taigaさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

スターシップ・トゥルーパーズ(1997年製作の映画)

3.9

ずっと楽しみにしていた映画の一つ。
虫と宇宙と脳味噌と変態バーホーベンを抜いたら、とても素敵な青春映画。
戦争コマーシャルパロディの妙な転換や結構作り込まれた細部、急展開、サイコーでした。ワクワクする
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.7

切ない、切ないよ…となります。
ストーリーは王道だけど役者演出音楽で、その粋な雰囲気を堪能できる。
終盤の演出とラストシーンが割と全てで、胸に迫るビターな映画でした。
切ないよ…。

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.7

情報限定型サスペンス。いちいち裏目に出たり電話待ったり、色々もどかしくなるうちに没入して戻れなくなります。
「search」同様、ほぼ主人公の顔芸になるので、主演の顔やキャラクターで映画全体の評価や好
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アクアマン(2018年製作の映画)

3.5

ストーリーが薄まるくらい次々にぶちこまれる圧倒的映像カタルシス。お腹一杯で少し疲れる。キスシーンの背景は意味がトンでて笑いそうになるくらい特にカオスでした、美しかったです。ファインデイングニモ インザ>>続きを読む

BROTHER(2000年製作の映画)

3.6

安定して面白い。海外でマフィアとやくざが、静かにドンパチ。ファッキンジャップぐらいわかるよバカヤロー。の直前のシーンが好き。

北野作品の、やくざものは同じ文法なのに毎度飽きないで楽しめるのが不思議。
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ミッドナイト・ミート・トレイン(2008年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

「ダウンレンジ」がとても面白かったので。
しっかりグロい。「GANTZ」「藁の楯」「新感染」あともう少し古いのも含め色々あるかと思うけど、電車の中のホラーやアクションが好きです。程よい狭さとリアリティ
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

3.5

後半からのめり込んだ、滅びの美学。
ドニー・イェンがカッコいい。

スター・ウォーズ観る度にストームトルーパー達が大量に現れては、ほぼ無力で主人公達に大量にやられていて、なんかかわいそう。
顔が見えな
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イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(2010年製作の映画)

3.6

話題のバンクシーの監督作品。
路上にグラフィティを描きたくなります。

数年前人に薦められ、blurのアルバムジャケットで目にし、ようやくきちんとその作品(作品?)に、触れることができた。格好良く、メ
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子宮に沈める(2013年製作の映画)

3.0

今話題になっている児童虐待、ではなく育児放棄を捉えた映画だった。
記録映像のように、自然に、無慈悲に、二人の幼児が餓死していく。演技とは思えなかった。子供目線のアングルは最後静かに上を見上げていく。
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ゾンビの帰郷(2005年製作の映画)

3.8

タイトルといい、戦死したゾンビ達が大統領選に投票しに来る内容といい、ジョーダンテ監督といい、絶対バカらしいと思ったら、感動する話だった。
諷刺が(グレムリン2なんかのように)上滑りしていない。ハッキリ
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ディア・ウーマン(2005年製作の映画)

3.2

先住民の伝説、鹿女の話。
主人公の刑事が同僚達からことごとく苛められていて、かわいそう。なんでだ。

特に強烈なシーンはないけれど、主人公と供に脱力感と渋さを従え、和みながら見れる。

鹿女が最後まで
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.3

イーストウッドとハンクスが淡々と作ったのだと思って淡々と観た。ハンクスの佇まいは映画の佇まいとなり、実話物での強さを痛感。

「ハドソン川の奇跡」が本当に奇跡的な事なんだというのが、当時ニュースで伝わ
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ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

3.8

制作費と質が反比例する(傾向がある)シャマランの長々とした哲学を、聴きに行く心持ちで観に行ったら、存外とても愉しかった。面白かった。監督が家を質に入れただけあって?きっちり反比例していた。

「アンブ
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予兆 散歩する侵略者 劇場版(2017年製作の映画)

3.3

「散歩する侵略者」の方が全体的に見易く、暖かだけれども、こちらはこちらでクールで味わい深く、黒沢監督特有の恐怖、空気感を感じる。前半の病院待ち合い室で夏帆の前に東出が現れる直前の不気味さ。
ただ、「散
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.3

構造はシンプル、話もテーマも意外とシンプル、人物像もまぁシンプル、画も抑制が効きストイックにシンプル、解釈が複雑。

あまり答え合わせみたいなことをしてもあれなのだけど、他の方の解釈であーなるほどと後
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来る(2018年製作の映画)

3.2

原作シリーズを読んで、頭の中でビジュアルをある程度作った上で観た。
映画化にあたっての原作の取捨選択が予想と少し違った。

「残穢」のように恐怖の正体が徐々に繋がり明かされていくストーリーのスリリング
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.7

なるべく前情報を避けてきた。
でもオチは伏線過剰で?、途中でなんとなく読めてしまった。トんでる。
役者陣の巧みさと、「なんかちょっと変」の不気味な演出がピリついていて好きでした。(パーティーのシーンな
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ヘドローバ(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

