やっぱりフルチは映画が下手くそです。
ストーリーはなかなか面白く、サスペンスをギリギリまで引き伸ばす作劇もなかなかなのですが、いかんせん肝心な部分が適当だったりします。
これがジョセフ・ロージーの作品とはにわかには信じがたい。
しかも反戦映画の『銃殺』と、実験的な要素が目立つ『できごと』との間に撮られているとはこれまた驚きである。
内容は60年代にありがちなケレン味>>続きを読む
警察を題材にしながらも、典型的なアクション映画とは一線を画す虚無感溢れるドラマ。
その虚無感は、アンチハリウッドを目指したニューシネマ的というよりは、メルヴィルの作風に通ずるものがある。いくつかの挿>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
まいった。さすがジョセフ・ロージー。
孤高の天才ながら、きめ細やかな演出により無駄の一才を省くような職人技まで見せてくる。
華やかなブルジョワ生活の陰で辺境に追いやられる男女の悲哀。
その悲劇の物語>>続きを読む
題材は悪くないけど、たとえばアルジェントが撮ったら傑作になっただろうな〜。
なんか惜しいんだよな、マリオ・バーヴァとフルチンは。
やるじゃんラース。
ダンサーインザダーク以降の作品なんかより全然面白いし節度があるよw
物語に大きな筋はなく、
いくつかの出来事が淡々と積み重ねられていく。
一切の感情的な説明を排除していくスタイルはブレッソンにも通ずるものがあるが、突き放し方はより冷徹。
戦闘前のコミカルなやり取り、絶体絶命の仲間に杭を渡すアクション。このあたりはホークスの『リオ・ブラボー』あたりのオマージュだろう。
カーペンターは『要塞警察』『物体X』などでもホークスの影響を隠そう>>続きを読む