taigaさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ゼイラム(1991年製作の映画)

3.6

前々からあちこちでチラチラ観ててずっと楽しみにしていた作品のひとつ。

冒頭のタイトルクレジットが格好いいんだけど、シンメトリーを優先して車が中央線を突っ切ってるのが笑える(次のカットではきちんと戻っ
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美女と液体人間(1958年製作の映画)

3.1

変身人間シリーズ第一作。

ウルトラQ「2020年の挑戦」、怪奇大作戦「人喰い蛾」「光る通り魔」、怪奇大作戦ミステリーファイル「闇に蠢く美少女」、墓場鬼太郎「水神様(地獄の水)」、各仮面ライダー怪人(
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トランス・ワールド(2011年製作の映画)

3.8

派手さはないけど、ストーリーと演出が巧みで、面白い。飽きない。演劇的。

奇妙な閉鎖環境とゾワゾワとした違和感、抑えた演技、そして解き明かされるエモーショナルなロジックが、全部好みで好みのチェック欄に
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神さまの言うとおり(2014年製作の映画)

3.4

早送りで再見。
冒頭の頭爆殺ビー玉達磨と、中盤の巨大こけしリンチ軍団のシーン最高ではないですか。ここの描写だけを短編映画にしたらフランスとかで謎の賞獲りそう。

溢れたデスゲームなのかもしれないけど、
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アシュラ(2016年製作の映画)

4.2

なんだこの化け物みたいに面白い映画!
韓国ノワールの中でも抜群に傑作では。

終始高いテンションに極悪非道の畳み掛け。どうしようもなく堕ちていく破滅の美学をユーモアとバイオレンスが包み込み、血飛沫が終
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ヒトコワ -ほんとに怖いのは人間-(2012年製作の映画)

3.2

トリハダ、だと思ったら、ヒトコワだった。人しか出てこないのは少し新鮮。
「知ってはいけない友達の秘密」と「親の顔がみたい」が小品感があり面白かった。

音楽で盛り上げず、淡々とヤバい人を映すのもシュッ
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震える舌(1980年製作の映画)

4.0

この映画のしんどさは、現実のしんどさ。
その辛さのリアリティは、確かに実感のあるもので、申し分なく、細かな描写のどれもが、実際にあったことを思わせる。

例えば、破傷風の我が子を心配する両親が自分も破
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この子の七つのお祝に(1982年製作の映画)

3.6

おもしろく、おそろしく、そして哀しい。

前半、話の設定上、命を狙われているであろう母田記者が、「冷えたら関節に激痛が走り意識不明になる持病」のため、毎回「すわ毒でも盛られたか」「すわここで刺されるか
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カルト(2012年製作の映画)

3.5

カリスマ霊能力者ネオ様が出てきてからが本番。
フェイクドキュメンタリーにおいて一人だけ明らかに演技が違うのが面白すぎる。というか、オーズのアンクすぎる。

期待値があがりにあがった所でのあのラストとな
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ダーク・スター(1974年製作の映画)

3.6

早送りしつつ、再鑑賞。
宇宙船内の話なのに、放課後部室で時間潰している様なあまりの無気力さ。

後半の、ビーチボール生物(史上、原価最安の宇宙生物では)登場から冷凍船長、爆弾との哲学問答、そして強烈な
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アップグレード(2018年製作の映画)

3.7

なんというアクション。
リー・ワネルの企みに満ちたプロットとスタイリッシュなグロ描写が冴えている。
出てくる近未来のガジェットも魅力的。
いやしかしなんというアクション。
痺れてしまいます。

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.6

数少ない、ハードSFを大衆エンタメ化し世に放つバイブスを持つ監督、ノーラン。

難しすぎて、一回では分からなかった。分かった気もするのだけど、分からなかった。話が特別込み入ってるわけでもなかったのに、
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事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

3.2

女優のリアクションが真に迫ってて、怖くなるけど、特別怖くはない。
ホラーメインではないと考えればライトなドラマとして楽しめるものの、映画館でなくても良かったかも。
終盤は寿命を延ばしてもらえます。
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フリークス(怪物團/神の子ら)(1932年製作の映画)

3.8

思っていた以上に見易かった。
「怪物團」って、別映画だと思ったらこの映画だったのか。タイトルは「フリークス」の方が好き。海外の怪奇短編を読んでいる感じがある(原作ありだった)。

とにかくもうたくさん
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

死者の国や老人のCG表現が素敵。
話もテーマもストレートで特に何も感じずに観てしまった。

なんというか、デラクルスが本当に父だった時、どうするのか、の方に興味がありました。

オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.5

このシリーズは、グルーヴ感溢れる音楽に沿ってリズミカルに窃盗が行われていくのが好き。楽しい犯罪映画。
過去作ほどのトリッキーさはないけれど、キャストが輝いていました。

11、12、13と来てのリブー
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

3.5

漫画を一巻まで読んで、とても印象的だったので観る。

綺麗な絵と音楽で感動しそうになるが、起きていることはリアルでシビア極まりないし、劇的には物事は変わらない(一瞬変わりかけた瞬間はあまりに危うかった
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パラサイト・クリーチャーズ(2013年製作の映画)

2.9

後半からは大臣のおばちゃんの面目躍如。でかいダンゴムシに顔を挟まれるシーンと、キツネクワガタというあまり見ない造形と、蚊の大群あたりが見所です。
しかしもっと見たかった。

