あさのひかりさんの映画レビュー・感想・評価

あさのひかり

あさのひかり

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.2

いつか観たい映画の中の上位5本の指に入るやつだった、ようやく観ることができた。

最初は正直「何を見せられてるんだ?」だったけど、じわじわと楽しくなってきて、最後の方で笑って、結局最高の気分で見終わっ
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とんび(2022年製作の映画)

4.1

若い頃よく通った図書館に最近になって一時通ったのだけど、その時にすぐ近くでこの映画の撮影してたよ、と司書の方に教えてもらった。その時からずっと観たかった映画。

その撮影場所だけでなくほぼ全ての撮影場
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戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

4.4

ユダヤ系ポーランド人のピアニストが、第二次世界大戦中のワルシャワで、なんとか生き延びようとする話。

この題材の映画はいくつか観てきたと思うけど、当事者の目線で、じわじわと生きる自由や生きる術そのもの
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

4.1

よい機会なので通しで。前回ほど話に夢中にはなれなかったのが惜しいけど、相変わらずそれぞれのキャラを応援したくなるエピソードはちりばめられて、応援映画としてこちらも楽しかったし、こちらも前作同様また観た>>続きを読む

SING/シング(2016年製作の映画)

4.3

ずっと気になってたけど機会がなく、このタイミングで見た。最高だった。

愛すべき魅力的なキャラ達がたくさん出てきて、それぞれの中での苦労や成長や解放のストーリーがちゃんとあるし、それがとっても楽しいラ
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ナイン・デイズ(2020年製作の映画)

3.8

これから人間として生まれようとする魂を面接し、生まれるべき魂を選ぶ、一度は人間として生きたことのあるウィル。でも、彼は人間として生きていた時の傷を忘れられずにいて・・。

リアルな世界の面接と一緒で、
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アイス・ロード(2021年製作の映画)

3.6

BSでタイミングよく放送してたので鑑賞。マークはしてなかったけど、昔観たいって少しだけ思ってそのまま忘れてた気がする。事故で生き埋めの作業員が取り残された鉱山へ、湖が氷っただけの道、アイス・ロードを通>>続きを読む

ストリートギャング セサミストリートにたどり着くまで(2021年製作の映画)

4.1

セサミストリートという教育番組が作られるようになった経緯や理念、そして何よりこの番組を情熱を持ち作り続けてきた多才なスタッフ達のお話。

ストリートが舞台になった理由、早くから多様性を訴えてた先見性、
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ボブ・マーリー:ONE LOVE(2024年製作の映画)

3.6

映画館の近くによるついでがあったので鑑賞。No Woman,No Cryは好きかな、という程度で全くボブ・マーリーには詳しくないです。

この映画、ボブ・マーリーの人となりは伝わってきたし、音楽もたく
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.0

「PERFECT DAYS」の余韻をかなりひきずってたので、このタイミング!と小津作品。役所広司の役の人が平山さんなのは、この作品の笠智衆の役が平山さんだから?居酒屋で野球中継が映るのも、この映画への>>続きを読む

ゴッズ・オウン・カントリー(2017年製作の映画)

4.3

これもフィルマーさんのレビューで何となく気になってた映画。良かった、大好きなのだった。

同年代は青春を謳歌してるのに、自分には家の牧場をほぼひとりで経営しなきゃならない主人公。共感してくれる相手も
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.6

当初映画館での鑑賞諦めてたけど、4月になって近くに上映館を発見し、年度替わりの少し生活に変化があった中で鑑賞。

で、映画って出会うタイミングもあると思うのだけど、これはこのタイミングでの鑑賞がベスト
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.4

イタリアの太陽と自然と、舞台となった古そうなお屋敷と、何もかもが好みの画でいつまでも見てられる。画面から伝わる日の光のきらきらした感じや、果物やの香りや水の冷たさとか、画面越しに色んな感覚をゆさぶられ>>続きを読む

THE MOLE(ザ・モール)(2020年製作の映画)

3.4

色んな意味で問題作。他に見る機会のない、とんでもないものを見たと思うし、これだけ迫力ある映像取れたのは、きっと事実だからなのだろう。ある意味フィクションじゃないかってくらいハラハラする面白さがあるのが>>続きを読む

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

4.1

アジア系特有の母娘の関係ということで、私にとっては全くもって他人事ではないテーマ。お母さんってさ、あんな風に娘のこと何でも分かってるつもりで自分で決めたいことまで決めて押し付けてくるよね、っていうのは>>続きを読む

猫とピットブル/キットブル(2019年製作の映画)

3.6

「私ときどきレッサーパンダ」の同時上映で鑑賞。
猫もピットブルも可愛くて愛着持てたし、結局優しい話でファンタジーとしてよく出来てたと思う。

無垢なる証人(2019年製作の映画)

3.9

出世のため自らの理想をあきらめた弁護士が、被告の弁護のため、ただひとり事件を目撃した自閉症の少女と交流することから始まるお話。

話の筋はなんとなく感じ取れたけど、それでも最後の結末は、ちょっと「そう
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オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

4.1

自宅のそばの海に住むあるタコに魅せられて、毎日毎日海に潜って撮影し、観察し続けた男性の、そのタコの記録と証言と。

普通の動物ドキュメンタリーもある個体に注目して撮影することはあるけど、ここまで一個体
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

