桃龍さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

クライシス(2021年製作の映画)

3.0

シンプルなタイトルなので、オピオイド問題に深く切り込むのか?
と期待したが、ドラッグの運び屋にされた学生の母親、そのドラッグの元締めの組織への潜入捜査官、オピオイド系の薬を研究している大学教授、という
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美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)

3.5

ナン・ゴールディンはアメリカの写真家で、作品のテーマは、愛、ジェンダー、家庭、セクシュアリティーなど。あの天才アラーキーと組んだ写真集「TOKYO LOVE」もある。

…という内容のドキュメンタリか
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あと1センチの恋(2014年製作の映画)

4.0

幼なじみモノのラブコメ。笑って泣ける傑作。
いま公開中の韓国人カップルの幼なじみモノ『パスト ライブス/再会』は、アジア的で静かな作品。
それと比べると、まさに欧米的で賑やか。
今どきの言い方だと、ロ
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.5

幼なじみモノの傑作『あと1センチの恋』を動とするならば、静。
あれを欧米的とするならば、アジア的。
ふたりのラストシーンは、音楽なしだった。
24年間が、帰り道で沁みてくる。

きっと、星のせいじゃない。(2014年製作の映画)

3.5

『⼈⽣って、素晴らしい/Viva La Vida』が良かったので鑑賞。
ふたりとも難病という状況が似ていて、欧米とアジアの違いが出ている。欧米はスマート、アジアはガチャガチャ。詩的なセリフが散りばめら
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⼈⽣って、素晴らしい/Viva La Vida(2024年製作の映画)

4.0

みんなこれを観ろ!と言おうと思ったら、たった4館で1週だけか。
日中関係が影響してるのか?
日韓関係が最悪だった頃に9館だけで公開された傑作『EXIT』の状況に似てる。作品には関係ないのに。

腎疾患
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ピストルオペラ(2001年製作の映画)

3.5

鈴木清順も晩年になり、賞が欲しかったのかな。
世界の山口小夜子を使って、DVDに「ベルリン映画祭用特報」や「ヴェネチア映画祭レポート」が入ってる。
オペラ要素はない。あれば良かったのに。

江角マキコ
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殺しの烙印(1967年製作の映画)

3.5

殺し屋に組織内で序列がある設定は面白い。
やたらとおっぱいが出てくるのも良い。
ただし、殺し屋ナンバー1のキャラ設定はアイデア不足。
真里アンヌかもと思ったが、それだと『ピストルオペラ』か。

排水管
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シャドー・メーカーズ(1989年製作の映画)

3.5

同じ題材の『オッペンハイマー』より面白い。
マット・デイモンが演じた軍人を主役にして、ポール・ニューマンが演じる。
『オッペンハイマー』にはない被曝エピソードから、本当の恐ろしさが伝わってくる。

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.0

なぜこれがアカデミー賞なの?
なぜこれを『バービー』と一緒に宣伝したの?
原爆開発が題材というインパクトだけ。映画としては駄作。
IMAXで見て損した。
同じ題材なら『シャドー・メーカーズ』の方が普通
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夕陽のギャングたち(1971年製作の映画)

3.0

セルジオ・レオーネ監督の、"ドル3部作"に続く"ワンス・アポン・ア・タイム3部作"の1つ。
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』と、これと、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』
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荒野の用心棒 4K復元版(1964年製作の映画)

3.5

『用心棒』のパクリだと言われているが、それは骨子だけ。
クロサワへのリスペクトは感じられるし、これによって西部劇の面白さを日本人が知ったし、なにより映画としてよくできている。

それに、いまWikip
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夕陽のガンマン 4K復元版(1965年製作の映画)

3.5

マカロニ・ウエスタンは、本家アメリカ西部のモニュメント・バレーみたいに巨岩のある雄大な風景がないのが欠点。
だが、それをストーリーがカバーしている。
スペインの砂漠にはエル・パソの町並みのセットが残っ
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続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 4K復元版(1966年製作の映画)

3.5

"ドル3部作"の時系列は、この『続・夕陽のガンマン』→『夕陽のガンマン』→『荒野の用心棒』である(つまり公開順と真逆)。
もちろん話は繋がってない。
が、わざわざ4Kリマスタ版を見直す以上、映画ファン
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エリック・クラプトン~12小節の人生~(2017年製作の映画)

3.5

12小節の人生というタイトルがいいので鑑賞。
スーパースターあるあるで、ドラッグ中毒やアルコール依存症になる。
しかし、クラプトンって今も生きてるよなぁと思いながら見る。
9小節目ぐらいからが良い。

エリック・クラプトン : ライヴ・イン・サンディエゴ〜伝説の一夜(2016年製作の映画)

3.5

クラプトン史上最高のライブって書いてあるけど、ちょっと言い過ぎでは?
それほど知らないせいかな。
ドキュメンタリの『エリック・クラプトン~12小節の人生~』を見ると、もっといい演奏ありそうな気がするが
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.5

2020-02-15記。
アメリカでは草プロレスが普通に各地で開催されていると、BSの番組で町山智浩さんが紹介していた。
そこに障害者を加えたロードムービー。
アメリカ人は好きそう。
なぜ封切時はダメ
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レスラー(2008年製作の映画)

3.0

2012-08-03記。
昔のミッキー・ロークを知らない人には分からないのかな。
そこが評価の分かれ目のようだし。

ビヨンド・ザ・マット(1999年製作の映画)

3.5

『アイアンクロー』でアメリカのプロレスに興味を持ったので、このドキュメンタリを見てみた。命を張って闘うレスラーがカッコいい。
が、時代や団体が違うのかな。知ってるのはロック様ことドウェイン・ジョンソン
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.5

