エグすぎるファンタジー映画。
[加奈子の蔵書一覧]
花物語、フランケンシュタイン、砂の妖精、ほんものの魔法使、サロメ、ずっとお城で暮らしている、ドリアン・グレイの肖像、すぐそこの遠い場所、ファウスト>>続きを読む
エイミー・ワインハウスはたぶんRehabしか聞いたことがない。
スモーキーな歌声に不穏な歌詞。
「暗闇にリハビリ施設」
どこか浮世離れした見た目と相まって、こわい曲が流行ってるな、すげえなぁくらいの>>続きを読む
世界一有名なレストランnoma。
プロフェッショナルとかでも料理人の回が好きなので、結構面白かった。
期待してた料理や調理法そのものの紹介はほとんどなくて、料理長レネ・レゼピの人生、nomaの設立>>続きを読む
“ファーストキスって最高“
っていう気持ち。
中原中也が掲げた、〈名辞以前〉という感覚について現代歌人の穂村弘はこのように説明している。
“悲しいと口に出す前の悲しみとか、好きだって口に出す前の想>>続きを読む
すごい面白かった。
会話劇がまず最高。
ドクの上品でエレガントな言葉使いが本当に素敵。ただ丁寧&ハイコンテクストすぎて、平原が飛行機になるし、ギリシャ神話のオルフェウスは孤児になってしまう。
一方で>>続きを読む
肌の色がわかんなかったら、KKKにとって黒人は最高の理解者。
だってこれまで最大限にKKKからの差別と暴力を受けてきた張本人だから。
言われてきたこと、感じてきたことをそのまま言ってあげれば良いだけ>>続きを読む
イラク戦争の大義名分として語られていた“大量破壊兵器”。
いざイラク戦争が開戦し、多くの犠牲が生まれ、終結を迎えたとき、その“大量破壊兵器”はどこにも発見されなかった。
ならば、なぜイラク戦争は起>>続きを読む
これは…面白くないな。
なんで西加奈子の数ある小説の中から、一番ファンタジー色が強くて映像化が難しそうな、この「まく子」を選んでしまったんだ。
監督が小説を読んでるときにコズエがまいていくあらゆる>>続きを読む
終盤、あまりの高揚に笑みがこぼれてた。
ゾッとした。
〈JOKER〉
自分にとってバカみたいな振る舞いをする人、あるいは、ただ単純にジョーク(冗談)を言う人。(英英辞典意訳)
いわゆる“普通”であ>>続きを読む
最初は“アニメと比べて…“みたいな実写化に対する邪な目線で見てしまっていたけど、ウィルジーニーが出た頃には完全に楽しんでた。
素晴らしかった。
特にホールニューワールドの再解釈というか本来の意味が伝>>続きを読む
人生の一番たいせつな思い出はなんですか?
記憶を探ること、記憶とは何かを考えると、福岡伸一著の「動的平衡」には以下のようなことが書かれている。
“コンピュータでは、二進法にコード化された記憶が、そ>>続きを読む
“男と女は出会った瞬間が最高って ビートたけしが言ってるインタビュー、ネットで読んだ
お互いがお互い変えていく 開かれた心閉ざし合って切る、切る、切る
試しに違う人の隣で寝る
大好きだった、お互いめ>>続きを読む
狂気。
眠れないこと、孤独でいることは、安心感や休息を得ることができないこと。
覚醒状態が続いて、正常な思考が奪われていく。
そんな中で銃、ドラッグ、売春、強盗、、あらゆる不安と狂気と暴力が蔓延し>>続きを読む
面白かった。
SNSで簡単に自分の興味や趣味が同じ人と繋がることができない時代。
茨城の田舎でたった1人、ゴリゴリのロリータを貫く。
超アウェイな環境の中で自分が信じ、愛する世界に没入して妄想力を>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ファイトクラブ(1999)、メメント(2000)そしてマシニスト(2004)か…
クリスチャン・ベイルの極限の減量と演技はすごい。
その異様な佇まいだけで不穏さが漂ってくる。
ただストーリーや構成>>続きを読む
全然感情移入できなかった…
馬はきれいだし、アメリカの広大な荒野も壮大な景色を見せてくれる。
チャーリーの幼さ寂しさ凛々しさたくましさが複雑に絡んだ表情もよかった。
でも選んでいく一つ一つの行動が>>続きを読む
バスキアについてというより、70年代当時のニューヨークのストリートカルチャーとアートシーンの融合していく様子を、その当事者のインタビューから振り返るような内容だった。
特にニューヨークにおいてただの>>続きを読む
原題は“If Beale Street Could Talk“で、ビール通りが話せればという切実さ、悲しさ、怒りが伝わってきた。
正義も真実もどんな切実な訴えもなにも通じない。
警察も司法も人間の勝>>続きを読む
