moridonさんの映画レビュー・感想・評価

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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

4.0

“RPGを2時間の映画に落とし込む”をかなり上手くやっている。コメディ路線に舵を切ったのは完全に正解で、編集(シェイプシフターの表現や魔法のCGI)のレベルも高く最近のMCU映画を観た後出てくるような>>続きを読む

ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

3.9

ハイライトはレティとミアがラーメン食ってるシーン。いや正確に言うと食ってはないんだけど

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.5

ジェームズ・ガン、正直アクション撮るの上手い人だという印象はなかったけど今作で完全に一つ上の次元へ行ってしまった感。水平に広がるアクションとそれを捉えるシームレスなカメラの動き。

3Dからの解放とい
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.5

今こんな時代だからこそ自由意志の物語を性善説的に語り直すことの意味。

ゲームはカルチャーだ。映画はカルチャーだ。
これ以上殺してたまるか。

最高だった。文字通り鼠の皮を被った狐。

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

4.9

今年の圧倒的ベストです。この映画がしきりに訴える“声”について。あの橋の向こうにいるヤツらに聞かせてやるための、子供たちに伝えていくための。そして“声”とは、無力な我々が唯一持ち得る武器なのだというこ>>続きを読む

フィアー・ストリート Part 3: 1666(2021年製作の映画)

4.0

オマージュされている映画などについては多くの人が言及しているので、参照されているであろうレッドライニングなどの差別の歴史という観点から書きました。これは「白人至上主義」と「ホモフォビア」という名の「呪>>続きを読む

Pink Skies Ahead(原題)(2020年製作の映画)

3.9

不安障害を診断された主人公が自分が不安障害であることを受け入れ前に進むまでのナラティブを家族や友人との対話の中で丁寧に描いていて面白かった。ブルーやピンクの色彩豊かなプロダクション・デザインと何より主>>続きを読む

モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

3.5

アンジェリーナ・ジョリーの無駄遣い。自然の驚異と殺し屋たちの脅威、過去のトラウマ、面白くなる要素は山ほどあるはずがどれもが単発的に起こり煩雑なまま終わってしまう。期待してただけに残念ですが、我らがロー>>続きを読む

アーミー・オブ・ザ・デッド(2021年製作の映画)

3.3

ザック・スナイダーのダメなところを全部詰め込んだかのような作品。特筆すべき点はなし。まあどの監督も映画を「削る」という行為にとてつもない神経を使うし細心の注意を払うわけで、こんなダラダラした映画を2時>>続きを読む

クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

4.3

最高のIMAX体験。やっぱりノーランの映画とかよりもこういう「無音」を効果的に使った映画こそIMAXで観るべきだと改めて感じる。

まさかここまで面白いとは。前作の直後から紡がれる物語、キャラクター構
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.6

大傑作。60代の白人がジャネール・モネイを歌う意味、切り離せるわけがない音楽と政治、まだちょっとだけマシになるかもしれないこの世界。クソみたいな世の中だけど、この1時間45分だけはユートピア。これを映>>続きを読む

ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

4.8

大大大傑作。AIの暴走から世界を救うなんてよくあるプロットだけど、そこに盛り込まれる痛快なギャグとアクションは切れ味抜群。何よりその根底にあるのは家族との対話と映画への愛であるという素晴らしさ。という>>続きを読む

モータルコンバット(2021年製作の映画)

3.8

ゲームの方は未履修なのでいまいち世界観に入り込めなかったが、氷と炎の鮮やかなVFXと残虐でグロテスクなアクションに後半はただただ見入ってしまった。シンプルに映像としての完成度がめちゃくちゃ高い。

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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.9

デレック・コルスタッド脚本によるジョン・ウィック系のアクションとボブ・オデンカークが醸し出すユーモアのブレンド、十分楽しめたけど期待以上ではなかったなー。流れる曲のリリックがいちいちシーンとマッチしす>>続きを読む

Seaspiracy 偽りのサステイナブル漁業(2021年製作の映画)

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アメリカで今話題のドキュメンタリー。すごいなこれ。

ストローのゴミや気候変動が海の生態系へ及ぼす影響よりも、本当に海を破壊しているのは漁業による過剰漁獲であるということ。ドキュメンタリーとして明らか
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.9

待望のアニーシュ・チャガンティ新作。

前作『search/サーチ』が素晴らしかっただけに今回も奇抜な編集を期待していたら拍子抜けする人もいるかもしれないが、なんてことないシークエンスでの切り返しの上
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Shiva Baby(原題)(2020年製作の映画)

