森田鉄雄さんの映画レビュー・感想・評価

森田鉄雄

森田鉄雄

面白い映画の本質は「ホラー」にあると確信しています。
点数基準はT2(5点)で、気分的に算出。

映画(202)
ドラマ(0)

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

2.6

前情報なしに鑑賞したが、まさかのクリーチャー映画とは。
勝手に心霊系を想像していたので、この映画一番の衝撃だった。

さて現代ホラーらしく「音を立ててはならない」という制約系ホラー。
ハリウッドおなじ
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ブロブ/宇宙からの不明物体(1988年製作の映画)

4.0

モンスターパニックの教科書のような映画。
アーバーヴィルという田舎町がなんとも閉鎖感があり舞台としては王道オブ王道。
冒頭20分程度のストレートな伏線もしっかり回収してくのが非常に好印象。
モンスター
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グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)

2.8

SNS界隈での主義主張にウンザリしている昨今には、かなり小気味良い作品。
「欧米による開発途上国文化の否定」を真っ向から批判している作風で、なんちゃって活動家が原住民に食われるというのは必然性を感じる
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スターシップ・トゥルーパーズ(1997年製作の映画)

4.5

基本的にはドがつくほど王道の素敵な青春映画である。
そこにバーホーベンお得意のエログロが混じった全く新しいタイプの映画に見えてしまう。

とにかく、人の死に様が容赦ない。笑
人体切断、焼死、吸引とまあ
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ミンボーの女(1992年製作の映画)

3.5

明るく楽しい筋者対策マニュアル。
日本のタブーにコメディで切り込んでく作風が心地よい。

まあ伊丹十三に限らずだが、この手の人らの映画は演者が他作品と同じような面々になっていくなぁ。笑
とりあえず皆若
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バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

4.4

初見では冒頭からジャンルを絞らせない感がとてもいい。
引いた伏線の回収は完璧でいて、しかもわかりやすいところが優秀。
何かを良くすると別の何かが悪くなる、的なお約束はこの映画が最初なんだろうか。
とに
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夢と狂気の王国(2013年製作の映画)

3.8

ジブリ名物3人のおじさんを密着した実録。
宮さんのお仕事密着中心に、間に鈴木さんのお仕事密着、高畑さん特別出演くらいの比率。
3人の強烈な関係性を予習した後に見たほうがより楽しめるはず。

宮さんはと
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平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)

3.6

高畑勲作品にしては、随分とエンタテインメント寄りのサービス旺盛な作品に思える。
百鬼夜行直前にジブリキャラクターがゲスト出演しているわけだが、最もそういうことをしなさそうな人の作品なので異様なまでの違
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スリーピング タイト 白肌の美女の異常な夜(2011年製作の映画)

3.7

「REC」もそうだが、このシャウマ・パラゲロという監督はアパートにただならぬ思い入れがあるのか。笑
アパートっていう閉鎖空間で基本的な出来事が終止するんで物語がコンパクトでわかりやすい。
スリラーはワ
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スペースバンパイア(1985年製作の映画)

3.0

ダン・オバノン×トビー・フーパーという混ぜるな危険。
ストーリーの発想自体は大好きだが、う~んという感じ。
内容の割に尺長すぎじゃね、というのが第一印象。
正直、マチルダ・メイの美ボディ無かったら見れ
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トータル・リコール(1990年製作の映画)

3.9

これ今見るととんでもないメンツが集まった映画だった。
脚本がダン・オバノンで、特殊メイクがロブ・ボッティン、監督はポール・バーホーベンってもう既にエグい笑

出演もまあ豪華というか珍妙というか。
当時
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.0

よく作ってあるなと感心した。
近年ゾンビ映画が陥りがちな奇をてらった設定(しゃべるとかそういうの)に逃げず、敢えて王道一本道を走ったのは大正解だと思う。
展開はそれなりにスピーディでだれることなく最後
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13日の金曜日(2009年製作の映画)

3.2

冒頭のシークエンスでオリジナルのラストあたりから説明してるので、リメイクではないようだ。
オリジナルにおけるパメラの存在って今で言うところの「衝撃のラスト」なんだが、これを冒頭でいきなりネタバレするの
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ワイルドシングス(1998年製作の映画)

3.2

当時、日曜洋画劇場で男子中高生を虜にしたのは「スピーシーズ」と「ワイルドシングス」で間違いないだろう。

「ユージュアル・サスペクツ」に代表されるようなどんでん返し系サスペンスが飽和状態になったため、
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風立ちぬ(2013年製作の映画)

4.0

夢も恋も欲しいものをすべて取った男女、それぞれのエゴの究極系。
エンタテインメント志向の宮崎アニメが最後の最後で、高畑的な終わらせ方をさせたまさかの作品。

「火垂るの墓」とは対照的に戦争という時代の
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アンフレンデッド(2015年製作の映画)

3.0

PCのデスクトップ上で物語が進行する新しいタイプのホラー。
劇中には実在の各種サイト・アプリが登場(これかなり重要)し誰もが既視感を覚え、ついついシークバーなんかを消そうとしてしまうあたり、我々も立派
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

5.0

36周年のリマスター公開にて、改めてこの映画のフォロワーの多さに嬉しくなる。
音楽・クリーチャー造形・シナリオのすべてが素晴らしいすぎて唯一無二の伝説的作品となったわけだが、今回初の劇場鑑賞で改めて台
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グロリア(1980年製作の映画)

3.8

グロリアとフィルの逃避行の中で、80年当時のアメリカの町並みや交通機関を堪能できる。
グロリアとフィルの関係性が母と子であり友人、男女関係でもあるような面白さがある。
ホテルでの二人の会話とシチュエー
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アナベル 死霊人形の誕生(2017年製作の映画)

