jajaさんの映画レビュー・感想・評価

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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

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とてもいい映画だ。ストーリーがいたってシンプルなのが良い。▼悪いニュースは決して元には戻れないこと、良いニュースは事実を受け止めて苦しめば、ずっと心の中で共に生きていける──か。私は悪いニュースだけを>>続きを読む

アルカディア(2017年製作の映画)

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無限ループというのはどこかの新興宗教の教祖が言っていたような気がするが、こうして見てみると我々一人ひとりの人生というのも、その長いループの一過程なのかもしれないと思えてきた。あるいは人生の中にも短いル>>続きを読む

シェーン(1953年製作の映画)

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現場で起きている喫緊の課題を一挙に解決して、惜しまれながらも言葉少なに去っていく。男の引き際はかくありたいものだ。▼だが現実はなかなかこうはいかない。尊敬するあのイチローも引き際を誤ったように思える(>>続きを読む

白い闇の女(2016年製作の映画)

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映画としては最初から最後まで緊迫感があって面白かったのだが、ストーリーとして途中いくつか飛躍があるのが気になったのと、どうしても解せないいくつかの疑問が残った。▼まず、キャロラインとサイモンが出会って>>続きを読む

女は二度決断する(2017年製作の映画)

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この主人公に感情移入することは難しい。それは彼女が薬物に依存したり、全身至る所にタトゥーを入れたりしていて、謂わゆるあちら側の人間に見えるからだ。▼それでも、最愛の夫と幼い息子をテロリズムによって爆死>>続きを読む

未来よ こんにちは(2016年製作の映画)

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おそらくラスト付近の一連の言葉にこの映画は凝縮されるのだろうと勝手に思った。▼それは「人は欲望があれば幸福でなくても生きていける──」から始まり「何も望まぬ人は不幸だ。(中略)幸福を手に入れるその前が>>続きを読む

おとなの事情(2016年製作の映画)

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いつも邦題のセンスのなさにケチばかりつけている私だが、これは絶妙だ。まさにこれは「大人の事情」としか言いようのない映画だ。と思ったら、どうやら原題(イタリア語)の直訳のようだ。▼大人になると、というか>>続きを読む

湿地(2006年製作の映画)

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いろんな要素が絡み過ぎて、とっ散らかった話に途中で付いていけなくなる。複雑すぎるのだ、この手の映画は。▼もう少し単純だと良いのに、これだと雰囲気だけを楽しむ映画になりそうだと思いきや、最後はなんとか理>>続きを読む

マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ(2015年製作の映画)

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ちょっとイカした既婚男と不倫して、そのまま結婚までしたけれど、なんかちょっと違う。私の人生はこんなんじゃなかったはず。▼そう思うのは、略奪婚であろうがなかろうが、皆同じではないだろうか。恋愛を結婚とい>>続きを読む

ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

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どんな仕事でも懸命にやって、それが評価されれば嬉しいものだ。だが評価されればされるほど、次にやる時に同じ評価が得られるかが心配になる。▼我々のようなデスクワークですらそうなのだ。浮き沈みの激しいショー>>続きを読む

ファング一家の奇想天外な秘密(2015年製作の映画)

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邦題とジャケットの感じからコメディかと勘違いしたのだが違った。これはとてもシリアスなドラマなのである。こういう確信犯的なミスリードはなんとかならんのだろうか。▼それはさておき、映画の方は家族のあり方と>>続きを読む

グランドフィナーレ(2015年製作の映画)

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たぶん、私のようなこれから老いを迎える者にとって大事なメッセージが含まれている映画なのだろう。いやこの映画自体がメッセージそのものなのだろうが、私にはそれが理解できなかった。▼いくつかの啓示的なセリフ>>続きを読む

復讐のセクレタリー(2015年製作の映画)

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彼女はレオを死んだ実子のセバスチャンの生まれ変わりだと考えたのだろうか? レオとの二人だけの暮らしを夢見て、周りの邪魔な人間を殺したのだろうか、それとも最初からセバスチャン殺しの復讐のために彼ら一家に>>続きを読む

ベロニカとの記憶(2015年製作の映画)

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なるほど、そういうことか──、そう理解できたのはネットでの解説を読んだからだ。つまり、映画を観ただけでは「???」という状態だったのだ。▼えーと、ベロニカはエイドリアンのお姉さんで、死んだのは母親のセ>>続きを読む

小さな嘘(2009年製作の映画)

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子供は正直で嘘をつかない、なんていうのは大人のそうあってほしいという願望に過ぎない。昔、「太陽に吠えろ」という刑事ドラマで山村刑事(山さん!)は「子供は大人の縮小版だ。嘘だって平気でつく」と喝破したも>>続きを読む

あるスキャンダルの覚え書き(2006年製作の映画)

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シーバも病んでいたが、バーバラはもっと病んでました、って映画だ。二人とも「電車とホームの間の隙間」みたいなものを心に抱えて生きている。▼その点では多くの現代人も同じだろう。だから、誰だってシーバになり>>続きを読む

なんだかおかしな物語/ボクの人生を変えた5日間(2010年製作の映画)

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映画の力って、今更ながら凄いなあと思った次第。昔、スティーヴ・マックウィーンの「パピヨン」という映画を観て暫く間、人生が悲観的に思えてならなかった時を思い出した。▼精神的に不安定な十代の少年を描くこの>>続きを読む

ジャック・サマースビー(1993年製作の映画)

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彼はなぜ殺人の濡れ衣を負わされてもなお、ジャック・サマースビーのままでいたかったのか? ジャックの名を通せば、絞首刑は免れないというのに。▼確かに、彼が帰還してからジャックの名で約束したり契約したりし>>続きを読む