3.8

バイセクシャルのユダヤ人女性である主人公が家族と一緒に参加したシヴァでシュガーダディと元ガールフレンドに鉢合わせてしまい…というコメディ。優秀な友人、周囲の大人からの期待、大学卒業間近という特有の時期>>続きを読む

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.6

『ハッピー・デス・デイ』のクリストファー・ランドン最新作。殺人鬼のブッチャーに襲われた主人公のミリー、命は取り留めたものの目覚めると殺人鬼と体が入れ替わっていたという女子高生と殺人鬼の『君の名は』。>>続きを読む

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

4.0

引きの画ばかりになりがちな大怪獣バトルに絶妙なタイミングで差し込まれるPOV視点のカット、原始的なルックスの怪獣とは対照的に現代的なネオンサイン彩る香港のロケーション。どこをとってもひたすらに画が強い>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

4.5

うわー、めちゃくちゃ面白いぞこれ。

認知症の父親と暮らす娘の苦悩を描くのかと思っていたらまさか父親視点だとは。何を言ってもネタバレになってしまうので言及しにくいですが、認知症が引き起こす記憶と真実の
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ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

3.7

HBO Maxにて鑑賞。

なるほど確かにこれは“better“かつ“clearer”な改良版。でもそれと同時にザック・スナイダーのダメなところも全面に押し出されていて、個人的には全然ダメでした。
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

3.8

米Netflixにて鑑賞。

後見人として高齢者の資産を差し押さえて搾取する詐欺師のマーラを演じるのは、この作品でゴールデングローブの主演女優賞に輝いたロザムンド・パイク。

ツッコミどころ多い脚本だ
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チェリー(2021年製作の映画)

3.6

PTSDと治療のためのオピオイドで依存症に陥った男の話。ルッソ兄弟×トム・ホランドということで楽しみにしていた一作だったけど… うーん…

今アメリカで問題になっているオピオイド依存への言及は面白いけ
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.5

ブルーやピンクなど全体的にポップな色彩が使われているのとは裏腹に、中身はドス黒く展開していく復讐劇。

レイプ・カルチャーへの言及も、Varietyの批評家の否定的なレビューも、それに対するキャリー・
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.8

よくあるループものでテーマ的にも『ハッピー・デス・デイ 2U』に通じるものがあったけど、ループの見せ方とかそれを二人の別々の視点で捉えたりとか新しさあった。というかロマコメとしてシンプルに面白い!

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.4

米huluにて鑑賞。

圧倒された。ただただクロエ・ジャオの撮影と編集に魅了された2時間。

“houseless”だが“homeless”ではない彼女たちのフィルターを通して見る世界。劇中に登場する
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ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

4.5

Disney+にて鑑賞。

疫病の蔓延、分断された世界に希望はどこにあるのか。まさに今の現実と繋がるテーマを、アジアンカルチャーへの敬意と共に描いた大傑作。

そして『Star Wars: The L
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トムとジェリー(2021年製作の映画)

2.9

HBO Maxにて鑑賞。

ひたすら実写の中に2次元のアニメーションが混ざる違和感と戦いながら観ていたけど、目と脳が慣れる前に映画が終わった。

幼少期の記憶を呼び起こすノスタルジックな描写とクロエ・
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ミナリ(2020年製作の映画)

4.0

韓国からアメリカへ移住してきた家族の物語。劇中で使用される言語の8割強が韓国語だが、間違いなくアメリカの映画だった。

移民や移民二世として二つの価値観に挟まれ、どちらにも属せず生きるということ。『フ
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.6

人生はジャズだ。

間違いなくピクサー史上最高傑作。ファミリー映画なのにミッドライフ・クライシスに切り込んでいくという面白さ、『リメンバー・ミー』で描かれた死生観とは裏腹に、達観した人生観を描く。子ど
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.7

行き過ぎた新自由主義はどこへ行くのか。

新自由主義批判、ポストフェミニズム批判、色んな文脈を織り込みながら、何よりTVが洗脳の手段として使われることへの警鐘が80年代という舞台設定も相まって面白かっ
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フェイフェイと月の冒険(2020年製作の映画)

3.9

美女と野獣やアラジン、塔の上のラプンツェルなどでアニメーションを手掛けてきたグレン・キーン。

彼が次に選んだ場所はNetflixと聞いて、ディズニー映画では描くことができない何かがずっとあったのかな
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