このレビューはネタバレを含みます
何かに挑戦する人を邪魔しようとする人をドリームキラーと言うのだそうだ。もちろん、この映画に出てきた領主のように悪意のあるドリームキラーもいるが、多くの場合は善意のそれだ▼だが、夢を見ている者にとっては>>続きを読む
本作は脚本がずさんだ。例えば、捜査対象が東洋思想を取り入れたカルト教団という設定。太陽崇拝や場違いな空手の修行、瞑想の真似事は、取ってつけたかのような違和感が満載である。欧米であれば、そのような安直さ>>続きを読む
うーん、これだけの豪華キャストを集めて、この程度の映画しか創れなかったのか。何の情報も持たずに観たので、どういうジャンルの映画なのかわからず、途中まではその独特な世界観を楽しんでいた。しかし後半の展開>>続きを読む
非現実的なSF仕立ての娯楽映画だと思っていたので、これまで食指が動かなかったのだが、いざ観てみるとこれは大変見応えのあるシリアスな映画だった。アメリカの現状を見るとあまりに予見的であったように思える。>>続きを読む
死別であれば、そこに明確な区切りがある。失踪には区切りがつかない。ましてや本人の意思による失踪となると、残された者の思いはいかばかりだろう。▼理由を追い求めれば結局、自分に問題があったのではないか、と>>続きを読む
誰でも人には秘密がある。多くの場合、取るに足らない小さな秘密だが、なかには墓場まで持っていくと決めている大きな秘密もあるだろう。▼本作の主人公のトムは、陰でタバコを吸っていることを奥さんに隠している。>>続きを読む
この映画に触発されて、私も15年後の自分に手紙を書いてみようと思った。が、これが書けないのである。▼5年後の自分なら今の延長で想像もつく。10年後でもなんとか……。逆に20~30年後となると、これはも>>続きを読む
私の妻も病床にあった生前、「私が死んだら、早く誰かと結婚して欲しい」と言っていたそうだ。彼女の友人からそう聞いたことがある。▼しかし私は、それをどう解釈したら良いのか、大いに困惑したのである。言葉の額>>続きを読む
あなたは、もしも薬によって若かりし頃の自分に戻れるとしたら、それを望むだろうか?▼映画は前半までは哲学的で面白いが、後半はグダグダ、ハチャメチャのドタバタ劇に変貌してしまう。撮影時60歳超のデミ・ムー>>続きを読む
「思っていたのと違う」アラタと面会したとき、彼女はそう言って背を向けるが、そう思ったのは彼女を観た我々も同じだ。▼彼女、品川ピエロが逮捕されたときは二重顎の太った女だった。ピエロの厚化粧をしていたので>>続きを読む
クライマックスでは一瞬、千紗子が認知症の父・孝蔵に罪をきせるのではないかと思った。事実、千紗子ともみ合う男に最初にナイフを向けたのは孝蔵だったのだ(が、男に文字通り一蹴された)。▼日一日と認知症が進む>>続きを読む
一言で言えば性加害モノなのだろうが、真実はなにか、正義はどこにあるのかという意味では、世の中で起きている色んなことに引き伸ばして考えられる普遍的なテーマである。▼主人公アルマに限らず誰でも、対応には苦>>続きを読む
気になったのは『先生の白い噓』というタイトルである。「先生」というのは、もちろん美鈴のことだろうが、事なかれ主義の教師全般という見方もできる。「白い」というのは白々しいという意味だろうか。▼美鈴のつい>>続きを読む
この日本では、殺人事件の約半数が親族間で行われるという。その割合は諸外国に比べ、突出して高いらしい。▼これは治安の良いことの裏返しとの見方もできるそうだが、やはり長い時間を閉じた空間で一緒に過ごすこと>>続きを読む
なぜ死ぬときになってまで多くの場合苦しんだり、痛い思いをしなければならないのだろうか。最後ぐらい誰もが安らかに終われるようにしてくれても良いではないか、と思う。▼私も是非、このリリーのように安楽死を選>>続きを読む
この映画の舞台はいつ頃を想定しているのだろうか。製作は2007年となっているが、木賃アパートの造作や固定電話の形などを見ると、もう少し時代は古いように思う。▼木賃アパートとは高度成長期に大量供給された>>続きを読む
遺体確認をした警察署の暗い廊下で、母の妹・槙生──生前の母と没交渉だった小説家──は、「別にヘンじゃないよ」と無表情に言う。▼親しい人間の予期せぬ死に涙も出ない。悲しいのかどうかすら分からないのは、た>>続きを読む
主人公は自宅前でFBI捜査官を名乗る男二人から、今から家宅捜査をすると言われる。令状もあると言うが、なかなか見せない。▼ははん、これはきっと新手の詐欺を描いた映画なのだなと思った。だが観ていると、この>>続きを読む
