monaminamiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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日本の首領 野望篇(1977年製作の映画)

4.4

二作目にして首領の存在感うすッ!
関東連合な三船敏郎とインテリヤクザな松方弘樹のギラギラ隠しきれてないのと、岸田今日子のロマンスが良き。デヴィ夫人みたいのとか、要素多すぎて忙しいけど、ちょい役な金子信
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我ら山人たち(1974年製作の映画)

4.7

代々の土地だからと、アルプスの奥地の過酷な地域に暮らす家族たち。リアル・アルプスの少女やおんじ達の暮らしはかなりハード。淡々と自然と季節に沿って質素に暮らす村人たち。
夏の小屋での、洗濯物の並ぶ様や食
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やくざ戦争 日本の首領(ドン)(1977年製作の映画)

4.4

東映版ゴッド・ファーザーってことで、続々と出てくる豪華スターたち。
高橋悦史が"ファミリー"言うてるので、この先も一応楽しみ〜!

愛の狩人(1971年製作の映画)

5.0

カレッジ時代の童貞同士のキャッキャな若い友情と裏切りから、年齢重ねても成長できてないのと、立場の入れ替わりとで哀しみ溢れ出る。ヒリヒリしすぎるジャック・ニコルソンに、巨乳が過ぎるアン=マーグレット、繊>>続きを読む

切腹(1962年製作の映画)

5.0

仲代達矢に三國連太郎、丹羽哲郎と顔面つよつよ、モノクロ画面に溢れ出る強烈なやりとり。真剣を使ったという河原での決闘からのラストの仲代の荒ぶりの動と静の見事な立ち振る舞いに息を飲む。
竹光の切腹シーンは
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エピデミック〜伝染病(1987年製作の映画)

4.9

荒削りなようでいて、既に作風確立してる。キングダムみたいなのや、歯磨きのシマシマの謎、ウド・キアー使いにタンホイザー序曲連発するのとか、どこまでもらしくて悪ノリとユーモアの匙加減も絶妙。
こうして、ヨ
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現金に手を出すな(1954年製作の映画)

4.8

初老のジャン・ギャバンの哀愁が過ぎる、激渋ぃギャング映画。ジュークボックスで始まり、終わる音楽使いや、扉、エレベーター、車、カフェーの電話、ディテールが細か過ぎる。

破戒(1948年製作の映画)

4.6

島崎藤村は未読。今では考えられないような部落差別な日本の暗部。池部良が悩ましい青年役で麗しい。桂木洋子も可愛い、そして友人、宇野重吉がいいやつ過ぎるし、ギュッと握る二人の手。旅立つ船にお見送りの子ども>>続きを読む

苦い涙(2022年製作の映画)

4.4

オゾンがファスビンダーをリメイク、とのことで興味津々!だけど、やはりオゾンは...ね。って感じでした。衣装やインテリアも凝りまくってで素敵だけど本家にはどうにも敵わないし、あそこまでの傑作に挑むのはな>>続きを読む

エレメント・オブ・クライム(1984年製作の映画)

5.0

初めて観られた、初期作品。オレンジ色画面にビシャビシャなのはすでに固まってる。ディストピアな80年代な雰囲気や、取手が取れちゃう紙コップのイライラなのとか、若いトゥルトゥルなスキンズなご本人に笑っちゃ>>続きを読む

大恋愛(1969年製作の映画)

5.0

初のカラーということで、色のセンスも抜群。その時々の気分がちゃんと服装に反映されててかわゆ。バキバキの構図に小道具使い、加齢とともに増してくる妄想の暴走がキモくて最高。ベッドが走り出すのは堪らないね!>>続きを読む

グランド・ホテル(1932年製作の映画)

4.8

麗しき時代のベルリン、グランド・ホテル。インテリアの隅々からお衣装、メイクまで最高に素敵。グレタ・ガルボの不安定さ、ジョーン・クロフォードのコケティッシュな身のこなし。美しいなぁ。
それぞれの人生が交
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続・飢える魂(1956年製作の映画)

4.6

ドロドロからのわりとあっさりラストまで、話の内容はあれだけどもトーキョーの風景や、日本家屋の撮り方が美しい。烈さん行きつけのバーや、金子信男ハウスが吉村順三?みたいなお洒落物件住みたい。

飢える魂(1956年製作の映画)

4.8

女二人それぞれの、心の隙間に入り込む男たち。和装姿の洋子さん麗しすぎるー!そこに偶然グウゼン!と常に付き纏う三橋達也ヤバい。当時の観光地もどこも良いなぁ。

絶好調(1965年製作の映画)

5.0

ソロキャンから収容所に、なかなか辛口風刺なショート。大脱走シーンまで可愛い〜

健康でさえあれば(1966年製作の映画)

5.0

4つのエピソードのオムニバス、OPから洒落てる!で、不眠症なのにドラキュラ読んで日が出る朝までのどのエピソードも可愛い。映画館あるあるのイライラからCMの世界のシュール過ぎる世界、騒音すぎるドドドド.>>続きを読む

幸福な結婚記念日(1962年製作の映画)

5.0

パリあるあるが詰まってる感じで、どんどんズレてゆくタイミングと慌ただしすぎるパリジャン達!って感じの風刺のなかで、バゲットやひまわりなどの小道具使いもキュート。

破局(1961年製作の映画)

5.0

ツイてない一日のドジっ子にも程があるエピソードの積み重ねの後の、ひゃーーなラストまできちっとピリっとしまっててさすが。

彼女と僕のいた場所(1995年製作の映画)

5.0

観たの忘れてたけど、限定配信らしいからありがとうU-NEXT。
卒業最後の年の大人の階段登りかけるそれぞれの悩み。セリフのどれもが洒落てるし、絶妙すぎる間合い。エリオット・グールド父さんとのやりとりの
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酔っぱらい天国(1962年製作の映画)

