エミさんさんの映画レビュー・感想・評価

エミさん

エミさん

年間100本近く、新作映画を観ます。
都内の映画祭にも、よく足を運んでいます。
新春恒例未体験ゾーン、絶賛参戦中。
何とも表現しがたい作品多数です。

ルイの9番目の人生(2015年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

試写会にて。
英国作家リズ・ジェンセン原作のヒューマンミステリー。
舞台はサンフランシスコのとある街。

主人公は、アンニュイな雰囲気漂う9歳の少年ルイ・ドラックス。色白で線が細く幸薄そうな美人の母と
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24フレーム(2016年製作の映画)

2.0

東京フィルメックス2017にて。
昨年、旅立ってしまったキアロスタミ監督の遺作で、2017年のカンヌでワールド上映された作品。

『映画と写真とを融合するとどんな作品に仕上がるのか?という前衛的な映画
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泳ぎすぎた夜(2017年製作の映画)

4.1

東京フィルメックスにて。
小学二年生のタカラくんはお父さんが大好き。でもお父さんは魚市場で働いているので、毎日、タカラくんが寝ている明け方のうちに出掛けてしまいます。
ある日、お父さんが出掛けた物音で
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.4

TIFFにて。
松岡茉優の突き抜けた演技、サイコーです!!
前半のヨシカの痛い部分描写と、後半の現実が段々妄想とオーバーラップして変化していく様のメリハリがスゴくいいです。

『名前』にポイントを置い
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グッドランド(2017年製作の映画)

2.5

TIFFにて。
ある男がドイツからルクセンブルクの小さな村にやってくる。村人たちに最初こそ怪しまれるものの、割とあっさり受け入れられて、住み込みの仕事も斡旋された上、村の若い女性とも親密になる。
「え
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泉の少女ナーメ(2017年製作の映画)

3.5

TIFFにて。
ファンタジックなヒューマン映画。ジョージア(元グルジア)の山村にある実在した話。
神秘の泉が湧く村。麓の街で徐々に再開発が進む中、世の中の情報から取り残され、泉の治癒力や伝承者のカリ
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永遠のジャンゴ(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

1943年フランス。当時、ドイツ政府は欧州制覇の為に、ユダヤ人、共産党員、ソ連軍捕虜といった様々な民族へ弾圧を行っていたが、特に、同じアーリア人のルーツを持つロマ族に対しては「劣等民族」として、ユダヤ>>続きを読む

キープ・ザ・チェンジ(2017年製作の映画)

2.9

TIFFにて。
原題を直訳すると『変革をし続けろ』。スラングとしては『釣りはいらない』という意味があるらしいです。

最初は、自己啓発的なサクセスストーリーかと思っていた。が進んでいくにつれ、どうもテ
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アイスと雨音(2017年製作の映画)

3.2

TIFFにて。
第一印象は「とうとう松居大吾も長回しを 始めたか…」と思いました。

演者の後ろにチョイチョイ出てくるミュージシャン。MOROHAという2人組。あくまでもBGM扱い。居ない存在として話
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恋するシェフの最強レシピ(2017年製作の映画)

4.1

TIFFにて。
中国の恋愛コメディー。主演は金城武。展開もテンポよく、ハラハラしたり、笑いのツボもたくさん散りばめられていて、とても面白くて、「観て良かった〜」とホッコリさせられる商業映画である。
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スヴェタ(2017年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

TIFFにて。
ヒューマン映画。
耳が不自由なため、健在な両親が居ながらも幼くして養護施設で育ったスヴェタ。大人になった今は、自分の住むところもあり、結婚して家族もいる。仕事は洋裁工場で作業長として働
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ライフ・アンド・ナッシング・モア(2017年製作の映画)

2.7

TIFFにて。
シングルマザーとその息子のそれぞれのリアルな暮らしが映し出されている。リアルな日常の映像には説得力がありました。

平穏な日常を求めて毎日を頑張っている母親。手本になる大人の男性が
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マリリンヌ(2017年製作の映画)

2.9

TIFFにて。
フランスの、美人で個性的な役者の卵が女優になる話。
いくら『私は私』と、うがっていても、やっぱり社会は人脈形成の上に成り立っている。自分の表現したいことが社会に向けられているものだった
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パンとバスと2度目のハツコイ(2017年製作の映画)

3.2

TIFFにて。
とにかく役者がみんな可愛い。可愛さでずっと引っぱっていくユルイ感じの展開が、また楽しくっていい。

それぞれが、静岡から東京近郊へ拠点を移し、就職もして、人生を歩んでいる。みんな、
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アンダーグラウンド(2017年製作の映画)

2.2

TIFFにて。
社会のルールに馴染めず、また社会からも疎外された人々。家族があっても社会の中には居場所がなく、町外れにあるカトリック教会の墓地に勝手に住み着いて居る。不法侵入なので、政府に雇われた職員
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泥棒役者(2017年製作の映画)

3.7

ただただ、丸山くんのための商業映画。120%輝いています。でも純粋に面白い。笑えます。何よりも市村さんの演技力には敬服。この人は今だ挑戦者で素晴らしいですね!
西田征史氏のシナリオは、よく練られている
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アリフ、ザ・プリン(セ)ス(2017年製作の映画)

3.1

TIFFにて。
台湾のLGBTQ映画。この映画は、性意識というよりは、よりアイデンティティや個性といった、もっと1人の人間としての在り方にスポットを当てている作品です。

