jajaさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

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藁の楯(2013年製作の映画)

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細かいツッコミどころは多々あるのだが、原作のテーマが良いのだろう、総じていえば大変見応えがあった。▼たとえば、ジャケットにあるような「日本全国民が敵になる」ことはないだろう。ほとんどの人間はいくら清丸>>続きを読む

何者(2016年製作の映画)

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久しぶりに日曜の午後を家で過ごす娘と鑑賞。就活をめぐる人間模様なのだが、我々の頃とはだいぶ違うのだな。▼登場人物の何人かは一見嫌なやつのようにも思えるが、おそらくこれが今の若者の平均像なのだろう。もち>>続きを読む

LOW DOWN ロウダウン(2014年製作の映画)

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これだけ酷い環境に育っていながら、娘のエイミーが純粋すぎて違和感がある。まあそれでも徐々に大人の世界を垣間見て、その欲得に絡んだ薄汚さを知っていく。▼映画はちょうどそこで終わってしまう。エイミーの将来>>続きを読む

草原の実験(2014年製作の映画)

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こんな朝青龍のような親父の娘があんなに可愛いわけないでしょう、って思いながら観ていた。単調な内容にもかかわらず退屈しなかったのは娘があまりに美少女だったからだ。▼それはさておき、なぜ彼らは喋らないのか>>続きを読む

インビジブル・ゲスト 悪魔の証明(2016年製作の映画)

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なかなか面白い試みの映画だった。まあとにかくこの男、嘘をつく。あるいは本当のことを言わない。▼最初は殺人犯に仕立て上げられたように思わせて、観ている者の同情を誘う。事の発端も不倫相手の女にそそのかされ>>続きを読む

果てなき路(2010年製作の映画)

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冒頭で湖畔に停めたクルマの前に、いきなりセスナ機が眼前の水面に墜落するシーンは、この映画に対する期待を高まらせる。▼しかし、その後はこの期待を上回るような展開はなく、物語はむしろ淡々と進んで行く。▼映>>続きを読む

白い沈黙(2014年製作の映画)

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これは掘り出し物だと思う。皆が言うほど、B級感もなかったし、112分をしっかりと楽しめた。

パーフェクト・プラン(2014年製作の映画)

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酷評されているが、意外と面白かったというのが素直な感想だ。▼「GOOD PEOPLE(原題)」であるはずの若い二人が、カネの魅力に取り憑かれて堕ちていく様子が割と丁寧に描かれている。特にアナまでもがズ>>続きを読む

シンプル・プラン(1998年製作の映画)

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先頃見た「パーフェクト・プラン」は、この映画から邦題をつけたのだろう。ある日、ひょんなことから大金を見つける。やばそうなカネだが、カネの持つ魔力に善良なはずの市民がどんどん堕ちていく。これもあれもそう>>続きを読む

パーフェクト・センス(2011年製作の映画)

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たしかに、触覚は生物の根源的な感覚なのだろう。通常我々は、視覚の情報量が圧倒的なので、嗅覚も味覚も聴覚も幻惑され気味だ。だが、触覚だけは視覚に騙されずに正確な情報を伝えてくれる。触った感じが、見ただけ>>続きを読む

ローン・サバイバー(2013年製作の映画)

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想定外の状況下で人道的な対応を主張した者が生き残った。だが、その代償はあまりにも大きい。仲間は皆死に、彼を助けた村の人の多くも死んだ。あの村はこの先ずっとタリバンの標的にされるのだろう。▼そう思うと、>>続きを読む

マーゴット・ウェディング(2007年製作の映画)

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9年前に観ていたのか?これも全く覚えていなかった。当時の感想はただ一言、「理解不能」とある。▼今回も完全に理解することはできなかったが、少しはわかったような気がした。結婚式というのは、当人たちは舞い上>>続きを読む

麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜(2011年製作の映画)

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好い映画だ。話としてよく出来ている。東野圭吾の原作が良いのだろう。▼この手の人間の機微は、邦画ならではと思える。もちろん、異論・反論はあるだろうが、洋画の犯罪モノには期待できない。▼「罪を憎んで、人を>>続きを読む

アバウト・シュミット(2002年製作の映画)

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身につまされる話だ。私もあと数年でシュミットのようになるのだろう。仕事をリタイアすれば、男は社会とのつながりが途端になくなってしまう。▼女は早くから地域社会にしっかりと根を下ろしているから割と平気なよ>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

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これは現代社会の風刺と言って良いだろう。カップルになれば何かと優遇される社会。45日間の猶予はさしずめ結婚適齢期か。それを過ぎると独り身を余儀なくされて森に放たれる。▼束縛されず自由ではあるが、愛の交>>続きを読む

若き人妻の秘密(2011年製作の映画)

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ったく、またこんなタイトル付けやがってと思ったのだが、終わってみるとこれはこれでアリだと思えてきた。もちろんAV的な内容ではない(レアちゃんのヌードシーンすらない涙)。▼むしろラスト1/4までは私小説>>続きを読む

リクイッド・ウッズ 樹海(2010年製作の映画)

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70年前、その村の者皆が突然北の森に向かい、失踪する事件が起きた。その足取りを辿るというそれは、摑みとしては「ディアトロフ・インシデント」に似ている。▼あれも途中から興醒めなものを観せられて酷くガッカ>>続きを読む

アニー・ホール(1977年製作の映画)

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ダイアン・キートンを好いと思ったのは、実は「恋愛適齢期」でだから、彼女が57歳の時だ。もちろんそれまでにも彼女を観ているはずだが、彼女を意識したのはそれが初めてだった。▼断っておくが、私は熟女好きでは>>続きを読む