ライフ・オブ・クライム(2013年製作の映画)

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男は「詳細は決めていない。フレキシブルにやろうぜ」と言った。それはある意味、賢い考えだ。なぜなら、綿密に計画を練っても実際は物事がその通りに進むことはありえないからだ。いつだって不測の事態は発生する。>>続きを読む

甘き人生(2016年製作の映画)

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なぜ、少年の母親は自殺することを選んだのか? 重病を苦にと新聞記事にはあったが、あれほど少年を愛していたのだから、病が苦しいからと自ら死を選ぶとは思えない。▼そうか、癌に侵され死にゆく自分を少年に見せ>>続きを読む

天使が消えた街(2014年製作の映画)

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イタリアでこんな事件が実際にあったことは、我々日本人はほとんど知らない。どうやら、事件の真相は今もって分からないようだ。▼劇中に主人公トーマスが言ったように「誰が犯人であるかは重要ではない」のだろう。>>続きを読む

ある過去の行方(2013年製作の映画)

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「別離」の時もそう思ったのだが、何本もの糸が複雑に絡まったような映画を撮る監督だ。そしてそれは今回もおそらく誰のせいでもないし、誰も悪くもない。悪人はいないのだ。▼離婚と再婚、妊娠、嫉妬、未練、病気、>>続きを読む

眠れる美女(2012年製作の映画)

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観ている途中で悪い予感がしてきた。これって、最後までオチを付けずに、お前が考えろって映画かなと。▼そして、その予感は見事に当たる。考えろって言われたからには、考えてみましょうとも。▼尊厳死について言え>>続きを読む

ザ・ウォール(2017年製作の映画)

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登場人物はほぼアイザック一人と言って良いだろう。最初はもう一人、相棒のマシューズもいたが、彼はすぐにイラクの伝説の狙撃手ジューバに撃たれてしまう。▼その後は見えないジューバから狙われ続けて、石を積んだ>>続きを読む

リトル・チルドレン(2006年製作の映画)

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完璧すぎる妻に負い目を感じるブラッド、心の通わない夫や娘を持つサラ、未成年への性犯罪で服役していたロニーはもちろん、少年を誤射により死なせてしまったラリー。▼いったい何を言いたいのだと食ってかかりたく>>続きを読む

アフターマス(2016年製作の映画)

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昔、アメリカに行くときに知人から「向こうで交通事故を起こしても決して謝ってはいけない」と言われた。謝ると非を認めたことになっていくら請求されるか分からないからと。奇妙な国だと思った。非があるかどうかで>>続きを読む

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

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やっとこういう映画が出てきたかという思いである。▼というのは、女性だったり、老人だったりが(本人たちは老人のつもりはないかもしれないが)、若くて屈強な男たちを敵に回して派手なアクションや格闘シーンを繰>>続きを読む

ロング,ロングバケーション(2017年製作の映画)

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世の中の年老いた夫婦はこれをどう観るのだろうか?多くの夫婦はありえないことだと笑うのだろう。妻が今も生きていたら私もそう思うのかもしれない。50年も連れ添ったのなら、今更愛もへったくれもなかろうと。▼>>続きを読む

聖杯たちの騎士(2015年製作の映画)

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水と緑と太陽と──。まるで20世紀の住宅地開発のキャッチフレーズを思い出させるような、あいかわらず類い稀な映像美でみせるテレンス・マリックの作品だ。▼そこに都会的でハイセンスな建築物とケイト・ブランシ>>続きを読む

アサイラム/閉鎖病棟(2005年製作の映画)

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エドガーは確かに病んでいる。だが、シュークスピアのオセロよろしく彼の猜疑心や嫉妬心を誰が異常だと決め付けられるだろうか。▼ステラだって病んでいる。だが満ち足りた生活の中で彼女の満たされない気持ちは現代>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

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これはなかなか他にみられない。オリジナリティがある。▼オープニングのグロテスクとも思える心臓が鼓動する映像はともかく、しばらく経っても穏やかな会話をよそにどこか不安な心持ち、不穏な空気が漂う。少し引い>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

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お安い恋愛ドラマかと思っていたが違った。なるほど、これはまさしく愛である。▼愛とはすべての悲しみを受け入れる優しさであり、すべての苦しみに立ち向かう勇気である。宮沢りえ演じる主人公の双葉はまさしくそれ>>続きを読む

祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)

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人は自分を守る時に、愛する人を守る時に嘘をつく。嘘は真実の影、嘘は人の心そのものだから──なんてセリフに知らぬ間に涙が頬を流れていたわ。どうしたら、こんな物語が思いつけるのだろう。毎度のことながら、原>>続きを読む

プラネタリウム(2016年製作の映画)

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ナタリー・ポートマン好きなので、彼女を観ているだけで飽きはしなかったけれど…。うーん、よくわからなかった、というのが素直な感想だ。▼なぜ、コルベンは降霊術にこだわったのか?恐らくそれは彼の国籍問題──>>続きを読む

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

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ここでは老いも若きも、男も女も皆それぞれに苦悩を抱えている。彼らは裕福だ。成功者の一族なのだろう。それでもだ。とりわけ年老いた家長ジョルジュのそれと、孫娘エヴのそれは根深い。▼彼女は13歳にして人間の>>続きを読む

エンド・オブ・トンネル(2016年製作の映画)

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ウォッチリストに入れたまま半年以上過ぎていたが、これが観てみると意外にも面白かったのである。まず筋書きとしてよくできている。▼最近のこの手の映画は複雑すぎてセリフ一つ聞き漏らしただけでわからなくなって>>続きを読む

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