はい最高。
年始めは最初ッから何も考えず楽しめる、ずっと観たかった映画。小林監督の映画はほぼ全部好きです。
(ダントツは「孤高の遠吠え」)
鼻につく良識を不謹慎と暴力とリアリズムで、とことん煽り殴り笑
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REVENGE リベンジ(2017年製作の映画)

3.4

渋さの中にたまに驚きのある作品でした。
レイプリベンジものではあるけど、社会派の文脈でも大きく捉えられうる映画。
そこかしこに漂う仏映画的色彩や感触。
一瞬トリップムービー。

足の裏から刺さったガラ
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

3.9

原作未読。
全員粘着質の倒錯傾向で、それが後半から、からくりのオモチャのように連鎖して展開していくのが爽快であり陰鬱でもあり。それを全て雪と血とゲロが上から優しく覆っていく。

内藤監督の「ドロメ」や
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ダウンレンジ(2017年製作の映画)

3.9

凄く面白かった。ソリッドシチュエーションの醍醐味が詰まった丁寧な映画。もうこんな目にあったらたまらないしあわないとはいえないし、人類は銃を発明しないでほしかったと心底思うほど、銃声一発一発が重かった。>>続きを読む

怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)

4.2

今年ベスト級。
あからさまなネタバレはしないけれども、なにも知らずに観てほしいので、ここまで読んだらもう観てほしい。

更に言えば、あれもよかったこれもよかったつまりよかった、みたいな話にしかならなそ
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

3.7

とてもいい映画。
25年間の異常者による監禁と手作りビデオは出発点だけれども出発点に過ぎず、ジェームズはイカれているけれどもイカれてはいない。
中高時代に友人達と回し描きしていた壮大なスペオペ漫画を思
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スマホを落としただけなのに(2018年製作の映画)

2.9

分かりやすい映画だった。

中田監督にはホラーを撮り続けて欲しいと勝手ながら思います。
タイトルが面白い。

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.2

Queenの、フレディの、歌詞が印象に残る。
コンディションが悪かった。
また観てみたい。

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

3.3

熱烈なファンの多いシリーズなので、慎重に言葉を選ばないとアブラカダブラされそう。
敢えて少し別路線だしこれはこれで普通にいけるのだけど、ハリー・ポッターシリーズの方が(比べてしまえばやっぱり)面白かっ
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バトルランナー(1987年製作の映画)

3.6

愛嬌満点の作品。キング原作。
原題the running manをバトルランナーとしたのはダサカッコイイ中身を考えると名訳だと思いました。

音楽もビジュアルも本当に「80年代」なチープなB級感が一周
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汚れなき悪戯(1955年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

「マルセリーノのうた」が好きで観る。うたのシーンではじめて歌詞の意味もシーンも知る。よい……このシーンがよいです。微笑ましい。
宗教映画だけど怖いというか釈然としないというか、迫力も伏線も充分な、あの
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クワイエットルームにようこそ(2007年製作の映画)

3.8

自分の頭のおかしさに手を焼いている人々の肩に、手を置くような話。

原作者の松尾スズキ御本人の監督脚本(+相性の良い役者さん達)なのでほぼまま原作の良さが映画に。


主人公の元夫のエピソードにやっぱ
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何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

凄まじい。
どこにも行けない人達が行ける場所は、どこにもなかったという、あまりに儚く哀れに哀れを塗りたくった作品。
これは忘れられない。

なぜこの映画の題を知ったか思い出せない。なぜか「トラウマ映画
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キャンディマン(1992年製作の映画)

3.4

結構キャッチーなのに日本での知名度が低い気がする。都市伝説ホラー…というかもはやファンタジーだけど、都市伝説は「神話」と考えたら正しいような。

よくも悪くも話が読めなくなる。
鎮静剤打つの雑っ!機構
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バチアタリ暴力人間(2010年製作の映画)

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「超・悪人」の余韻を辿り。監督の安さを逆手にとったどこまでもリアルなフェイクドキュメンタリー感が好きです。ハイパー現代口語演劇。エログロが真隣でどぎつい。笑える。心霊動画を身内の立場からおちょくってる>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.9

悪夢的。厭。怖い。
ピーターの帰宅周辺のリアリティが厭。
そこら辺から読めなくなる。(予告編宣伝、配慮してくれてありがとう。)
最終的な部分は日本と海外の文化(宗教)的事情での恐怖の差がありそう。
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キック・アス(2010年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

見たかったので見れてよかった。
ちょこちょこキングスマンっぽいと思ってたら同じマシュー・ヴォーン監督。
同じ英出身のエドガーライトにも通じるような溢れる映画と映画オタクへの愛。
映画オタク愛映画の法則
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ラザロ・エフェクト(2015年製作の映画)

3.3

「ジェーン・ドゥの解剖」とごっちゃになっていたかも。
怖いシーンを色々手を変え品を変え用意してくれる。映画館で見なくてよかった。

アイデアが面白く最初の方が一番怖い(犬など)。中盤からなんだかよくわ
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The FEAST/ザ・フィースト(2005年製作の映画)

2.8

いきなり死なないだろう人が死ぬとか、定石を外すシナリオが売りで、結果なんだか妙にリアリティーがあってでも妙にギャグで、つまり現実も妙にギャグなのかななどと思った。もっとやってほしかった気もした。緩やか>>続きを読む