クリミナルズ(2011年製作の映画)

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多分、ネット上の皆さんが言うように意外と面白い映画なのだと思う。だが、吹替版で観てしまったがために(アマゾンプライムが吹替版しかなかったのだ)、全く映画に集中できなかったのである。▼何で出てくる登場人>>続きを読む

インシディアス 第2章(2013年製作の映画)

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前作をほとんど忘れていた所為なのか、あまり怖くなかった。これはもう、ホラーというよりは時空を超えた冒険ものに近い。▼どうしてこう、合理で捉えようとするのだろう。こういう世界は非合理だからこそ、つまり理>>続きを読む

噂のモーガン夫妻(2009年製作の映画)

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まぁ何てことのないコメディだ。だが終始ニヤニヤしながら、時に爆笑しながら最後まで観たのだから面白くなかったといえば嘘になる。▼離婚の危機を迎えている別居中の二人と円熟期に入って尚仲睦まじい夫婦の対比が>>続きを読む

ブラックハット(2015年製作の映画)

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映画自体に対する批評は色々あるようだが、ここではヒロインにについて論じてみたい。▼アメリカが中国と組んで悪に立ち向かうというのは、今風の設定ではある。だが、「毎日、中国のサイバー攻撃にさらされているが>>続きを読む

レイルウェイ 運命の旅路(2013年製作の映画)

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戦争で起こった幾多の非人道的な行為は、それを為された方はもちろん、為した方も心に深く傷を負う。老人が戦争体験をあまり語りたがらないのも、そのためだろう。▼憎しみはどこかで終わらせなければならない。その>>続きを読む

俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

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これはもう何十年ぶりかに再鑑賞。だが、正直に言うと観なければ良かったと感じてしまった。▼ひとつには、この手の作品はその後どんどん刺激の強いものが出てきており、映像のとおり色褪せて見えてしまったこと。そ>>続きを読む

ロスト・ボディ(2012年製作の映画)

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これは久しぶりの掘り出し物だ。ネットでの紹介はホラー映画となっているが、上質のサスペンスである(一体どこをどう見ればホラーなんだ)。▼妻を亡くし、そこから立ち直れない刑事が、金持ちの高慢な妻を殺したう>>続きを読む

不屈の男 アンブロークン(2014年製作の映画)

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これを観た米国人は、日本人というのはなんて極悪非道なのだろうと思うだろう。いくら戦争捕虜だからと言って、こんな扱い方はないだろうと、日本人の私ですらそう思ったのだから。▼だが米国兵だって、イラクで同じ>>続きを読む

劇場版タイムスクープハンター 安土城 最後の1日(2012年製作の映画)

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「この時代の人達から見れば私は時空を超えた存在。同じカメラに収まるには特殊な交渉術を必要としますが、それはお見せできません」って、あーた、そこ端折ったらリアリティが...。▼まぁ、それは良いとしても、>>続きを読む

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

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「想像できなような人物が、想像できない偉業を成し遂げる」。だが、それを偉業とする審判は、その時代の普通の人々によってなされる。時代が下ってやっと、偉業とするのだ。▼都市経済学者のリチャード・フロリダに>>続きを読む

ラルゴ・ウィンチ 裏切りと陰謀(2010年製作の映画)

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相変わらずセンスのない邦題だが、映画そのものは悪くはなかった。とはいえ、シリーズ前作まで見る気にはならないから、まぁその程度の映画だ。▼シャロン・ストーン、御歳54歳が「氷の微笑」で見せた脚組みシーン>>続きを読む

ポンペイ(2014年製作の映画)

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自然の猛威の前には、人間同士の争いごとなど所詮些事に過ぎないと思い知らされる。▼ポンペイの街をヴェスヴィオ火山噴火による火砕流が襲ったのは、西暦79年というから、ローマ帝国は暴君ネロの時代が終わって1>>続きを読む

ワン・デイ 23年のラブストーリー(2011年製作の映画)

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私の身近にもいい歳して、男女の中に友情が成り立つなどと信じている、オメデタイ輩が居る。偽善家である。▼本人は、それが偽善であることに気付いていないかのように振る舞う。それが、余計に腹が立つ。▼しかし、>>続きを読む

ブロークン・ポイント(2014年製作の映画)

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チェーホフの「かもめ」という小説のオマージュだとする解説もあるが、こちとら、それも読んでいたないので、全く理解できなかった。▼「かもめ」は、母や妻であることよりも女優、すなわち自由なかもめであることを>>続きを読む

裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

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これは、よく出来たというべきか、実に映画らしい映画だ。▼たしかに、少々難解ではあるし、テンポの良さに欠ける。正直に言うと私も1回目は寝てしまった。▼それでも、気を取り直して、もう1回観てみるとよく出来>>続きを読む

パパが遺した物語(2015年製作の映画)

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誰だって、人を好きになれば、その瞬間から失う時が来ることを恐れおののく。かつてそういう経験をしたことがあれば、なおさらだ。▼付き合う前から、いずれ別れることを前提にして、そこから逆算して考えている。そ>>続きを読む

ホームレス中学生(2008年製作の映画)

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母親が家(ホーム)そのものだったというのは分かる。だが、だからといって母親が死んだら、「ハイ、解散」というわけにはいかないのだ。▼原作を読んでいないので、ツッコミどころ満載の設定をここで一々あげつらう>>続きを読む

あるメイドの密かな欲望(2015年製作の映画)

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何だ、このAVのようなタイトルは?酷いにもほどがある。▼さて映画の方は、現代の日本の感覚で観ると一体彼女は何を求めていたのか判然としない。要するに愛を求めていた、などという陳腐な答えになってしまう。▼>>続きを読む