mlcさんの映画レビュー・感想・評価

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波紋(2023年製作の映画)

3.7

筒井真理子、大好き。
「よこがお」のときも思ったけど、
こういう’女の業'を演じさせたらピカイチです〜
出てくる人みんなが人間の業の深いこと。

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.8

ラブストーリーは苦手だけど中年の大人になってから「大人の」恋愛のはなしはいいなぁと思うようになった。

最後の見送りの時間、ふたり黙って見つめ向き合う姿勢の角度の変化に揺さぶられた。そりゃあんなの泣い
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2010年(1984年製作の映画)

5.0

わたしこれはこれで凄く好きなのです。

「My god! It's full of stars」

前作2001年のスターゲイトのシーンで気が触れていくボーマン船長が発したであろう音声が冒頭に。
映画
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ゴンドラ(1987年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

文鳥チーコの弔いロードムービー

今の時代だと規制がありここまで撮れないなぁ…というところも含めて、、すごく良い。

何か越しに見る風景の数々は印象的で。
夢の中を彷徨うような映像。

東京のゴミにな
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キッドナップ・ブルース(1982年製作の映画)

4.5

「海がみたい」から「雪がみたい」までの牧歌的(誘拐)ロードムービーに、
晩夏の葬列
夜の薪木
壊れかけの狂った音調のピアノ
自転車の影
鬱は過去に囚われる
農家は無駄が敵
プレイボーイの兎の秘密
みた
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浮雲(1955年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

いやぁ…森雅之、嫌いになりそうなんだけど、あんなふうにチラッと視線を感じたら
独特のやらしさにやっぱり惹かれちゃう。

それより、旅先の共同湯⁉︎
どんなシステムか知らないけど愛人の寝てる隙にそこで出
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鬼畜(1978年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

緒形拳だけが義理でなんとか三人の世話をしていたけど、そこはやはり男手、ひとりが死んでしまった日に鬼畜奥さんとセックスしたらもう翌日から子どもを手放す算段ばかりのことをし始める。
人間、肉欲から正直にな
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眠る男(1996年製作の映画)

3.8

こういう感じの映画…誰かのを見たなーとずっと思っていたけど結局思い出せず。

眠るアンソンギ、哀しいけど美しい。

終盤の野外での能のシーン、風が強くなり木の梢枝がざわめき死んだ人の魂が揺れているみた
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Here(2023年製作の映画)

5.0

うわーん…素晴らしかった。
負の要素が一切無い映画の美しさったら…

変な言い回しになりますが
こんなに美しい映画に出会えてショックを受けました。

映像も音も登場人物それぞれの心の機微も、詩みたいに
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ヒポクラテスたち(1980年製作の映画)

4.0

わー面白かった!
とりあえず俳優陣がみんな若くてだいたい誰かわかるけど森本レオがわかんなかった。
鈴木清順はどうしてあんなにイケてる爺様なの笑

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

真っ当な人生を真っ直ぐなレールに例えるならそこから少し外れた経験がある人にはじわじわとゆっくりこころに滲みてくるはなしだなと。
チェーホフの劇中劇のセリフ・音の創作話しのセリフが時折り彼等の人生の場面
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メッセージ(2016年製作の映画)

5.0

本当に好きな映画に出会うと感想すら述べられなくなる。
いつもそう。
この映画もどう述べていいかわからない。

アイスと雨音(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

いやいや…これワンカットなんですよねー
こういうの疲れる、呼吸し辛かった。笑

どっからが芝居でどっからが素の彼女・彼等なのか。
本番開始のような最後はスクリーンサイズにはならなくて…そこになんかやら
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死の棘(1990年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

不倫からの夫婦関係再構築のおはなし。
…なんだけどとても変わっている。
正気を失いつつある妻が時折夫に辛辣な言葉責めをするので夫も正気を失う。
どちらかが正気を失う度、どちらかが正気でいる。
それがわ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

夫婦喧嘩のシーン…これ既婚者はなかなか心が抉られる。
また最後それが音声にだけなるのが秀逸でした、怖かった。

終始スワン・アルローを愛でる映画でした。中年になって魅力爆発!

