マイケル&ジョエルソン兄弟の場面が好きすぎる。子どもの頃の、何処でも何でも遊べるあの感じ、目に入るもの全てが面白くなる感じ、どこか見覚えのある子ども時代が溢れている。懐かしい。宝島に入れなくても兄弟で>>続きを読む
「もしかしたら…」の恐怖は、1人立ち止まり黙って背負うにはあまりにも重たい。だから2人自らの身体を動かして歩き走り喋ることで、その重たさを誤魔化し続ける。
だが、このある意味での饒舌さは、始発の1シ>>続きを読む
100%鹿革製品と遭遇するたび「クソッ…悩殺ッ…」と口走ってしまう特殊癖持ちシリアルキラーおじと、言動がちょびっと香ばしい夢追い映画人がおくる、血祭りド/モキュメンタリー撮影譚
おじとジャケットを切>>続きを読む
殺人鬼も群集も両方怖い。民衆裁判での集団ヒスは、後にこの国が辿ることになる運命を否が応にも想起させる。
モスクワの映画スタジオの公式が英語字幕つきでアップしてる。人間ならいっぺん観るべき。
このレビューはネタバレを含みます
終盤まで既視感がすごくて、ほーんという感じだったのだが、一連の、湖→無人の食卓→なんだか様子がおかしい家族、という、画としては寡黙でありながら、起きたことを雄弁に物語ってしまう数ショットあたりからグッ>>続きを読む
システマティックに配置された人物事物からなる直線的な構図が、嵐の到来とともに揺らぐ草木や荒れ狂う海面と呼応するかのように介入し始める曲線・円・球で乱されていく。
H.ChiakiのODにて
夏はお間抜けホラーに限る
『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』と似たような
新聞記事から得たイメージと製作中のポルノ映画のイメージが重なり溶け合っていく。突然の『草の上の昼食』オマージュだが、本家よろしい騒々しさは徐々に消えて、猟奇殺人のサスペンスがクラシックな手法で高められ>>続きを読む
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深い信仰心で「奇跡」を連発し順調に昇進を重ねながらも、当時禁忌であった同性愛関係を日々エンジョイし、聖-俗の両輪をブイブイ回すベネデッタがアツい。
しかし血のついた陶片の存在を受け流し続けるなど、は>>続きを読む
「普通」への狂おしいほどの希求とファシズムへの傾倒で武装された自己が、「これで全てうまくいった」かに思えた瞬間に聞こえたある声で、決定的に崩壊する。鎧の下の自己と出会い直すまでの幻想譚。
リ・リスケの果てに…感謝!
子役の演技が全員良い。大人ももちろん良い。田中裕子の音楽室での発言の真意を掴み損ねた気がする。
久しぶりのアメリカンニューシネマ
ジャックニコルソン、ロボトミー前は無論マクマーフィー。ロボトミー後はシャイニングパパであった🪓
『三人の逞しい女』をちょうど読んでいたところで、しかも監督と小野正嗣のトークショーつき、行くしか!だった。ンディアイ参加の過程や脚本執筆時の話を詳しく聞けてhappy
これまでfemme noire>>続きを読む
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安易にジャンプスケアにはしらないところがイーネ!上品スリラー。一見画面は明るく派手な動きがなくとも、通奏的に漂う居心地の悪さや、観客の「まあ流石にこれはやらんだろう」を裏切る出来事(アイシャ殺し)で突>>続きを読む
街の、生活の中にあるボクシング
音にこだわって生活音環境音を丁寧に取りこぼさないようにしているような印象を受けた。映画館で観れたら良かったな〜
原作を読んでおぼえた閉塞感、孤独感、緊張感が薄まり、より普遍的な物語に収まっていた。これはこれでという感じ。けっこう大事だと思っていた3人傘が、ライブハウス前列での佐知子を中心とした肩組に置き換わって>>続きを読む
