磔刑さんの映画レビュー・感想・評価

磔刑

磔刑

“芸術家になれぬ者が批評家になり、兵士になれぬ者が密告者になる。”

映画(127)
ドラマ(0)

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

3.1

「この世界は生きるに値するのか?」

冷血なシステムに支配された社会と人間性や人同士の繋がりを対比させ、現代社会における中流階級より下の人々の暮らしの実態を描いた作品だ。その試みは評価出来るし、
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.7

「絵の具とキャンバスと金の額縁」

滑稽に踊り狂う醜悪な裸婦を崇高で高尚な芸術品として扱うオープニングシーン。スーザンが過去に買った絵画の存在を忘れ、描いてある言葉の意味すら理解していない場面等
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

2.7

「共感出来ればあなたも立派なサイコパス!」

大事な人を失ってもその実感が湧かず、負の感情すら失う事がある。その喪失を受け入れ、人生の新たな一歩を踏み出すまでの心温まる物語。の様に表面的には見え
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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

2.7

「バーフバリ!バーフバリ!(強迫観念)」

前半は絵に描いたようなボリウッド・ミュージカル。一転、アマレンドラ・バーフバリの半生を描いた後半はミュージカル要素少なめのバトルエンターテイメントに仕
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それいけ!アンパンマン だだんだんとふたごの星(2009年製作の映画)

4.1

「成長と普遍のアンサンブル」

まだアンパンマンビギナーなので劇場版鑑賞は2作目なのだが前回観た『勇気の花が開くとき』よりも遥かに演出能力が向上しており、アニメ映画を観ていると言うよりは映画を観
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

-

「蛇に生えるは極彩色の足」0.7

昔、深夜に放送していた『四畳半神話体系』を毎週リアルタイムで観ていた事を思い出した。明石さんの可愛さに一喜一憂してたのが懐かしい。そう言えば白いモチグマンのス
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デッドプール2(2018年製作の映画)

2.9

「風刺に成長は無い」

続編の悪い部分がモロに出た作品になってしまった。その悪しき要素は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』や『キングスマン:ゴールデン・サークル』と酷似している。
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.7

「もう一つの日本」

洋画でありがちな間違ったエキセントリックな日本感をひたすら詰め込んだ不思議な作品だ。
ただ今作で描かれる間違った(現実とは大きな齟齬がある)日本感は決して“日本の事は
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デッドプール(2016年製作の映画)

4.3

「ヒーロー映画を観る時ヒーローもまたこちらを見ているのだ」

今作が公開された当時ヒーロー映画ブームが過熱す一方、marvel一強故の既視感。今ひとつ独自性を開拓出来ないFOX。DC?それは何処
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グーニーズ(1985年製作の映画)

1.2

「雑音」

ホントうるせぇ!!!登場人物全員が終始おがり散らしてるので兎に角うるさい!!難聴なるわ!!
いや、わかるよ?少年少女達が喜びそうな記号で溢れ、冒険心をくすぐられる内容なのは。で
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ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

3.4

「ゴリラは人類の友、チンパンは人類の敵」

「怪獣がアメリカの大都市をぶっ潰しながら戦う映画だと!?スゲー面白そうやん!!」って動機で観に行ったのだがその期待通りの内容で満足な一方、決して期待値
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ガーゴイル(2001年製作の映画)

-

「ヤマなし・オチなし・イミなし。これでホモなら完璧だった」0.0

あらすじだけ見たら面白そうだが、本編にあらすじ以上の事は起きない。何ならあらすじ以下の内容が延々続く。

いくらなんでも
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それいけ!アンパンマン 勇気の花がひらくとき(1999年製作の映画)

3.5

「勇気の花はみんなの心の中にある」

ばいきんマンの鬼畜っぷりで有名な作品だがその噂に違わぬバイキンマンの殺意凄まじい。ばいきんマン推しなら必ず抑えておきたい一作だ。特にパン工場を木っ端微塵にし
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ポッピンQ(2016年製作の映画)

-

「ゴミを集めてゴミを作る」0.0

まずこんな作品の為にレビューを書き時間を費やす事が不快、不愉快に感じる。この世の不毛、虚無、無益を詰め合わせた現代のナイトメア。アニメ界の癌細胞。そんな作品だ
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マザー!(2017年製作の映画)

3.5

「生みの苦しみ」

ここで描かれる新たな命を生むまでの苦難は作家(監督)が映画一作を創り出すまでの苦しみだ。

母親(ジェニファー・ローレンス)と彼(ハビエル・バルデム)は時には一人の作家
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トランスフォーマー/最後の騎士王(2017年製作の映画)

4.0

「最後の騎士王(最後とは言ってない)」

何が凄いって金のかけ方が尋常じゃない。近年のブロックバスタームビーの代表格はヒーロー映画と言える。しかしそれが可愛く思えるぐらい大規模なスケールで全編一
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.5

「薔薇の本質は棘にあり」

冷戦当時の重苦しい空気感、東ドイツの無秩序な雰囲気を上手く描写しており、多くのスパイムービーの中でも独特の世界観を確立できているだけでも観るに値する。『裏切りのサーカ
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夜の大捜査線(1967年製作の映画)

