askQさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.0

終始暗く、雨が降りしきるゴッサムシティ。冒頭のタイトルバックから、「あ、コレは好きだな」と確信した。確信した通り、最後まで目が離せない映像美とストーリー展開にまんまとやられた!

一体誰を信じていいか
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.5

カンバーバッチの色気たるや!お風呂もろくに入らず多分めちゃくちゃ汚い設定なのに…。彼そのものに備わった気品とか知性が滲み出てるんだろうなぁ…とか、本筋と全く関係ないことを考えながら観てた。
今回もクセ
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愛なのに(2021年製作の映画)

3.6

愛が一方通行で、なかなかに交わらないもどかしさがいい。告白してフラれたのに、気まずさを抱えながらまた相手と対峙する勇気には拍手を送りたくなった。
傷ついてもなお相手と向き合おうとする登場人物たちがみん
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ロスバンド(2018年製作の映画)

3.8

よく考えたら、それぞれの問題は何も解決してない。解決してはないけど、バンドやってる時はめちゃ楽しい!それでいい。いろいろあるけど、束の間忘れて誰かと遊んだり映画を観たり、仕事に勤しんだり。なんか、それ>>続きを読む

ロスト・ドーター(2021年製作の映画)

3.8

女性には母性が備わっているもの、母親になれば自然と子どもが愛おしく感じられるもの、という世間の思い込みに一石を投じる内容で、とても興味深かった。
育児をする中で次第に追い詰められていく描写や、自立した
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サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

4.0

とても良い。夏休み、夏祭り、夏空、、、夏ってどうしてこうも甘酸っぱい物語が生まれるんでしょう。俳句で想いを表現する、知的で奥ゆかしいかんじもいい。
夏雲、夜の街灯など、絵のタッチがなんとも味わい深くて
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.4

ホラーというよりアクション?!「廃墟の病院になんでわざわざ夜行くんや」などツッコミどころも多かったけど、何が起こるかまったく読めない展開で、次に画面に何が飛び出すのか、ヒヤヒヤしながら固唾を呑んで見守>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.2

めちゃよかった。。。親離れであり、子離れのお話でもあるんだね。。。涙腺が何度もゆるんで、マスクがびちょびちょになった。

愛すべきルビーの家族には、実際に聴覚障害を持った俳優陣が起用されている。みんな
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.4

ウィノナ・ライダーにどハマりしていた学生時代に観た「ナイト・オン・ザ・プラネット」。キャップを逆さにかぶってタバコをふかしながら運転するウィノナはやっぱり可愛かった。あの異国の都市の、けだる〜い夜の空>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.8

毎回ウェス作品を観て思うけど、どのシーンも切り取って飾っておきたくなるほどの可愛さ。色彩や構図が完璧すぎてうっとり。みんな無表情で、コミカルなドタバタ劇が終始楽しかった。

ズーランダー(2001年製作の映画)

3.4

フサフサ剛毛のベン・スティラーがトップモデルって設定からして笑える。まさかのデヴィッド・ボウイの登場で「おぉー!」ってなるけど、そのあと繰り広げられる勝負がアホすぎて爆笑!頭を空っぽにして、なーんにも>>続きを読む

名付けようのない踊り(2022年製作の映画)

3.8

田中泯さんにとって「踊る」とは、自然や他人との間にある空気やエネルギーみたいなものを紡ぎながら一体化するイメージなのかな。または、ある種のトランス状態になって、自分の内面世界に潜り込むような行為なのか>>続きを読む

SKIN 短編(2018年製作の映画)

3.6

全く悪意のない(むしろ微笑ましい)何気ない日常の出来事が、一瞬にして悲劇に変わる。タイトル通り、肌の色がもたらすステレオタイプな思い込みや誤解。人を見た目で決めつけるバカバカしさを痛烈に皮肉りつつも、>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.8

179分と長尺ながら、まったく長さを感じることなく最後まで鑑賞。何ならこの人たちをもう少し観ていたいなとまで思うほどだった。まるでドキュメンタリーを観ているような不思議な感覚に陥った。

何ヶ国語もが
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クルエラ(2021年製作の映画)

4.0

コロコロ変わるクルエラのファッションに目が離せない!ゲリラショーの演出も奇抜でオシャレ。昔から悪役が大好きだけど、このクルエラは特にかっこよかった。家族同然の泥棒仲間もいいし、賢い泥棒犬たちも可愛い。>>続きを読む

メランコリック(2018年製作の映画)

3.6

シュールな笑いと得体の知れない不気味さが同居した、なんだか妙にクセになる作品。平和な街の銭湯で夜ごと繰り広げられる殺人。その後処理を任される主人公。もう、この設定だけでブラックユーモアの香りしかしない>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.8

よかった〜〜!!!劇場内の全員が固唾を飲んでピーターを見守り応援していたはず。まさかこんなに泣かされるとは。。。

前作は「修学旅行×恋」と「世界を救う任務」という、ごく私的な小さな世界とスケールの大
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偶然と想像(2021年製作の映画)

