knjmytnさんの映画レビュー・感想・評価

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映画(682)
ドラマ(0)

劇場(2020年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

自分に才能がないことはとっくに気付いてる。
でも才能を認めてくれている最愛の人のために、そのことには見て見ぬふりをして創作を続ける。

でも矛盾を抱えたままつくり続けていくことで、笑顔にしたいはずの最
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.6

地下に落ちるか地上にあがるか、ふらふらと揺動してる半地下。

そこに急なチャンスが舞い込んできて、一気に資本主義社会の頂点へとパラサイトしながらあがっていく。

完全に寄生完了したと思ったところで、
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ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

3.7

一人のヒトが抱えた狂気が最悪の条件とかけ合わさることで、まねいてしまった単独犯による史上最悪の死者数。

ある特定の政治思想の下にたくさんの若者が集った島を襲撃した極右思想の犯人。

楽園のような状況
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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

4.2

自分自身の思春期の懐かしさと、現代っ子特有の思春期の過ごし方が面白かった。

親との距離感、学校での過ごし方と立ち位置、エロへの興味、謎の自信満々なアイデンティティ、、あらゆる根本的な共通点。

一方
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.8

“蜜蜂と遠雷“という抽象的な題名に込められた物語の本質の美しさが相変わらずすごい。

風間塵と栄伝亜夜の2人だけの、誰のためでもない才能同士が溶け合った夜の連弾。

毎日の血の滲むような鍛錬を表現し、
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人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.8

軽薄な美しさ。

太宰の小説で感じる軽薄さ。
それは社会や道徳から、終いには自分や相手の命でさえ。その軽さが心地良くてカッコいい。
そしてだからこそどこまでも軽くならない苦悩が美しく重大なものになる。
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シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢(2018年製作の映画)

4.2

建築学科で学んでいると必ず出てくる、シュヴァルの理想宮。

セルフビルドの究極の建築。

現代の一般的な建築は多くの職人さんとの協働によって実現する世界。
その対極にある、一人の人間が構想し、自らの手
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楽園(2019年製作の映画)

4.6

“ユートピア“の和訳は“楽園“。
“ディストピア“の和訳にはうまい日本語が存在しない。

ひとりひとりが小さくとも他者に対して生み出しているディストピアを決して認めようとしない、日本独特の気質を描きき
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ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

4.4

終始理解不能ながらまったく退屈しない。

言葉で記述不可能な描写が続く。結構グロかったり、嫌悪感を与えるような動きが続くのに、総体としてはめっちゃ美しい。
天才すぎるホドロフスキー。

この特異な天才
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泣き虫しょったんの奇跡(2018年製作の映画)

3.9

優しい人は勝ち負けの世界で生き抜きづらい。
負かしてしまった人の気持ちを考えてしまって、勝ちを純粋に喜べないから。

しょったんはとても優しい。
その優しさが三段リーグを突破するための障壁になり、年齢
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.7

新聞やテレビに流せる「事実」を担保するのは誰か、あるいはなにか。

新聞に載せられる事実性や責任を保証してくれるのは、刑事事件では各管轄の警察署の副署長。
政治では官房長官?内閣府?
あらゆる分野でそ
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.1

情念も情愛もちゃんと情熱を持って相手とぶつかること、その熱で心が動いていく。

なんの情もないくせに傷つけてくる奴は、それは許せないよな、宮本。

わかった気になってクールぶって生きてんじゃねえぞって
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北の果ての小さな村で(2017年製作の映画)

3.8

登場人物はみんな本人の半ドキュメンタリー映画。
らくだの涙を思い出した。

なんでも手に入る便利な都市生活から人口80人の極北の村へ。
その動機は自分探しだったり、しがらみからの逃避だったり。

教え
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プロメア(2019年製作の映画)

4.6

センス良すぎて感動した。

色彩もカメラワークも映像表現も音楽もシナリオもなにもかも最高。
めちゃくちゃ熱い。

これまで発明され、蓄積されてきた古今東西のアニメーションや特撮の表現をこれだけセンス良
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

4.0

まっすぐで温かい出会いや恋を群像劇で見せてくれる。

ドラマチックな、それこそドラマみたいな出会い方への憧れ。
そんな出会い方さえあれば相手は誰でも良いのか。

出会いは瞬間の場面や設定じゃなくて、ど
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溺れるナイフ(2016年製作の映画)

3.4

自分が中高生のときに劇伴や挿入歌の雰囲気の音楽を想い出や感情とともに聴いてたか聴いてなかったかで没入感がすごい左右される。

とにかく歌と音楽が多いから、好き嫌いがばっちり分かれそう。

最強のビジュ
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ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

美術すごい。ちょっと広告がうるさいけど実写化の映えを考えたらアリかも。
うれしい再現場面いっぱいあったし。

特に衣装とインテリア、ネオン照明のセンスが超カッコいい。

再現度の高さがすごい分、ハリウ
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.5

フライヤーの雰囲気で完全に誤解してた。
青年合唱団の話とかと思ってたら全然違くて、しかもめっちゃ良いし。

このフライヤーの色味とフォントにゴーサイン出したやつ誰だ。なに狙いなんだ。

恋に友情、家族
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ロダン カミーユと永遠のアトリエ(2017年製作の映画)