3.3

「アメリカ南部×黒人×白人警官」

白人殺しの犯人を地元の白人警官とたまたま居合わせた黒人警官のティッブス(シドニー・ポワチエ)が捜査するストーリー。南部という立地が捜査を上手く掻き乱す役割を果
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

1.4

「フォローズを探せ!」

設定はそこそこ面白いしロングショットやフルショットを多用し、画面を構成する事で画面上の何処かにいる“それ”を意識させようとするホラー演出は上手いなと感じる。“それ”の設
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

-

「女の敵は女」0.2

話しはあって無いようなものだがそれを演出美で補強しているアート系作品だ。良く言えば芸術的ではあるが悪く言えば不毛な内容を誤魔化している。私は後者の感覚が強かった。

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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

-

「三途の河で見た悪夢」0.2

首を吊ろうとした所、偶然見かけた死体により物語が始まる象徴的なシークエンスにテーマの全てが集約されている。なので三幕目で物語が急変するが、物語の始まりを考えれば妥
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.9

「仁義と任侠の屍」

菅原文太カッコよすぎる。正確には菅原文太演じる広野と言う人物像が漢と呼ぶに相応しい貫禄がある。

それに反して広野以外のヤクザは総じて公明正大に語り大義名分としている
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「犠牲なくして勝利なし」

大満足です。序盤の各キャラクターが出会うまでの少し鈍重に思える立ち上がり。中盤ヒーロー側の目的を一つにする為に情報整理を兼ねた説明的なドラマ運びは間延びした印象を受け
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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

5.0

「クロスオーバー作品最高傑作」

アメコミ映画の普遍性においては一作目の『アベンジャーズ』が上だ。しかし一層世界観が広がり、扱うキャラクター数も多彩極める一種の混沌とした現状をまとめ切った脚本の
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.7

「週刊スピルバーグ創刊号1800円」

機密文書を巡るサスペンス劇が主ではあるが個人的にはそれと並行して描かれるキャサリン(メリル・ストリープ)の成長物語が魅力的に感じられた。

女性の社
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.0

「オタク賛歌」

版権キャラクターを大量に出すゲーム世界が舞台のSF作品と聞いた時は「まーたハリウッド様が観客の頬を札束でぶん殴る糞映画作るのかー」とか思ったし、テレビゲームは年に一本程度しかプ
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エル ELLE(2016年製作の映画)

1.5

「変人ババァの交友録」

エンドロールに差し掛かった時点でマジで意味がわからんと思った(☆1点台の作品のエンドロールでの悪い意味での絶望感は半端じゃない)

物語の始まりであり主人公の目的
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アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン(2015年製作の映画)

4.1

「幻のパーフェクト・ウルトロン」

劇場で観た時に隣に座っている女性が寝ており、心の中で「そうだね、つまんないから寝るよね」と思うぐらいの評価であったが、改めて見返すと思った以上に良い部分が見え
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

3.0

「卍」

楽しい作品でした。ただ、楽しくはあるんですけど特別面白い訳でもなく、少なくとも優れた作品と言う印象はない。
一応前作の続編という位置付けだが続編である必要性は皆無だ。何なら前作の
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アベンジャーズ(2012年製作の映画)

4.7

「伝説の幕開け」

公開当時に観た感想としては特段目新しさが無い点や予定調和的で想像の域を出ないストーリー、ロキ(トム・ヒドルストン)のヴィランとしての魅力の弱さが目に付いて☆2.5ぐらいの評価
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アメリ(2001年製作の映画)

4.9

「天使の幸せ探し」

人生の転機。運命の出会い。その全ては理由の無い無機質な偶然ではなく、人と人、運命と運命の橋渡しをしてくれる天使がこの世界に存在し結び付けてくれている。突飛な考え方だがそれを
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ドリーム(2016年製作の映画)

1.5

「クロンボ数学隊 vs NASA団」

有人宇宙船の開発とそれに伴うサクセスストーリー、黒人差別問題、私生活の幸せ、この三点から物語は成っているのだが黒人差別の描き方が自分の口に本当に合わなかっ
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.0

「絢爛豪華なお彼岸物語」

加点ポイントは死者の国を彩る世界観と一時間半程度の尺では収まらない程の設定の豊富さだ。特に死者を知る者がいなくなると消滅する設定はテーマを完璧にビジュアル化し、キャラ
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アナと雪の女王/家族の思い出(2017年製作の映画)

3.2

「笑う王族、踊る平民」

大前提である本編の『リメンバー・ミー』の前座と言う役割上、複雑なストーリーや鑑賞後に観客の意識が残るような作風ではその役割を果たせない為、ノリと勢いを重視したキャラクタ
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ライフ(2017年製作の映画)

3.8

「This Is What You Came For 」

興行収入は振るわず、特段話題にもならなかったが個人的にはそこまで悪い作品には思えず、シチュエーションスリラーのスリルを楽しみながら鑑賞
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グレートウォール(2016年製作の映画)

1.0

「奢侈淫佚な狐と傲岸不遜の狸の化かし合い」

米中合作の馬鹿映画。良くも悪くもその域は出ず、ツッコむ所は万里の長城程あれど褒める所は微塵もない。

いくつか主要な所をツッコむなら青い兵士の
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