バッド・マイロ!(2013年製作の映画)

3.3

ストレスが溜まると尻から化物が出る映画。そんな映画はないよ、と言いたい自分もいる。
全体に溢れる80年代ホラー感が凄かった。
話自体はなかなか王道で、ギズモよろしくマイロが凶暴かつキュートでした。彼が
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[リミット](2010年製作の映画)

3.5

イラクで棺に生き埋めにされた男の話。
完全に棺の中だけで話が進むので、観ていてとても息苦しい。喉が渇く。

似たような作品と比べ、アイデアよりはリアルさ、社会的なメッセージを持たせている様子。ただ、た
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透明人間(2019年製作の映画)

3.9

コロナ対策の映画館で、左右を透明人間に囲まれながら。

透明人間。このタイトルがあるだけで、部屋の何もない空間をただじっと映す時間が怖い。いるのかいないのか分からない、凄い緊張感でした。この緊張感は、
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ワイルド・スピード ICE BREAK(2017年製作の映画)

3.7

無人車両ウェーブ、「雨」、ソリ、魚雷軌道調整……一体車をなんだと思ってるんだ!!!!

ハイライトはステイサムと赤ん坊のコンビによる、「アンタッチャブル」も真っ青のアクションです。
そして最後。ゆく命
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母なる証明(2009年製作の映画)

3.7

冒頭から期待が高まり、やがて不穏さと緊張が高まり、そして最後の夕の陽光に塗り潰される、美しくもやりきれぬバスのシーンは、しばらく忘れられそうにない。
田舎と逞しい母の二つが並ぶ風景は、いつも謎に説得力
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イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.9

タランティーノ監督作で一番好きかもしれない。ユダヤ・ハンターのランダ大佐が奸悪で魅力的。サスペンスにつぐサスペンスで長尺もあっという間。

イーライ・ロスがバット振り回す変な役で出てました。

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.8

タイトルからもう面白い。
そしてエンドロールのトップに「三島由紀夫」が躍り出てくるインパクト。

全共闘側の芥(この人はもはや政治的イデオロギーにとどまらぬ芸術家肌で、「全共闘」ってこんなんだっけ、て
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.6

何度か車に轢かれるのに、たいしてダメージがないのが面白い。
N.Y.中の殺し屋が狙ってくるあたり、かなりワクワクする。

ジョーズ3(1983年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

これ、サメ映画、なのか。

この町の酒場では「手突き」(字幕によると)が流行っている。「手押し相撲」ともいわれるあの遊びが流行っている。それをして異常に盛り上がっている。ほかに娯楽はないのか!!

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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.3

テレビシリーズを見ていない、そして前二作も大分前に見たきりのにわかとしては、何も理解できなかった。ただ、大変なことが起きている事と、庵野監督が暴れているんだろう様だけが分かる。飽きない。

ピアノの描
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.7

中盤と後半のカタルシス。特にスタントウーマンのゾーイ達が試乗をはじめてからが、爽快すぎて多幸感に笑ってしまった。
これを撮影してるのも、すごいスリルだし、ガールズの全てを殺しに来るテンションも最高。
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.2

二回目。
当時映画館で終始打ちのめされ続けていた傑作。興奮しすぎて全く冷静に見れなかったので、今回は冷静にPCの小さな画面で見た。途中時々砂埃が目に入って痛かった。涙がでてきたけどそれは砂埃でなくニュ
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ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ざっついお化け屋敷に入ったら、ざっつく殺される話。殺す方も殺される方も、観ていておいおいみんな大丈夫か、てなる。

例えば雑なアトラクションやドライバーや医療がそうであるように、雑さは不安や殺しを産む
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ハードコア(2015年製作の映画)

3.7

FPS、というのがあると知る。

とにかく世界観が好き。なにも分からないけれど、ギリギリを生きる、まるで夢でもみているかのよう。イカれたキャラクターと設定と、次々に舞い降りる生と死と超常現象が切実にし
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移動都市/モータル・エンジン(2018年製作の映画)

3.4

ガジェットがカッコいい。
序盤の「ロンドンに喰われるシーン」を筆頭に、胸踊るスチームパンクが続々。それで満足。原作との釣り合いなのか、色々と苦しいところはあるけど。。
その意味では、怪獣大活躍の一方、
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トレイン・ミッション(2018年製作の映画)

3.4

「アンストッパブル」「新感染 ファイナル・エクスプレス」「ポーラーエクスプレス」「ミッドナイトミートトレイン」……とにかくすごい速度で走ってる電車の中の映画が好き。
まだみてないけど、「スノーピアサー
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ヘアスプレー(2007年製作の映画)

3.5

カラフルなミュージカル映画だなぁ、ぐらいに思ってて人の勧めもあり何気なくみたら、カラフルなミュージカル映画ではあるのだけど、扱うものが(そもそも旧作が?)人種問題、社会運動とシリアスだった。

60年
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ロスト・バケーション(2016年製作の映画)

3.8

噂通りの、サメ映画の傑作。

というか序盤の海とサーフィンのシーンが美しすぎて、海外のミュージックビデオでも観てる気分になってしまいました。
もはやサメ映画であることを忘れていた。
あの、波間に漂い、
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