honeyhollowさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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女性操縦法 “グッドバイ”より(1949年製作の映画)

2.5

美貌すぎて他の女性が手を引く浅薄さより、あまりのうわばみっぷりに脱帽して気に入っちゃうほうがいいわね

少年期(1951年製作の映画)

3.5

健気な母への思慕、無抵抗を貫く父への忸怩たる思い、粗暴な田舎者への反発と同時に湧く焦燥感。戦時下の少年の多感さが物撮りされた桐の花や鉄棒、浮きに止まるトンボなどに佇んでいる。そんなこんなでとにかく石濱>>続きを読む

この天の虹(1958年製作の映画)

3.0

八幡製鉄所のPRの合間に、川津祐介が寝ている高橋貞二にそっと団扇をあおぐ映画。いけしゃあしゃあと魔性を発揮する田村高廣。旧大谷体育館かっこいー

黒水仙(1946年製作の映画)

3.0

ヒマラヤの魔力に魅力されて農作業に根を詰めるわりに野菜畑をお花畑にしちゃうの好き

呪いの血(1946年製作の映画)

3.0

お前知らなかったんかい!というとこのバーバラ・スタンウィックの顔のさすが。ヴァン・ヘフリンと横並びというのがなおよい。

愛のうず潮(1962年製作の映画)

3.5

コマ落ちはそんなに気にならないけど、特に朝が香り立つ京都の退色は残念。もともと視聴者の葉書を参考に作ったというドラマの映画化ってなんかすごいな。自分はうじうじしてるけど周りが勝手に動いてくれちゃう諸刃>>続きを読む

夕凪(1957年製作の映画)

3.0

テラスからズカズカ乗り込んできたわりにはちゃんと水色のスリッパはいてる良さん。

無謀な瞬間(1949年製作の映画)

4.0

恐喝してる立場なのにクリスマス前の慌ただしい買い物や電話にちょいちょい巻き込まれても下手なコメディにならないジェームズ・メイソンというかオフュルスの品というか。わいわいしてる普通の家庭というのは確固と>>続きを読む

ある女流作家の罪と罰(2018年製作の映画)

3.5

惨めさと向き合い自分の言葉を紡ぐ、魅せる宣告前のスピーチ。しかし着てたのは序盤にパクったコートだし、断酒会の外出はOKなのよと言いながら飲酒。性悪なら性悪らしくまっとうする清々しさ。エピローグの「手紙>>続きを読む

献身(1961年製作の映画)

3.5

逃げも隠れも言い訳もしないでひとを踏みつけにする俺サマという宗教・川崎敬三にひれ伏してぐったり。台詞で説明しまくるのに宇津井健も疲れちゃったみたいな書き置きに笑った

堕落する女(1967年製作の映画)

4.0

逗子のお屋敷からうだるような暑さの荒川べりまで、桑野みゆきの眉尻が上がり続ける我慢大会。眉頭も相当だわよ。「献身」と続けて上映するヴェーラ。

ガラスの城の約束(2017年製作の映画)

2.5

語り口として、幸せな家族はどれもみな同じようにみえるが、不幸な家族にはそれぞれの不幸の形があるってのを地でいく感じ。既存の枠に囚われない破天荒父ちゃんの家庭作りが虐待(しかも系譜つきの暗さ)の様相を帯>>続きを読む

スケート・キッチン(2018年製作の映画)

4.0

主人公が知らない町でボードパークを探すのに右往左往してたら町の喧騒の中にアスファルトを転がるボードの音が弾いて、それに導かれて解放に向かうシーケンスにOPの逆光キラキラのちょい恥ずかしさも吹っ飛んだ。>>続きを読む

桃尻娘 プロポーズ大作戦(1980年製作の映画)

3.5

カメラが米造になって直線がエモーショナルに。みんなちょこっとずつ大人になってるのに滝上センパイが相変わらずでうふ。

桃尻娘 ラブアタック(1979年製作の映画)

3.0

HR中に普通に薔薇族読んでる木川田くんこそ通底するポップさの証。全体的なとりとめのなさを木川田パパ小松方正のタイミングの悪さ三段落ちでなんとなくまとまりを見せるのがよい。