3.7

通常の倫理観では許されないくらいのクズっぷりを見せてくれるロダン。

でも芸術家ってそういう既定の価値観や考え方を壊す存在でもあるから仕方ないと思ったりもする。
石川啄木とかもあんなに美しい言葉を残し
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白河夜船(2015年製作の映画)

3.4

眠ってしまうことの怖さ。
意識が浮かんでいるような不在感。

永久の眠りについてしまった親友。
半永久の眠りについてしまった妻を持つ相手との恋。
実体のない愛や現実をなんとなく共有したり、えぐったりし
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.1

「手巻きの腕時計で永遠は計れない」

ところどころで使われるピアノのメロディがキリンジのドリフターに似てて、ずっとこの歌詞を思い出してた。

やりなおしの効く人生。
それで手に入れた最愛の人と優しさ。
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サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

4.1

面白かった。

明日は東日本大震災から9年。
そしていま現在、世界は新型コロナで経済は乱高下中。

インフラが使えなくなり、お金に不信感が生まれ役立たなくなったときに、どう生きるかをコメディタッチに描
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

2.8

イギリスのブレグジット。
アメリカのトランプ大統領の再選への期待。
ポーランドやハンガリー、東欧諸国の強権的ナショナリズム政権の台頭。

この地域自虐コメディを楽しむ上で最も邪魔になる、リアリティある
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.8

ホラーファンタジー映画。

いわゆるホラーではなく、人の想いがつもり、捻れて、発現したときに結果としてホラーになってしまう。

白シーツをかぶったオバケ。
家の中に出現するファンタジックな海外のオバケ
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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.7

良かった。
知らないことばっかりで面白かったし。
ただミュージカル苦手病がところどころで発症してしまった。

シリアスな伝記映画ではなくて、ミュージカルファンタジー映画としてエルトン・ジョン自身が伝え
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アンダー・ユア・ベッド(2019年製作の映画)

3.4

※ただしイケメンに限る
このフレーズを体現した映画。

ベッドの下に男が潜んでいるという究極の恐怖を感じる都市伝説なのに、高良健吾だと、
あれ?カッコいい…?
ってなる不思議。
むしろこんな辛い状態で
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長いお別れ(2019年製作の映画)

3.7

クッキーを食べて “ざっくりだ“
人とつながらない切なさで泣いてる娘に “くりまるな“
それでもくりまっちゃうときは “ゆーっとするんだな”

忘れてしまった言葉や語彙からはなれて、芽生えた感情に沿う
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ピカソ-天才の秘密/ミステリアス・ピカソ(1956年製作の映画)

3.2

映画ではなく、ペンタブで絵を描いたときの再現映像をアナログで見せられてる感じ。

線が美しいし、かたちの取り方がうますぎて最初の方は興奮する。
でも流石に慣れるし、インキみたいので描いてるときはいつも
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百円の恋(2014年製作の映画)

3.7

人間より百円を余程大切に扱う人ばっかり。

百均コンビニに集まる人だけじゃなくて、一見すると良いスーツ着てる人でもこういう人がいたりして映画よりヤバい現実があったりする世の中。

マジっすか。
って言
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

4.0

走ることは青春の代替表現。

全力疾走ができなくなった10代と全力疾走の仕方を忘れた40代の心の交感。

禁断の恋的なことかと思っていたら、全然そんなことはなかった。
ただ恋愛よりもさらに深いところで
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悪の教典(2012年製作の映画)

3.2

ミステリーにしてはあらすじで全てバラしてるし、映画でしかできない暴力的な表現を突きつめたってことなのかな。

伊藤英明を抜擢した理由が、どうぶつの森を2本同時に進めていて、ひとつは理想的な村で、もう一
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移動都市/モータル・エンジン(2018年製作の映画)

1.8

めちゃくちゃ金かけた超B級映画。

千年後の文明世界では都市が移動する…!
なんてワクワクする設定。
なのにいろいろ粗すぎて、B級な仕上がりに。

なんで都市が移動してるのか終始わからない。
なにを求
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フリーソロ(2018年製作の映画)

4.5

すごすぎる。
映像は怖すぎ、美しすぎで変なアドレナリンがめっちゃ出る。
そしてなにより一人の人間の行為としての超人さ、前人未踏さがやばすぎた。

いろいろ考えが巡ったけど、なんか最後の最後は日本人との
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.3

すっごい甘酸っぱいじゃん。めっちゃ良い。

最初に多分壮大なネタバレみたいなのを喰らって、スパイダーマンと最初のアイアンマン以外ほぼ見てないMCU見習いの心をへし折られて大分萎えたけどそれでも最後には
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ライオン・キング(2019年製作の映画)

3.4

しゃべるプラネットアース。

でも超リアルだからこそ、ディズニーの非殺生、ノー臓物ルールがもどかしくなる。虫は赤い血がでないからオッケー?
嫌な大人になってしまった…

そして
このリアリティでCG!
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キングダム(2019年製作の映画)

3.8

絶対ダメだろ…って思ってたらすごくよく出来てて面白かった。

漫画実写化ってファンタジーと現実の間でどういう立ち位置を取るかが本当に難しいんだろうけど、
アクションに特殊メイク、衣装の汚れに話のドラマ
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