taigaさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

超擬態人間(2018年製作の映画)

3.3

爆音なまはげ映画。ディレクターズカット版だったためか話はわかりやすく。暗闇の竹藪で延々となまはげに追いかけられるのは怖い。それから途中の駕籠真太郎的な構造も絵面がよかった。
時々いつの映画か分からなく
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.6

・嫌でも『インヒアレント・ヴァイス』を想起する。LAだし。

・なんでもありの日常、のグルーヴィさと不気味さで体感短く楽しめた。音楽的ともいえる。

・今図書館で借りた『石田徹也ノート』を読み終え、真
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.5

まわりの(あくまでまわりの)スター・ウォーズ本格派が軒並み、この映画(というかシークエル・トリロジーだったり前作だったり)を黒歴史、タブー、パンドラ、トラウマにしてるので相応の覚悟を持ってみた。

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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.5

観たのを忘れていた。
素晴らしき映画音響の世界。
忘れていたのは、映画を観ている、という感覚ではなかったからかもしれない。

映画制作の裏側が観れて満足でした。

七つの会議(2018年製作の映画)

3.5

七つ数えきれなかった。

エンドロールが印象的です。

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.5

ヤクザになるのはやめようと思いました。

クレジットインが格好よすぎる。前半ヤクザ映画の王道を突き進むも、警察による暴排のその後、半グレが出てきたのが生々しく新しく、かつ彼の木村宅での口調が身近な先輩
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28週後...(2007年製作の映画)

3.7

淡々と終末後の世界が描かれていて、美しく、面白かった。
恥ずかしながら前作を見てないのだけど、これは前作を見るべき。

悪い意味でなく既視感懐かしさが凄かったので記憶を手繰り寄せると昔、親の肩越しに見
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シグナル100(2020年製作の映画)

3.0

原作未読。映画の印象よりは最近の作品。
いきなり始まりいきなり終わる。
溢れこぼるる山田悠介感と既視感。
ほぼペラペラゲーム画面をみている感じ。
それはそれでまあ安っぽくて好き。

でしたが、この「あ
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ソーセージ・パーティー(2016年製作の映画)

3.5

思っていたより好きだった。
ピクサーアニメの王道、をしっかり踏まえて(逆手にとって)、より直接的で、より風刺的で、より悪趣味に描いている。

神の否定やイデオロギー軽視、残酷描写、性描写、乱交の肯定、
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オープン・ウォーター(2004年製作の映画)

3.6

鮫映画、ではもはやない。

評判のよさからみたのに、序盤は失敗したかな……と思って萎えてしまった。ところが海に行ってからのドキュメンタリータッチのリアルな海の恐怖(そう、この映画で一番怖いのは<海>の
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カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)

3.0

前二作と比べ、ストーリーが弱い……!圧倒的に弱い…っ!憮然、なんという憮然。もっと、手に、汗を、握らせてくれ……!!

でも、役者の演技は、相変わらず熱かった…!なんて、嬉しそうに、愉しそうに、演じて
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映画 賭ケグルイ(2019年製作の映画)

3.3

原作未読。
なんにも知らずに、カイジみたいなのが見たいなぁと見たら、序盤からの展開の早さに見事に置いてかれて、もしかしたらもしかしてと思ったら先にドラマがあったんですね。

エンタメ小劇場でみるような
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ある用務員(2020年製作の映画)

3.2

殺し屋集合!!の時のワクワク感が凄い。
特に「本田」の浮きっぷりは怖くて素敵。

それぞれの人物が魅力的がゆえに、もっとぶっ飛んでるか、もっとスタイリッシュか、もっとエグいなにかか、とにかくもっともっ
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.6

ゾンビを使って生き残れ!

新感染マックス
怒りのデス半島。

アジアンな都市や人が、日本と近くてアガる。どちらかというと前回の方が好きだけど、韓国産ゾンビが「怪屍」から始まったことを考えるととても感
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.8

思考実験が神話と化していく。
コンクリートで垂直に固められた悪夢的空間は、山尾悠子「遠近法」にも似て、閉鎖という有限を持ちつつ、上下に無限の性質を併せ持つ。
閉鎖(有限)と永遠(無限)が重なるこの空間
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ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

3.6

「Fast & Furious Presents: Hobbs & Shaw)」が「ワイルドスピード スーパーコンボ」になるの、マクドナルドのメガマック並の解像度の乱暴さ。

中身も相変わらず乱暴で、
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.1

序盤から好きな洋楽ばかりが流れて逆に戸惑った。「悪そうな音楽」は楽しい。「悪そうな奴ら」は楽しい。
でも悪そうなだけで、実際、結構いいヤツラ、ばかりだったのがちょっと残念。

もっとピカレスクな、「ワ
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ザ・サークル(2017年製作の映画)

3.3

ハーマイオニ-が社会にでて巨大SNS企業に就職したら、感化されて公私揉みくちゃになって苦労する話。

特に主人公の日常が全て配信されるあたり面白かったのに、最終的にはなんだか問題提起というより既存の問
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ウィッカーマン final cut(2013年製作の映画)

3.5

サマーアイル島へようこそ。

とにかく踊りたくなるカルトでケルトな音楽と、異宗教間での価値観の相対化が味わえます。そしてなにより島民と作る巨大なウィッカーマンは文化祭前夜のような愉しさ。女装した村長は
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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.5

