ピンきりさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

ピンきり

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あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

4.2

菅田将暉の迸る熱い演技。ヤン・イクチュンの朴訥な中にある横溢な心意気。2人を軸に現代の社会をも炙り出す感じも後編での楽しみの一つ。個人的な白眉は高橋和也の変態モードの演技に脱帽。新宿という荒野は絵にな>>続きを読む

失われた週末(1945年製作の映画)

5.0

人は何かに依存してなけりゃ生きていけないことを痛切に感じる映画。素晴らしく納得。

グローリーデイ(2016年製作の映画)

3.1

親友の入隊祝いに海に繰り出す青春映画。だが、港で夫婦喧嘩の仲裁をして殺人事件に発展してしまう…。久々に見終わった後のしょうもない嫌な感じはそうそう味わえない映画かも。

エル ELLE(2016年製作の映画)

3.6

イザベル・ユペールの凜としたフラットな演技に悶えた。笑いのシーンの判別は分からなかったし、ここマジなんかなシーンも多々あったけど結局変態は変態で終わるのか…。必見。

ナミヤ雑貨店の奇蹟(2017年製作の映画)

3.3

最近はタイムリープものは韓国映画のお家芸だと思ってましたが、やってくれましたね日本も。ただこの映画は活字ありきかなと(原作読んでいませんが)そんな気がしました。2時間にこれだけ詰め込むと映像だと散漫に>>続きを読む

この世に私の居場所なんてない(2017年製作の映画)

4.0

日常でイラッとする事は多々ある。そのイラッとする事が引き金になる事はそうそうない。主人公とトニーが教会に行く、そこで牧師と共鳴するエコバニは背徳感すら漂う。それと嗚咽が嘔吐に…美しすぎます w

オンリー・ゴッド(2013年製作の映画)

3.2

湿気を充分に含んだ夜のバンコクが艶麗。ネオン管と雨の照りが石井隆監督の世界観もチラホラ。カットごとの構図が素晴らしい。ストーリーは奥の深い領域に達していく様。

キャロル(2015年製作の映画)

3.6

パトリシア・ハイスミスの若かりし頃の私小説を映像化。粒子の粗い映像がキャロルとテレーズの艶やかな色彩の構図と相まってグイグイと引き込まれた。ミステリーではなく純真なる恋愛映画。ケイト・ブランシェットの>>続きを読む

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

2.8

目的ははっきりしているけど、そこに辿り着くまでの過程の間延び感がチラホラ。アクションシーンは納得。でも2時30分近く上映時間なくても良さそう…。

造られた殺人(2015年製作の映画)

2.6

「造られた殺人」この邦題、的を得ているなぁ…。前評判で前半コミカル後半シリアス展開との事。確かにそんな感じで展開するんだけど、何かパンチの効いた展開がなく…えっ…終わりか…。脚本は面白いのに残念。

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

5.0

銀行強盗、カーチェイス。そしてゴキゲンなミュージック!他に何もいらないほど最高な映画。次回は是非爆音上映で【耳鳴り】がするくらい貪り鑑賞したい。それにしてもテキーラのドラムパターンと銃声が共鳴するシー>>続きを読む

打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993年製作の映画)

3.5

夏の淡い1日。キラキラしたあの感じは遠い頭の片隅にある郷愁。奥菜恵の演じる少女の妖艶さ。素晴らしい。長尺でみたい一品。アニメ版は実写では表現しきれない面をアップデートした感じか…。

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

3.3

広瀬すずちゃんの「瑠璃色の地球」が白眉。他の印象は電車が連結されて海原へと行くシーンが好きかな…。

狩人の夜(1955年製作の映画)

3.5

Love & Hate ロバート・ミッチャムの鬼気迫るサイコパスな演技が素晴らしい。湖の中での海藻とリンクする美しい死体。ローラパーマーを凌ぐほど見惚れた!

ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

2.9

会計コンサルタントは殺し屋の顔を持つ男。自閉症の幼少期、軍人の父親にスパルタを超える鍛錬で屈強で強靭な肉体を手に入れる。また、弟も同じく道は違うが殺し屋稼業。エピソードが多く中盤までついて行くのに苦労>>続きを読む

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

2.4

高尚なファッション雑誌を鑑賞してる気分になる映画。
カットごとの色彩や構図が素晴らしい!
でも、脳内に残らないなぁ…

オフィス 檻の中の群狼(2015年製作の映画)

3.0

前半サスペンスな展開は妙にテンポ良く進むが、後半になるにつれ息切れ感。収穫はペ・ソンウの顔演技につきる。この人はこういう役やらせたらハマりすぎますね。

空と風と星の詩人 尹東柱(ユンドンジュ)の生涯(2015年製作の映画)

4.5

日本統治下の朝鮮で生まれた韓国の国民的詩人 尹東柱の半生を映像化。物語は従兄弟宋夢奎との絡みを軸に展開して行き、白黒の映像が静謐に時には喧騒を掻き立てながら物語は進行する…。宋夢奎の思想と尹東柱の詩へ>>続きを読む

上海から来た女(1947年製作の映画)

