RYさんの映画レビュー・感想・評価

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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.8

災害を治めるという行為が「戸締り」として表現される必然があり、その理由に思い至った時に泣かずにはいられなかった。
東日本大震災をしっかりと記憶している世代でありながら、若さゆえに当時リアルタイムに思い
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アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

CGたっぷりの映像系SF。

テーマは万物流転な感じ。
絶え間ない自己破壊によってあらゆるものは確実に変化していく。昨日の自分と明日の自分は少しずつ変わっていて、それは愛する人も同じ。的な。
とはいえ
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クローバーフィールド・パラドックス(2018年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

人に勧められるかはさておき、割と楽しめた。
登場人物自身も混乱してるし、観てる方も何が起こってるのか分からない。行動の目的もいまいち掴めないんだけど、とりあえず「なんか知らんけどやばい」みたいな状況が
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ロンドン・エディンバラ・ロンドン(2016年製作の映画)

-

自転車で北海道を縦断したのを思い出す。特に意味はない割に辛く過酷で、ただ「やり遂げた」ということしか残らないのだけど、それがいい。

触発されて久しぶりに自転車で遠出して、何もない道を自転車で走ってい
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

作中のストーリーと、作中劇の題目になっていた『ワーニャ叔父さん』の戯曲が絡まりあい、お互いを補完するような形でエンディングに向けてメッセージを作り上げていく構成がすごかった。脚本賞もなるほど。

不勉
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ベケット(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

恋人とギリシャの旅行中、車の事故をきっかけに事件に巻き込まれていく。警察や大使館からも追われる身になりひたすら逃げる映画。
緊迫感はあるがそれ以上のものは特になし。最終的に誘拐されていた政治家の息子を
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「ライトブルー」を撮った松本壮史監督。「ライトブルー」や桜井玲香個人PVと地続きの甘くて爽やかな青春ラブコメ。

終盤までハダシ同様「夏鈴の映画なんて…」と腐してしまいがちなメンタリティだったのだけど
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

エンドロールが終わって、シアターの明かりが灯ってからもう一回泣きそうになってしまった。観客として見ていた「すばらしい世界」を一気に引き受けなければいけないんだ、という覚悟というか、なんとも言えない気持>>続きを読む

おもいで写眞(2021年製作の映画)

3.4

舞台挨拶付きの回で鑑賞。
香里奈も印象的なシーンに挙げていた宴席のシーンが良かった。言ってしまえばありきたりなセリフで誰もが言えてしまうような言葉だけど、それがどれだけ主人公にとって救いになったのかを
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.6

ライプニッツ的な思想のバックグラウンドを感じて、学生時代に研究してた身としてはそれだけでなかなか熱くなった。

腰を据えて少しずつ見返したい。

アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.8

刺激はないけど、とても哲学的で面白かった。


とにかく記号的な映像が連続してかなり頭を使った。
オープニングの、宇宙服越しの視界に乗せて主人公が自身の人間不信を独白するシーンが象徴的で、あのシーンで
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

とても多くのことが予定調和的に進んでいくせいでストーリーの印象が薄い。誰が書いてもああいうストーリーになりそう。

あそこで彼女を取ってれば全て丸く治ったやん、というツッコミを入れてしまいたくなったの
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

急にキスしてびっくりした。(感想)

個人的にはジェダイの存亡がどうこうということへの興味が薄れてしまっていたので、持たざるものが立ち上がるシーンが一番刺さったしグッときた。

天気の子(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「君の名は」よりも良かった。前作「君の名は」はradwimps の音楽が前面に出すぎていて辛い部分があったので、その点今作は音楽が主張しすぎていなくていい。前前前世のようなキャッチーさはないかもしれな>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.3

終始すごいことやってるのは分かったのだけど、カーチェイスも音楽もユーモアもアンセルエルゴートも微妙に自分の趣味にハマらなくて残念。

アメ車かっこいい。

アナと世界の終わり(2017年製作の映画)

3.7

良くも悪くも予告編が全て。

思ったより描写がハードで、ミュージカルパートで中和してる感じ。

愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

今泉力哉監督。

若葉竜也演じる仲原がとにかく素晴らしかった。歩き方が似てるなって思った。ああいう風に優しく喋れる人になりたい。

ラスト近くの、視線の応酬が本当に素晴らしかった。みんなの気持ちを全部
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バード・ボックス(2018年製作の映画)

3.3

ラジオやテレビのCMでハードルが上がってしまったのか、思ったほど…な映画だった。
ストーリーの半分が状況説明に終始していて、しかもそれが盛り上がらない「後半」部の穴埋めに使われるものだからすごく退屈し
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.4

面白かった!
主人公がいけ好かない分、マドンソクのイケメンぶりに惚れる。ゾンビ映画だしな、と油断してたら最後の15分でまんまとやられて涙堪えるのが大変だった。

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.4

微妙。主人公のキャラクターがよく分からないというか、ディズニー映画を見てる気分になる。

ゾンビスクール!(2014年製作の映画)

3.7

ゾンビコメディ。
ミニマルだけどドライブ感のある展開で、全体的にクオリティは高い。B級といえばそうなんだけど、コメディとしてはかなり上位にランクすると思う。

アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

私たちはこの世界に意味を与えずにはいられない。湯呑みに茶柱がたてばきっといいことがあるに違いないと考え、ただの小便器を前にして芸術を理解したつもりになる。そこには何の意味もないのに。私たちは意味がない>>続きを読む

マダム・マロリーと魔法のスパイス(2014年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

とにかく美味しそう。タンドリーチキンでもなんでもいいからスパイス効いた料理食べたい。
頑固なパパと頑固なレストランオーナーの、柔和な表情にほっこり。誰も意地を張りたくて張ってるわけじゃない。



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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.4

「映画として」面白い試みだと思う。叫びは大抵悲痛なものだけど、この叫びは普通以上の意味がある。
けどストーリーとしては突っ込みどころが多いというか、「こうすればいいじゃん」という解決策を見せられてるの
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