで、今までの「前作よりもっと凄いアクションにしないと」っていうインフレ志向から若干脱却したような。
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.6

最近歳とったのか、こういう映画見ても「だから何?俺の人生と一体なんの関係があるわけ?」としか思わなくなってきた。
もしかして別に映画好きじゃないのかな自分、とまで思う。

マリオは興味無いどころか2D
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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.8

「マイケル・ジョーダンってマイケル・ジャクソンのMVに出てた人だっけ?」レベルにスポーツ、靴に興味が無い人間を、ここまで魅入らさせる凄み。

コンビニに並んだプロダクトや、当時の資料映像からシームレス
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.2

完璧な構図、完璧な編集、完璧な演出。完璧な映画。

自分の中での「映画とはなにか?」という定義にこれほどまでに合致する映画がまさか台湾にあったとは。

数百年前の星の光を捉える望遠鏡のように、フィルム
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.6

映画はセリフが少ないほど良いという理論を信じてる自分としては苦手な部類の映画。

こういう永遠と議論を続けるだけの映画って俳優の演技頼みになるし、編集も割と淡々としてて演劇でやって!となった。

去年マリエンバートで(1961年製作の映画)

3.8

難解映画の代名詞。

バロック調の豪華絢爛なホテル。
男「去年マリエンバートで私たちは愛し合いましたよね?」
女「そんなの知りませんわ」
これを永遠に繰り返す映画。

死者たちが前世の記憶を頼りにホテ
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.7

デ・ニーロとアン・ハサウェイという組み合わせが斬新な本作、久々に再鑑賞。

内容をほとんど忘れてしまっていたのも頷ける、うっすい映画だなーというのが正直な感想。

100均とかに売ってる、デタラメな英
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.8

ラストの車轢かれアクション、火炎放射銃アクション、階段コロコロ転がりアクションの3曲スペシャルメドレーでお腹いっぱい。

引き算も掛け算も割り算もない、ひたすら思いついた要素を足していくお馬鹿アクショ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.8

カナダにて再上映してたので。

前評判があまりに高すぎて「そこまでか?」と思ってしまった。カナダではとっくに公開終わってアマプラにも入ってるわけで、もうさんざん語り尽くされた後に見てしまったのが痛い。
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.9

批評家・消費者から文字通り「食い物」にされている制作側からの復讐。よく映画の批評に対して「そんな事言うならお前が作ってみろや」っていう人いるけど、それをそのまんま映画にしちゃったみたいな作品。
後半「
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バビロン(2021年製作の映画)

4.1

カナダで公開日に。

「セッション」、「ラ・ラ・ランド」で同じテーマを繰り返したデイミアン・チャゼル。「ファーストマン」での失敗を経て、再び元のテーマに回帰した作品。

このまま監督業を引退するのでは
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甘い生活(1959年製作の映画)

4.1

言語化できないけど大好きな映画。自分はフランス映画よりも断然イタリア映画のほうが好き、というかフェリーニが好きだと自覚した作品。

印象的な隠喩の多用と、ワンハリ的な脈略のないシークエンスの連続である
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セッション(2014年製作の映画)

4.2

デイミアン・チャゼルの初ヒット作。作品を重ねるごとに作家性が色濃くなっていく監督なので、この頃が一番一般受けしそうだなーと見てて思った。

主人公は監督自身、というか世界中にいる映画・音楽オタクを具現
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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

3.6

うーん、途中で飽きちゃったな。

題材が題材なのでどうしようもないが、そもそもオチを知ってるし、話が一直線に進んでて映画用のストーリーとしてイマイチかなと。無駄に上映時間が長いのに、振り返ればそんなに
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.0

あのEP8からバトンを渡された、という時点で負けが確定してる可愛そうな映画。本作の脚本を書いた人は、大火事になった建物を急いで消化する消防隊員の気分だっただろう。

映画の内容はもうどうしようもなくつ
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.6

「革命的な映画だ!」という賛成派と、「スターウォーズに対する冒涜だ!」という反対派できっぱり評価が分かれる異色の映画。

今までのスターウォーズを破壊しそれをメタ的に捉える描写などハッとさせられる部分
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スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

4.0

エモーショナルで現代的なスターウォーズ、普通に好き。

EP4の風味を強く出しつつも、思春期こじらせた青二才が敵だったり、元ストームトルーパーのポンコツが副主人公だったりと斬新な設定がてんこ盛りで「リ
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スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

3.9

最後までヘイデン・クリステンセンのアナキン像はしっくりこないし、ナタリー・ポートマンはちょっと全盛期過ぎちゃってるし、てかそもそも「アナキンは闇落ちする」っていう前提に全ての要素が収束していくストーリ>>続きを読む