3.4

観終わったあとにジワジワ反芻してしまう、まさにスルメのような作品。一体どう転ぶのか読めない会話劇がとてもスリリングで滑稽で楽しかった。個人的に3話めの女性2人のやりとりに引き込まれた。相手の出方を見な>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

4.8

何度観ても抜群の面白さ。スターウォーズを年末年始に観ることは、最高に気分が上がる恒例行事。

いかにしてダース・ベイダーが誕生したのかが核となる物語だけど、個人的にはジャンゴとボバ親子、クローンの反乱
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.2

2021年の終わりにとびきり面白い作品に出会えた!「バイス」が印象的だったアダム・マッケイ監督独特のブラックユーモアが満載。“彗星の衝突”を発端に、せつなくも可笑しい人間たちの悪あがき。笑いやノリでや>>続きを読む

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.4

キングスマン誕生の前日譚。イギリス、アメリカ、ロシアといった大国をまたいで繰り広げられる陰謀と攻防戦。
1、2のようなドンパチな過激さは少なめだけど、総じて楽しめた。リス・エヴァンス扮するラスプーチン
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

4.0

現在のこっちと、2分後のあっちがテレビを通してつながって……。極々限られた舞台設定と登場人物ながら、なんともよくできたSFストーリー。こういうの大好き!まるで舞台を見てるような、ワンカット長回しのスリ>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

4.0

予想をスコーンと上回る良作。映画が終わってからもこの人たちのことをずーっと見ていたくなる、そんな群像劇が大好物だけど、これはまさにドストライクな作品だった。

監督は今泉力哉、脚本は「音楽」「シティラ
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.4

前作よりバディー感がマシマシになり、ヴェノムがとっても可愛い。2人の大喧嘩もおもしろかったし、ボニー&クライドみたいな流れもライトで楽しかった。けど、ヴェノムにはもっともっと脳みそに喰らいついてほしか>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.8

女性の自由やそれを取り巻く同調圧力を、押し付けがましくなく考えるきっかけをくれる山内マリコさんの作品が好き。今作も、みんなが期待するキャットファイトが1ミリも出てこない。男性を巡ってバチバチバトルさせ>>続きを読む

許された子どもたち(2019年製作の映画)

3.4

観終わったあとの後味の悪さは、今年観た映画の中でダントツNo. 1。
加害者、被害者、そして正義の制裁を加えたくてたまらないオーディエンス。いつしか観ているこちらも「自分のしたことと同等の罰を受ければ
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

出所後に社会復帰することの難しさ。過去の罪からの偏見もたくさんあるけど、彼の今を見て応援してくれる人もいる。しんどいこともたくさんあるけど、人生まだ捨てたもんじゃないと思わせてくれる作品。クスッと笑い>>続きを読む

SAYONARA AMERICA(2021年製作の映画)

4.0

金曜夜、仕事帰りのレイトショーにドストライクな作品。ビール持って劇場に入ればよかった!

幼少期の細野さんが出会った古きアメリカ音楽。自らを“オーディオスポンジ”と表していたように、ぐんぐんと良質な音
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.2

現在→過去に進行していくストーリー。森山未來がどんどん若返っていく様が見てておもしろかった。
初恋ってその後の人生に多大な影響を与えるものなのかな?男性の方が引きずりそう。しかも「それって普通だね」と
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.0

性別は男と女の2つしかない、という社会認識が生んだ悲劇。もし、性別にとらわれず、子どもを持ったり好きなオシャレを楽しんだり、自分に正直に生きられたなら、こんなに窮屈でしんどい思いをしないで済んだのに…>>続きを読む

MONOS 猿と呼ばれし者たち(2019年製作の映画)

3.5

一体どうやって選ばれたのか、何と戦っているのか……何もかもが謎に包まれたまま、ブラインドサッカー?のシーンで物語は幕開けする。この不条理極まりない冒頭からもう心を掴まれた。

不安を掻き立てる電子音や
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.5

SF全般、さらにスターウォーズが好きな自分にとってはたまらなすぎる超大作。期待をはるかに上回る映像体験にシビれまくった。

ヘンテコで不気味な造形のデヴィッド・リンチ版や、未完ながらその無謀な構想に度
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

4.2

真の豊かさとは?幸せとは?観ながらいろんなことを考えた。

子どもは親を選べないという意味合いから、最近では「親ガチャ」というなんとも皮肉な言葉が生まれているけど、生活水準や環境は確かに親によって左右
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.0

ダニエルクレイグ版ジェームズ・ボンド、最終章。すごくよかった!!
冒頭、マテーラの街並みにうっとりしたのも束の間、怒涛の展開へと発展していき、最後までガツンと心を掴まれた。

かっこいい男の象徴だった
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.0

血中アルコール濃度を0.05%に保てば、効率的に活動でき仕事やプライベートが充実する。果たして本当なのか?!中年男性たちが体当たりで実証するお話。これがすごく面白かった!

それぞれのアイデンティティ
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ショック・ドゥ・フューチャー(2019年製作の映画)

3.5

ピコピコ音楽も去ることながら、山積みのアナログシンセで音作りするシーンがかっこいい。観賞後クラフトワークが無性に聴きたくなった。
この時代(今も根強いが)、女性クリエイターやアーティストがビジネスシー
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