「この街の大人は近所の顔色を気にしてばっかりだ」と言った少年の言葉に象徴されるように、この映画のテーマは田舎の閉塞感だろう。それは田舎という地域社会が持つ宿命と言っても過言ではあるまい。▼その閉塞感が>>続きを読む
これはなかなか好い映画である。まず、主人公・金子を務めた丸山隆平の演技が好い。脇を務めた真木よう子は言わずもがなの安定の演技だ。そして、北村匠海の怪演が光る。▼金子が服役者への面会を代行するという設定>>続きを読む
ドラマ版が好きなので、まあ観ていて退屈はしないが、ストーリーとしてはかなり無理がある。食材探しのためにパドルボードで離島に行くとか、遭難した先でその辺にある食材でサバイバル鍋をつくり、あげく食あたりに>>続きを読む
聖職者であっても俗世間と変わらず皆、私利私欲で生きている側面があるのは否めないだろう。そして、誰もが一長一短あるのである。大きな目で捉えれば誰であっても大差はないのかもしれない。その意味で特に誰とは固>>続きを読む
本作には今でも忘れられないワンシーンがある。それは裏社会や政界に通じるラブホ経営者・権藤英樹が蓄財するコツを国税統括官に講釈するシーンだ。
「あんた今、ポタポタ落ちてくる水の下にコップ置いて、水を貯め>>続きを読む
この映画は「人を分かるとはどういうことか」がテーマである。日常的に顔を合わせ、よく知っているつもりであっても、その人のことを我々はどれだけ分かっているのだろうか。▼多少のプロフィールや普段の様子を把握>>続きを読む
日本の場合、14歳未満であれば刑事責任を問われない。しかし、そのことが加害者である少年・少女に罪を償う機会を失わせたまま、その後の人生を生きることを余儀なくさせる。この映画の登場人物・香川晃のように。>>続きを読む
率直言ってもう少し何とかならなかったのだろうかと思う。ネット上を見渡すと、「キュンキュンした」と本作を絶賛している人も多いので、そうした人たちには申し訳ないのだが、やっぱりこの西方と高木さんの関係性は>>続きを読む
んなの、ねぇ~よ! せっかく母親の介護から解放された彼女が、なんでまた数年のうちに介護が必要となるようなジジイのもとにいかなきゃなんないの? あそこは、あのまましっかりフラれて、失意のままにラストで寝>>続きを読む
これも脚本にいろいろと無理があるが、毎度のようにそれらをあげつらってもヤな感じなので、ここでは残された謎について考えてみたい。それは、最初の事件があった家で、長女・早紀だけがどうして生存することになっ>>続きを読む
昔からホラーと言えば、家にまつわる話が多いわけだが、開かずの間とか、開かずの扉とか…はあっても、意外と間取りそのものに着目したものはなかったかもしれない。その意味では着眼点は良いが、こうして映像化する>>続きを読む
自分でも驚いたことに、その後も私はその納屋に棲みついてしまう。もちろん妻たちに気づかれないように。社会的には帰宅途中の行方不明──すなわち失踪という扱いになったようだ。以来私は、ホームレスのような生活>>続きを読む
どこか現実感のない映画だった。そのわけは、当初政治犯と思われた犯人のターゲットが実は主人公の元キャスター・折原だったという設定に無理があるからだろう。▼政治を変えよう、世の中を変えようというのならわか>>続きを読む
ドラマ「アンナチュラル」と「MIU404」の世界線と交差するノンストップサスペンスエンタテインメント…というセールストークに誘われて観たのだが……。満島ひかりや岡田将生、阿部サダヲにディーン・フジオカ>>続きを読む
ツトムが自分から一緒に住もうと松たか子演じる真知子に言っておきながら、真知子がその気になったら断ったのは分かる気がする。ツトムは、真知子が「少し考えさせて」と答えを保留した間に突然の心筋梗塞で倒れたこ>>続きを読む
久しぶりに北川景子の主演映画を観て、彼女はその美貌が損をしていると思った。演技力はかなりついているのに、彼女の美しさがどうしても非現実的な印象を与えてしまう。
ネットで検索するとスリラーとか、ミステリーとか、サスペンスとかってあるのだけれど、この映画を何処からどう観たらその類にみえるのだろうか? 10年前に6歳の息子が行方不明となった海岸で今も息子を探す母親>>続きを読む
アップルの宣伝になっているような、逆に損ねているような…ビミョーな映画。人質の健康状態を探るのにアップルウォッチは役立ったけど、アップルストアの入るビル自体はアメリカ本社の集中管理で、こうした突発的事>>続きを読む