4.8

令和の時代じゃ全部アウトな感じの酔っぱらい劇場。そんなほのぼのかと思いきやどんどんディープで終わりに向けてどーんとくる。笠智衆の会社での態度の使い分けから酔っ払ってからの豹変する手のぷるぷる、息子の結>>続きを読む

女はコワイです/恋する男(1962年製作の映画)

5.0

完全にこどおじな息子を心配する両親。
天体からアイドルの推し活とか、完全に現代と変わらんね。細かすぎるネタの数々が、楽しすぎる。言葉が通じなかった住み込みの女の子とのラストのラストまできゅぅーん♡寝室
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ヨーヨー(1965年製作の映画)

5.0

うはーーー!こんなにもこんなにも心鷲掴みにされる映画にまだ出会えるなんて。
ありがとうレストア。サイレントからテレビの時代を駆け抜けるヨーヨー。お父さん時代の邸宅の演出から最高すぎる演出。旅芸人がすれ
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無力の王(1981年製作の映画)

5.0

80年代ハマの学生たちの一晩。スチュワーデス物語の高樹澪かわゆ。"山羊座?"が合言葉の内田裕也とのパパ活後にミハマで靴買って、5万円のディナー。プールサイドから街を徘徊してハワイで夜明かし。予想通りな>>続きを読む

バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト(1992年製作の映画)

5.0

あちこちに散りばめられたジーザス。出てきたとかから壊れ気味なハーヴェイ・カイテルが、どんどんと深みにハマってからのジーザスとの対峙。泣けてくる。
ニュージャージーギャルの取り締まりシーンとかヤバすぎて
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女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

5.0

何度も見返しちゃう大好きなゴダールの中でも割と親切なアンナ・カリーナとの愛と哲学。途中に挟み込まれるキュートなアンナのダンスや、突如身長測るシーンが堪らなく好き。ホンモノの哲学オヂサンと哲学するカフェ>>続きを読む

裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

5.0

ファルコネッティ嬢の目、表情、涙、全てが美しい。異端審問の顔、聖職者の顔、民衆の顔、とにかく顔のアップに、部屋や道具のアップ、切り取られる画面。冷たい質感の教会内部の白っぽいところから、火刑の黒く燻り>>続きを読む

モーリス(1987年製作の映画)

4.6

英国パブリックスクール腐女子的なのを欲して。プリっとしているヒュー・グラントと、いかにも英国顔なジェームズ・ウィルビーのプラトニックラブから、まだ罪深すぎた時代で別々の道を行く二人の分かれ道と、ラスト>>続きを読む

11人のカウボーイ(1971年製作の映画)

4.8

まさにカウ"ボーイズ"成長記。前半の割とのんびり感からの、ジョン・ウェインあっさり死んでからの少年達の眼差しの変化に、ジョン・ウィリアムズの音楽とで胸熱。料理番長のガチウエスタン料理の数々もたまらん。>>続きを読む

デリカテッセン(1991年製作の映画)

5.0

懐かしの。90年代の黄〜赤な色味と、ダークファンタジー&ディストピアな雰囲気で、いま改めてみても綿密に世界観構築されてるし、ジャン=ピエール・ジュネすでに出来上がってる。癖強役者揃いでも群を抜いてドミ>>続きを読む

武蔵野夫人(1951年製作の映画)

4.5

戦後の武蔵野で繰り広げられるドロドロ。
田中絹代サマだけ頑張って守り続ける貞操...死を持って守るワ!というあんまりにも哀しいご臨終。

チェンジリング(1979年製作の映画)

4.4

なかなかにハードスタイルな事故物件。一人暮らしにあの物件住めるのはとても羨ましいけど、牧場跡地の湖畔沿いの物件もとても素敵〜!そしてまた事故物件。
わがまますぎな霊と戦うジョージ・C・スコット。不動産
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花咲く港(1943年製作の映画)

4.8

あまりにも胡散臭すぎる小沢栄太郎と、爽やかイケメンが過ぎる上原謙サマの凸凹な詐欺師とあったか過ぎる南国の島の人々。
ドタバタから突然の鬼畜米英、赤鬼!とか今みると笑っちゃうほどわざとらしいやつも、そし
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アメリカン・ストーリーズ/食事・家族・哲学(1988年製作の映画)

5.0

ふたたびの船からのNYからの幕開け。ポーランド系ユダヤ人達の移民ストーリーを語らせる。自虐ネタ、ブラックネタが多くなるのはユダヤ人あるあるなのかな。
後半の青空レストランみたいなとこのシーンもどれも印
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ゴールデン・エイティーズ(1986年製作の映画)

5.0

カラフルな足元OPからして今まで観てきたアケルマンと様子が違くてびっくり。
デルフィーヌ・セイリグとシャルル・デネル出てくるだけでフレンチ♡当時はイケてたのかな?な感じのフォーラム・デ・アールを舞台に
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故郷の便り/家からの手紙(1977年製作の映画)

5.0

70年代のNYをただひたすら。固定した地下鉄から少しずつ動きだして、ラストの船から遠ざかり眺めるワールドトレードセンターなどのビル群の景色。そこにのっかる母ちゃんの手紙。段々とその朗読の声も薄れてゆく>>続きを読む

一晩中(1982年製作の映画)

5.0

ブリュッセルのある夏の夜のそれぞれの瞬間、抱擁、別離。どこまでが演出なのか、偶然なのかわからないけど瞬間、瞬間の物音や電気のオンオフ、窓の開閉、生活のあれこれの描写が細かすぎてグッとくる。
夜が明ける
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