薬物に堕ちた青年とその家族の奮闘。
家族の愛があれだけあっても薬物に身を染めてしまうと抜け出せない恐ろしさが印象的だった。
そして愛なのか甘えなのか。信頼することと疑うこと。その相反する難しさがあら>>続きを読む
天才マックイーン。
毎シーズン、ファッション通信で流れるそのコレクションの世界観に心酔し、これほどまでに憧れたブランドはない。
別に服なんて作ったことない。それでもすごかったんだ。本当に。
服も、>>続きを読む
期待してた怒涛の爆破といっけぇーがラストになくて、少し肩透かしをくらったけどキッドのかっこよさを際立たせる終わり方だった。
テレビつけたら途中からで、たぶん序盤の爆破を見逃したのが心残り。
それに>>続きを読む
松子の愛への渇き。そして全力の愛への献身。
社会的にはだんだん堕ちていっている。最低な男と最悪な愛を次から次へとグレードアップしながら育んでいる。
一般的には不幸のドン底にあるんだけど、松子は幸せ>>続きを読む
コーエン兄弟の作品は背景美術や設定に話の本筋とは直接関係ない、いろんなことがぶっこまれてて、いつもすごくモヤモヤする。
だってめちゃくちゃ変なことやものばっかり。すべてに何かの伏線や意味が込められてる>>続きを読む
なぜ「藤田嗣治」なのかが最後まで腑に落ちなかったし、わからなかった。
とても美しい構図、光、陰、風、美術、俳優が連綿とつながる映画。
そのイメージの美しさはすごかった。
一方で話の展開は最初から最>>続きを読む
この映画の撮影中、悪い大人がはいってきて、余計な要素をぶち込んですべて台無しにしたんじゃないか。
そう邪推するくらい現代での事件が陳腐。
わずかな手がかりからあれだけの想像力を発揮して真実に迫る絹子>>続きを読む
感動した。
生命とはなにか?
人として生きることはなにか?
その2つの定義の間で自分の感情も揺れうごく。
生命とはなにか、恐ろしく大雑把に言えば代謝をし、分解と再生を常に繰り返しながら自分を作り>>続きを読む
おっぱい好きのインテリ少年のひと夏の思い出と成長。
夏の終わりと別れ、世界にあふれてる未知と謎、子供の頃の無限の可能性と死への恐怖、、いろんな気持ちがいっぱい入ってて、不思議な映画だった。
でもや>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
予想外に王道なバディ映画で面白かった。
孤狼の血の伝承を象徴するライターのラストシーンはさすがに熱い。
松坂桃李のエリートからアウトローになるにつれ、どんどん容姿と目の色が変化していくのも修行編って>>続きを読む
マルジェラの創成期からブランド売却、引退までブランドを支え、参加していた周辺の人々へのインタビュー集。
当然マルジェラは出てこない。
マルジェラのコンセプチュアルな服作り。
その掲げているコンセプト>>続きを読む
ベタな感動話なんだけど、おもしろいし、感動する。
その理由があえていま、ベタを真正面に描いてるからおもしろいのか、インド映画の歌と踊りと見慣れないカメラワークと演出で飽きないのか、それともその両方な>>続きを読む
ノストラダムスの大予言で、ある日突然世界が終わって、自分は大人になる前に死ぬことを心のどっかで本当に信じていた。
そんなことを思い出す映画だった。
終わるはずだった世界は終わらなくて、茫漠とした日>>続きを読む
すごいよかった。
なにかを生み出すこと。
サリンジャーにとっては物語を紡ぎ、書くこと。
書くことに究極の高潔さと無垢を追い求めた結果、出版をして社会にその行為の意味を問うことも必要となくなった。>>続きを読む
度肝抜かれた…
映像表現の多彩さ、センスの良さ、そしてなにより話の作り方。
アメコミから読み続けているコアなファンから、一切読んだことのないファンまで、あらゆるスパイディ好きをもれなく虜にする。>>続きを読む
仕立屋の爺さん、アブラハム。
自らの人生の終着が見えたとき、それまで抱え続け、果たせずにいた約束をかなえるために衝動的に旅に出る。
その生きることの輝きがかっこいい。
命を救ってくれた友に、その救わ>>続きを読む
大英帝国のパンクの産みの親、ヴィヴィアン・ウエストウッド。
歳を重ねても自転車でロンドン市内を移動して、その言動もファッションも少しも色あせない姿がまじカッコいい。
過去のクリエイションにはほとんど>>続きを読む
なんてハイセンスな習い事なんだ。
夏には、滝の掛け軸をかけ、涼やかな籐の入れ物に夏の花をいけて、水指はさっきそこで水を浴びたような釉薬がかかってる。
お茶を飲む茶碗も、お茶菓子も、着ている着物も、>>続きを読む