AtC810さんの映画レビュー・感想・評価

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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

4.0

前作オリエント急行殺人事件のエンディングに次の行き先として名探偵自身の口から予告されていたとおり、ピラミッドのあるカイロにいたポアロが、世界最長のナイル川を神殿のあるアブシンベルへと遡行するクルーズ船>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

古えの和の世界観と家族愛や武士道的高潔な精神世界を融合させたところに鬼滅の刃という作品の成功があり、そして原野と森林に汽車という簡素な背景に描かれるたった一夜の物語に意識という計り知れない時間軸空間軸>>続きを読む

マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.3

ホテルを舞台にした登場人物の出入りが自由な変則密室ミステリーでクリスティの小説のような楽しみ方が出来る上質な映画ではあったが、一方で伏線となる複数の殺人事件に説得力が薄く納得の行く回収が出来ていたとは>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2019年12月23日

SW EP9 IMAX上映前に予告編としては異例の約6分程の尺で流れた新作予告編がすごい映画の誕生を予感というか確信させるに十分な内容だった。

2020年9月22日

タイ
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.0

EP9がJJエイブラムスで本当によかった。前作の突っ散らかり(監督のせいでもディズニーのせいでもあった)も、それを見せられてダークサイドに落ち掛かったファンも、スカイウォーカー家のサーガもすべて彼の手>>続きを読む

アクアマン(2018年製作の映画)

3.4

海底に沈んだアトランティス帝国では人類が水生生物として進化を遂げていた。水生人類と陸生(純)人類のあいだで地上に生まれた子が海と地上の戦いを食い止める海の王となるべく極彩色の深海などで奮闘する変なお伽>>続きを読む

ちょっと今から仕事やめてくる(2017年製作の映画)

3.4

福士蒼汰の正体を探るミステリーと工藤阿須加がブラック企業と訣別するまでのストーリーがいい塩梅で交錯して飽きずに楽しめました。

search/サーチ(2018年製作の映画)

3.8

プロットの丁寧さはあるもののミステリーとしては凡庸。だがPC画面上で進行する斬新さと娘を持つ親父の深い愛情がそれを補って余りある作品。

トレイン・ミッション(2018年製作の映画)

4.1

Amazon Primeで無料。リーアムニーソン主演というだけの理由で選んだこの映画は当たりだった。アメリカでも郊外から都心へ電車通勤する人々がいるという当たり前のことが車内で交わされる会話とともに新>>続きを読む

マチネの終わりに(2019年製作の映画)

3.9

スマホを忘れただけなのに未来が書き換わってしまうならなんと恐ろしいことでしょう。一方未来は過去を変えることが出来るのでしょうか?それらの命題に対する答えが美しく年齢を重ねた二人の主人公が示してくれます>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.9

原作リスペクト半端ない。映像と音声のド迫力に五感をぞくぞくさせながら怪獣との共生世界に没入させてくれたiMax。どの怪獣も登場シーンがカッコよすぎ。

七つの会議(2018年製作の映画)

2.8

題名が七つの会議で主人公の名前が八角からの連想で、七転び八起き、七転八倒、7対8のルーズベルトゲーム、の何かに掛けてるのかと思いきや外れ、というか、たいした深い意味はなかったようだ。あえて言うなら「男>>続きを読む

海賊とよばれた男(2016年製作の映画)

3.2

高度な経営判断が求められる局面でミンツバーグを知らずしてブルーオーシャン戦略を発動してしまうことの出来る海賊の物語。2019年4月に昭和シェル石油を経営統合するニュースに時の流れを感じる。

ベン・ハー(1959年製作の映画)

5.0

『ベン・ハー』は、212分の大作ながら、1959年に全米で公開されるや瞬く間に歴史的大ヒットとなり、同年アカデミー賞で史上最多11部門を獲得、倒産寸前だったMGMの経営を一気に立て直すことができたとい>>続きを読む

天国から来たチャンピオン(1978年製作の映画)

3.7

1978年に公開されたウォーレン・ベイティ監督・主演(当時はウォーレン・ビーティーと表記されていた気がする)のアメリカ映画。実在するアメフトチーム、ロサンゼルス・ラムズの架空のQBジョー・ペンドルトン>>続きを読む

ビッグ・ウェンズデー(1978年製作の映画)

3.9

1978年のワーナー作品。1960年代のカリフォルニアを舞台に、サーファー三人の友情を軸に、25年に1度水曜日にやって来るという大波“Big Wednesday”に挑戦するまでの十数年間が描かれた青春>>続きを読む

ヤング・ゼネレーション(1979年製作の映画)

3.8

カリフォルニア・ドリーミング(1978)、炎のランナー(1981)にも出演したデニス・クリストファーが主演した1979年のアメリカ青春映画。石切工(stone cutter)の家庭に育った自転車好きの>>続きを読む

リプリー(1999年製作の映画)

