むっしゅたいやきさんの映画レビュー・感想・評価

むっしゅたいやき

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(2023年製作の映画)

3.5

北野武。
本邦の戦国から安土桃山時代の幕開けを舞台とした、シニカルなツァイトローマンである。

北野作品には、毎度特有のテンポの良さや独自解釈に瞠目させられる。
但しこれらの特色は一長一短であり、テン
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遺灰は語る(2022年製作の映画)

4.5

鑑賞記録。

パオロ・タヴィアーニ。
兄、ヴィットリオ・タヴィアーニへ捧げた、死と栄誉の物語。

本作はノーベル賞作家、ルイジ・ピランデッロの遺灰に纏わる史実に、兄ヴィットリオへの賛辞を仮託したドッペ
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舞踏会の手帖(1937年製作の映画)

4.3

鑑賞記録。

ジュリアン・デュヴィヴィエに由る、非常にロマンチックな作品である。

本作に就いては、ロマンスから遠ざかって居る身として言うべき立場に無い為、レビューを割愛する。

私たちはどこに行くの?(2011年製作の映画)

4.5

鑑賞記録。

ナディーン・ラバキー。
この監督、才色兼備である。
冒頭の舞踏行進、そしてラストで判明する行進の行き先から、ラバキーのセンスを見せ付けられる作品である。

レバノン─。
現在ヒズボラとイ
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マイセン幻影(1992年製作の映画)

4.5

鑑賞記録。

ジョルジュ・シュルイツァー。
オールドマイセンの収集家、フォン=ウッツ男爵の物語。

個人的な事を書くが、亡き母の影響からか、私もマイセンが大好きである。
収集しているのは典型的なC&S
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殺したい女(1986年製作の映画)

4.3

鑑賞記録。

ジェリー・ザッカー&ジム・アブラハムズ。
少し悪趣味な、ニュー・アメリカン・コメディ。

強烈な妻VS弱気ながらも冷酷非道な夫。
ネタバレとなる故詳細は書かないが、どんでん返しも有り、非
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偽りの晩餐(1987年製作の映画)

3.8

鑑賞記録。

エルマンノ・オルミ。
豪華絢爛な貴族趣味をシニカル且つコミカルに画いた作品である。

私見であるが、ブニュエルの作品同様、行き過ぎた冷笑主義は得てして悪趣味に見える。
故に本作の全体レビ
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スプレンドール(1989年製作の映画)

4.3

エットーレ・スコラ。
とある映画館の栄枯盛衰。

名作『ヌオーヴォ・キネマ・パラディーゾ』と同様、映画・映画館とそこに纏わる人々の盈虚を画いた作品である。

スコラは一貫して、何らかの人間ドラマを単に
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アル中女の肖像(1979年製作の映画)

4.0

現実と夢、男性優位社会。
ウルリケ・オッティンガー。
個人的には二年程、本アプリにてブックマークで寝かせていた作品である。

此処でも様々にレビューされている作品であるので、個人的解釈のみ記す。

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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

ヴィム・ヴェンダース。
本作は現在も未だ上映中の作品であり、多く諸賢に語られている為、私のレビューは簡潔に記す。

─木漏れ日。

陽光と葉影、日常を彩る喜怒哀楽。

過去のない男(2002年製作の映画)

3.8

記憶喪失と自己認識。
アキ・カウリスマキ。
カウリスマキ作品常連、マッティ・ペロンパーが出演していないので後回しにしていた作品である。

アキ・カウリスマキは、一種の天才である。
彼の作品は、毎度社会
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インセプション(2010年製作の映画)

4.0

夢と現実、そのあわい。
クリストファー・ノーラン。
「またいつものノーラン節なのだろうな」と期待せずに鑑賞。

“水槽の中の脳”と云う概念がある。
古くはデカルトが発議し、パトナムが敷衍させた概念であ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.3

鑑賞記録。

いつもの破綻している物語を、壮大なテーマと迫力あるCGとで魅せてくれるノーラン作品である。
好きな人には恐縮であるが、私の場合、鑑賞後どんどんとツッコミ処が浮かんでしまう為、此のスコアと
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春との旅(2009年製作の映画)

4.3

不器用な老人と孫娘の、優しさに満ちたロードムービー。
小林政広。

幾度か秋冬に、作品の舞台となる北国を独り、旅した事がある。
海岸に連なる鰊小屋のうらぶれた風景や、鳴子の宵闇のペーソス、コンクリ打ち
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送られなかった手紙(1959年製作の映画)

3.8

鑑賞記録。

ミハイル・カラトーゾフ。

ソビエト連邦、中央シベリアのダイヤモンド鉱床発見、其の発見者達の労苦を賞賛する、やや政治色の強い作品である。

『怒りのキューバ』や、『鶴は飛んでゆく』と云っ
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鴛鴦歌合戦(1939年製作の映画)

4.3

鑑賞記録。

嬉し楽しいオペレッタ時代劇。
本作は何を書いてもネタバレとなりそうなので、下記一文を記してレビューとさせて頂く。

“ゼロイチ思考は、良くないぞ”。

レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う(1994年製作の映画)

4.0

アキ・カウリスマキ。
『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』の続編となる作品である。
前作同様、カウリスマキらしい雄大且つ郷愁を誘う景色を背景に、シュールなユーモアを散りばめたロードムービー
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

4.3

或るバンドのアメリカ〜メキシコへの道行きをユーモラスに描く、嬉し楽しいロードムービーである。
アキ・カウリスマキ。

カウリスマキ作品の常連、無表情男のマッティ・ペロンパーも見られ、何故か嬉しくなって
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.8

鑑賞記録。

ウェス・アンダーソン。

『フレンチ・ディスパッチ』の手法で都市を描いた作品。
ただ、目新しさは無く、二匹目の泥鰌は居なかった様に見受けられる。

怒りのキューバ(1964年製作の映画)

4.0

鑑賞記録。

ミハイル・カラトーゾフ。
キューバ革命へ至る路を描いた作品である。
…が、矢張り共産主義のプロパガンダ作品であり、客観性に乏しい。
この為、「何故銃を取るのか」は描かれていても、「どの様
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.8

鑑賞記録。

ロバート・エガース。
私が「鑑賞記録」とだけ記載する作品は、好みに合わなかったか、語るべき点が見当たらなかった作品である。
“どんな作品にも、其れが好みの方は居るものだ”、と考えている為
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.3

ミッション・インポッシブル─。
誰しも其のタイトルを聞くだけで、あのテーマソングが脳内に鳴り響き、周囲を伺う目付きが怪しくなる作品である。
当時純真無垢であった学生時代の私を、映画鑑賞の沼へと誘い、今
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