北野武。
本邦の戦国から安土桃山時代の幕開けを舞台とした、シニカルなツァイトローマンである。
北野作品には、毎度特有のテンポの良さや独自解釈に瞠目させられる。
但しこれらの特色は一長一短であり、テン>>続きを読む
鑑賞記録。
パオロ・タヴィアーニ。
兄、ヴィットリオ・タヴィアーニへ捧げた、死と栄誉の物語。
本作はノーベル賞作家、ルイジ・ピランデッロの遺灰に纏わる史実に、兄ヴィットリオへの賛辞を仮託したドッペ>>続きを読む
鑑賞記録。
ジュリアン・デュヴィヴィエに由る、非常にロマンチックな作品である。
本作に就いては、ロマンスから遠ざかって居る身として言うべき立場に無い為、レビューを割愛する。
鑑賞記録。
ナディーン・ラバキー。
この監督、才色兼備である。
冒頭の舞踏行進、そしてラストで判明する行進の行き先から、ラバキーのセンスを見せ付けられる作品である。
レバノン─。
現在ヒズボラとイ>>続きを読む
鑑賞記録。
ジョルジュ・シュルイツァー。
オールドマイセンの収集家、フォン=ウッツ男爵の物語。
個人的な事を書くが、亡き母の影響からか、私もマイセンが大好きである。
収集しているのは典型的なC&S>>続きを読む
鑑賞記録。
ジェリー・ザッカー&ジム・アブラハムズ。
少し悪趣味な、ニュー・アメリカン・コメディ。
強烈な妻VS弱気ながらも冷酷非道な夫。
ネタバレとなる故詳細は書かないが、どんでん返しも有り、非>>続きを読む
鑑賞記録。
エルマンノ・オルミ。
豪華絢爛な貴族趣味をシニカル且つコミカルに画いた作品である。
私見であるが、ブニュエルの作品同様、行き過ぎた冷笑主義は得てして悪趣味に見える。
故に本作の全体レビ>>続きを読む
エットーレ・スコラ。
とある映画館の栄枯盛衰。
名作『ヌオーヴォ・キネマ・パラディーゾ』と同様、映画・映画館とそこに纏わる人々の盈虚を画いた作品である。
スコラは一貫して、何らかの人間ドラマを単に>>続きを読む
現実と夢、男性優位社会。
ウルリケ・オッティンガー。
個人的には二年程、本アプリにてブックマークで寝かせていた作品である。
此処でも様々にレビューされている作品であるので、個人的解釈のみ記す。
「>>続きを読む
ヴィム・ヴェンダース。
本作は現在も未だ上映中の作品であり、多く諸賢に語られている為、私のレビューは簡潔に記す。
─木漏れ日。
陽光と葉影、日常を彩る喜怒哀楽。
記憶喪失と自己認識。
アキ・カウリスマキ。
カウリスマキ作品常連、マッティ・ペロンパーが出演していないので後回しにしていた作品である。
アキ・カウリスマキは、一種の天才である。
彼の作品は、毎度社会>>続きを読む
夢と現実、そのあわい。
クリストファー・ノーラン。
「またいつものノーラン節なのだろうな」と期待せずに鑑賞。
“水槽の中の脳”と云う概念がある。
古くはデカルトが発議し、パトナムが敷衍させた概念であ>>続きを読む
鑑賞記録。
いつもの破綻している物語を、壮大なテーマと迫力あるCGとで魅せてくれるノーラン作品である。
好きな人には恐縮であるが、私の場合、鑑賞後どんどんとツッコミ処が浮かんでしまう為、此のスコアと>>続きを読む
不器用な老人と孫娘の、優しさに満ちたロードムービー。
小林政広。
幾度か秋冬に、作品の舞台となる北国を独り、旅した事がある。
海岸に連なる鰊小屋のうらぶれた風景や、鳴子の宵闇のペーソス、コンクリ打ち>>続きを読む
鑑賞記録。
ミハイル・カラトーゾフ。
ソビエト連邦、中央シベリアのダイヤモンド鉱床発見、其の発見者達の労苦を賞賛する、やや政治色の強い作品である。
『怒りのキューバ』や、『鶴は飛んでゆく』と云っ>>続きを読む
鑑賞記録。
嬉し楽しいオペレッタ時代劇。
本作は何を書いてもネタバレとなりそうなので、下記一文を記してレビューとさせて頂く。
“ゼロイチ思考は、良くないぞ”。
アキ・カウリスマキ。
『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』の続編となる作品である。
前作同様、カウリスマキらしい雄大且つ郷愁を誘う景色を背景に、シュールなユーモアを散りばめたロードムービー>>続きを読む
或るバンドのアメリカ〜メキシコへの道行きをユーモラスに描く、嬉し楽しいロードムービーである。
アキ・カウリスマキ。
カウリスマキ作品の常連、無表情男のマッティ・ペロンパーも見られ、何故か嬉しくなって>>続きを読む
鑑賞記録。
ウェス・アンダーソン。
『フレンチ・ディスパッチ』の手法で都市を描いた作品。
ただ、目新しさは無く、二匹目の泥鰌は居なかった様に見受けられる。
鑑賞記録。
ミハイル・カラトーゾフ。
キューバ革命へ至る路を描いた作品である。
…が、矢張り共産主義のプロパガンダ作品であり、客観性に乏しい。
この為、「何故銃を取るのか」は描かれていても、「どの様>>続きを読む
鑑賞記録。
ロバート・エガース。
私が「鑑賞記録」とだけ記載する作品は、好みに合わなかったか、語るべき点が見当たらなかった作品である。
“どんな作品にも、其れが好みの方は居るものだ”、と考えている為>>続きを読む
ミッション・インポッシブル─。
誰しも其のタイトルを聞くだけで、あのテーマソングが脳内に鳴り響き、周囲を伺う目付きが怪しくなる作品である。
当時純真無垢であった学生時代の私を、映画鑑賞の沼へと誘い、今>>続きを読む