sacoさんの映画レビュー・感想・評価

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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.8

まさに五感を研ぎ澄ませて鑑賞する映画だなと思う。
あの静寂と極端に少ないセリフ、
動かない画面で時間が流れる間は、
読書で言うところの行間を読むと言う感覚がして、雑念が払われるような気がした。
淡い光
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

4.0

伊坂幸太郎といえば、殺人鬼や詐欺師、泥棒が出てきて、死体が転がるようなミステリが殆どですが、この原作は、ラブストーリーが苦手な伊坂さんが大好きな歌手斉藤和義さんに歌詞を頼まれた事をきっかけに書き上げた>>続きを読む

ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ(2015年製作の映画)

4.0

1920〜30年代のニューヨーク、天才作家トマス・ウルフと、いずれの編集者にも出版を断られた荒削りで膨大なウルフの原稿を傑作へと導いた伝説の編集者マックス・パーキンズを描いた実話。

パーキンズはウル
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凪待ち(2019年製作の映画)

3.5

とにかく香取慎吾がめちゃめちゃ頑張っていたと言う印象。
人生をやり直そうともがいても、なかなか這い上がれない、見ていて暗澹(たん)たる思いに満たされて、しんどかった。
あゆみの父親が、金貸しに対して「
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

とっても面白かった。今年の洋画ベストワン にしたい!!
バットマンシリーズには何の思い入れもなく、唯一見ているのが、あのヒース・レジ ャーがジョーカーをやった『ダークナイト』のみ。これも不条理に喘ぐ(
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.0

重厚且つシンプル、210分の長丁場も最後まで飽きずに観ることが出来る。
年を重ねて醸し出される燻銀の佇まいのデニーロとパチーノ、そしてペシ。今にも泣き出しそうな柔和な顔をしながら、冷酷に容赦なく発砲す
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

久しぶりのタランティーノなので期待値も高く楽しみにして行ったら、やっぱ期待通りだった!!
レオとブラピのコンビを見ているだけでも面白かった。ふたりとも上手に年を重ねてとても魅力的。
私はその当時のハリ
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裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

4.0

よくよく人間関係図を確かめて、それぞれの人物の役割をだぁいたい頭の片隅に入れ、鑑賞に臨んだ。けれど、予想通り、細かく入り組んだ部分はさっぱりわからず、ただ漠然と`もぐら’の正体を知ったという、なんとも>>続きを読む

見えない目撃者(2019年製作の映画)

2.5

ノーマークだったが、周りの評価があまりに高いので空いた時間に観た。
韓国版のリメイクとのこと。
そちらは未見。
女子高生連続殺人事件の目撃者が、盲目の元警官の女性。
偶然、誘拐の瞬間に居合わせて被害者
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扉をたたく人(2007年製作の映画)

4.0

「人をこんなふうに扱っていいのか!あんなに善良な人間を。こんなの間違っている。われわれは何て無力なんだ!」
物語のクライマックスでウォルター(リチャード・ジェンキンス)が怒りに顔を真っ赤にして叫ぶ。
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愛と法(2017年製作の映画)

3.5

ドキュメンタリー映画。
弁護士で同性婚のカズ(南和之)とフミ(吉田昌史)が営む法律事務所には、少数派の人権に関わる依頼が殺到している。少年事件、無戸籍者、君が代不起立で処分を受けた教師、わいせつ物陳列
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判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

4.5

パレスチナ問題は、複雑すぎて私などは漠然としか理解してません。
けれど、この作品はそういう社会的問題の以前に、人が生きていく上で何が大切なのかを、丁寧に分かりやすく、そしてきめ細やかに描いていると思い
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.5

若い頃、フォークばっかり聴いていた私、
クイーンの曲は、あの頃巷に流れていた『ウィ・ウィル・ロック・ユー』『伝説のチャンピョン』しか知りません。
けど、映画はファンでもない私の心を鷲掴み。
天才フレデ
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

3.5

ダンダンダァダダ、ダンダンダァダダ🎶
お馴染みのテーマが鳴り出した途端にワクワクが抑えられない、期待で胸が踊ります!!
シリーズが、ちょっとつまんなく感じてたので、今回も迷ったんだけど観て良かった。
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.0

極寒の雪原、突如、耳をつんざく銃声にビクッとさせられる。
腕利き獣ハンター、ランバート(ジェレミー・レナー)が狼を仕留めた銃声。
静寂と銃声、息も凍るような厳しい寒さ、まるでその場に居合わせてるような
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

2.5

絵と作品の雰囲気は嫌いではないけど、話につかみどころを見出せず、最後まで入り込めないで終わってしまった。
巾着の内側と外側の意味と相対性理論は、ふむふむだったけど、他、理解不能。異次元から見た街、おっ
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

とにかく、あまり前知識を持たず、しのごの言わずに見てごらんと言う映画だ。
見始めて30分、長回しで撮られたチープなゾンビ映画を観ている間は、「これの何が面白いのかわからない、無理!」と心配になる。そし
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検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.0

雫井侑介の原作は読んでいない。
映画はそれなりに見応えがあり、最後まで飽きずに鑑賞できた。
木村拓哉と二宮和也の巧みで迫真の演技には、思わず引き込まれる。
検事、記者、取り巻く諸々の立場から“正義”を
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女は二度決断する(2017年製作の映画)

