jajaさんの映画レビュー・感想・評価

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フロッグ(2019年製作の映画)

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予告編からホラーの装いをしたサスペンスだと解釈して観ることにした。怪奇現象は人の心が創り出す虚構に過ぎない。だとすれば、一つの現象から登場人物の一人ひとりの心理状態や過去のトラウマを表出させる人間ドラ>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

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以前観たとき(記録によると2010年)は、「この爺さんイカす、男はこうありたい」くらいにしか思わなかった。が今回、主人公ウォルトの歳に近づいた身として観ると、もう少し彼の内面的なところが分かったような>>続きを読む

ストレイ・ドッグ(2018年製作の映画)

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たしかに人間、一皮むけば皆同じストレイドッグかもしれないな。彼女のように警官だって、目の前に大金があれば、目が眩んでしまう。もちろんこの私も、その時の状況次第ではそちら側に行ってしまわない自信はない。>>続きを読む

テッド・バンディ(2019年製作の映画)

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映画が終わっても、それが本当に真実なのか疑問が残る。終盤にテッドが刑務所のガラス越しにリズに書いて見せた文字「弓ノコ」は、本当に犯人しか知りえない事実と言えるのか?▼たとえば、こんな見方はできないだろ>>続きを読む

アトランティスのこころ(2001年製作の映画)

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人の心が読めたり、先のことを見通せたりするテッドの超能力は、ボビーがその後の人生で、彼との思い出を美化した結果だろう。だが、そんな野暮は言いっこなしだ。▼美化したくなる心のやりとりが、少年ボビーと老い>>続きを読む

ある船頭の話(2019年製作の映画)

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川や海峡などに架けられる橋は、これまでもいろんな形で便利なもののメタファーとして使われてきた。現代ならば、さしずめ高速インターネットなのかもしれない。▼橋ができることで人の往来が活発化して、その結果地>>続きを読む

ハイウェイの彼方に(2019年製作の映画)

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人生は運命に翻弄される。波間に浮かぶ小舟のように。だから、オールを手放さないようにしっかりと手に力を入れて持ってなきゃ。でも時に、どうしようもないことがあるよなあ。わかるよ、ラッセル。俺なんか、60過>>続きを読む

シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

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この手のサスペンスものは最後の方で二転三転して、観る者の裏の裏のまたその裏をかくというのが最近の傾向だ。だから観る方も先読みするのだが、先読みしすぎて訳がわからなくなる。▼もう少し話をシンプルにしてく>>続きを読む

ハイヒールを履いた女(2012年製作の映画)

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拠点を郷里に移したことに伴い、次から次へとやるべきことが出てきて、なかなか落ち着いた生活ができない。そんな中で少しでもこれまでのルーティーンを維持しようと本日、無理やり映画を観る時間を作った。▼チョイ>>続きを読む

ロスト・マネー 偽りの報酬(2018年製作の映画)

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これだけのキャストを揃え、監督、脚本家も一流の作品ながら、何故日本公開を見送ったのか。観終わった今ならなんとなく分かる。▼掴みはオッケーだし、途中までのストーリーも米国現代社会の問題がてんこ盛りでワク>>続きを読む

真実(2019年製作の映画)

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人生は映画と違って撮り直しはきかない。自分を振り返っても、あの時にああしておけばとの後悔は数多あれど、人間関係にまつわる後悔が殊更多い気がする。▼中でも親と子の関係は身近過ぎるだけに、こうあって欲しい>>続きを読む

バタフライ ルーム(2012年製作の映画)

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少女にしてあざとい! ジャケットから勝手に、大人が振り回される映画なのだろうと思っていたのだが、少々違った。少女のあざとさは、年季が入った大人の怖さに比べたらやはり可愛いものだ。▼さて、「あざとい」と>>続きを読む

記憶にございません!(2019年製作の映画)

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確かにありえない設定だし、すべてが非現実的ではある。だが…おっと、これ以上は政治的な発言になるのでやめておこう。

まともな男(2015年製作の映画)

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まともな男だって? こいつが? かなり要所要所で判断を間違えているぞ。▼確かに最初はほんのちょっとした判断ミスだ。悪気はない。こいつなりに良かれと思ってやったことだ。だがいかにもセンスのなさを感じる。>>続きを読む

イナフ(2002年製作の映画)

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昨日に引き続き、支配欲の強い男の話。──なのだが、終盤はどうしてこうなっちゃうのかねえ、と思えるような展開だ。昨日の「インターセクション」とは製作年代も違うし、お国柄ということもあろう。それにしてもだ>>続きを読む

インターセクション(2013年製作の映画)

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久しぶりのリュック・ベッソン印は、相変わらず安定の面白さだった。なにしろテンポが好い。登場人物それぞれに訳ありの設定も好い。だがそれ以上に秀逸なのは、男と女の本質を抉り出してみせた脚本だろう。▼これを>>続きを読む

エスコバル 楽園の掟(2014年製作の映画)

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幕開けからベニチオ・デル・トロのでっぷりと肉のついた背中が映し出され、堕落した人間像を観ている者に伝える。映画は、カタギが生半可な気持ちでこうした世界に足を踏み入れるとロクなことにはならないという話だ>>続きを読む

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

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昭和のヤクザ映画にも通じるような男の世界──、このところヤワな映画ばかりを観ていたから何だか逆に新鮮だ。▼やれと言っておいて途中で梯子を外すのは、一国の政府だろうが、反社会的勢力だろうが、はたまた企業>>続きを読む

