きえさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

きえ

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完全なるチェックメイト(2014年製作の映画)

3.8

米ソ冷戦下で行われたチェス世界王者決定戦。ソ連のチャンピオン、ボリス・スパスキーに挑むのはアメリカの挑戦者ボビー・フィッシャー。国を背負った代理戦争と見なされた戦いを息を飲む緊張感と臨場感で
『ラスト
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オマールの壁(2013年製作の映画)

3.9

パレスチナ自治区に生きる若者の”今”を描き、青春・恋愛・サスペンスの要素を見事に調合させた社会派エンターテイメント作品。

ともすればメッセージ性やテーマ性が際立ち過ぎ映画としての面白さを失いかねない
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ウォーリアー(2011年製作の映画)

4.3

以前からお薦めされてた作品をやっと観る事が出来た。

トム・ハーディ好きと言う事を除いても素晴らしい作品だった。
お薦めされた作品を更に”超”を付けてお薦めしたい。

そんな素晴らしい作品なのにずっと
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野火(2014年製作の映画)

4.3

今まで観てきた戦争映画は何だったのだろう?それまで自分の中にあった恐怖の概念は冒頭数分で簡単に崩壊した。

いきなりジャングルに放り込まれた孤独と不安は今まで観たどんな映画より強烈で、この後一体何が起
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.1

まだ、”性同一性障害”と言う言葉も認識もなかった1920年から30年代。
舞台であるデンマークは美しい風景と当時のファッション、インテリアが醸し出す品のある都市。

そんな品のあるスクリーンから紡ぎ出
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マリーゴールド・ホテルで会いましょう(2011年製作の映画)

3.5

誰にでも訪れる老い。人生の後半の後半をどう生きるのか、そのヒントになるべく『男女7人シニア物語』は哀愁と笑いに満ちた群像劇。

その中に次世代のサクセスストーリーを絡ませる事で”生を全うする”=”終わ
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インサイダーズ 内部者たち(2015年製作の映画)

4.4

政界、財界、マスコミの癒着が生んだ腐敗権力の中で己の利を貪欲に求め生きる腹黒エロ黒の男達と、裏切りを糧に復讐を企てるゴロツキのチンピラ、更にはコネも学歴もない中どうにか”正義で”のし上がって行こうとす>>続きを読む

スティーブ・ジョブズ(2015年製作の映画)

3.7

生涯で最も波乱に満ちた1984年から1998年のビジネスマンとしての顔と”知られざる”父親としての顔を映し出し人間ジョブズに迫った会話劇。

とにかく喋り倒すジョブズ(笑)

作品をざっくり言うと84
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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

4.0

サブプライムローンに端を発したリーマンショックに至るまでの金融市場の裏側をユーモアとこれは音楽映画かって言うくらいの選曲で小難しい経済映画をエンターテイメントに仕上げた作品。

残念なのは、”華麗なる
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.9

男女8人が織りなす密室劇は終始続く会話劇であり、”吹雪の中のロッジ”と言う固定のセットの中で繰り広げられる舞台を見せられているかのよう。

横長のウルトラパナビジョンに映し出される雄大な自然とモリコー
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サウルの息子(2015年製作の映画)

4.7

強制収容所内で”生きる”しかなかった主人公の過酷な状況を”目線の密着”と言う形で3Dをも超える緊迫感をもたらした。

この衝撃は大きい。
あの場所に私もいた…そんな錯覚。

ほぼ正方形のスタンダードサ
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ロブスター(2015年製作の映画)

4.1

シュールと言う単語がこれ程似合う作品はないのではないだろうか。

まず着眼点と言うか発想が面白い!
”独裁者”の強制収容所はかつてあったが、
”独身者”の強制収容所があったとは。

45日以内にパート
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