4.2

この映画知らなかったのだけど、シネフィルWOWOWプラスの2週間限定無料公開ということで、突然youtubeに出てきたので鑑賞。少しあやしげながらも観た方がよい雰囲気バンバン醸してるし。(ちなみに無料>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.8

ずっと、このPart2を楽しみに生きてきたので、待ちきれずIMAX先行上映見てきた。最高の体験だった。

で、鑑賞直後は「ヤバい、ヤバい」しか言葉が出なかった。画面いっぱいの広大なアラキスの映像と、椅
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ビルド・ア・ガール(2019年製作の映画)

3.8

夢見がちな内向的な少女が、紆余曲折あって成長する話として面白かったし、そちらがメインなんだろうけど、私はなんだか、あの頃のイギリスの音楽シーンってこんな背景あったんだ、っていう方を興味深く見てしまった>>続きを読む

クロース(2019年製作の映画)

4.6

絶対好きだろうな、って予感あったのになんとなく今まで見てなかったの。しかも満を持してクリスマスシーズンに見るつもりだったのに、年明けの試聴になっちゃった。ともあれ、いざ見てみると予想以上に好きな映画だ>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.4

年末に配信終了ギリギリで見れた作品。
これは本当に見れて良かった作品。

ミュージカルほどストーリーがはっきりあるわけじゃなくて、ライブよりもテーマに一貫性あってでもライブのような客席との一体感はあっ
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アスペルガーザらス(2016年製作の映画)

3.9

アスペルガーの青年達4人が出会って結成したコメディグループ「アスペルガーザらス」の最終公演までの過程を追ったドキュメンタリー。

それぞれ特性は違えど、アスペルガーとして生きずらさや理解されない苦しみ
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映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ(2023年製作の映画)

4.0

そういえばこれ私としては全部シリーズ映画館で見てる数少ない作品(!)ということで今回も映画館へ。

かわいいのにうすら気持ち悪いくま工場長の存在感にじわじわした。かわいくて優しいすみっコ達が今回体験す
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ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

4.1

上手くいかない日々に不満を抱えながらがら過ごすサラリーマンの中年女性のお話。歴史上の人物で、どこか自分と重なる部分もあるリチャード三世の推しになり、専門家ですら出来なかった彼の再評価へつながる活動を行>>続きを読む

物ブツ交換(2018年製作の映画)

3.4

ジョージアの田舎に赴いては衣服や雑貨をジャガイモと交換して回る業者と、そんな商品をジャガイモと交換して手に入れる田舎に住む人々を描いたドキュメンタリー。

物があふれる日本に住む私には、業者の商品の対
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.7

いい大学を出たという以外何もない青年が、ひょんなことから裏社会とつながった銭湯でバイトすることになり、その世界のあれこれに足を踏み入れてしまうお話。

普通のエンタメだったらモブなはずの主人公が、あま
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

4.2

最近、ずっと映画みる余裕がなかったけど、今回は久しぶりに映画最後まで観れたし、いい作品だったので満足。テニスの世界チャンピオンとなる娘二人を育てた父と家族の物語。

破天荒だけど、そのうち裏には、貧し
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くれなずめ(2021年製作の映画)

3.8

学生の頃の仲間内だけで通じるワチャワチャしたノリ、女子なので下ネタこそなかったけどそれ以外は私と友人達も同じような感じだったから、すごく分かる、懐かしいな、って思って見てた。だから、まさか最後こんな話>>続きを読む

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.2

東大900番教室で行われた、東大全共闘と三島由紀夫との討論。水と油かと思いきや、意外と目指しているもの、共に社会を良くしたいという熱い思いは同じなこと。

前提が違うから平行線のまま、みたいな議論もあ
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キミとボクの距離(2016年製作の映画)

3.7

火星で生まれた少年が、恋する少女とまだ見ぬ父に会うため地球にやってくるお話。

サクサク進みすぎかな、とも思うけど、そのせいでこの作品特有のふわーっとした感じになってるのは嫌いじゃない。がっつりSFと
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TATSUMI マンガに革命を起こした男(2010年製作の映画)

4.1

劇画という大人向けマンガのジャンルを生み出した辰巳ヨシヒロさんの生涯を、実際に作品として描かれた5本の短編を折り込みながら描いたアニメ作品。

戦後の混乱期や、家庭環境も複雑な中で少年時代を過ごしたこ
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

3.8

朝鮮戦争下の捕虜収容所で、タップダンサーだった米兵が、捕虜や現地民にタップダンスを教えるところから始まるお話。

朝鮮戦争下の雰囲気ってこんな感じだったんだ、っていう学びとともに、この当時かのこ地に住
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K.G.F:CHAPTER 2(2022年製作の映画)

4.2

1と2の間の休憩時間が短くて、車でコンビニサンドイッチあわてて食べて続けてみた2。1での物語が貧しい出のロッキーの成り上がりの物語だとしたら、成り上がったロッキーが困難を物ともせず、更に活躍して更に更>>続きを読む

K.G.F:CHAPTER 1(2018年製作の映画)

3.9

3連休だったのでできた1&2の連続鑑賞。結局朝から鑑賞して夕方までかかったけど、体感は決して長くなかった。そして久しぶりのインド映画で、カンナダ映画は多分初めて(カンナダ映画といえば、Vikrant >>続きを読む