もこさんの映画レビュー・感想・評価

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アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.7

天才アスリートとか天才子役とか、親の英才教育で名をあげている人たちはいるけど、その中にはたとえ成功してても人生をめちゃくちゃにされた人たちもいるわけで。上手く行ってる瞬間は美しき親子愛だと美談にされて>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

今回は伝記映画だから、ノーラン特有の時間のギミックや物理現象などを取り入れた目の醒めるような映画体験はないかな〜と思いきや、時間軸を巧みに入れ替えたスリリングな展開や謎解きのように状況を解き明かしてい>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.7

観終わってからやばいぐったりした。色々考えることが多すぎて、俺の凡庸な脳みそでは時間を置かないと整理がつかないぜ。サスペンスというよりは法廷劇で、登場人物たちへの底なしの疑惑を大いに楽しむ作品だった。>>続きを読む

ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.6

ポスターとあらすじを見て抱いた印象をいい意味で裏切らない今作。爽やかでストレートなコメディ作品でした。
ドキュメンタリーもあるみたいなのでそっちと見てみて、今作がどれくらい盛り盛りファンタジーなのか確
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

登場する女性陣全員顔険しいのに服はカラフルで明るくて、あとキラッと見せる笑顔もギャップがあってめちゃくちゃきゅんとした。
理不尽な理由で解雇されるアンサの肩を持つ同僚の女性たちのかっこよさ潔さも好き。
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

すげーーーーー不思議な映画!倫理観はひとまず置いといて、ベラの行動に謎に励まされちゃう今作。ランティモス定番・イカれダンスバトルもありつつ、ウィレムデフォーの抑えた演技が素敵でかっこよかった。
恐れや
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.1

役所広司演じる平山は、トイレ掃除の仕事を完璧に遂行し、読書を楽しみ古いカセットを聴きながら仕事に行き、帰路に着く。彼の毎日は判を押したように規則的だが、一見同じに見える日々にも少しの違いがあり、おかし>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.7

めっちゃ静かだった。話の内容もシンプルでどんでん返しもないけど、優しい余韻に浸れる作品。ミルク泥棒、というのは犯罪者なのにどこか愛らしく響くのが不思議。
孤独な二人が同じ夢を持ち、言葉は少なくとも意気
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旅するローマ教皇(2022年製作の映画)

3.5

教皇って日本で言う天皇のような存在、と言う認識でいいのかな。政治家や国王ではないから権力はないけど、多大なる影響力と発言に対する責任は何よりも重い。彼の後ろにいるのは22億人ともいわれるキリスト教徒で>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.9

上映時間206分。スコセッシ爺は観客の尻を爆発させたいのか?という気合い入りまくりの本作。私にとっては、この映画がなければ一生知らなかったであろう闇の事件を知ることができただけでも収穫だった。
一見優
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.7

トルコのひなびたリゾートで夏を過ごす父と娘。彼らは兄妹にも見えるほど若い親子で、終始優しく穏やかに関係を紡いでいる。娘のソフィは子供らしさもありつつちょっと大人びたおすましさんという感じで大変可愛いが>>続きを読む

⻘いカフタンの仕立て屋(2022年製作の映画)

3.9

圧倒された。あまりに純粋で美しい愛だと思ったし、こんなに使い古された文句が似合う作品もそうない。この二人の『魂の恋人』感は実際に映画を見なければ伝わらないし、あんなにも雄弁に「あなたを愛している」と伝>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

3.9

サイレントからトーキーへの移り変わりに翻弄される人々の狂騒と破滅を描いた作品。
トラウマものの美と退廃を味わえる作品で、ルールや秩序はないけど金はある1920年代ハリウッドの、汚物まみれのゲボパーティ
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パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)

3.5

アルモドバル監督の作品を見ていると、女は強いなと思わせられる。戦ったり耐え忍んだり、女はなんでも出来るんだぞという気持ちにさせてくれる。
最初は子供を育てることに自信がなくどこか甘えた表情のアナが、終
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RRR(2022年製作の映画)

4.0

アチアチでしたね……
マッリによる美しい歌声、素朴な村人たち→とんでもない暴虐からの強そうすぎる二人の登場、手首が心配になる共同救助大作戦、噂の友情ダンスバトルからの大事件と、10分ごとにでかいすぎる
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ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)

3.6

単なるタイムリープサスペンスだと思っていたけど、いい意味で予想を裏切られた。
とにかくヴィッキーがいじらしくていじらしくて……。ジョアンヌが娘の置かれている状況に気づかないことにイラッとしつつも、「ま
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スワンソング(2021年製作の映画)

3.6

途中、パットの常軌を逸した行動と時間軸の矛盾と挿入される回想がドラマティック過ぎて見てられんと思ったけど、最後はなんだかんだで感動した。どうしてリタとパットは仲違いをしたのか、その本当の理由が明らかに>>続きを読む

みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

3.8

タイトル通り、いろんな人のヴァカンスの模様を淡々と優しく映し出している映画。豪華なコテージとか船でカリブ海の旅とかではなく、本当に庶民的な感じの、なんならちょっと汚ささえ感じられるヴァカンスだった笑>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

3.6

よく成功者がインタビューで「好きなことしただけ。好きを貫くことが大切」とは言うけど、心が荒んでいる時はそれって成功者の絵空事だよな〜と唾を吐きたい気持ちになる。しかし、彼らもはじめっから成功すると確信>>続きを読む

ラブレス(2017年製作の映画)

3.4

最後辺りに元夫婦たちが別れて現パートナーと暮らしている様が映し出されていたけど、「あ、この人たち多分うまくいかないんだろうな」と思わせる見事な冷え切りっぷりだった。結局愛を知らない人たちが家族なり恋人>>続きを読む

今さら言えない小さな秘密(2018年製作の映画)

3.5

可愛い映画!おとぎ話のようなファンタジーさと「自転車に乗れない」と言うコンプレックスから起こる悲喜劇がうまく合わさった可愛い可愛い作品だった。自転車に乗れない、という日本人からしたらまあそれがどうした>>続きを読む

アネット(2021年製作の映画)

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なげーーーーーーーしつまんねーーーーーよ!!!!!!!!(個人の感想)
いやー、合わなすぎて息止まるかと思った。
辛かったよ、140分は長いよ……!!でも観ちゃった、だって観ないと後悔するから……。
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DEATH DAYS(2021年製作の映画)

3.7

もしも自分が死ぬ日がわかっていたら、どのように過ごすのだろうか?そんなことを直球で問いかけてくる今作。20歳を演じる40歳超えの剛くんも素敵だった〜。やっぱり金髪が似合う男なのよ森田剛は!そしてももの>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.6

一番最初、ボロいビルが建つどこかくすんだ街が現れた瞬間、心が躍った。待ち望んだウェス・アンダーソンの世界はキッチュで可愛くて、でも毒気もあって不謹慎。登場人物たちはみんなどこか歪んでて、遠巻きにずっと>>続きを読む

ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

3.7

ワイスピ シリーズをちゃんと観るのは初めてで、とりあえず基礎知識を入れて鑑賞。とにかく景気のいい映画を観たかったので、コロナの閉塞感で鬱々している時にテンション上げるドーピングとしては最適だと思った。>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.8

最初はノリのいい音楽と激烈すごいドラテクを堪能するお洒落犯罪映画かな〜と思ってたら、後半タランティーノばりに怒涛の人死に展開でいい意味で予想を裏切られた。もっともっと映像と音楽をノリよく合わせた映画は>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

認知症患者から見る世界というのは、わたしには一生分からない。認知症という病は「あ、今自分認知症だ」とはっきり自覚できるものでは無いと思う。発症して疲弊するのは自分もだけでなく、周囲の方もかなり辛い思い>>続きを読む

SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

3.7

「50歳近くの自分が同意アリで14歳の子とエッチしたら捕まっちゃうの🥺ソレハオカシイッ」とほざいた頭パッパラパーのゲボカス議員がいるそうで。14歳の女の子が50のおっさんに恋をする、そんなAVファンタ>>続きを読む

オンネリとアンネリのおうち(2014年製作の映画)

3.8

世界で一番可愛い二人!なんて可愛い映画なんだ!インテリアはもちろん、二人のシミラールックもキラキラの緑の自然もバラの庭も会話も、全部可愛い!憧れる!パーティーグッズが採れる庭、という発想がすごい。
>>続きを読む

美しすぎる母(2007年製作の映画)

3.0

私だけ?ジュリアンムーアの雀斑が気になってそんなに美人だと思えなかった……めちゃくちゃエロいなとは思ったけど。悠然とした微笑み、見事な金髪の巻毛、動きがちんたらしてるのも、全てを見透かしている女神感が>>続きを読む

羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

3.8

思ってたより100倍可愛かった!
キャラクターのデザインが秀逸!かわいいものや美形キャラよりもちょっとぶさかわだったり老人キャラのデザインの方が個人的には好き。
ギャグシーンに100年前の表現方法かと
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ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)

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このコロナ禍の切迫した中で何百とある映画の中からわざわざこの映画を選び上映した映画館と、この映画に1800円払って映画館に足を運ぶ自分が好き!なのでつまらなかろうが途中で寝ようがどうでもいい。むしろわ>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

男尊女卑が当然に存在する18世紀?17世紀?のフランスにて綴られる、対等な女たちによる愛の話。画家のマリアンヌ、お嬢様のエロイーズの恋愛関係はもちろん、メイドのソフィとも対等な関係を築いていたのがすご>>続きを読む

朝が来る(2020年製作の映画)

3.8

序盤の30分以内で3回泣いた。ババアはドキュメンタリーに弱い。逆に後半は全く泣かず、サスペンス的展開にハラハラし、少女の人生の流転に心を痛めていたら2時間経っていた。
心優しく稼ぎも常識もある、「親に
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