伏見ミリオン座移転5周年記念トークイベント付き先行上映会で鑑賞。登壇者は、ゆるキャラ・大とくさんと、ビビる大木さん。
中京テレビに「前略、大とくさん」という番組があり、もともと”大とく”とはビビる大木
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

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他の漫画原作映画でもそうだけど、あえて全巻は読まずにラストは映画で見るようにしている。
が、この作品は漫画とラストが違うというので12巻すべて読んだ。
原作漫画のラストが欲求不満だったので、これに期待
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

浅野いにお実写化三部作『ソラニン』『うみべの女の子』『零落』の原作漫画は、すべて大判のやつを持ってる。
映画も、特に中学生のセフレを描く『うみべの女の子』は良かった。
それに続く作品ということで期待を
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宇宙空母ギャラクティカ/サイロン・アタック(1979年製作の映画)

3.0

前作はあらかじめ劇場公開も前提として製作されていたらしいが、本作はTVシリーズの2エピソードを劇場用に再編集しただけ。
アメリカでも日本でも製作や放映の都合により場当たり的な変更が加えられたため、鑑賞
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宇宙空母ギャラクティカ(1978年製作の映画)

3.5

映画『スター・ウォーズ』の成功により、アメリカのABCネットワークが制作を決断した大作SFテレビドラマ。
とWikipediaに書いてある。見ていた当時は知らなかったなぁ。

敵は機械生命体なので休眠
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フィニアスとファーブ/スター・ウォーズ大作戦(2015年製作の映画)

3.0

164分あるけれど、スター・ウォーズ大作戦は45分ほど。
ブルーレイを借りたので、無駄に高画質。
ファニアスとファーブは見たことなかったので、変な鳥みたいな奴のシーンは、何が面白いのかよく分からない。
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シターイ・ウォーズ -SITAI WARS-/新たなる恥棒(2013年製作の映画)

2.5

ニコニコ動画にあったので見てみた。
なんだ、ほとんどエッチなとこないじゃんと思ったら、そこを全てカットした版だった…。尺が半分弱になってるから、だらけってことだな。
その範囲で言うと、無駄によくできて
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恋におちたジョージ・ルーカス(1999年製作の映画)

3.5

どうしても見たくて、中古DVD買ってしまった。商品488円に送料400円。
ヒロインはジャケットよりかわいいし、ラスト笑える。
短編ながら、スピルバーグが認めただけのことはある作品で満足。
ルーカス作
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HARDWARE WARS ハードウェア・ウォーズ(1978年製作の映画)

3.0

本家『スター・ウォーズ』の翌年に始まったドラマ『宇宙空母ギャラクティカ』で、敵の機械生命体をトースターと呼んでいたのは、これの影響かな?
まぁでも、わざわざDVD借りてまで見ることなかったかなという素
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シネマ歌舞伎 刀剣乱舞 月刀剣縁桐(2024年製作の映画)

4.0

ゲキ×シネ「天號星」と同日に鑑賞した。
約3時間×2は少しキツかったが、どちらも休憩あったし大満足。
劇団☆新感線は”いのうえ歌舞伎”とも呼ばれる歌舞伎の進化形で、女性の役者もいる(過去には元宝塚の天
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ゲキ×シネ「天號星」(2024年製作の映画)

4.0

早乙女太一の最高傑作。
独特の舞うような殺陣のキレに加え、二枚目と三枚目の切り替えもうまい。
古田新太と中身が入れ替わる役回りと同じように、劇団☆新感線の看板も入れ替わったように感じた。
舞台挨拶中継
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マチルダ 禁断の恋(2017年製作の映画)

3.5

2018-12-08記。
バレリーナ片乳ポロリからの蒸気機関車クラッシュで、つかみはOK。
豪華絢爛な衣装や宮廷美術に水責めの拷問と、観客を楽しませる絵を心得ている。
後半ちょっとストーリーがグダグダ
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RED SHOES/レッド・シューズ(2023年製作の映画)

3.0

あと5kg落とすべき。
バレエは見た目が重要だし、ライバルの子が細いので目立つ。
あと脚本のレベルが低い。
ライバルがケガしたり治ったりするタイミングに説得力がない。貧乏な友達がウザいので、それを削っ
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劇場完全版 熊川哲也 カルミナ・ブラーナ 2021(2021年製作の映画)

3.5

2021-05-28記。
熊川哲也がカッコつけ過ぎなのでスコア0.5マイナス。
演目が短いからかインタビューやメイキングが足されていて、なんかオレオレ感が鼻につく。
バレエにオーケストラ、合唱までも組
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熊川哲也 Kバレエ カンパニー コッペリア in Cinema(2018年製作の映画)

3.5

2018-11-17記。
バレエのロボットダンスは素晴らしかった。
プリマバレリーナがクラシックの基礎と細い手足を活かせば、こんなことができるんだと見惚れた。ブレイクダンスの連中がやるロボットダンスと
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くるみ割り人形と秘密の王国(2018年製作の映画)

3.0

2018-12-01記。
CGの洪水には飽きたなぁ。
たぶん実写の黒人バレリーナが新鮮に見えた。
よく練られたストーリーだと思うが、本物のバレエには負けてる気がする。

くるみ割り人形(2014年製作の映画)

1.0

2014-12-14記。
客観的に見て、スコアは組織票しか考えられない。
きゃりーぱみゅぱみゅとか有村架純とかで本編の出来の悪さを誤魔化そうとしてるのも許せない。
サンリオがディズニーの真似をしようと
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