honeyhollowさんの映画レビュー・感想・評価

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日記形式主義
旧作にやさしいクズ

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乙女の星(1945年製作の映画)

4.5

夢見がちな少女の、淡い恋故の淡い機微とそれに付随する率直さや残酷さがたまらない。あんま報われない、佇まいだけで哀しさを体現するジャック・タチが愛犬と戯れるとこだけで飯三杯。斜陽気味のお城のうらぶれた寒>>続きを読む

いのちぼうにふろう(1971年製作の映画)

3.0

提灯責めの圧巻、安楽亭の水際ロケーションや縦横無尽の構造に唸るけど、愛嬌がなくてやたら健全すぎる反骨っぷりや栗原小巻の疲れる演技に馴染めず、中村翫右衛門は一見さんお断りの常連(というか住人)しかいない>>続きを読む

心と体と(2017年製作の映画)

4.0

キッチンの引き出しにカトラリーが最低限しかないことに切なくなっても、その頃には屹立した孤独と虚飾のない健気さの果ての彼女の行動に唐突さは感じず、その筋の通ったさまやら積み重ねた説得力やらに泣く。宵闇迫>>続きを読む

五匹の紳士(1966年製作の映画)

3.0

トイレでの俯瞰キャットファイトで再見だと気づく。「何やってんだい!ウチは年増の色気で売ってるんだよ」と喧嘩を止めた野村昭子が去りざまに鏡チェックするオンナの細かさ。ごしゃ。

完全な遊戯(1958年製作の映画)

3.5

ボンクラ学生と極貧ヤクザ家族の対比の落差はあまり好みじゃないけど、テンポのよさと繋ぎの展開に持っていかれちゃう。小林旭に共感したりして酸いも甘いも噛み分けた風情を出しながらも梅野泰靖を青田買いしたりサ>>続きを読む

昼下がりの暴力(1959年製作の映画)

3.0

弟成分は物足りないけど、かわいい川地民夫が恋人稲垣美穂子とかわいらしく寝床を別にしてるだけで萌える

真赤な恋の物語(1963年製作の映画)

3.5

己の銃創からの血を拭っては書き、拭っては書き、壁に好きな女の名前をしたためきる冒頭だけで笑ってしまったけど、衒いのない過剰は正義。清々しく鑑賞。

麻薬3号(1958年製作の映画)

3.5

設定や脚本のどうしようもない不安定さや生煮え感に付き合ってたら、突然ほとばしる堅気コンプレックス、そしてラブストーリー、嫌いじゃない。何かよく分からないけど、だいたいがコンプレックスの話だったのかな。>>続きを読む

かげろう(1969年製作の映画)

4.0

瀬戸内海の島の因習・閉鎖性の泥臭さに殺される乙羽信子、わーい。花崗岩(だったっけか)の島々の哀しみ+貧乏への説教臭さもサスペンスのバタバタも、ほぼ女好き刑事・戸浦六宏の執拗な熱量でねじ伏せる奇っ怪さ。>>続きを読む

愛河(1958年製作の映画)

3.0

シチュエーションづくりかと思った雨からいつの間にメロドラマの大河へ。たかが結婚前にヤらせるヤらせないの話が、という狭さ加減と、キレのない演出が妙に合ってた。ウキウキの赤のスーツから転がる赤の靴、停滞の>>続きを読む

ゆがんだ月(1959年製作の映画)

3.5

高飛びして女とこじれて女に岡惚れして失恋して探偵まがいなことして対決して忙しすぎるだろ長門裕之、とは思うものの、町を捉える姫パン&だいたい訳知り顔で世話掛けっぱなしの記者・大坂志郎に、あんた女に惚れた>>続きを読む

ラブレス(2017年製作の映画)

3.0

これの後にみたガレルの「つかのまの愛人」の意表をついて染み渡る劇伴ピアノに比べると、ズビャギンツェフはドヤ顔旋律。もちろんキメキメ画づくりなんだけど、なんだろ、スマホ妻やいかにも格差のわかりやすい野暮>>続きを読む

やっちゃ場の女(1962年製作の映画)

4.0

路地裏の佇まいが素晴らしー。叶順子が蚊が~と言ったら若い女中がもう夏です!と返した直後、青空にはためく氷印。そしていつもの路地、ホットパンツの娘をすれ違いざまにチラ見するリーマンの風景のちょっとした粋>>続きを読む