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.5

草いきれの官能のたまらなさ。それが永遠の憧憬と化して、ネガの闇に抱かれるさまに至高さえ感じるサイコパスとのセラピーセッションひりひり152分。ディロン完璧。

ユナイテッド・トラッシュ(1996年製作の映画)

2.5

テンションが異次元過ぎてほんとにどうしようもないけど、美貌極まるウド・キア(UN水色ベレー帽♡)の倒錯っぷりにはずれがなくてまあいいやとなる。堕神父がイくとき「アーメン!」だし。

勇者たちの休息(2016年製作の映画)

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おっさんの黒ビキニにはみだしたタグと、プールサイドで語るおっさんの背景のおっさんを眺める映像。典型的な日焼け。素晴らしい滑降。

7月の物語(2017年製作の映画)

3.5

フランスヴァカンスイキイキ世代にとっては普通っぽいけど、この資本主義ガーの界隈だけ面白かったのでギリ許す。黒沢新作みた直後だとなかなか虚実切ない構成。もちろん圧倒的につよいけど、その先も欲しい。心地は>>続きを読む

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

2.5

地球の歩き方を道ばたで広げるのに安心してしまったらどうしよう!クルーのバランス取ってもたどりつけない奇怪さの手触りは悪くないけど、もう一度みたいかとしたら、かわりに「蛇の道」10回くらいみたーい

桃尻娘 ピンク・ヒップ・ガール(1978年製作の映画)

3.5

精一杯薄っぺらさを拒否するマウンティングの愛らしさ(PLAY BOYはもちろんアメリカ版)。キラキラだの狂おしさだの痛みだの取っ払った、即物的な強度に震える。こーゆー青春ものが好きなの。

誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)

2.5

男運のない女系家族。夫婦当て書きでしてやったりなんだろうけど、もっと腹立たしくこねくりまわしていいのよファルハディ。しかし長いな。

フランスでもスペインでもこの設計図でやれるぜーで、なーんか、もう、
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スノー・ロワイヤル(2019年製作の映画)

2.0

シュールとか愚かさとか滑稽味のベクトルが違いすぎてバカみたいだった。除雪車(木のヤツはなんだろ?)の反撃はらしくていいけど、決定的に寒さを感じなかった。

ペサックの薔薇の乙女(1968年製作の映画)

4.0

花冠をつけた選ばれし乙女。彼女の介添人のように同じように白のドレスをまとう選ばれなかった女の子たち。いつか選ばれるかもしれない幼女。かつて乙女だったマダムたち。´79版よりカメラを意識する村長。ぎこち>>続きを読む

ヒエロニムス・ボスの快楽の園(1980年製作の映画)

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せっかくの快楽の園みながらのエロいい話なのにまったく分からず。わたしの妄想学芸員アテレコでは「ボッシュは蹂躙されるのが好きなマゾ。性器描写は淡白でとにかく尻が好き」。須藤さんの字幕ついたら起こして下さ>>続きを読む

ナンバー・ゼロ(1971年製作の映画)

4.5

意地悪な継母と、スケベ&友人曰く「バカでウソつきじゃなかったらいい夫」(なんだそりゃ)という夫の話を立て板に水の如くいきいきと話すイカすお婆ちゃんとそれを話させる緻密さ。達観というほど諦めでもなく恨み>>続きを読む

ペサックの薔薇の乙女79(1979年製作の映画)

3.5

運営会議、投票、決戦投票(たぶん)、いつの間にタワマン2棟。選ばれた感じのよいマドモアゼルは祭りの間じゅう村長に引きまわされて誰も彼にも挨拶のキスをしなきゃならないミスコン結婚式。

ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日(2013年製作の映画)

3.0

巨大ペニスのアートオブジェ(ヴィトン風)を斧でぶった切るエマ・ワトソン最高。天国に選ばれてなくてもたぶん大丈夫。

今日もまたかくてありなん(1959年製作の映画)

4.0

何だか終始勘三郎だけ違う舞台にいるみたいだし、勘三郎の価値判断に沿いまくるヤクザの悪さの構図も単純すぎるきらいもあるけど、久我美子を慰めるのに手を寄せて「生涯で一番柔らかい女の手だ」とか言ってかっちょ>>続きを読む