ミチロウさんの映画レビュー・感想・評価

ミチロウ

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シング・フォー・ミー、ライル(2022年製作の映画)

4.0

歌うワニ、ライルとちょっとさえない少年が勇気と自分を取り戻す物語。
生活の為、子供の為、見栄の為に本来の自分を抑えて生きる大人たち。
ちょっとの勇気で本来の自分を取り戻すことができる。
そんなメッセー
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エルヴィス(2022年製作の映画)

4.0

音楽が好きで、才能が爆発して、大スターになって、クスリとパーティ漬けになって、家族が離れて、家族の大切さに気付いて後悔する。
近年流行りのロックスター映画と基本は同じ。
ビートルズが出てきて以降、時代
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映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)(2024年製作の映画)

3.8

音楽を主題にしたドラえもん映画。
音楽に力を入れるあまりに、ストーリー的にさほど面白くなく冗長。
弱虫ののび太が最後に男気を見せる定番の流れもなく、しずかちゃんはヴァイオリンを目の前にしても触ろうとも
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不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

4.8

久々に観たが、やはり最高!
笑いのセンスも美的センスも完璧!
当時はただのアート系コメディと思っていたが、ソ連邦のなかでの、小国、少数民族がどんな思いでいたのかがしっかりと描かれた風刺映画であったこと
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ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

4.0

DCヒーロー夢の共演!
それぞれのキャラクターに特別な思い入れは無いが、各ヒーローの個性が明確に描かれ、全員魅力的。
にしてもスーパーマン強すぎ!
バットマンの能力が「スーパーリッチ」ってのが面白いで
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シザーハンズ(1990年製作の映画)

4.0

手にはさみを付けられた人造人間エドワード。
心優しい孤独な青年エドワードは、その優しさと才能で徐々に町の人たちに好かれていき、人気者に。
しかし、ある一つの事件をきっかけに町の人たちがエドワードに対し
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サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス(1974年製作の映画)

3.3

サン・ラが音楽の力で地球の音楽的良心を持つ黒人を白人のいない星に連れていく、音楽的宇宙的救済の映画!?
サン・ラの音楽ファンのための作品であれば、もっと演奏シーンを増やすべきと思うが、エロス、ヴァイオ
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

人間の心の機微を繊細に丁寧に描いた素晴らしい映画。
特に甥っ子役のウディ・ノーマンの演技とそれを引き出す監督の手腕に脱帽。
子供の頃考えていたことや感じていたことは大人になると忘れてしまう。
親子関係
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

産業構造の変化と新自由主義の進行によって家どころか住む町さえ失ったファーンは、キャンピングカーに住みながら各地の季節労働で生活をしている。
その生活は年を取ってきた身には楽ではないが、そこには自由があ
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素晴らしき、きのこの世界(2019年製作の映画)

4.2

キノコや菌類が如何に地球にとって大切な存在であるかが様々な事例と共に語られる。そしてだんだんと毒キノコが持つ幻覚作用の話になり。。。
全編に亘って挿入されるキノコの成長するタイムラプス映像がとても美し
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

派手な演出は無く、会話を中心に淡々と展開していく。
マエストロTARは、才能も実力も自己プロデュース能力も高い、そして多くの団員をまとめる必要があるので自然とある程度居丈高になる。
それほど強力に権威
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メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

3.9

ジブリ的要素のオンパレード。
しかしジブリにある深淵はここにはない。
クオリティは高いが、ジブリと比べてしまうのは避けられない。

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

4.5

ニューヨークのカリブ移民街を舞台にしたミュージカル。
ストーリーはシンプルだが、音楽と映像がとにかく素晴らしい!
むしろシンプルなストーリーだからこそそれが活きている。
それぞれの出身国は違っても、ス
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

4.5

親や学校、それを含む社会は、子供に対しては夢や希望を持てとはやし立てる。しかし思春期を過ぎ青年に向かうにつれて、夢や希望をそぎ落としにかかり、上に従順な人間に仕立てようとする。
確かに夢がかなうのはほ
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.0

画作りがとても美しく、クリーチャーの設計がリアルかつ魅力的。
帝国が植民地支配においてやってきたことを、他の星に設定を変えて描いている。
自己利益のためなら、そして集団になれば、どんな残酷なことでもで
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