縦軸横軸の滑らかな移動を捉えたお見合いの日から、17年という歳月をたった四度の帰・秋津温泉というアクションのみで断絶的に表現する。年を経るごとに思い詰め、表情に翳りが出る岡田茉莉子が痛ましくも美しい…
これまで見たことは勿論、想像すらしたこともなかった空間を捉えた映像が続き、ずっとすげーーーと感じていた。遠くでも近くでも鳴る重機のえげつないノイズに参ってきた頃合いで挿入される無音の時間に救われた。し>>続きを読む
撮ることの暴力性と可能性にとことん向き合い、思考を一つ一つ言語化している。映画をつくることに対する監督の至誠を見た。『ノイズ〜』を観れなかったのが惜しい。
加害側がのうのうと生きすぎですな。堤幸彦みを感じたのは空撮、ヤバ父らの目、など。
今っぽくて良かった!権威ある者が堕ちるというプロット、男だと既視感あるのに女になった途端新しさを持つの、なるほど〜と思った。ハラ男がいるならハラ女もいるよね。
それにしてもリディア・ターの、欲望に忠>>続きを読む
巨大な蟻地獄は男をあらゆる属性から引き剥がすが、彼が縋っていた自身の属性は、そこでは彼を彼たらしめるための何物としても機能しない。そもそも男が地上で確立したと思っている自己というものは、肩書きや証書類>>続きを読む
白い光はものを美しく映すためのものではなく、空間をのっぺりと包みこみ核心をぼかし続けている。自分にだけ向けられたスポットライトの中で生きていると勘違いし続ける没落女優の、地に足がつかない振る舞いの一方>>続きを読む
どこにも属せず誰とも連帯できない、様々な集団から取りこぼされる曖昧な位置にいる人間の苦悩を、半世紀前にここまでの解像度で捉えているのがすごい。擬似連帯していた娼婦の裏切り?など、社会のはみ出しもの同士>>続きを読む
ラストの大団円へ向けてサスペンスが高められる雛型展開のほぼ祖、かつ模範解答。適切なショットが適切な方法で繋げられている、1秒も無駄がない。1912年の作品と聞き本当にたまげる。
普通の調子で話してるときより、激情してお腹から声出してる真木よう子が良い、凄みがある。公衆電話での怒り泣きがハイライト
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人身売買業者の2人が「決して金のためだけにやっているのではない」というスタンスで、それは人間味があって良かったんだけど、ずっとぬるめの善人面してたのはなんでだろ〜〜子を手放さざるを得なかった母親には、>>続きを読む
無音の中真っ直ぐまなざす狂人の画力(エヂカラ)よ。負けないようにちゃんとみた。
『晩春』もっかいみたのかと思った。「適齢で嫁にいかないと(女性として)終わり」を大前提に、娘を嫁がせる嫁がせないを家族の内外もろともでワチャワチャするの、時代は勿論あるけれど、特段好きな題材ではないカ>>続きを読む
アンデルシュが足を運ぶ先々で孤独を深めていくさまに沈。最初は不貞腐れんな!と思ったけど、街にこれだけの人が溢れていながら、その誰とも自身の苦悩は分かち合えないであろうという諦め&手を差し伸べてほしかっ>>続きを読む
輪郭が朧げな痛みや傷跡を、背中でみせるポールメスカル。ラストのUnder Pressure で涙が。聞けなかったこと気づけなかったことを思い返しながら、彼女は生きていく。自分の人生は結局自分1人で背負>>続きを読む
異端審問のクロースアップ良き
非職業俳優の繰り出す、こちらが予想できない声色・語り方は確かにクセになるヨネ
『裁かるゝジャンヌ』の抜粋みた日にこれもみた。同じジャンヌ映画でもここまで違うかね〜〜
【いつかみるメモ】
グッドタイム/百年恋歌/鳥類学者/XXY/エヴォリューション/ハイライフ/ゼログラビティ/11月/ライフゴーズオン/ユーラ ゴミ捨て場の少女/ノルテ〜/神々のたそがれ/アンダーザス>>続きを読む