映画泥棒V2さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

映画泥棒V2

映画泥棒V2

映画(616)
ドラマ(4)
アニメ(0)

The Son/息子(2022年製作の映画)

4.4

試写会鑑賞。

心の問題にどう向き合っていくのか。
親と子の理解し合うことの難しさ、怖さを様々と見せつけられた。
心がじんわりと痛む映画だ。

あの時、ああ言っていれば、人生変わっていたのかもしれない
>>続きを読む

オマージュ(2021年製作の映画)

4.0

オンライン試写会鑑賞。

失われたフィルムを求めて。
「女判事」の修復作業をすることになり、時代は違えど女性監督同士心を通わせるように。

仕事や家庭での立場、女性が生きるということは険しい道があるの
>>続きを読む

メグレと若い女の死(2022年製作の映画)

3.6

オンライン試写会鑑賞。

ドレス姿で若い女性の刺殺体が見つかる。
名前すら分からない彼女は何者なのか?
メグレ警視が真実に迫っていく。

天才肌な探偵ではないのだが、飄々としながらも人情味を感じる作品
>>続きを読む

ホーリー・トイレット(2021年製作の映画)

3.9

オンライン試写会鑑賞。

仮設トイレに閉じ込められたフランク。
鉄筋が突き刺さった腕が何とも痛ましい。

爆発から脱出できるのか?時限シチュエーションスリラーだ。

ちょいちょい日本挟んでくるが、君が
>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.4

音響のいい映画館で是非聞いて、観てほしい!

演奏シーンの表現技法がモノクロだったり、ブルーだったりと色でも飽きさせない。

そして何よりトリオである、大、玉田、雪祈のそれぞれの葛藤やくやしさが観てい
>>続きを読む

崖上のスパイ(2021年製作の映画)

3.7

オンライン試写会鑑賞。

巨匠チャン・イーモウ監督が描くスパイサスペンス。
男女4人がパラシュートで雪景色に降り立つ。
美しい情景の中、裏切りの連鎖というスパイ映画の醍醐味が。

途中から周乙がサポー
>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.3

試写会鑑賞。

A24が送る、アカデミー賞最多ノミネートの話題作。
家族間の問題から、全宇宙の問題と壮大なのか個人的なのか分からないが、それがいい。

違った人生を歩んだ自分の力を取り入れるという斬新
>>続きを読む

「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ(2023年製作の映画)

4.0

冒頭これまでの総集編が入り、「遊郭編」の10話と11話へ。

絶望からの反撃に転じたバトルシーンを大画面で観るなんて贅沢の極み。
反対に、堕姫と妓夫太郎の切ないエピソードにウルっときてしまう。

「刀
>>続きを読む

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.3

試写会鑑賞。

セレブと美、ヒエラルキーの頂点が逆転する❓

社会は、対等な関係などなく主従関係で成り立っていると言わんばかり。
いや社会が崩壊しても、結局は優位性から主従関係が生じてしまうとは…。
>>続きを読む

小さき麦の花(2022年製作の映画)

4.2

オンライン試写会鑑賞。

農村で暮らす夫婦の何気ない日常。
貧しさやどこか疎外された2人なのだが、大地に根ざした生活をしていく。

麦や作物、家畜の世話、そして家までも作ってしまう。

土と共に生き、
>>続きを読む

金の国 水の国(2023年製作の映画)

4.0

敵国同士の2人がひょんなことから出会い、恋に落ちていく。

王女サーラの寛容力、建築士ナランバヤルの機転や行動力。と見習うべきことが多い。
また、戦争を起こさないようにする為には、どうしたらいいのかも
>>続きを読む

少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.2

オンライン試写会鑑賞。

廃校が決まった高校。
卒業式前日と当日の2日間、伝えられない思いを抱えた少女4人のそれぞれのストーリーを描く。

演技の間が気持ちよく、ゆったりと浸りながら鑑賞出来た。
今思
>>続きを読む

湯道(2023年製作の映画)

3.4

キャスト登壇付き完成披露試写会鑑賞。

裸が似合う男、生田斗真主演!
豪華キャストが織りなす、ほっこり銭湯ムービー。

小山薫堂が提唱する「湯道」のいい緊張感と下町銭湯がいい塩梅でマッチしていた。
>>続きを読む

バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

4.3

試写会鑑賞。

やる気が出ないサンタが大豪邸で強盗集団と鉢合わせに。

某アニメの四次元ポケットのような袋を駆使して戦うのかと思いきや、意外とハンマーを持っての肉弾戦と多彩なアクションを披露。
血みど
>>続きを読む

ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.0

オンライン試写会鑑賞。

6歳にして修道院に入ったベネデッタの半生を描く。

キリストの幻覚、神の声?が聴こえる彼女に、様々な試練が待ち受ける

聖痕から修道院長になるも、果たして真実か嘘なのか。
>>続きを読む

すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

4.0

オンライン試写会鑑賞。

安楽死を望む父親と娘たちの葛藤を描く。
順調にリハビリをし回復していったのに何故死を望むのか。

ユーモアある作品だが、なかなかの重さ。

「人生バラ色」「グレーも色だよ」と
>>続きを読む

#マンホール(2023年製作の映画)

3.9

完成披露試写会鑑賞。

結婚式前日にマンホールに落ちた男の脱出劇スリラー。

マンホールの中という単調になりがちなところを、スマホを介したSNSを駆使することにより、絵に奥行きを与えている。

主演の
>>続きを読む

FALL/フォール(2022年製作の映画)

4.0

オンライン試写会鑑賞。

地上600mの鉄塔を舞台とした高所サバイバルスリラー。

フラグ立ちまくりなのもいい!
「THE突破ファイル」を見ているかのようで、あらゆる方法で脱出を試みるところが面白い。
>>続きを読む

ピンク・クラウド(2021年製作の映画)

