にくさんの映画レビュー・感想・評価

にく

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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

4.0

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独特のあの複雑な時系列。髪型が変わることでより惑わされた。70分尺でクリストファー・ノーランを堪能できる贅沢なデビュー作。

コッブは魅力的で怖い人。映画のキャラクターとしてはとてつもなく素敵。

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

プロメテウスは神々の火を人々に与え、岩に縛られて罰せられた。


オッペンハイマー(1904〜1967)

クリストファーノーランが商業映画として作ったことの価値。見る機会を生み出すのは誰にでもできる
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魔女の宅急便(1989年製作の映画)

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スコアはまた今度見たときに。

金ローで何度目かの視聴。ジブリあるある、見るたびに良さが分かる。
おそのさんとの出会い、優しい老犬、かぼちゃとにしんの包み焼きのおばさまたち、とんぼとの出会いと飛行船騒
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違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

4.4

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4人のメインキャストが最高に良い。
相変わらず中島さんのセクシーさが目&耳の保養です。かっこよさと可愛さに何度もウッとなった。特にサッカーユニの腕まくりと、バッジオPK話からの「好き」。
筧美和子、莉
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海がきこえる(1993年製作の映画)

4.8

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杜崎拓と武藤里伽子の話。松野豊のキャラクターも良い。
高校時代の嫉妬を含む友情など、それぞれの登場人物たちへの共感&感情移入が自然とできた。

向かいのホーム、過ぎ去る電車。序盤と終盤のシーンが大好き
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.8

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余韻に浸っていたい映画。
エンドロールへの静かな流れ。涙しながら見終えた。誰かに強く感情移入したわけではなく泣いたのは久しぶりの体験かも。稀にこういう作品に出会う。

思い留めておきたい言葉や、自分の
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悪なき殺人(2019年製作の映画)

4.7

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期待を大きく超える面白さだった。
ヤギの声から始まるインパクト◎
アリス→ジョセフ→マリオン→アマンディーヌ。すべて回収されていく快感、世の中と人の愚かさ、愛とは考えさせられるテーマ。皮肉かつ見事な結
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このハンバーガー、ピクルス忘れてる。(2023年製作の映画)

3.9

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石川瑠華ちゃんと中島歩さん好きなので眼福だった。
今作で知った森ふた葉さん(なっちゃん)、手島美優さん(田部ちゃん)、まるぴさん(バーのお姉さん)もそれぞれ魅力的。そして平井亜門さんが良い。整った綺麗
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.6

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優しい作品。
自分の好みと、非の打ち所がない完成度が相まった映画。

優しいと感じる理由は、共感のベクトルが「症状」ではなくおそらく誰もが感じたことのある「夜」へ向けられるつくりだったからのように思う
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アラジン(2019年製作の映画)

5.0

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原作アニメ版未視聴。2021.5.21放送の金ロー録画を鑑賞。日本語吹替。

最高のハッピーエンド!
好きポイント🧞
・最初から最後までずっと面白い&楽しい!
・アトラクションに乗ってる気分
・感動、
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.8

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氷、暖炉、フィルムの音。
どう老いるかが問題だ。恐れや希望を抱かないこと。
暗転が心地良い映画だった。
終盤の、こちらを見つめる役者2人とミゲルやガルデル(フリオ)のまなざし。

海辺の家のシーン好き
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ピースオブケイク(2015年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

平成の邦画感満載。
呑み方も男湯入ってくような行動もはちゃめちゃ。ただ共感できなくても泣けてくるシーンもあったり。ジョージ朝倉原作という納得感。

綾野剛の色気はヒゲ店でも健在。
柄本佑、菅田将暉、中
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ターミネーター2(1991年製作の映画)

4.9

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バイク&トラックのド派手アクションで惹きこまれ、T-800とジョンのコンビやサラのかっこよさに魅入り、激闘の末切なくも納得のエンドを迎える。ぐっとくるシーンもあり、なにより有名なあのシーンが最高だった>>続きを読む

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.9

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野生動物が、おそらく何頭かで
まずい終わり方になる

『枯れ葉』で知り、アダム・ドライバー×ジム・ジャームッシュで気になりまくっていた作品。ホラー無理だからと避けてたけど鑑賞。ロニーの警官服姿たまらん
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

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原作未読。
成田狂児のキャラクター設定って綾野剛の色気の魅せ方として最高なんじゃないかと思う。
前奏約42秒で掴まれてしまった。
合唱祭とカラオケ大会にときどき挟まれる映画見る部、自宅シーンのバランス
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.8

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ついに観れたヨルゴス・ランティモス監督作品。グロテスクなイメージがあったけどとても好みだった。
美しく愉快で醜くて哲学的で現実的な世界の見方。刺激的だった旅を終え、親であるゴッドや愛情深いマッキャンド
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傷物語-こよみヴァンプ-(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

個人的に約10年振りの物語シリーズ、初劇場版。
作画も構成も力の入り方が伝わってきた。忍ちゃんとの壮絶な出会い方に衝撃。坂本真綾を堪能しました。
登場キャラクター7人(+回想1人)
久々の物語×シャフ
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.7

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Filmarksあらすじより
物語の舞台は西部開拓時代のオレゴン州。アメリカン・ドリームを求めて未開の地にやってきた料理人のクッキーと、中国人移民のキング・ルー。共に成功を夢見る2人は自然と意気投合し
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.9

