jajaさんの映画レビュー・感想・評価

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ロリータ(1997年製作の映画)

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昨日読んだ丸谷才一の小説に原作を書いたナボコフのことが出ていて、彼についてネットで調べてみたところ、この映画に行き着いた。これも何かの縁だろうってんで、早速観てみたのである。▼読書家・松岡正剛によれば>>続きを読む

キリング・ミー・ソフトリー(2002年製作の映画)

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相手の過去なんて、そんなに知りたいかね。大事なのは今と、これから共にする未来でしょ!往々にして過去をほじくり返したところで、ロクなことにならないのだ。時計の針は戻せないのだから。▼相手の充実して楽しそ>>続きを読む

ドン・ジョン(2013年製作の映画)

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男の求めるものと女の求めるそれは微妙に違っていて、どちらが正解ってこともない。だが、違っているように見えても、自分に従順であることを求めているという意味においては同じなのだ。▼恋愛の初期は、相手に譲歩>>続きを読む

パーソナル・ショッパー(2016年製作の映画)

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だよね、気のせいだったんだ──ってならないでしょ、フツー。だったら、答えたお前は何なのだ?だから、それも気のせいってことになって…。ああ、そういうこと?▼生きていると気になり出したら、そのことが頭から>>続きを読む

愛のめぐりあい(1995年製作の映画)

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はて?4部構成のオムニバスとあるが、もっと沢山あったような気がしたけど…、まあ良いか。何れにしても、気に入ったのは冒頭の話だ。▼この短い話の中に全ての男女の愛が凝縮されているようで好かった。かくも想い>>続きを読む

ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

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ラストは善行が幸運を呼ぶということかな。好い人たちばかりで、本当に良かった。だが本当にこれで良かったのだろうか、とあまのじゃくな私は考えてしまう。▼物語の最初の方でニュースキャスターが伝えていた通り、>>続きを読む

ある大邸宅の結婚狂想曲(2015年製作の映画)

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2週間ほど前に息子の結婚式を終えたばかりだが、普段は何ら意識したことのない「家」というものにこだわる自分に我ながらびっくりした。▼そこには、式に当たって嫁の家の主張ばかりが通されたということがある。ち>>続きを読む

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

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フランシスは…何をやってもうまくいかない。多分そう思っているのだろう。だが、そう思わせているのは自分自身だってことに気づいて欲しい。▼まず、人と比べるのはやめよう。人が自分と同じ考えを持つことを期待す>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

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何も起こらない。映画が30分経っても、1時間を過ぎても特別なことは何も。パターソン市の循環バス運転手パターソン氏の日常を詩的に描く。▼毎朝6時過ぎに起きて、シリアルの朝食を摂り、運転を始めるわずかな時>>続きを読む

ヤング・アダルト・ニューヨーク(2015年製作の映画)

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結果オーライならなんでもありかよ、最近の若い奴らときたら、ってな映画かな。「悪魔は世に解き放たれた」「若いだけさ」という二人の会話に象徴される。▼だがドキュメンタリー映画だからといって、どの事実とどの>>続きを読む

清須会議(2013年製作の映画)

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面白くないことは無いのだが、観ていてあまり心地よい映画ではなかった。それはここで繰り広げられたのが、現代のサラリーマン社会にも通じる人間模様だからだろう。▼私がもう10歳若かったら、成り上がる藤吉郎に>>続きを読む

センター・オブ・ジ・アース(2008年製作の映画)

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アドベンチャーものに、これを言ったら身も蓋もないのだろうけど、あれだけ地底奥深くに落ちてしまって何故、あんなに落ち着いていられるのだろう。▼その時点で大パニックのはずだ。私ならもう生きて帰れないとを覚>>続きを読む

善き人に悪魔は訪れる(2014年製作の映画)

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いつも邦題のセンスのなさに文句ばかりつけているが、これはなかなか良かったのではないか。原題は「NO GOOD DEED」だから、「よくない行い」といったところだろうが、この邦題の方がぐっとくる。▼もち>>続きを読む

フローズン・グラウンド(2013年製作の映画)

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重要な証人シンディの行動に批難が集中しているようだ。確かに、せっかく助けようとしているのに、大事なところでいつも逃げ出して、あっち側の世界に戻ってしまうのだから、分からないではない。▼だが彼女の生い立>>続きを読む

私が愛したヘミングウェイ(2012年製作の映画)

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ニコール・キッドマンは大好きだ。もしも彼女と懇ろになることができたら、私はもう死んでも良い。裏を返せば、それだけリアリティがないということである。▼戦場にいる彼女もそれと同じくらいリアリティがない。悲>>続きを読む

理由(2004年製作の映画)

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これって原作を読んでいない人はわかるのだろうか、と余分な心配をした。とにかく登場人物が多過ぎるのだ。▼原作は頁を前に戻して相関関係を確認することができたが、映画はそれを許してくれず、どんどん話が進む。>>続きを読む

ブラザーズ・グリム(2005年製作の映画)

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ヒロイン役のレナ・ヘディは個人的には好みだが、あまり目立った活躍は無いようだ。端正な顔立ち過ぎて、かえって損をしているのだろう。あとモニカ・ベルッチはこの頃は40歳ぐらいだろうけど、相変わらず美しい。>>続きを読む

ハッピーエンドが書けるまで(2012年製作の映画)

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劇中に出てきたR・カーヴァーの短編「愛について語るとき…」を読み直してみたけれど、この映画との繋がりはいまひとつ掴めなかったな(文末の「鼓動の音」の意味も。そもそもガーヴァーの短編はどれもよくわからな>>続きを読む