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.2

あの時代の上流階級の脳味噌が足りてない感、最高ですよね…特に男子。
ラスト、それで終わるのか…という余韻。

あぁ、そしてわたしはレイチェルが大好き。
後半の黒レースで半面覆うお顔のなんて素敵なこと。
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千年女優(2001年製作の映画)

4.5

身内にはわたしの御葬式には平沢進の曲をお願いしてるのだけど。

この千代子みたいにひとつの目的のために現実と女優が交錯する様を見ていたら、
わたしの今の人生も女優みたいに演じているのかもと不思議な気分
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

三上さん、
幸せに死ねてよかったね。

やや真っ直ぐ過ぎるとはいえ自分の信念を押し殺して社会に馴染むのは辛かっただろう。
嵐の前に刈られたコスモスのお裾分けを受け取るときの泣くところ、
あんなに心情を
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八日目の蝉(2011年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

母子が離されるときの
永作博美が言う
「その子はまだなにも食べてません」
このひと言で子への愛がわかる。。。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

とても美しい素敵な映画を観た。

清貧も質素も簡素も…全部違うなぁ…。

平山さんは自分に必要な楽しみにはとても豊かに人生を謳歌している。
何気ない木漏れ日さえも。

最後に、
久しぶりにみた麻生祐未
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飼育(1961年製作の映画)

3.6

雨の中の本家の軒下での長回しシーンが印象的。

方言で聞き取りにくい言葉や音声、
でもなんとなくニュアンスでそれが嫌な感じはわかる。
それも含めてリアルに余所者から覗いてみた村(日本)の実態って感じが
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コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.6

何度見ても、
十字架入りメリケンサックにときめく。
たぶんこの先もずっと。

最後まで行く(2023年製作の映画)

3.8

面白かったです。

この映画をみて「雁の寺」を思い出す人はいますでしょうか。
わたしくらいかな…笑

はるヲうるひと(2020年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

終盤、お守りの真相からの山田孝之の演技に泣いてしまったじゃないですか。
そんなつもりの映画じゃないと軽くみてたからいい意味で裏切られた。
もう佐藤二朗は怖くて嫌いだな、決定。

それから
キスのとき目
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乳房よ永遠なれ(1955年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

なんといっても死の病と知ってからの女性としての自我をいきいきさせるところ!

親友のおうちのお風呂に入りながらやや挑発的に
「あなたの旦那さんが入っていたお風呂に入りたかった」みたいなこと言うシーン!
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.5

殺し屋って地味で地道な作業をこなしてつくづくめんどくさい職業だなと思った。
最後の目の痙攣はなんなの?

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

否定も肯定もしないわけはそうでしたか。
裁判で彼女自身が証言台に立たなかった理由付けも彼女のプライドを守るためと納得したけれど、、
彼女自身進んでまで虚偽の行いはしたくなかったんだろうなと。
そこが人
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

演技上不細工な顔を臆せず晒すフローレンスの女優魂は好き。
展開を知ると(現実の)夫にあんなにもからだを求められるかと思うとなんとなく生理的嫌悪も。

クリス・パインの目の印象がぞっとするセクシーさで参
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ゲーム(1997年製作の映画)

5.0

これ面白いよね〜
あのゲーム開始の玄関から始まる悪趣味な不穏感の極み。

久しぶりに見たけどマイケル・ダグラスが今のこの時代でもぜんぜんカッコいいセクシー中年で惚れました。

水のないプール(1982年製作の映画)

3.5

内田裕也さあ…最低なんだけどカッコいいのよ。切符チョキチョキする昔の駅員役であんなにカッコいいのある?
樹木希林が離さなかったのわかる←(これ2回目)

神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.5

一周まわってハッピーエンドみたいなのはダサいしやらないでよ、、って思ってたらやってくれなくてこの映画は好きです。

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

娘と見た。

同じ17歳。
親のセックスとか笑、耳が不自由な家族と生活していたら直面する数々の生々しい問題にもソツなくこなすとこ、天晴‼︎

わたしはツラツラと泣いていたが娘はけろりとしてました笑

スキン~あなたに触らせて~(2017年製作の映画)

4.0

悪趣味風味だけどそれだけじゃなかった。
わたしもコンプレックスだらけのからだなので刺さるところたくさん。

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

4.0

ここまで狂っている映画も珍しい。
最後の終わりかた!

アンテベラム(2020年製作の映画)

4.5

たまたまだけど前情報まったく無しでみたら度肝抜かれた。
何よりもこんな脚本を思い付く人がいるのも怖いし、どうしたって人種差別が拭えない国の闇の恐ろしさったら。


これは余談ですが主人公の女性が化粧映
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.5

うわぁ、精神的にきつかった…
当初16歳の娘と一緒に観ようとしたけどひとりで観てよかった。
こんなのまだ娘には見せられないわぁ…

監督、すごい映画をありがとう。

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