Moreauさんの映画レビュー・感想・評価

Moreau

Moreau

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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

2.9

幼なじみのヘミと再開した主人公はヘミに恋心を抱く。しかしヘミはリッチで自分の仕事を遊ぶ事と紹介するベンと遊ぶようになる。ベンはビニールハウスを燃やす事が趣味だと言った後日、ヘミが失踪する。
若者の失業
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.0

なに不自由なく暮らす家族。一つの死が引き金となり、失意の中から希望を見出すまでの話。さすがA24という感じ。事件までの破滅と事件後に残された家族(特に妹)の道のり、ありきたりなテーマをここまでリアルに>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

2.8

13年の刑期を終えた主人公が、社会生活に馴染めず、もがきながら生きていく様を描いた作品。世間の不寛容はレールの上に乗った世間の人も幸せではないから、みたいなセリフがこの映画のまとめと思った。いわゆる昨>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

「帰ってきたら、話したい事がある」そう言って別れた妻が、その夜に死んでいた。その後、舞台演出の為に赴いた広島で、同じく彼女を愛した俳優と同じく心に傷を負ったドライバーに出会う。
劇中に出てくる演劇の脚
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

2.9

医大生時代に起きた友人の事件を心に、復習を行なっていく話。主人公(キャリーマリガン)は毎晩のように酔った女を演じ、そこにつけ込もうとする男達を制裁していく。
復讐劇の面白さもあるが、同時に描かれる医大
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マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

4.1

ジョンマルコヴィッチの頭に入ることができる穴を見つけた売れない人形芸人の主人公。この穴を利用して商売や欲望を叶えていこうとする話。
なんと言っても世界観が最高!それだけでなく、誰もが誰かに操られてる時
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.4

病気が進行し、認知機能が衰えていく父とその娘の介護を中心に展開される作品。秀逸なのは視聴者を父目線、つまり認知機能が衰えていく高齢者目線になって物語を見られる演出がとられている点だ、終始その演出の中で>>続きを読む

ザ・ウェイバック(2020年製作の映画)

3.0

アルコール依存に苦しむ元バスケ選手が、母校の監督になり、自身の過去や依存症を乗り越えようともがくストーリー。ベン・アフレックが演じるこの手の役はやっぱり好きだ。
単純に回復していく様を描くのでは無く、
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消えない罪(2021年製作の映画)

2.4

20年前に起きた保安官殺人から服役を終えた主人公(サンドラブロック)が、人生を前に進めようという中で、当時ほぼ一人で育てた年の離れた妹との出会いを望むが、出所者がぶち当たる壁やその先の新たな事件に巻き>>続きを読む

スキャンダル(2019年製作の映画)

2.3

アメリカの有力放送局FOXの幹部が長年にわたりセクハラを行っており、暗黙の了解にもなっていると言えるその事態に対して女性キャスターたちが立ち向かっていく話。事実から構想を得ていることもあり、これ以上で>>続きを読む

ミニマリズム: 本当に大切なもの(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

アメリカンドリームを実現した2人の友人が、溢れるモノに対して違和感を感じミニマリストへ。その経験を伝えるドキュメンタリー。2人の考え方は現在の行き過ぎた資本主義に対する警鐘を鳴らすという想像通り展開だ>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.2

離婚までの過程において、その争いの性格に徐々に神経が削られていく夫婦の様子を捉えた作品。互いの考えがずれていく中でも、根底にある価値観への尊重が滲み出ている演技やセリフは、さすがノアバームバックだと思>>続きを読む

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.8

1920年代、牧場を経営する兄弟が、それぞれの価値観や主義をもとにぶつかり合い、それぞれの守りたい大切なものの中で展開されていくストーリー。典型的な牧場主ではない知的なフィルを演じるカンバーバッチがド>>続きを読む

オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

2.5

夫の浮気を感じ、プレイボーイの父と共に、真相に迫っていくというストーリー。かつて女性問題で自分や母親を傷つけてきたプレイボーイの父が、夫の浮気を一緒に探し出し懲らしめてやろうと考える構図は面白い。しか>>続きを読む

誰よりも狙われた男(2014年製作の映画)

3.5

テロ犯罪を防ぐ為の現代スパイ活動を描いた作品。各国の捜査機関が出てくるのだが、各組織の想いが交錯することによって事件が複雑化していくというストーリー。
共通の認識や目的を持っていながらも、個人や組織各
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.0

メタルバンドのドラマー ルーベンが難聴になった自分と過去の自分との間で葛藤する物語。ひとつひとつのシーンが良かった。
父の顔は知らず、住む場所も転々と変えるような幼少期を送ってきた彼にとって、はじめて
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.8

予告編を見た時、アメフト部の男子からラブレターの代筆を頼まれた女子(チュー)も、その宛先の女の子の事が好きで…という、いわゆるティーンの三角関係にLGBTQを掛け合わせた作品かと思ったが全く違った。そ>>続きを読む

プール(2009年製作の映画)

3.0

こういうゆったりとした流れの映画によくある鑑賞中の気だるさは無い。いくつかのシーンが、役者の演技が観る人を惹きつけ考えさせるからだと思う。細かい役者の所作までキャラクターを作っている演出は魅せられた。

スノーデン(2016年製作の映画)

3.5

9.11があり、2度とあのような事件は起こさせまいと、安全が強く求められる社会情勢、そういった意識が国家機関に一般化した状況下での内部告発。これは他の内部告発とは背負うものが違うと言い切っていいかと。>>続きを読む

めがね(2007年製作の映画)

3.6

それぞれの人がそれぞれ思う道を真っ直ぐ進む。人生ってそうなんだよ。自由なんだよ。と、やさしく気づかせてくれる映画。いま見直したい映画。

ザ・レポート(2019年製作の映画)

3.7

国家機密に関する重要資料の公開可否という話が軸。ただ見所はデカい組織(国家)の理不尽な論理やしがらみの中でもがきながら信念を基に行動していく主人公の描写とリアルな演技。最近アダムドライバーはハズレがな>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.0

ざ・ウディアレンの映画によくある登場人物が想定外のシチュエーションに巻き込まれ巻き込まれ、していく展開はやっぱり笑えるし好き。それを観ることを期待した自分にとってエルファニングは最高だったが、ティモシ>>続きを読む