ヴレアさんの映画レビュー・感想・評価 - 40ページ目

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

人々が電脳化、義体化された社会。
自分が自分であるという事を何によって認識するのかという問いこそがこの作品の主題なのだろう。

ゴーストをハックされ偽の記憶を植え付けられて1人の人間の人生すら操作され
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イン・ザ・プール(2005年製作の映画)

3.3

原作小説があるからか、三木聡作品にしては真面目な人間ドラマが繰り広げられていた。

強迫観念症や陰茎硬直症(←この役を演じるのがオダギリジョーという意外性(笑))、プール依存症など、様々な悩みを抱えた
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ダメジン(2006年製作の映画)

3.5

三木監督作品で唯一観たことがなかったのだが、U-NEXTにあったので遂に観れた!

三木監督作品ならではの笑いのセンスは既に全開で、訳がわからないんだけども妙に面白くてなんか癖になる感じ。
ただ、かな
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インスタント沼(2009年製作の映画)

4.3

三木監督のファンなら絶対楽しめる作品。
前作「転々」が好評だった為か似たようなコンセプト=麻生久美子と風間杜夫演じる親子の物語を軸に描く、ハートウォーミングな作品となっている。
そこに無数の小ネタや、
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俺俺(2013年製作の映画)

3.5

三木聡監督のいつもの感じを期待すると戸惑うかもしれない。
自分とそっくりな人が次々に現れ、自分は一体誰なのかという自己のアイデンティティを問うような内容で、かなりサスペンス色が強め。
圧巻は亀梨君が最
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(1963年製作の映画)

4.1

私の中ではヒッチコック=「鳥」のイメージが強い。
子供の頃に観たこの映画はトラウマ級の怖さだった。

鳥が襲ってくる?
銃で対抗すれば余裕じゃね?
等という安易な考えは愚かである。
なんといっても奴ら
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E.T.(1982年製作の映画)

4.8

子供の頃は単純にワクワクして観ていたと思うが、大人になってから観ると結構泣いてしまった。

とにかくE.T.の純粋さ、優しさに感動せずにはいられない。
また、E.T.を守って助けようとする子供達の優し
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地獄のバスターズ(1976年製作の映画)

4.1

敵国の軍服を着て敵国の言葉(ドイツ語)を話せれば怪しまれずに騙すことが出来るというのを最大限に利用した騙し騙され合い合戦が楽しい。
囚人脱走兵というならず者達が主人公だが、ただ逃げる事を目的としていた
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バックマン家の人々(1989年製作の映画)

4.0

いかにもアメリカ的なホームドラマ。親戚やらおじいちゃん、おばあちゃんやら一族全部出てくる奴!←大雑把

それぞれの家庭における様々な問題を時にシリアスに、時にコミカルに描いている。
スティーヴ・マーテ
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サボテン・ブラザース(1986年製作の映画)

3.4

映画の中のヒーローが出演依頼と勘違いして、盗賊に襲われている村を救う話。
よくあるシチュエーションコメディと言えるが、普通は勘違いしたまま行けるところまで引っ張るのに対し、本作は割りと早い段階で違うと
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トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

遊んで貰えずに既に数年経過しているという衝撃的なオープニングから始まり、オモチャ達にとってはこれでもかと苦難の連続が待ち受けている。前2作のような夢のあるワクワクするような展開とはうって変わり、とにか>>続きを読む

トイ・ストーリー2(1999年製作の映画)

4.1

1作目でおもちゃ達の日常を描き、2作目においては彼らのバックボーンやおもちゃとしてどうあるべきかという葛藤を描くというより深みのある物語となっている。おもちゃが外の世界へ飛び出し冒険を繰り広げるという>>続きを読む

トイ・ストーリー(1995年製作の映画)

4.2

バズがね、テレビで自分のコマーシャルを見て自分はオモチャだったんだと衝撃を受けるシーンがあるじゃないですか。でも、これまで人間の前では動かないフリをしていたよね。それってオモチャだと認識してるからだと>>続きを読む

塔の上のラプンツェル(2010年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

これは映画館で観たかったな。
空を埋め尽くす無数のランタンのシーンとか、長い髪を活かした動きのあるミュージカルシーンとか、それらはとても見応えがあった。
ストーリーはいかにもディズニーという王道を行く
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バスケット・ケース(1982年製作の映画)

3.3

青年が大事そうに小脇に抱えるバスケットケース。中に入っていたのはなんと…シャム双生児の切り離された兄だったという超展開。
しかも、顔と手だけなのに凄い怪力で人をすぐ殺してしまうという頭の悪いホラー丸出
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少女ムシェット(1967年製作の映画)

3.6

少女ムシェットの日常を淡々と描いた物語だが、ひたすら暗くて救い様のない話だった。
ムシェットの置かれた状況がヘビー過ぎて…そりゃあんな暗い顔にもなるわ。
遊園地のゴーカート(?)的なものに乗る一見楽し
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バルタザールどこへ行く(1964年製作の映画)

2.0

何これ?全く謎過ぎる映画だった。
登場人物の行動が謎過ぎて、なんでそうなるの?という事ばかり。わざと省略して描く事で想像させようとしてるのかもしれないけど、いくらなんでも不親切に感じてしまう。
また、
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おいしい家族(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

家族の多様性を謳ったほのぼのドラマ。
板尾創路の女装を初めて観た時はあまりのシュールさに、これはコメディっぽい感じなのかな?と思ったけど、いや実際に途中まではドタバタしたコメディの印象が強かったのだけ
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ジェミニマン(2019年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

