knjmytnさんの映画レビュー・感想・評価

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映画(591)
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告白(2010年製作の映画)

3.6

松たか子すごかった。

どうしようもない復讐心。悪意を淡々と語り、実行する姿が美しい。
そして声が本当に良い。耳障りな悪意がスルスルと耳に入っていく。

様々な液体をスローモーションで写した映像が印象
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.2

とても品のある映画。

声がとても良かった。
エディ・レッドメインの中性的な音域の声。アリシア・ヴィキャンデルの女性としては低音の声。
主演二人の入れ替わる男性性と女性性(頼る/頼られる)の関係性が声
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デヴィッド・リンチ:アートライフ(2016年製作の映画)

3.8

映画監督になるまでの幼少期から青年期を回想したドキュメンタリー。

ここまで絵というか、アートをバックボーンに育っていたのを知らなくてとても面白かった。

思い出として語られる体験は主に恐怖や鬱屈とし
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ナミヤ雑貨店の奇蹟(2017年製作の映画)

3.3

悩み相談の手紙がキーアイテムとなって過去と未来が交錯していく。
その中で生まれた様々なつながりが感動する映画。

知り合いでもなんでもない人が他人事の相談に心を込めて返事を書いてくれる。
内容よりもそ
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.2

面白い!

水飴みたいな濃厚な青春映画じゃなくて、義務教育特有のはっきりとは口に出せないみんなの暗黙の了解がドライに描かれてる。でも熱い。
特にラストの屋上のシーンは決して混じり合うことがないはずのそ
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HANA-BI(1997年製作の映画)

4.7

傑作だ。

この映画を撮らないと先には進めない、という切実さをこんなに感じた映画はない。

北野映画の暴力と死は、ご飯を食べて、健康に気を使い、お金を稼いで、、みたいな“生きのびる”ことの対極にある死
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ライオン・キング(1994年製作の映画)

3.8

子供のときぶりに観たら想い出以上に勧善懲悪の強烈な話でびっくりした。
そう考えるとズートピアの脚本のバランスのすごさヤバい。

でもティモンとプンバが最高なのは変わってなくて。多分俺の豚のフォルム好き
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.7

英語はわからないし、国語はなおさらわからない。言葉でうまく伝えることができないから、父親として行動で示していく。
でも自分の中で誇れることは唯一盗みしかない。
父親として何かを教えたい愛情。間違いなく
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平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)

3.7

今見るとこんなすごい映画だったのかと改めて思う。
宮崎駿と高畑勲が抱えてるテーマの普遍性がすごい。

木々もタヌキもキツネもヒトも、世界のあらゆる生き物が相互依存にあって生かし殺しながら循環する関係性
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8年越しの花嫁 奇跡の実話(2017年製作の映画)

3.2

実話ベースの映画で、そのことを踏まえて観てると濃く描かれたシーンよりも数秒でカウントされた何もない年月の方が重要なんだろうなと思った。

この誠実さと愛情をこれだけ持続させたことが信じられないけど、実
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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

3.6

原題は“なにがギルバートを苦しめてるか”で内容も原題通り。

アイオワの田舎の閉鎖的な街で、さらに家族にも縛られて暮らしているギルバート。
心を病んだ母親、知的障害の弟、家を出た兄と絶望的な状況の中に
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.9

すごい映画だった。

導入が圧倒的な非日常の連続。
タイトルが出てから徐々に日常が浸透していく。
(一度、全員が共有している非日常が挿入されて物語が展開していくけど)

その穏やかな日常に充分浸ってか
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劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-(2018年製作の映画)

3.2

映画とドラマの違いがなんなのかうまく言えないけど、ドラマの劇場版てドラマなんだよなって感じがすごいする。不思議。

幕の内弁当みたいにいろんなエピソードが出てくる。
良い話なんだけど、唐突で。救命だか
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.6

現代でしかできない映画ですごい。

PC上でのみ進行するコンセプトの良さ。さらにサスペンス映画としての脚本も秀逸ですごく面白い。

それぞれのSNSの持つ特質が良く出てる。ツイッターのやる気のなさとか
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

3.0

ちょっと胸くそ悪すぎて…

人の心の暗い部分に焦点を当てて、そのわずかな光を見出すにしてもあまりにも暗くて見えなかった。

自分の身勝手な孤独と欲望の解消に他人を巻き込むな。
体裁の悪さ、抱えてる事情
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.3

MARVEL ピョン吉。
ダークヒーローとしてのヴェノムは一切なくて笑った。めっちゃ良いやつ笑

人間食うけど、地球に来たばっかりじゃしょうがないよね。根は良いやつなのが伝わってくるし。
身体は気づか
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複製された男(2013年製作の映画)

3.1

「小説が書かれ読まれるのは、人生がただ一度であることへの抗議からだと思います。」
を思い出した。

家庭を持つことによる妻からの性的な抑圧や夢である役者を不安定な職業として認めない母から受けた抑圧がカ
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.8

プーさんの声がすごく良かった。
幼さと老いが入り混じったような声の震え方が、100エーカーの森の自然そのものみたいだった。

子どものときの純粋な気持ちや言葉が、本当に大切なことを鋭く言い当ててるよう
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ラプラスの魔女(2018年製作の映画)