追憶家族(2018年製作の映画)

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末娘の突然の自死に戸惑うとある一家を淡々と描く。そこには、映画で必要とされるプロットポイントらしきものは見当たらない。▼したがって、物語がなかなか立ち上がっていかない。むしろ身辺雑記的というか、ドキュ>>続きを読む

ビューティフル・ガールズ(1995年製作の映画)

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ナタリー・ポートマンは好きな女優の一人で、中でも「レオン」の時の彼女が一番好きだ。それは、私にとって「レオン」がベストムービーということが大きいのであって、私の娘が隣で「単なるロリコンおやじ」と揶揄す>>続きを読む

ライフ・イットセルフ 未来に続く物語(2018年製作の映画)

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人それぞれの人生に物語があって、そこには愛や苦しみが散りばめられている。どちらかと言えば、苦しみ方が多い。いや、圧倒的に苦しみの方が多い。▼だからこそ、そこに愛を見つけられた時の喜びは殊更大きなものに>>続きを読む

ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

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エンドロールまでしっかり見て、ハッピーエンドの余韻に浸ったのは久しぶりだ。だが、この映画はめでたし、めでたしの恋愛モノではないはずだ。これは物質文明や個人主義に代表される現代社会への警鐘なのだと思う。>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

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「最強のふたり」の二番煎じ的ではあるが、これはこれで好かった。いや、素直に言えば感動した。▼何の共通点も持たない二人だが、あるとすれば最終兵器というか、伝家の宝刀は極力抜かない(でもいざとなったら躊躇>>続きを読む

サマーフィーリング(2016年製作の映画)

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いくら愛していた彼女が突然死んだからと言って、その後何年も忘れられずに引きずるなんてことがあるだろうか。お安い少女マンガじゃあるまいし…と思うのである。▼現代人は忙しいのである。悲しみに暮れている暇は>>続きを読む

イカルイト(2016年製作の映画)

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大した話ではない(だからと言って映画が面白くなかったわけではない)。もちろん人ひとりが死んでいるのだから、大変なことではある。だが、そこに大きな陰謀のようなものがあったわけじゃない。▼だが彼らは死体を>>続きを読む

スワロウテイル(1996年製作の映画)

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以前観た時──たぶん二十年以上前になるが、その時は全く楽しめなかった。分からなかったのだ。意味不明だったのだ。▼他の岩井俊二作品とは毛色が違ったからかもしれない。でも今なら分かる。これは間違いなく岩井>>続きを読む

あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

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うーん、コメントしづらい。なぜだろう? 別世界すぎるからだだろうか。懐かしい曲はかかっていたな。

カット/オフ(2018年製作の映画)

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これは久しぶりに見応えのある映画だった。とは言っても感動巨編というわけではない。どちらかと言えば、「SAW」と同じテーストだ。内容的にはかなりグロから、食事前の鑑賞はお勧めしない。▼序盤から中盤にいか>>続きを読む

ワイルドライフ(2018年製作の映画)

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キャリー・マリガンといえば、女子高生役の「17際の肖像」で観て以来、いつも不遇の女性ばかりを演じているような気がして、その童顔とあいまってせつない気分にさせられる。▼さてこの映画では、良妻賢母の典型だ>>続きを読む

ミストレス・アメリカ(2015年製作の映画)

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つい最近まで「意識高い系」とは、人生の目的意識を高く保って、そこに行き着くために自分を律して生きている人のことを言うのだと思っていた。しかし正しくは、自意識高過ぎで過剰に自分を演出して中身が伴っていな>>続きを読む

希望の灯り(2018年製作の映画)

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彼らはそれぞれに問題を抱えている。▼クリスティアンはやんちゃだった頃の自分に負い目を持っている。そんな彼が思い寄せるマリオンは旦那のDVに手を焼いている。上司ブルーノは、ドイツ再統一で失ったトラック運>>続きを読む

愛情は深い海の如く(2011年製作の映画)

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まあ男からしたら手に入れた女の誕生日などいちいち覚えてらんねぇってとこだろうし、その女にそんなことで自殺未遂までされた日にゃあ、そりゃもう重たすぎて少しは残っていたかもしれない愛情も一気に失せるってな>>続きを読む

ドッグマン(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

冒頭の狂犬はシモーネの暗喩だったわけだ。だが、流石に奴は人間なので、その分ドッグマンは手懐けることはできず、結局殺す羽目になる。どうもこの男は気が弱いだけでなく、やることなすこと思慮深さに欠ける。▼そ>>続きを読む

誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)

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女ってぇのはとにかく嘘をつく。まるで嘘をつかないと損するとでも思っているかのようだ──レイモンド・チャンドラーの小説に登場するとある人物の弁だ。▼僕もこれまで彼女たちの嘘を真に受けて何度痛い目にあった>>続きを読む

ガルヴェストン(2018年製作の映画)

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一匹狼の殺し屋が図らずも訳ありの女を拾ってしまい……。ありがちなストーリーではあるが、男はこの手の話が好きである。▼女に関わるとロクなことはない。面倒は御免だ。これまでに何度も痛い目にあってきた。そう>>続きを読む

ロンドン、人生はじめます(2017年製作の映画)

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御歳七十ン歳のダイアン・キートンに会いたくて観てみた。スタイルバッチリだし、ファッションセンスも抜群だが、やはり「歳の割には…」という枕詞が必要だ。「♪あの頃、君は若かった〜」と歌がついて出て辛くなっ>>続きを読む

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