雌が雄を喰い殺す 三匹のかまきり(1967年製作の映画)

3.0

土足上等の茉莉子さま。

くどくて面倒なんだけど、かんぱーい合戦で毒を押し付けてるさまをみて騙し騙され出し抜き競争の力業を受け止めることにした

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

3.0

暗闇&閉所からのカタルシスはかなりアガるけど、125分にしては主演力と撮影の多様さがちょいくどいかも。好みですが。余計なお世話ながら、抑揚がないからイマイチとか、ちゃんとしてるのにかわいそうで泣ける

ヴィクトリア(2016年製作の映画)

3.0

メルヴィル・プポーが顔しか取り柄のないゲス中年というだけで甘くなっちゃうけど、シーンと台詞のずらしなどで自分のことでいっぱいいっぱいのヴィルジニー・エフィラのカオスっぷりを印象づける一方、移動や建物の>>続きを読む

三つの顔(1955年製作の映画)

3.5

ボクシングの試合のときにお尻の下にいたずらし合ってた食べ物が気になってしょうがない

三十六人の乗客(1957年製作の映画)

3.5

小泉博のだめだめっぷりも、淡路恵子のかっちょよい情婦っぷりも、雪原でわちゃわちゃやってると、みんなブリューゲルみたいになっちゃう力業すごいな

影なき声(1958年製作の映画)

3.5

南田洋子の実家の隅で何か叩いてるお父さんの細かさ

ニッポン国 vs 泉南石綿村(2017年製作の映画)

3.5

わりと純なので、就業年で線引きされた奥さんの訴えに泣くし、その奥さんの昇華にカクっとくる。でも、そんなん一抹に過ぎないことを体現する力強い215分。官僚ギャグ十分すぎるほどに最後の地元議員オレ売りに笑>>続きを読む

グライド・イン・ブルー(1973年製作の映画)

4.5

泥酔ついでに確信持ちつついらんこと喋って自分に反吐を出したり、若者が好きな老人にならないぞーと改めて思った

ボブ&キャロル&テッド&アリス(1969年製作の映画)

4.0

愛の啓発団体に感化されて性の自由を標榜したいインテリ夫婦がお互いの不貞を寛容に受け止めよう理解しようとしてるさまだけでも滑稽なのに、上っ面だけの綺麗事を抱えきれずに親友夫婦をスワッピングに引き込もうと>>続きを読む

遺灰の顔(2014年製作の映画)

2.5

恰幅いい人と小人のやり取りのつまんないギャグに、え、2014年の作品かと思うけど、まじめな反戦は押しつけがましくなくゆるゆると、過剰な悲愴を伴わないのは悪くない。死生観なんざ、同じ穴のムジナという達観>>続きを読む

女房の夫を探して(1993年製作の映画)

3.0

3回三下り半突きつけたら、違う男と一回ヤんなきゃ取り戻せないとかいう貞操観念の意味がよくわからない題材はいい。けど、そこまでが長いし、映画はメリハリ不足でたいして面白くないのに、最後の突き放し方がまっ>>続きを読む

ラッキー(2017年製作の映画)

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現実の多角的な定義から色即是空の境地への終活。シャキーンとカウボーイスタイルをキめてダイナーに朝飯食べに行って、一時帰宅したら一揃い脱いで下着姿でクイズ番組に突っ込んだら、夜バーに行くためにまたシャキ>>続きを読む

触手(2016年製作の映画)

3.5

「エリ」でもあった気がするけど、メキシコ人が家族でテレビみてるときの不毛感はなんだろ

三池監獄 兇悪犯(1973年製作の映画)

3.0

暗くて狭くて近くてどうしようもないのに、暗くて狭くて近いのを突き抜ける場面&話が鶴田浩二の斜面落ちくらい。エレベーターが地味で残念。

新婚道中記(1936年製作の映画)

3.5

生犬も偽猫(造形も瞬間芸も最高)も小道具もばっちり、ナンセンスっぷりも込み込みで安心してみられるスクリューボールコメディ。受け狙いでわざと南部訛りで話す踊り子ギャルに簡単に反応しちゃうのがいかにも野暮>>続きを読む

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