3.5

二度と元には戻れない、厳酷な地獄へ突き落とされたような苦しみとはこういう事だろうとも思う。
人が人を裁くという裁判のシーンにはもどかしさと悔しさで観ていて胸がいっぱいになった。
犯人の2人が極悪非道の
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空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

3.3

池井戸潤著書は、『空飛ぶタイヤ』『下町ロケット』『鉄の骨』が私の中のベストで、この3冊で全部出し切った感がある。
そしてタイヤは、とっくに映画化された気がしていた。
文章で充分堪能したので、映像はもう
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.3

是枝監督、今回もしっかり作り込んであって、撮影現場で監督の直感で練り込まれる脚本と奇跡的な映像が、難解になる事なく深みのある作品に仕上がっていて素晴らしい。
一貫して、ブレがありません。
今、社会問題
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

4.0

画家モード・ルイスの事は、今回の映画で初めて知った。差別や辛い現実を程よいユーモアで跳ね返すモードの芯の強さをホーキンスは『シェイプ・オブ・ウォーター』とはまた違う、まるで画家が乗り移ったような迫>>続きを読む

ぼくたちの家族(2013年製作の映画)

3.7

途中で雑念が邪魔することなくこんなに真剣に最後まで画面にくぎ付けで映画を観たのは久しぶりな気がする。
演じる俳優陣がみなものすごく自然体で、リアルだった。細かいディテールにまで拘っていたと思う。ふがい
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.7

確かに前半中盤、退屈な流れなのだが終盤のクライマックスに、よりインパクトを持たせる為には、実に効果的な構成だったと私は思う。
単に3人の生い立ちを淡々と見せているようでも(ちょっと睡魔にも襲われるが.
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空海 ーKU-KAIー 美しき王妃の謎(2017年製作の映画)

3.5

「空海の話じゃない、邦題は詐欺だっ!」そんな理由でも世間では酷評のようだ。
これ、空海はホームズ、白楽天がワトソンで楊貴妃の死の謎を解き明かす話で化け猫に祟られるファンタジーらしいって事と原作夢枕獏だ
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希望のかなた(2017年製作の映画)

3.6

内戦激化のシリアからフィンランドの首都ヘルシンキに逃れたカーリド青年(シェルワン・ハジ)が、偶然出会った人々の善意に助けられながら、生き別れた妹ミリアム(ニロズ・ハジ)を探し呼び寄せようとする様を描く>>続きを読む

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.9

オープニングから、蒼井優の圧倒的な演技に、本気で十和子に嫌悪を持った。
それはすごいと思った。
それにも増して阿部サダヲの汚らしさと、鬱陶しさ、これまたリアルで感心した。
この2人がどうやって知り合っ
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あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

4.4

前編、後編、合わせて5時間強が、あっと言う間に過ぎて行く。圧倒的な面白さ。
何をおいても菅田将暉の迫真の演技、そして体内に強力なマグマを持ちながら優しいが故に苦悩するバリカン健二を繊細に演じ切ったヤン
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今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

3.6

ヘップバーンには、すこーーし及ばないけれども、アン王女を思わせる美雪の凛とした佇まいと美しさ、
健司を“しもべ”と呼ぶ奔放な振る舞いも実にチャーミングだった。
綾瀬はるかがとても魅力的だ。
彼女を愛す
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.2

これはもう松岡茉優の魅力そのものという感じだった。
彼女の声、彼女の台詞回し、間の取り方、表情、動き、全てがこの作品の中で生き生きと描き尽くされている。彼女でなければ、これほどピタリとはハマらなかった
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.0

人間の喜怒哀楽を如実に辛辣に描いた作品だと思った。
1つの殺人事件をきっかけに、普通の人々の感情が無理くりあぶり出される感じで、観ていて誰にも感情移入できないけれども、どの登場人物にも共感出来る部分が
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愛のむきだし(2008年製作の映画)

4.3

これは何と言ったらいいのだろう・・・、純愛、暴力、オタク、カルト、偏見、そんなモノ等をガラガラとミキサーにかけて、シリアスかつユーモアで上手に味付けしたような映画だった。
敬虔なクリスチャン一家の父母
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探偵はBARにいる3(2017年製作の映画)

3.0

『水曜どうでしょう!』の準藩士としては、大泉洋くんが頑張っているこの作品をスルーするわけにはいかんのですっ!
前2作品よりは、スッキリして楽しめたかなと思う。
相変わらずの探偵と高田(松田龍平)のボケ
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ドリーム(2016年製作の映画)

4.3

米ソ冷戦下、熾烈な宇宙開発競争で遅れを取っていたアメリカの有人飛行計画を人知れず支え、多大な功績を残した黒人女性たちがいたことが、表立って記録されてこなかった事実にまず驚いた。

IBMのコンピュータ
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ミックス。(2017年製作の映画)

2.0

思い切り笑いたいっ!という友人の強い誘いにお付き合いして観た。
あぁ、けど、展開、演出、あまりにも稚拙な作りに笑いも出来ず。瑛太(やっぱかっこいい!)もガッキー(やっぱ可愛い!)も脇を固める役者も上手
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.0

まどろっこしい前振りなど一切なく、いきなりのカーチェイスってとこが最高っ!
ベイビー(アンセル・エルゴート)のスリリングなドライブテクニック、寡黙なポーズとタイヤをキュンキュン鳴らしながら疾走する時の
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