3.3

俳優陣も題材も面白い雰囲気が漂ってるのに、なんかつまらない不思議。

あらゆる事象、条件を認識し、定量的に扱うことで未来そのものを予測できるようになる。
このラプラスの悪魔の表現が肝なんだろうけど、な
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心と体と(2017年製作の映画)

3.5

色とシーンの切り取り方が美しい映画。

東欧の美しい自然と雌雄の鹿。
屠殺工場で出会う男女。生き物を殺す生々しさとそれを管理している清潔さ。
そのある種の暴力性と静謐さが恋そのものを表してるような映画
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.2

諦めずに身体をはることが不可能を可能にするという熱さが最高に伝わってきた。
目新しいスパイ道具は無く、これまでのオマージュのようなシーンが多くて集大成感がすごかった。
だからといって焼き増しのような飽
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未来のミライ(2018年製作の映画)

2.1

誰のための映画なんだろう。
子供にとってワクワクするようなファンタジーはない。
家族の愛を語るにしてもあまりにも特殊な状況をベースに話を進めてて、大半の大人も感情移入できない。
子育て世代のためかなと
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.6

わかりやすく、熱い展開で面白かった。
報道機関と国家が緊張関係を維持するための報道の自由が国家の存続自体を危ぶむのではないかというド級のスクープ。

この当時を想像すると資本主義/共産主義、民主主義/
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パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

3.2

タブレットで観る映画じゃなかったな…
中国化してる東京と変な植生の富士山に違和感が半端じゃない。

前の各国の特徴あるロボが地球防衛軍の括りによって文化の違いじゃなくただのバリエーションになってたのが
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凶悪(2013年製作の映画)

4.0

この凶悪さはどこからくるのだろう。
おみくじを引くように悪意の吉凶があって、生まれたそのときに悪意のリミッターがない人が出てくるのだろうか。
それとも小さな悪意が積み重なっていくうちに罪が埋もれて凶悪
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.8

暴力は満足感を得られるが、しばらくすると空虚しかない。
このことがすごく印象に残った。

戦争という巨大な暴力は国家に満足感を与えたけども、やがてその空虚に耐えられなくなり再度世界大戦へと向かう。
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きみはいい子(2014年製作の映画)

4.8

感動した。とてもとても。
胸が苦しくなるような、辛かったり、腹立たしいことばっかり起こるけど、観終わると温かい感情が残る。

人を愛することはまなざしを向け、想像力を働かせて、その人のかたわらに寄り添
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シャイニング(1980年製作の映画)

3.5

シンメトリー構図が鏡の世界と現実世界を示唆してるのかなと思った。
その中で中心線から左が鏡の世界(狂気)、右が現実世界(理性)をなんとなく表してるような気がした。大概左に行くとやばいこと起こってたよう
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シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム(2011年製作の映画)

3.4

思考を圧縮したスローモーション表現が相変わらずかっこいい。
平等な1秒1秒の中で、ホームズとモリアーティだけが認識している情報量と思考量が別次元で、一般人が理解するには時間を引き伸ばすしかない。
その
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シャーロック・ホームズ(2009年製作の映画)

3.5

ホームズの嗅覚が異常に良い。
嗅覚と聴覚は脳の原始的な部分で処理してるらしく、その原始的なワイルドさと後天的な論理性が組み合わさっている様がクール。
でもいまいち冴えないジュードロウのワトソンの方が異
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ゴーギャン タヒチ、楽園への旅(2017年製作の映画)

2.5

映画として結構つまらないぞ。
脈絡もなく色んなシーンが急に起きてて、ちょっと狂ったおじさんの島生活をぶつ切りで見せられてる気分。
終いには若い娘に入れ込んで嫉妬にも狂ったもんだからもうついていけなくな
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.4

こんな意地の悪い映画ないなっていう映画。
現代アートのもつ側面の一番嫌な部分を詰め込んで、さらに資本主義社会の中の差別意識を組み合わせてずっと見せられる。
改めてあぶり出すことで感じるものもあるけど、
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.2

ストップモーションアニメ史上最高のクオリティ。特に美術。
レトロフューチャーなメガ崎市と分別されたカオスなゴミ島。両方とも色んな日本カルチャーをカッコよく取り入れられてる。
ウェスアンダーソンの変態的
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ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

4.3

優雅な野獣という題の通り、その助走から跳躍への動と静が凄まじく美しい。
その相反する美しさを体現するように私生活での葛藤、堕落、舞台上での美、家族への想い、バレエへの情熱と衰退が揺れ動くように描かれて
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坂道のアポロン(2017年製作の映画)

3.0

映画美術が気になって入り込めなかった…
超天気雨、新品の色鉛筆、60年代の日本にフレッドペリー、通じない糸電話、こういう話の本筋に関係ない違和感が多かった。
そうするとこの身長差を画角におさめるカメラ
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ザ・ウォーク(2015年製作の映画)

3.3

違法にロープを渡し、身1つで渡ることを美学に生きる男の話。
そこに理由はなく、意味なんてないけどその熱意が協力者を呼び、観衆を釘付けにし、心を動かしてくる。

アナーキーすぎるのと、途中のドタバタ大作
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