台湾は、セクシャルマイノリ
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あなた、そこにいてくれますか(2016年製作の映画)

3.5

2015年から1985年にタイムトリップした主人公ハン・スヒョンが、今は亡き最愛の人ヨナを前に究極の選択を迫られる韓国純愛ドラマ。
だいたいのタイムトリップに出てくる『過去を変えると未来が変わる事に気
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クロージング・ナイト 地獄のゾンビ劇場(2016年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

バンデミック系ホラー。
映画の副題を見て、ゾンビ映画好きとしてはザワザワするも、紹介文を見た時から「ゾンビか!?」という疑問はあった。それでも『ゾンビ』と付くなら見ずにはいられない…と見てみたのだが「
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.2

100億ウォンの価値!!韓国発のバンデミックゾンビ映画。
KTX同様、ストーリーもアクションも最高の疾走感。ソウル発、釜山行きの高速鉄道KTXを舞台に展開されていく騒動や人々が織りなす人情味は、
飽き
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リベリアの白い血(2015年製作の映画)

2.6

米国NYに生きるアフリカ系移民の人生を描いたヒューマンストーリー。

内戦の傷痕が色濃く残るアフリカのリベリア。主人公はゴム農園で働きながら家族を支えて生きる男性、シスコ。生活は苦しく労働組合があっ
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少女ファニーと運命の旅(2016年製作の映画)

3.8

実話を元に映画化したヒューマンドラマ。
1943年フランス。ナチスドイツの迫害を逃れるため、フランスの児童保護施設に預けられた13歳のユダヤ人少女ファニーと2人の妹。70人の子供達がそこで匿われていた
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サティの「パラード」(2016年製作の映画)

4.1

ショートフィルム祭にて。
エリック・サティ作曲「パラード」を、ウィレム・ブロイカー楽団の演奏にあわせ、超現実的バレエ映像としてアニメーション化。
山村浩二作品は良い。綺麗。線が細くてリアリティなタッチ
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ブランカとギター弾き(2015年製作の映画)

2.8

フィリピンのマニラ、スモーキーマウンテンで撮影されたストリートチルドレンの話。国籍もなく社会的地位も分からない子供達が、危ない物に囲まれた所で、プライドを持ってたくましく生きている姿が印象的。
居住者
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犯罪の女王(2016年製作の映画)

2.5

息子の下宿先で起こった騒動を解決しようと、お節介で勘が鋭い母親が奮闘する韓国サスペンス。
学生専門の下宿だからか、水道メーターが2室で1コの設置っていうのには驚いた。料金を折半させられる。120万ウ
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朝日が昇るまで(2015年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

メキシコから届いた、じんわり温かいヒューマンストーリー。
主人公は引きこもりの中年男性、フェデリコ。肥満で心臓病で家からは出ない。時々、妹と、妹の夫ラモンが訪ねてきて、世間話をしたり世話を焼いてくれ
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ダイ・ビューティフル(2016年製作の映画)

4.1

2016年制作のフィリピン映画。
ミスコンの女王、トリシャ・エチャバリアが急死。物語は友人達によるトリシャの葬儀シーンから始まる。そこでは、何とも奇妙な儀式がとり行われており、そして訪問客は皆、トリシ
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光をくれた人(2016年製作の映画)

2.5

マイケル・ファスベンダー演じるトムが灯台守であることから、邦題のイメージが付いたと思われる。センスがいい。
みなそれぞれに、自分を照らし輝かせてくれる光のような大事な存在がいる。その光をくれる人のため
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美しい星(2017年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

突如、宇宙人として目覚めた平凡な家族が地球を巻き込んで起こす悲劇的な喜劇。
原作は1962年に出版された三島由紀夫の長編SF小説。原作を元に、甲斐聖太郎氏と共に吉田大八監督が脚本を手がけている。
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スプリット(2017年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

「スプリット(分裂)」というタイトルは、一人の人物の中にある多重人格を表現した言葉だが、社会の中で隔絶された場所であったり、周囲と一線を画している人だったり、という社会的な分裂という意味合いも絡めて、>>続きを読む

Viva!公務員/公務員はどこへ行く?/オレはどこへ行く?(2015年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

2016イタリア映画祭。
心の枯れてる人、元気をもらいたい人に是非、オススメしたい!!

何故なのか、幼少期から安定した職業である公務員になることに憧れていたケッコは、大人になってようやっと夢だった公
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

3.0

過酷な現実を乗り越える忍耐力と柔軟な心を持った男の子の物語。
また、この映画は「愛」がメインテーマでもある。
色んな人の協力を得て、ルーツを辿って自分自身を見つけていく先には愛が待っている。家族への愛
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ムーンライト(2016年製作の映画)

4.1

「ラ・ラ・ランド」と競ったと思えぬ程、地味な作品。
驚くほど時間の経過を削いだソリッドな脚本。主人公が成長するにつれ風体が変貌していくさま。登場人物が全員黒人という特徴的な中、差別貧困麻薬といった重い
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

ミスコミュニケーションを犯した家族が過ごす数時間の話。
「家族」とは、人が初めて出会う小さな世界であり、幼き頃はその世界が生きる全てであろう。成長するにつれ、その「世界」も大きくなってゆく。その世界
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タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

4.0

音楽コンクールがメインにきてるので、一見、ユーモアも交えた爽やか偶像劇かと思われますが、実は社会的メッセージが込められた悲しい映画なのです。
マレーシアという国は、英国に支配されたあと、中国人やインド
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