4.0

今現在のオカルトホラー映画、いやホラー映画を牽引しているシリーズで間違いないと思う。
この作品を含めた「死霊館」シリーズに驚愕の展開はまったくない、むしろ「こうなったら怖いな」という一本道を真っ直ぐ辿
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エクソシスト/ディレクターズ・カット版(2000年製作の映画)

4.2

思うにアカデミーにノミネートされるにはドラマが必要だ。
この映画にはドラマがある。

こんな世界のホラー映画の中で3つの指に入る映画の内容について今更語るのもなんなんだが、これカラス神父の物語だったわ
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ゼイリブ(1988年製作の映画)

4.2

ボディ・スナッチャー系とは別の方向から宇宙人の侵略を(表向きは)割とコミカルに描いたマニアにバカ受けの名作。
「要塞警察」やら「物体X」なんかの重々しい雰囲気の映画とは打って変わって、どことなく軽く、
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くもとちゅうりっぷ(1943年製作の映画)

4.1

1942年にディズニーは「バンビ」を制作していたというのを聞いたとき、アメリカなんかに勝てるはずがないと思ったが、全然負けたなかったことが本作でわかり、なんとなく誇らしい気持ちになる。

ディズニーの
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ソウ(2004年製作の映画)

3.0

ワンシチュエーション型サスペンスのはしり。
2000年中盤のなんちゃってホラーブームの先駆け的存在。
大衆向けサイコサスペンスである。

ワンシチュエーション特化型のしょうもない次作以降とは違い意外と
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ポリス・ストーリー 香港国際警察(1985年製作の映画)

4.2

今更言うまでもないことだが、デパートでの一連の乱闘シーンはアクション映画史上でも5本の指に入る名シーンであることに間違いないハズ。

ジャッキー映画で一番面白いのは?と聞かれて、本作を言うのがミーハー
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禁断の惑星エグザビア(1982年製作の映画)

3.2

やはり本作の公開当時(1982年)は「スターウォーズ」とか「エイリアン」の影響が凄まじかったんだろうか、低予算でも同じようなSFものは作れるぜ!と意気込んで制作したであろうカルト臭の漂う映画である。>>続きを読む

かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

4.1

キャッチコピーの「姫の犯した罪と罰」を個人個人が追う映画。
ストーリーだけ追いたいなら「ハローキティのかぐや姫」のほうが簡潔(30分)なのでそちらを。笑

月=極楽浄土、解脱者たちの国と考えるのが最も
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ザ・ヴォイド 変異世界(2016年製作の映画)

3.1

この時代に作る内容の映画か、と言いたくなるような80年代よろしく
オカルト一直線の映画。

要するに「遊星からの物体X」×「要塞警察」×「パラダイム」。
カーペンターの名作から色々インスピレーションさ
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ライフ(2017年製作の映画)

2.8

国籍や性別が違うだけで争ってるレベルなのに、異星人なんかと仲良くできるわけないだろうと思う今日この頃、この手の敵対的地球外生命体を扱った映画は大歓迎である。

さて、内容と言えば閉鎖的宇宙ステーション
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es [エス](2001年製作の映画)

4.2

ドイツ映画らしい重厚でありながら良質なサスペンス映画である。

とにかく登場人物のキャラクターが良く作られてる感じ。
基本的に囚人側には頑張ってもらいたい、看守側は憎たらしい、教授陣は無能と囚人に感情
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コンタクト(1997年製作の映画)

3.5

科学的な考察による宇宙人とのコンタクトに家族愛とか宗教的テーマもぶち込んだろ、の精神が実にハリウッドらしい。
映像だけにしろ実際にクリントン使っちゃうところがアメリカたる所以だよだよなぁ。
ワームホー
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DARK STAR/H・R・ギーガーの世界(2014年製作の映画)

3.5

「ホドロフスキーのDune」から。
H・R・ギーガーの貴重な映像集。
ギーガーのイラストには「下書きが無い」らしく、描きあがった作品をみて本人もビビるらしい。もうわからん。
「エイリアン」制作中の映像
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ザ・フライ(1986年製作の映画)

4.2

SFとホラーとラブストーリーとクローネンバーグの重厚さが混ざってえらいことになってる映画。
ハエ男とかいう馬鹿馬鹿しさしか感じないキャラクターに妙な説得力を持たせるのはクローネンバーグの力業か。

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バーニング(1981年製作の映画)

3.2

タイトルまでのオープニング最高。

不必要なまでの登場人物の多さと復讐のわりに無差別的という矛盾が個人的に難あり。
ただし、ストーリーは二の次、エログロにすべての情熱を費やしたと思われるその作風は唯一
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アビス/完全版(1993年製作の映画)

3.8

「深淵を覗くとき~」
ニーチェの有名な言葉からの導入にニヤリ。

全部のシーンを丁寧に作り込んだら、170分の大長編になってしまった。
とにかく終盤で急激に作品の毛色が変わり、最後は「何?こういう映画
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

4.7

「ダリの出演料が1分10万ドルもOKだし、映画の尺が10時間超えてもOKだ。金がないから映画制作出来なくなった。それもOKだ!」

これは映画監督であるアレハンドロ・ホドロフスキーが、SF史上に残る伝
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死霊館(2013年製作の映画)

3.7

ここ数年の正統派ホラー映画の中ではベストまである。
ホラー演出はお約束が多く、安心してご覧あれ。
(特にベッド真下からのアングルは秀逸)
霊全肯定ではなく、科学的な見地からも調査するというコンセプトも
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