honeyhollowさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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どたんば(1957年製作の映画)

4.0

冒頭の移動カメラでの空間を舐め取る描写に、田んぼに降る風情ある雨から壁枠の接合部から零れる水、そして樋からジャバジャバ流れる雨水へと凶兆の先触れが確信的な導入部。持ち場を守るウィンチ娘中村雅子の脇の小>>続きを読む

マイ・ボディガード(1980年製作の映画)

3.5

街の疾走や友人と歩く水辺りの反復の解放感。家であるホテルの華やかさとざらざらした公立校の手触り。マット・ディロンに負けない赤い頬っぺの姉キューザックの女の階段。

黒の魂/黒い魂(2014年製作の映画)

3.5

好みの地味なヤツ。イタリア語/カラブリア語のやり取りでガルバルディギャグが出てくるくらい土地の断絶、血よりも濃い土地の緊縛性を突きつけられるザ・イタリア映画。男の抗争の影でも堅気の兄嫁→弟嫁の、あんた>>続きを読む

ポランスキーの 欲望の館(1972年製作の映画)

3.5

「最後の晩餐」みたいに変態屋敷にはまるマストロヤンニ、結構好き

ラブコメ処方箋 甘い恋のつくり方(2014年製作の映画)

3.0

再構築の処々で笑うけど、大局まで至らず。シャープで熱量ある執拗さのさらり感はさすが。

アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

3.5

何年も前にクリス・エヴァンス自身が言及してるのを知らずにキャプテンアメリカの童貞疑惑にヤキモキしていたので大変すっきりしたー

ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス(2016年製作の映画)

3.5

電話対応にて、あなたが借りてるものは~というタイトルの読み上げにニヤニヤしちゃう導入効果。吃音気味の青年アーティストの淀みない朗読の熱量が上がっていくほどに会場で高まる赤子の泣き声の意地の悪い素晴らし>>続きを読む

復讐鬼(1950年製作の映画)

3.5

1000%言いがかりしかない剥き出しの差別主義者ながら、結局自分も出身地域で差別されている狂犬ウィドマーク。その悲哀が象徴するオレも愛して!というストレートな叫びがかわゆいぞ。ポワチエやリンダ・ダーネ>>続きを読む

乱暴者(1952年製作の映画)

4.0

主要人物たちが噛み合わずに善悪の枠の向こうに放り出される様よ…!

あなたはまだ何も見ていない(2012年製作の映画)

3.0

入れ子で反射というめんどくさい重層構造の中の、刹那的で唯一的なオルフェ&ユリディウスの恋人たちの復活と乱立。こんな虚実の盛り上がりに、そんなん歯牙にもかけないEDのフランク・シナトラ&It´s Was>>続きを読む

栄光の野郎ども(1965年製作の映画)

3.5

男ふたりと女の三角関係と先住民蜂起の鎮圧という二本柱だけど、好敵手ふたりがブロマンス化すると女どうでもよくなっちゃうのでさっぱりしたエンドマークよい。なんといっても素人騎兵隊の閲兵式の堂々ぶり、戦闘の>>続きを読む

わるい仲間(1963年製作の映画)

4.0

ナンパの日常と息抜きの非日常の交錯と緩い虚々実々。シームレスなとりとめのなさから露になる生々しいパリと経済事情の現実。ダンスホールにいく直前の三人の顔アップをパンする共犯感、それを信用させないユスター>>続きを読む

Sex Drive(2008年製作の映画)

3.0

B級セックスおバカ映画の体を取った古典的な青春ロードムービーだけど、隙のない回収や辛辣アーミッシュを楽しむ。クラーク・デュークみたいな花輪くんキャラ好きなの。

ハイ・シエラ(1941年製作の映画)

3.5

ハイシエラへ向かうパッキパキの追走劇と約束された犬の死神っぷりと落下に胸踊るのだけに、純真娘ジョーン・レスリーの豹変ぶりのアホっぽさが気持ち悪く際立ってて妙にいい

ママと娼婦(1973年製作の映画)

5.0

再見ながら毎度ママと娼婦は飽きない。執拗さ、エゴイズム、厳格さ、エンターテイメント、絶望、好きのすべてがあるのに未だに追いつかない

ある日突然に(2018年製作の映画)

2.5

少年の老成せざるえない痛々しさや抑制の効いた語り口に真摯さを感じるけど嵌まらんかった

ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

3.5

ホアキンとジョナ・ヒル(ジョナ・ヒルだったのね!)がここまでやるならスピでも啓発でもいいじゃない。というか、普段ならギャグにしか感じない自己啓発も己と対峙していく段階に説得力があって、養家への憎しみを>>続きを読む

憶えてる?(2018年製作の映画)

3.5

死んだ愛犬を凍らせて記憶を留めようとした「彼」が、香水屋で様々な女性の思い出を喚起した挙げ句泣いちゃうベタさにズコーっとなっちゃうけど、逆光や繋ぎを駆使した記憶コラージュで再構築するプチマリックみたい>>続きを読む

孤高(1974年製作の映画)

3.5

ティナ・オーモンの官能。そして痛み苦しみ絶望悲しみ怒り、セバーグの憂いを掬い取るカメラの親密さよ。モノクロの濃いコントラストに刻まれる鏡面の鮮烈。はじめはこれは寝るかもーと思ったけど自然光の無邪気さ且>>続きを読む

救いの接吻(1989年製作の映画)

4.0

静かに戦慄させられるクレーンショットのラストが素晴らしい。最近のどのガレルだったかED終わっても立てなかったのは何だったっけ

イメージの本(2018年製作の映画)

3.0

ブラックホークダウンの断片があって(たぶん)やたら嬉しかったし、モンテスキューの再発見。いいこと言う。列車の章くらいまではコラージュのノスタルジーにグッときちゃうのだけど、アラブコンプレックスみたいな>>続きを読む

コルドラへの道(1959年製作の映画)

4.0

ゲイリー・クーパーが勲章推薦のため候補者と基地に戻るだけというシンプルなシチュエーションに英雄待望という病理とそのいかがわしさがまざまざと織り込まれるワクワク。虚栄の象徴のような華々しい茶番戦闘を経て>>続きを読む

(1951年製作の映画)

4.5

恋に恋する甘美な微睡みの季節が余すことなくある

ボー・ジェスト(1939年製作の映画)

3.5

誰が何だか分からないままミステリアスな余韻を残しまくる砦の始まりから、少年期の無邪気でアホな遊びの思い出に展開してゆく導入部ばっちり。これらが絡まって鮮やかに解かれてゆく気持ちよさだけでなく、養子であ>>続きを読む