この時代のイギリスの雰囲気が好き。
ほぼ全てのシーンに魔法やら魔法生物やらCGやらが蠢き暴れ続けているので、それを消化し続けるだけでそれなりに楽しい。

うわあこのラストに繋がるのか、舞台は整い次回幕
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

あまりに誠実で賢く、善なる聖人ジョン・メリック。それがこのラストの決意ありきで成立していたのなら、もう少し悪意を持ち、人間にこだわらないでいてほしかったとも、願ってしまう。
4Kリマスタの美しいモノク
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.6

原作未読。列車が舞台の映画、割と問答無用に好き。スピード出るほどに好き。
夢からの脱出方法が相当にイカれていて良かった。まっすぐな主人公のまっすぐな狂気……!

とはいえ、序盤は人を選びそうなスピリチ
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ザ・スリープ・カース(2017年製作の映画)

3.7

ハーマン・ヤオ×アンソニー・ウォンの血飛沫系香港映画四作目(恐らく)。音響を中心に意外にきちんと怖いホラーだった。

アンソニー・ウォンの顔面力は相変わらずなものの、今回は現代の研究室が舞台なので流石
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エボラ・シンドローム/悪魔の殺人ウィルス(1996年製作の映画)

3.8

あらすじの通り。
こんなに下衆なチンピラが主人公の映画もなかなかないと思う。挙動の全てがはじめからおわりまで徹頭徹尾下衆。欲深くだらしなく、不道徳で不謹慎で不衛生で滅茶苦茶な男が1000万人に1人(ど
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八仙飯店之人肉饅頭(1993年製作の映画)

3.7

最近、小便を飲んだり飲ます映画ばかり見ている気がする…。

猥雑で、痛々しく生々しい。タブーを全く恐れない、なかなかにド畜生の犯人。人肉饅頭は美味しそう。

刑事たちがコメディなのなんなんだ。
今のご
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バイオハザード:ザ・ファイナル(2016年製作の映画)

3.4

もはや完全に惰性で全シリーズ見届けてしまった。だけどここまで惰性で観れるのも凄い。ほぼ何も考えずに本能で見ている。

なんならゾンビより印象的なレーザー!をはじめ、完成されたスタイリッシュなアクション
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HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

3.8

いわずとしれた怪作。
大林監督で一番好きかも。

贅沢な作品で、終始謎の演出や場転がテンポよくこれでもかと詰め込まれ、繰り出され、更に作り手の思考がまったく読めないムードの切り替えに翻弄され、夢でも見
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家族ゲーム(1983年製作の映画)

3.7

凄い気色悪い映画。
終始気色悪い。とても素敵に気色悪い。
何か起きているのか起きていないのか。
『紀子の食卓』の食卓シーンなどを想起し、あまりシュールコメディとしては見れなかった。気色悪い!

とにか
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恋するけだもの(2020年製作の映画)

3.5

冒頭の畦道での、粘着質な怪人と絡まれた青年のやりとりが、笑いと恐怖の秀逸なコントで好き。
自主短編の凱旋で話題になり、こういうパンキッシュでジャンル不能の長編作品を作るあたり、完全に新進気鋭若手のそう
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恋のクレイジーロード(2018年製作の映画)

3.6

普通の田舎の畦道を走るバス車内で、さも当然のような顔をして、都市伝説的変態によるバスジャックと連続殺人が起き、そして狂気の愛が喰らい合う。

近景でみればパンク、遠景でみればひどくのどかな叙情。恐るべ
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魔女がいっぱい(2020年製作の映画)

3.5

「ダレンシャン」のバンパイヤよろしく、リアルな「魔女」がいっぱいいた。
冒頭の少女の鶏変貌シーンなど、ちゃんと恐いが、話は平然と進み、立ち止まらないし取り返しもつかない。
その悪夢な感じが、ザ・ダール
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滑走路(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

初のfilmarksオンライン試写会にて。
(ありがとうございます)

原作未読で観賞。
寺井奈緒美さんや東直子さん等を読み広げている今に観たかった映画でした。

浅香航大さんは、ドラマ「宮本から君へ
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罪の声(2020年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

リアルと時代を総括した、リアリティある社会派ミステリ。学生運動が批判的に括られ、『三島由紀夫VS東大全共闘』が頭をよぎったりもする。
古畑任三郎で、愉快犯に「あなたのせいであの警官は休日返上で必至に働
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コララインとボタンの魔女(2009年製作の映画)

3.5

ティム・バートンぽいなって思ったら、「ナイトメア・ビフォア~」と同じ監督。
目がボタンになった人々が恐い。でも、どんなことが起きても、割と動じずに楽しんでる風の主人公コララインも恐い。
ストーリーは割
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ギャングース(2018年製作の映画)

3.4

原作漫画をラッパーのD.Oが、とにかく犯罪用語が現場仕込みでリアル、みたいに評してて、なるほど確かに知らぬ業界の隠語知る面白味がありました。

インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

3.5

原作未読。
こ、これがピンチョンの世界…と思ってよいのか。どうなのか。

主演ホアキン・フェニックスの上手な温度感と「グルーヴィ」な周囲、そして流れるオールディーズなナンバーが、
特別面白い!楽しい!
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