3.2

前半は退屈で寝落ち寸前だったが後半の展開に覚醒。ラスト「燃えよドラゴン」の元ネタで又、覚醒。

郵便配達は二度ベルを鳴らす(1946年製作の映画)

3.2

ジェームズ・M・ケイン原作の実録モノ。街道のとある食堂に勤める事になった男と店の主人の妻と不倫関係になり…。3度もリメイクされてる古典。只々、ラナ・ターナーの美しさに圧倒されました。

春の夢(2016年製作の映画)

4.0

寝たきりの父親の介護をしながら居酒屋を営んでいる主人公。そこに集まる風変わりの3人組の青春模様。全体を彩るモノクロトーンはアートシアターギルド的。ヤン・イクチュンは「息もできない」を彷彿させるキャラを>>続きを読む

バッカス・レディ(2016年製作の映画)

4.6

韓国ソウル鍾路区で名うての高齢の売春婦が人生の悲哀を演じる悲喜劇。LGBT、身体障害者、高齢者の切実なリアルな今の韓国の問題提起。ユン・ヨジョン演じる主人公の売春婦のやるせない瑕瑾とも言えないペーソス>>続きを読む

あの人に逢えるまで(2014年製作の映画)

3.5

南北朝鮮に別れた離散家族をテーマにした28分の短編映画。短編映画でこれだけ感動したのは初めての体験。主人公のムン・チェウォンの夫を待つ一途な愛に泣けた。

散歩する惑星(2000年製作の映画)

3.6

ワンシーンが抽象絵画。固定、長回し。値段付けようがない絵画を鑑賞しに美術館に行った気分。ストーリーは業の拠り所か。

スキャナーズ(1981年製作の映画)

3.8

顔面脳ミソ爆発シーンが印象的だが、その後のスキャナー合戦で来るか来るかの血管浮き出るシーンに叫喚地獄をみた。

現金に体を張れ(1956年製作の映画)

4.3

荒削り、初期衝動、ソリッド感、全てがパーフェクト!

嗤う分身(2013年製作の映画)

3.3

内向的な青年サイモンはある日自分とは性格が正反対の自分ジェームズと出会うが…。不穏な映像、坂本九、ブルーコメッツ…。不条理極まりない世界観。好きです。

フィアレス(1993年製作の映画)

3.6

ある建築家の男が飛行機墜落事故に遭遇し死の恐怖感のレッドラインを超えて生きてくが…。飛行機が落下していく中で人は何を考え何を感じて、生と死の狭間を体験するのか…色々考えさせられる映画だったなぁ…。

特別捜査 ある死刑囚の慟哭(2015年製作の映画)

4.0

元警官の弁護士ブローカーの元に財閥嫁殺人事件の死刑囚から手紙が届く…。良く出来た筋で終わりまで一気に楽しませてくれました。今回の「反逆の韓国ノワール2017」の4作品の中ではエンターテイメント性では群>>続きを読む

善惡の刃(2016年製作の映画)

3.6

2000年、薬村五叉路で起こったタクシー運転手殺人事件を題材にした実録モノ。カン・ハヌル演じる青年のどこに向けて良いか分からない心象を受け止めるチョン・ウの、大らかな、時には笑いもある演技が良かった。

女は冷たい嘘をつく(2016年製作の映画)

3.5

ある日、娘とベビーシッターが突然居なくなりシングルマザーの母親がふたりの行方を追うのだが…。全体に漂うホラー風味はそこそこにドライ。コン・ヒョジンの悲哀を抑えた演技も良い。この人はドラマだけじゃなくも>>続きを読む

犯人は生首に訊け(2015年製作の映画)

4.5

漢江に上がった首なし変死体。京畿道の新興都市にやって来た医師。医師のマンションの精肉店の大家。首なし死体を巡り、物語は進むが…。前半の緊張感と焦燥感が入り混じる展開は今Netflixで放映してるペ・ド>>続きを読む

殺戮にいたる山岳(2016年製作の映画)

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2000年の炭鉱事故をから山に住みついた男。時は2016年炭鉱事故で亡くなった男の娘を父親のように見守る男。ゴールドラッシュを当て込んで来たハンター。アン・ソンギ 、チョ・ジヌンの格闘シーンは間延び。>>続きを読む

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

4.2

18歳の時に朝起きたら別人になっていたら…。主人公は18歳から29歳まで毎日別人他人に(国籍、男女、若年、老年様々)なり、障害を背負いながら生きている。ある日1人の女性に恋をするのだが…。韓流俳優いい>>続きを読む

オクジャ okja(2017年製作の映画)

3.3

遺伝子組み換え品質改良ブタを量産してるミランド社。世界一のブタを育てる韓国の山奥の住むハラボジと孫のミジャ。ある日オクジャはニューヨークに行く事に…。ソウルの街を砕きながら闊歩するオクジャがクール。動>>続きを読む

駿河遊侠伝 賭場荒し(1964年製作の映画)

2.5

清水の次郎長の若かりし頃のロードムービーをカツシンが演ずるシリーズ第一作。終始間延びしたシーンが多い。えっ!そこで切っちゃうの的な編集も散漫。