シークレット・アイズ(2015年製作の映画)

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物語が動き出すのが遅すぎるし、動き出した後もテンポが悪い。13年前と現在を行ったり来たりして、混乱する。出演者に時の流れを感じさせないからだろう。▼キウェテル・イジョフォーに白髪が目立った程度で、ジュ>>続きを読む

マザー!(2017年製作の映画)

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いまひとつ心の通わない夫。他人とのつながり──つまり社会の中で生きている彼は、他人を、あるいは社会を家に招き入れる。▼彼らは我が物顔で家の中を歩き回り、あげく家を壊し、家庭を、家族すらも引き裂く。時折>>続きを読む

ボーイ・ミッシング/消えた少年(2016年製作の映画)

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少しストーリーがずさんというか、甘いところがあるようにも思えるが、これは、まあなんと言うか、フツーに面白いサスペンスだ。だが、それ以上でもそれ以下でもないという面も否めない。▼細かいところはともかく、>>続きを読む

愛、アムール(2012年製作の映画)

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長らく病床にいる私の母と重なって、とても他人事には思えなかった。人は誰でもああなるのだとは分かっている。だが、実際に自分の母親がそういう状態になるのは受け入れ難い。▼だから、この娘の気持ちはよく分かる>>続きを読む

奇跡のリンゴ(2013年製作の映画)

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感動して泣いてしまったから、あまり水を差すようなことは言いたくない。だが自殺しようとしたその場でたまたま復活のヒントを見つけるというのは、あまりに都合が良すぎるのではないか。「奇跡=たまたま」では、こ>>続きを読む

僕達急行 A列車で行こう(2011年製作の映画)

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この映画はたぶん、鉄道好きな人が作ったのだろうな。途中から仕事をしながら見る感じになってしまった。▼タモリは好きだが、タモリ倶楽部で鉄道を取り上げられると、ついていけない時がある。ブラタモリで地形を紹>>続きを読む

北のカナリアたち(2012年製作の映画)

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吉永小百合の吉永小百合のための吉永小百合による映画だと思っていた。監督もスタッフも他の俳優陣も、彼女の方を向いて作ったに違いないと。そんな映画が良い訳が無いのだと。▼だが、違った。たしかに前半はやっぱ>>続きを読む

フローズン・タイム(2006年製作の映画)

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時間はその速度を加減したり、停めたりすることはできるけれど、逆戻りすることはできない──。前に進むことしかできないベルトコンベアのようなものだ。▼一つの部屋のドアが閉まり、新しい部屋のドアが開かれる。>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

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海は嫌いだ。冷たいし、波は高いし、サメだっている。戦争はもっと嫌いだ。無駄に体力使うし、弾に当たれば痛いし、死ぬのはもっと怖い。▼だから、こんな映画をみると、ぐったり疲れてしまう。一体誰がこんなくだら>>続きを読む

ジェラシー(2013年製作の映画)

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よくわからないので二度観たのだが、それでもよくわからなかった。二度観なければわからないことは二度観てもわからないのだ。▼それでもここには何か重要なメッセージが隠されている。そんな気がした。まず、タイト>>続きを読む

ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜(2011年製作の映画)

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今読んでいる「人生を半分おりる」(中島義道 著)によれば、さしずめ私は理論的人種非差別論者だから、この主人公のように実践的非差別論者にはなりえないだろう。いや、本当のところは理論的非差別論者であるかも>>続きを読む

コロニア(2015年製作の映画)

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こんなおぞましい施設がつい数十年前に実在していたとは驚きだ。そして、その施設を作ったのは人間なのだ、当たり前だが。そう思うと、人間はどこまで醜悪になれるのだろうと考えてしまう。あまりのおぞましさ、醜悪>>続きを読む

カットバンク(2014年製作の映画)

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まあまあ面白かった。1人の若者が街を出たいがために仕組んだケチな芝居。それがホンモノの殺人を次々と引き起こす。▼あれだけの事件の発端を作ったのに、最後に若者は無罪放免。実際には誰も殺してないし、傷つけ>>続きを読む

あなたを見送る7日間(2014年製作の映画)

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アメリカに限らず先進国はどこでも過度な消費社会である。そこでは実質的な価値よりも、周りや社会からどう見られ、どう評価されるかが、物事の価値を決めている。▼人も実際に幸せであるかどうかはともかく、幸せそ>>続きを読む

ピースメーカー(1997年製作の映画)

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映画としては2時間たっぷり楽しめた。テンポが良く中弛みもなかったように思う。欲を言えば、主役の2人が美男美女すぎて、どこか嘘くさいが、まあ娯楽映画だから仕方ないか。▼もっとも、扱っているボスニアの問題>>続きを読む

メイジーの瞳(2012年製作の映画)

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米国人の家族第一主義はどこか嘘くさい。とりわけ、子供への溺愛はまるでそうしなくちゃいけないという強迫観念にかられているように見える。▼うわべはこの両親ビールとスザンナのように、それが子供への愛情の証か>>続きを読む

SEXテープ(2014年製作の映画)

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SEXという原始的で根源的な行為とクラウドという最先端のテクノロジー。この対極にある二つが織りなすコメディーだが、多くの人にとって笑ってばかりもいられまい。▼「サムシング・ニュー」を探し求めて、現代人>>続きを読む

英雄の証明(2011年製作の映画)

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古代ローマの伝説的将軍の悲劇を描いたシェイクスピアの戯曲「コリオレイナス」を現代劇に仕立てた面白い取り組みだ。▼執政官だの、護民官だのという立場は日本人には馴染みがなくわかりづらい。▼さて映画の方は、>>続きを読む

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