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どこか懐かしく感じる作風*ながら、ラジオから流れてくる情勢は自分の生きる現実と繋がっている。
ふたりの進展はかなりもどかしい。飛ばされていく電話番号、何本もの吸い殻、振る舞われた料理に一言も触れず酒の
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.2

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紫に光る部屋、スカイツリー、影、ルーティン、出来事
完璧な日々

木漏れ日や反射した赤や日常に綻ぶ平山さんの顔。
何にお金を使うか。
役所広司の存在感は唯一無二。ラストの長回し良かったなあ。ずっと見続
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市子(2023年製作の映画)

4.5

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完成度で星をつけるなら5です。
若葉くん目当てで観た。もちろん最高でした。
(以下俳優陣敬称略)宇野祥平、渡辺大知は『正欲』ぶり。中村ゆりは『天国と地獄』。中田青渚と石川瑠花は『街の上で』『うみべの女
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

3.9

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誰もが演じてるように見えるしそれが真実にも見える。
なにが正解かは分からない。

突飛なことは起こるし、絶対ないだろという現象は起きている。誰しも隠したいものは隠す。人を説得し協力を得るには意味が必要
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正欲(2023年製作の映画)

4.9

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原作未読。
磯村勇斗演じる佳道の最初のモノローグで、この作品が好きだと思った。
『違国日記』の前に桐生夏月を演じるガッキーを見られて良かった。あの綺麗な二重幅の目が終始生気のない目になっていて俳優さん
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キリエのうた(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

『ラストレター』ぶりの岩井監督作品。詩的というか、独特の間や空気。ドンピシャではないんだけどなんだか惹かれて観てしまう。
時系列と場所が入り組んでいるけど分かりやすく、こんがらがることはない。でも体感
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リボルバー・リリー(2023年製作の映画)

4.1

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自分を頼って来たのは、かつて唯一愛した男の息子だった。

キャストと骨太さを感じるストーリーが好きで4.1。映画だと盛りだくさん感は否めない*。でも綾瀬はるか×長谷川博己は観るしかありませんでした◎
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.0

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イケてるとかイカしてるって言葉でしか表せないもどかしさ😂映画に連れてかれるままに振り回される楽しさ!オープニングの曲とタイトル最高

アウトローな人たちのオムニバス。
レストラン→OP→ジュールス&ヴ
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シモーヌ フランスに最も愛された政治家(2022年製作の映画)

4.9

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自分の知識が及ばず理解しきれていないと思ったので4.9。
以下、覚えておきたいこと✍️細かい言い回しはニュアンス

記憶は本で残すしかない。情報は残る。それでも、本人から聞くという貴重な体験は二度とで
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ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

5.0

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映画館で見られないかもと思ってたので本当に嬉しい。
校長先生含む、生徒に向き合う先生方の姿勢が素敵。作品の中で取り上げられたエピソードひとつひとつに考えさせられ、また子どもたちの素直さに微笑ましくなっ
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アイスクリームフィーバー(2023年製作の映画)

5.0

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観る前からとても惹かれていて(吉岡里帆とモトーラちゃん、春にして君を想う)、吉岡里帆ちゃんのラジオで「氷菓子」に惹かれMV解禁直後にYouTubeで聴いて、映画公開をずっと心待ちにしていた。理由のわか>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.5

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公開後も情報を一切遮断して鑑賞。この作品は好みかな、どんな展開になるのかなと予想できない感覚は久々で新鮮。
家の屋根に青鷺がとまっているところでポスターのやつ!となり、でも中になにかいる感じだったよな
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.6

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面白かった◎
タイムループ、コメディ、ラブストーリー、群像劇、すべての要素が抜群に好き。貴船の雪景色素敵。その中を逃避行する2人可愛い。
みんないい人で、作品自体が明るくて、ミコトがいじらしくて可愛い
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怪物(2023年製作の映画)

5.0

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前情報なにもなし。ポスターと予告のみ。
キャスト、音楽、構成、展開、引き込まれ度がとてつもなかった。
田中裕子の「しょーもない、しょーもない」。

なんで生まれたの?

怪物だーれだ

https:/
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少年と犬(1975年製作の映画)

4.0

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対峙→SHE SAID→少年と犬。生と死、性、ぐちゃぐちゃで訳わからなくなる3本はしごになった。
SFもディストピアもあまり関心ないのに惹かれたのはなんだったのか。
盛りだくさんの展開。ブラックなオチ
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

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この事件が明るみになりMe too運動が活発化した頃は、詳しく知らずツイッターのタグを眺めていた。
こうして世の中が動き出すまで、記事を送り出すことはとても怖かったと思う。社会の闇やタブー。変わらない
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対峙(2021年製作の映画)

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原題:mass
「対峙」の邦題のとおり相対している2組であり、同時に深い悲しみを抱え続ける2組。当事者でないからこう思えるんだろうか。"こうあるべき"と示す作品ではなく本当に一部始終に立ち会っていたよ
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

最後の夏休みを、再生する。

一度故郷を離れると居場所はなくなる。生きたいところで生きろ。なりたい人間になれ。(直前ではないシーンで、スキューバのお兄さんの"やっぱり故郷がいい"エピソードがあったのも
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