西部劇のスターだが、時代が変わり徐々に落ち目になっていく俳優リック・ダルトン(デカプリオ)は、落ちていく自分をなかなか受け入れられない。
リックの相棒であり、専任スタントマンであるクリフは、当然リック
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猫のルーファスと魔法の王国(2020年製作の映画)

3.0

これは劇場用ではなくTV長編ドラマなのかな?
非情に安っぽい作りで、ハリポタ以降の魔法もの二番煎じ作品。
笑わせようとしている意思は感じるが、それほど笑えない。
でもある程度楽しんで観れます。

河内カルメン(1966年製作の映画)

3.8

田舎で傷を負った露子は都会の大阪に出る。
その派手な顔立ちと抜群のスタイル故に、様々な人間が近づいてくる。
金に惹かれつつも、大金を積まれてもそれに操られることはない。しかし、情にはめっぽう弱い。
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サンザシの樹の下で(2010年製作の映画)

4.5

チャン・イーモウ監督の田舎純愛映画。「初恋のきた道」では、チャン・ツィイーのでべでべ歩きが鼻についたが、こちらの主人公静秋(ジンチョウ)役のチョウ・ドンユィは実に自然に恥じらいを含んだ純粋な少女を演じ>>続きを読む

ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

3.8

今やアクションを見せるための映画となったM:Iシリーズ。
そういえば最初はこんなに緻密な構成だった!
名前をしっかり覚えておかないと取り残されます。

ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

オープンニングから途切れることのない緊張感。ハンス・ジマーの音楽がそれを盛り上げる。
映画として本当によくできている。
兵隊もパイロットも市民も国の為に英雄的な行動をとるが、なんとも虚しい。
国ってな
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迷子の警察音楽隊(2007年製作の映画)

3.0

タイトルとメインアートから、オフビートコメディと思っていたがさにあらず。
オフビートではあるがコメディ要素はごく一部。あるいは多少狙っているが外してしまっている。
イスラエルにやってきたエジプトの警察
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長ぐつをはいたネコと9つの命(2022年製作の映画)

4.0

「長ぐつをはいたネコ」の続編。
9つの命を持っているという強みから傲岸不遜だった主人公が、残りひとつの命となって、本来の自分自身を顧み、友情と愛情に目覚める、というシンプルなストーリー。
それでも、そ
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.5

この地味目なキャストで、途中に笑いや恋愛などの要素も挟まず、緊張を持続させて、最後は考えさせながら心に沁みるエンディングへと一気に描き切る。こういった作品を作れる韓国映画界の実力!
我々がバブルに浮か
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

3.8

アキ・カウリスマキ監督のオフビート・コメディ。
レニングラード・カウボーイズ(以下レニグラ)の演奏はとてもうまいが、最初はフォークロア的な音楽で、如何にも共産圏的な直立不動。
それがアメリカを旅しなが
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I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)

5.0

子供がいる人はきっと泣いてしまう。それも何度も。
親だからと言って完璧な人間ではない。大人だからと言ってしっかりしているわけでもない。当たり前のことなのに、それで苦しんでいる人は多い。
だから子供は親
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グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョン-(1988年製作の映画)

4.2

デジタル・レストア・ヴァージョンをBSでやっていたので、久々に鑑賞。
前半のジャックとエンゾの友情物語は陽光に満ちていて本当に楽しい!
後半はジャックとジョアンナの恋愛が中心に。こちらは関係性の苦悩と
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スカイスクレイパー(2018年製作の映画)

4.5

ドウェイン・ジョンソン主演なのでB級アクションと思っていたら、これがなかなか素晴らしい!
観ていて思わず声が出るハラハラドキドキの連続で、伏線回収もしっかりとある。
作品全体として「タワーリング・イン
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アラビアのロレンス(1962年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

前半は、変わり者のロレンスが、その剛毅さと人間性で次々と仲間を増やし、度重なる苦境を越えていき、傑物としてあがめられるまでが描かれており、実に爽快!
インターバルを挟んだ後半になると、ロレンスは自分の
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マスク(1994年製作の映画)

3.4

CGや特殊メイクもすごいが、それを超えるジム・キャリーの顔芸!
単純に面白いが、マスクで変身したスタンリー・イプキスにティナ(キャメロン・ディアス)が惹かれる必然性がなく、説得力に欠けるのが残念。

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