3.4

試写会鑑賞。

ワンナイトしたカップルが外に出られない状況に。
いつ終わるか分からない、ロックダウンした世界を描く。

コロナのパンデミックを経験したからこそ、この作品の重みを感じるし、現実と重なる部
>>続きを読む

呪呪呪/死者をあやつるもの(2020年製作の映画)

4.0

オンライン試写会鑑賞。

呪い×ゾンビを組み合わせた、巨大企業の闇にも迫るエンタメ系ミステリー。

フードを被ったゾンビの俊敏な姿が刺激的。

ジャーナリストのジニと謗法師ソジンの2人のタッグをもっと
>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

4.2

パク・チャヌク監督登壇&試写会鑑賞。

刑事ヘジュンと容疑者ソレ。
互いに気になる存在となり、出口の見えない迷路に迷い込む。

歪んだ愛の形?

心の裏側を読めば読むほど、分からなくなる、大人のロマン
>>続きを読む

パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.9

試写会鑑賞。

冒頭の住宅街や踏切を走り抜ける、緩急をつけたドライビングテクニックにいきなり痺れた!

ウナの臨機対応力というか、知恵を絞った戦術も見どころ。
「パラサイト」とは違う、クールだけど熱い
>>続きを読む

ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

3.6

試写会鑑賞。

豪華キャストを迎えての北欧を舞台にした、ファンタジー&リベンジャーもの。

北欧神話、ヴァイキング、魔剣とファンタジー心をくすぐるが、戦いは至って力×力とシンプルだ。

復讐心を糧に運
>>続きを読む

離ればなれになっても(2020年製作の映画)

3.8

試写会鑑賞。

歳を重ねても、再び出会ったらその日に戻れる。
若い頃から熟成された時まで、味も色も違うワインのような物語だ。

男3人とジェンマの人生、苦い時を経験したからこそ、今日という日がある。
>>続きを読む

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.1

最速吹替試写会鑑賞。

3D最高峰の作品なのでは?
3時間越えの極上の映像体験!ジェームズ・キャメロン監督が目指す、没入感が凄い。

森から海へと前作から10年後の設定で、子どもたちの活躍も観られ、家
>>続きを読む

非常宣言(2020年製作の映画)

3.8

オンライン試写会鑑賞。

謎の青年が飛行機で巻き起こしたウィルステロ。

コロナ時代の今だから、各国の対応や民衆の声が痛切に響いてくる。
恐怖と対峙した時にこそ、人としての本性が出てしまうものだなぁ。
>>続きを読む

ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

3.6

オンライン試写会鑑賞。

何もない田舎町で、競走馬の馬主になろうとする主婦ジャンの行動力、熱意に圧倒される。

牝馬を買って、馬主組合を作ってと人生の一大勝負だよなぁ。

なかなかマネできることではな
>>続きを読む

マッドゴッド(2021年製作の映画)

4.0

地獄か?悪夢か?はたまた天地創造か?
ガスマスクをつけたアサシンが廃退した地下世界へと降りていくのだが…。

セリフ無し、謎も解明されないという、アート性が高い作品。

ダークでグロテスクで得体のしれ
>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.4

ネタバレしないで伝えると、涙を誘うスラムダンクの世界がそこにある。

漫画に近いアニメを観ているようで、あの心臓音がバクバク聞こえてくるシーン(スピーディなのだが、時が止まったような固唾を飲むシーン)
>>続きを読む

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.2

湿地の娘と呼ばれるカイアに、殺人容疑がかかるミステリー。
彼女は有罪か無実か?

法廷シーンと彼女の過去が行ったり来たりし物語は進んでいく。

悲惨な状況下でも生き抜いてきた、彼女なり処世術だったのだ
>>続きを読む

そばかす(2022年製作の映画)

4.2

試写会鑑賞。

恋愛したい気持ちが湧かない、蘇畑佳純。
彼女にとっては、それが普通のこと。

シリアスな話題を砕けた雰囲気で描写しており、どこか笑ってしまうそんな映画。
多様性の時代、自分らしく楽しく
>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.3

英国植民地時代のインドで、敵対する2人がお互いの正体を知らぬ間に親友になっていく。

己の肉体で戦う姿が、刃牙の実写版のようでテンションがあがる。

お勧めは、前半にある各々のアクションシーン。
もう
>>続きを読む

夜、鳥たちが啼く(2022年製作の映画)

4.1

オンライン試写会鑑賞。

恋人に捨てられた売れない小説家とシングルマザーの孤独な別居生活。
夜に活動する姿が自傷行為のようで痛々しい。

2人の距離感が付かず離れずな描写、慎一が暮らす鳥かごのようなプ
>>続きを読む

あのこと(2021年製作の映画)

4.1

オンライン試写会鑑賞。

60年代のフランス、中絶が違法だった時代の話。
勉学に励むアンヌが妊娠してしまい、色んな手を試すのだが…。

女性に選択の自由がない時代は、こんなに目を背けてしまう事があった
>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

IMAX 鑑賞。

取り残された廃墟の思いが災い(地震)に転じる、鎮魂の儀のように扉を閉めていくロードムービー。

人情ありファンタジーあり。

地震に触れる映画なので、ヘビーなテーマでもあるのだが、
>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

試写会鑑賞。

聴覚障がいのプロボクサーであるケイコ。
辞めるかどうか迷いながらも、日々葛藤していく姿を描く。

16mmフィルムのノイジーな雰囲気と作品が絶妙にマッチしていた。
日常音を際立たせる音
>>続きを読む