アクション自体はなかなか凝ってて楽しめたけど、ストーリーがあまりに陳腐過ぎていまいちだった。

ジェミニ計画?って単にクローン作ってるだけだし今時使い古されたテーマ過ぎてなんとも…その研究所の様子とか
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楽園(2019年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

わざと観客をモヤモヤさせるように作ってる(と思われる)のでなんともスッキリしない内容だったし、ひたすら人間のイヤな部分を見せてきて考えさせるような内容だったので重苦しい余韻が漂った。

終盤で杉咲花が
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20世紀ノスタルジア(1997年製作の映画)

1.8

中二病男女による痛すぎる記録。

広末演じる杏は普通の女の子だが、ある日映画を撮影している徹という男に出会う。
とにかくこの男がヤバかった。
自分を宇宙人だと言い。
杏を仲間に引き入れて自分らをチュン
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心霊写真部 劇場版(2015年製作の映画)

1.2

クラウドファンディングしてまでこれを作ろうと思った事が驚き。
心霊写真とか途中どうでもよくなってるし、なんか殺人鬼の話でした。
瀕死の女の子がなかなか死なず喋りまくったり、ナイフ刺さっても抜かなければ
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心霊写真部 リブート(2016年製作の映画)

1.3

“ニコニコ動画のホラー百物語で2年連続1位を獲得“とあったのでどんなものかと思ったが、全く怖くないね。
全体的に照明が明るすぎると思った。せっかく廃墟に行ってるんだからもっと薄暗くした方がいいのでは?
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HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

4.6

凄いヘンな映画。

7人の少女が夏休みを利用してやってきた豪邸(ハウス)。しかし、実はその【ハウス】には秘密があった!
なんと人喰いハウスだったのだ!
というストーリー。

最初観た時はあまりにもぶっ
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家族ゲーム(1983年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

父親が黒幕だったかぁ。

息子の成績を上げたいし、どこそこの高校へ行って欲しい(本人の希望は無視)

その為に家庭教師を雇い、金をちらつかせてやる気を出させる。この家庭教師を演じる松田優作の存在感が凄
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フル・モンティ(1997年製作の映画)

4.2

フルモンティ=スッポンポン。

かつて鉄鋼で栄えた街も今は寂れ、鉄工所で働いていた者達は皆職を失った。
この物語の主人公ガズもそんな一人。しかも妻に逃げられ、金を払わないと息子の親権も奪われる状況。
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ラスト・アクション・ヒーロー(1993年製作の映画)

2.9

映画館で映画を観ていたらひょんな事からスクリーンの中に入ってしまい、シュワちゃんと共演できるという、映画好きの子供にとって夢のような物語である。

その設定自体はとてもワクワクさせられるものだったが、
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ザ・ロック(1996年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

子供の頃何回も繰り返し観た。

ニコラス・ケイジが緑色の珠をジャラジャラ取り出すシーンが凄い印象的だった。
スプーン一杯で何万人が死ぬとか散々言っておいて、あんな狭い島で破裂させてしまって、ショーン・
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リトルショップ・オブ・ホラーズ(1986年製作の映画)

3.7

リトルショップ♪
リトルショップホーラーズ♪
リトルショップ♪
と思わず口ずさんじゃうノリの良いオープニング。

喋る謎の人喰い植物が出てくる変な映画だ。
一見ホラーだけど、実はメッチャ陽気なミュージ
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ロボット2.0(2018年製作の映画)

2.3

続編としてはかなりガッカリな内容だった。
前作みたいな爽快感とかワクワクするシーンとか一切なくて。
ラスト30分位のCG満載アクションシーンは相変わらず凄いけど、前作と同じことをしているだけにも見受け
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タロウのバカ(2019年製作の映画)

3.1

全く予備知識無く観たので、あまりに救い様のない物語に若干引いてしまった。
生きているのか死んでいるのかわからないような連中が、ひたすらバカをやって破滅に突っ走るような内容だ。
この映画は何を伝えようと
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最初の晩餐(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

父の葬儀で親戚一堂が集まり、どんなご馳走が出るのかと楽しみにしている皆の前に出されたのは目玉焼きだった。唖然としている皆をよそに、そこから目玉焼きに纏わる父と子の思い出が語られて行くという展開で、グイ>>続きを読む

感染家族(2018年製作の映画)

3.5

新感覚ゾンビコメディ!
ゾンビに噛まれると普通はゾンビ化するのがセオリーだが、この映画ではまさかの?肌がツヤツヤに。え、若返ってるー?笑笑
板東英二似のおじいさんがゾンビに噛まれて少年みたいに…という
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ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)

2.9

夏帆のやさぐれた感じと、シム・ウンギョンの自由奔放な感じが絶妙に絡み合っていて、2人のやり取りはとても面白かった。
ただ、ストーリー的にはこれどうなの?って感じ。
主人公が久しぶりに田舎の実家に帰った
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おじいちゃん、死んじゃったって。(2017年製作の映画)

3.8

おじいちゃんが死んだ時にセックスをしていた事から自己嫌悪に陥る主人公吉子。
悲しみを感じる暇もなく、すぐさま親戚一堂が集められ、例の一連の行事が始まった。
それはごく日本的な何処にでもある光景で、多く
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嵐電(2019年製作の映画)

2.2

京都の嵐電線を舞台に、色んな人々の群像劇が描かれている。
ただ、どのエピソードに関しても全く頭に入って来ない内容なのが凄いと思った。
これはあえてつまらなくしているのだろうかね。
色んなエピソードを盛
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