4.0

1999年に製作された「太陽がいっぱい」(アラン・ドロン主演の、1960年)のリメイク映画。夏のアマルフィ海岸を舞台に、美形の富豪の放蕩息子ディッキー(ジュード・ロウ)になりすます冴えない貧乏青年リプ>>続きを読む

ストリート・オブ・ファイヤー(1984年製作の映画)

3.5

コンサート会場に乱入したストリートギャングによって舞台から連れ去られたロック・クイーンのエレン(ダイアン・レイン)をかつての恋人トム(マイケル・パレ)が連れ戻すストーリー。対決するギャングのボスには「>>続きを読む

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.0

1947年、銀行の副頭取アンディ(ティム・ロビンス)は冤罪(妻と愛人のゴルファーを殺した罪)により「ショーシャンク刑務所」に投獄される。アンディは、知識や教養の高さから、レッド(モーガン・フリーマン)>>続きを読む

ハートブルー(1991年製作の映画)

4.0

空と海の青さ、波の煌めき、時間帯によって表情を変えるビーチの景観など自然の美しさもダイナミックに描かれる。パトリック・スウェイジとキアヌ・リーヴスの共演も見どころのひとつ。50年に1度の大波が来る日、>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

4.3

ジュブナイル作品と見せかけて実は人生経験を積んだ大人でこそ機微が理解でき楽しめる点が、その映像美とともにハリポタ&ファンタビシリーズ鑑賞の醍醐味ではなかろうか。善悪や正邪を事象や感情の光陰として描き、>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.5

移民、LGBT、差別などダイバーシティ意識し過ぎてないか?ブライアンのギターファンファーレがなかったら危うくディズニー映画と間違うとこだったさ。でも変なメッセージ性を排してくれたらこうやってミュージシ>>続きを読む

コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)

3.0

じわじわ胸に熱いものがこみ上がるけどね、決定的な矛盾に気づいちゃったら冷めてしまうよ、という映画。水で満たされた部屋のシーンが幻想的かつ印象的でしたが意味が分かりませんでした。

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.4

怪物と人間が心通わせるストーリーで基本的にキングコングに代表される反ヒューマニズム的古典を踏襲しており、バッドエンドでないという点でET寄りの作品と言えよう。好奇心⇨同情⇨逃亡⇨お家帰るの起承転結はお>>続きを読む

祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)

4.4

事件の謎解きと過去作に散りばめられた伏線の謎解きで二度美味しい、加賀恭一郎の新参者シリーズを締め括るに相応しい大円団でした。本シリーズ最大の魅力は犯人には事件を起こすに足りて十分な理由があり、単に犯人>>続きを読む

メイズ・ランナー:最期の迷宮(2018年製作の映画)

3.2

タイトルとストーリーがかい離してMAZEが迷路でなくなっちゃったり、RUNNERが乗り物を使って移動しちゃったりする制作会社の混迷ぶりと、原題「death cure」を邦題「最期の迷宮」へと安直の変換>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.5

拡大上映の余波がようやく地元に波及することとなり初日鑑賞。インディーズそしてワンカットムービーならではの粗削り映像の反面、丁寧に伏線を張り巡らせしっかり回収し尽くしただけでなく、案外人間の心の機微を掬>>続きを読む

空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

3.6

日本一熱いサポーターを擁するビッグクラブの2年前までは親会社だった自動車メーカーがその懲りない隠蔽体質が遠因となってひょっとするとその会社製自動車のリピーターユーザーであったかもしれない罪なき家族の生>>続きを読む

ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

2.7

こういうスケール感のある大スクリーンで鑑賞したいザ・ムービーに、進歩し過ぎた科学への警鐘やら強欲な人間とそれに挑む善良な民の対決・・・などなどのステレオタイプ的構図やメッセージを盛りこもうとするとどう>>続きを読む

未来のミライ(2018年製作の映画)

2.8

自分達の暮らす日常とはどこか何かが違う別世界に紛れ込む仕掛けを用意し、その現実と虚構の曖昧な境界に魅せられた人々の足をついつい映画館に向かわせそして期待を良い意味で裏切ることを細田守監督は信条としてい>>続きを読む

世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)

4.0

そこに有ることが当たり前になってしまった多くのものに囲まれて私達は生きている。それが失われた世界を想像することと、自分にとって大切なものが何かを考えることが目的と手段の関係にあることをこの映画はしみじ>>続きを読む

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

2.5

この映画に漂う既視感の正体はいったい何だったろうかと思考を巡らせ行き着いた答えが「Hook」であった。そういえばロビン・ウィリアムズとクリストファー・ロビンはロビンつながりでもあるか。ま、いいや。”あ>>続きを読む

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

4.3

映画館が舞台として使われる映画には、自身にとっての聖地を作品の舞台に選んだ映画人の誇りと愛がいっぱい詰まっているはずであり、であるからこそ佳作揃いとなるのであろうと感じた。モノクローム映画に色彩を重ね>>続きを読む